性格備考
前職は外資系商社の経理部に属していた。会社の経営方針と合わずに転職し、審神者となって今年で六年目。常に背筋を伸ばして生きており、度のキツイ眼鏡をかけてスーツ姿できびきびと書類の整理をしていることが主。刀剣男士から相談事を持ちかけられれば丁寧に応じるし、要望があれば可能な限りで迅速に捌いていく。女だてらに主となったからには並の男になど負けるものかという負けん気は学生時代から連綿と繋いできたものである。ひそかに日々の業務報告のみならず個人的な日記をつけているが、自分自身の感情を綴っているからと刀剣男士たちには知られないようにしている。知られてみたいといわれてしまえば素直に明け渡す自分が想像できるからだ。物言いは常にはきはきとしており、ざっくばらんな性格。宴会に誘われれば遠慮なく顔を出す。本丸の主としての自覚は強く、刀剣男士についてもよく目を配っている。そんな主であるから、自分の胸元にある他者へ向けるよりも大きな「好き」を誰かに、ましてや彼に、伝えるつもりなど神に誓ってなかったのだ。公私混同、許すまじ。
自己PR
(本丸で過ごす時の装束は眼鏡にスーツ姿と面白みのないもので、もしこの女が髪を伸ばしていればひっつめ髪をさらに固めていただろう。そんなオシャレや外見への配慮とは随分と縁遠い女である。起床後、当番に頼んでいた朝餉を広間で食べ――余談であるが前職よりずいぶんと健康的な食生活をしている――午前の仕事を終え、昼休憩。)ああ、遠征連中帰ってきたのか。お疲れさま。どうだった?(門前がにわかに騒がしくなる。昼餉の時間に合わせて出していた第三部隊が遠征を終えたようで、隊長がこちらに顔を出して成果を報告してくれる。それを軽くメモ書きに書き取って、)じゃあ、資材の搬入を負えたら昼餉だね。私は報告書をかいてこよう。(特に問題もなくいつも通りの指示を出したなら、くるりと踵を返して執務室の方へ。資材の管理口に向かう刀剣たちを見送りながらついてこようとした近侍に、)一枚しあげるだけだから心配はいらないよ。こういう部類の仕事は得意だし。昼餉当番の子たちに私と第三部隊が少し遅れることだけ伝えてくれ、先に食べていていいからね。(書類仕事は得意な部類であるし、わざわざ傍につく必要もない。ポン、と軽く彼の背をたたいて促して、朝から一緒だった近侍としばしの別れと相成ろう。)