性格備考
なんと言われようと自分の顔がだれよりも美しいと思っている。それなりに高い身長や細身体型だってそこそこ気に入っているし、生まれ育った環境も恵まれている男だが、自分が一番自慢できるところはとにかく顔。そう見事に言いきり、いつも根拠があってもなくても自信満々で我が道を行きがちな性格は周囲と少し浮きがちであった。たとえ他人の在り方を頭から否定したりせずとも。嬉しい時は自分がどんな表情をしているのか鏡でチェックし、より気分を高めようとするのだから近寄りがたいはず。そんな男が審神者になり、初期刀との出会いで開口一番「金ピカ衣装はずるいぞ!?」。初めて自分に負けず劣らずな存在に出会って、そんなみんなが可愛くてちょっと過保護で親馬鹿気味。余談だが、男は美容に関して特に深いこだわりは持っていない。よく食べ、早寝早起きを心掛け、適度に運動する。ハトムギ化粧水と乳液を愛用している。
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(とある男が審神者になって数年の春。本丸内の立派な和風庭園に負けじと立派な桜の木が今年の見頃として鎮座している。春風に揺れる淡い色彩とその花の愛らしさは、事務仕事で疲れた心を癒すには十分。そう集中力が途切れた頃合いに文机から身を剥がし、座布団を引っ付かんで縁側へと出た。)僕の顔を眺められたらいいんだけどね。疲れ顔の僕を見てしまったら、あまりにかわいそうで僕が悲しむだろう?はぁ~。(座布団の上にどっこいしょと座り込む。悩ましげな呟きとため息を聞いてくれたのは桜だけ。かと思いきや。)……おや?どうしたんだい?(ぎゃう、と鳴き声を聞かせてくれながら、一匹の仔虎が胡座をかく自らの膝元に何処からかやって来て。白い毛並みに黒い模様、それから小さな桜の花弁でおめかししている。)五虎退は今日は非番だったはず……きみは休日のお出掛けの途中かな?(くすりと笑いながら優しく頭を撫でて。すると、向こうの方から主を呼ぶ声。顔を上げると本日の近侍の美しい彼と、内番服の短刀数振り。その中には仔虎を従える短刀もいた。彼らが運ぶおぼんの上には湯呑みと甘味の類いがいくつか見受けられた。はっとして、また仔虎を見遣り、)……もしかして、きみ、僕におやつの時間を知らせに来てくれたのかい!?なんということだ、流石は僕の五虎退の仔虎!賢すぎるじゃないか!(そうに違いないと信じきり、快活な声が辺りに響く。ぎゃう!と何か応えるように鳴く声が笑いを誘って、穏やかで楽しいお茶の時間の始まりに相応しいだろう。)さあ、ちょっとした花見をしようか。花より僕になっても、誰も怒ったりしないからね!