(大半の刀たちがそれぞれの部屋で眠りについた夜半。けれど審神者たる女の私室は未だ明かりが灯っていた。付き合いのある審神者が就任して30周年となる記念に祝いの品を贈ったところ、ご丁寧に上等な日本酒をお返しに贈ってくれたのが先日のこと。大事なそれを共に飲みたい存在として真っ先に浮かんだのが、本丸一の働き者と全幅の信頼――と、密かな恋心を寄せている刀剣男士。幸いにして大きな瓶入りの日本酒は度数が高いのにするすると飲めてしまう絶妙な美味しさがあって、いくらでも飲めてしまうほど。)……ごめんなさいね、こんなに遅くまで付き合わせて。嫌なら断ってと言ったけれど、貴方のことだから…きっと断れないだろうと、どこかで期待しながら頼んでいたのも本当だから…ずるをしてしまったわ。(彼の忠誠心に付け込むような形で此度の伴を願った事にとりとめのない詫びを口にして、お猪口に注いだ酒をまるで水の如く一気に飲み干す。果たして、もう何杯目か。しかし酒にそこそこ強い女の顔色はほとんど変わらない。)ねえ、長谷部。私……好きでたまらないものほど、口に出せなくなっていく、面倒な性格だと自覚しているわ。それでね……今、すごくすごく、好きなものがあって…それをたまらなく言いたい気分なのだけど…聞いて、くれる?(首を傾げ、彼をじいと見つめて問いかける。表情にあまり出てこなくとも、普段より幾らか饒舌な口ぶりは確実に酔いが回りつつある証拠。)
04/14 02:22*5
(主から誘いを投げかけられたならば「喜んで」とこれ以上ない幸福を得たかのように笑んで見せる刀だった。戦働きへの言葉にせよ本丸内の仕事に関する言葉にせよ、勿論の事酒席の誘いも。主にかけられる言葉はすべてが金科玉条の如し。へし切長谷部にとって主は何よりも優先する対象だ。)いいえ、長くお供できること、身に余る光栄です。主とご一緒するのは幸せなことですから、断るだなどと滅相もない。俺は断れないのではなく、断らないのですよ。はは、ずるもたまにはいいのではありませんか。(こうして「ずる」と言ってしまうところがまた主らしくて、仲間たちには見せない類のやわらかな笑みを浮かべて返す。酒に強いのは知っているが今日はやけにペースが速いな、と、冷静な心の内が囁いて、上等な日本酒を嗜むペースには歯止めをかけている。古巣の名槍に誘われることも度々あるために酒には強い部類だ。)面倒などと。お心を秘めて大切になさるのもよいことだと思います。ですが、俺に教えていただけるのでしたらぜひとも。他の連中には決して言いませんから、どうか教えてください。(すべて主の思うままに。主のなすことすべてを肯定したがるように落ち着いた顔つきで頷けば、何の遠慮も必要ないのだと促すように。好きなものとは何だろう。自分に用意できるものであれば、彼女も喜んで受け取ってくれるだろうか。そんな浮つく心地も否定はしない。)
04/14 03:49*8
(彼が主たる己を重んじてくれている事は日頃から十二分に伝わっていて、微に入り細を穿つ働きぶりにどれほど助けられてきたかと感謝は尽きない。けれど此度の酒席に彼一人だけ招いたのは、きっと主としてだけでなく、何処にでもいるありふれた女としての顔も見てほしいと欲張ったから。)ありがとう…貴方は、本当に…いい子ね。…でも、断らないのは、私が貴方の主だからで……ああ、なんだかとても面倒くさいことを考えているわね、気にしないで。……あら、珍しい。ずるを許してくれるなんて…いつの間にか柔軟になったのね…感慨深いわ…。(何気ない一言にも本丸での彼の成長が垣間見えた気がして、僅かに目許を和らげつつ、めでたさを口実にまた酒をぐびぐびと喉に流し込む。彼も酒に強いのを知っているから、気兼ねなく甘えている面もあった。)そうなの…ずっと、そうしていくつもりで…いつまでも、秘められる自信があったのよ…。でもね、今は…とても気分が良くて、どうしても言葉にしておきたくなったから…。そう、貴方と私だけの、秘密よ…?――私が、とてもとても好きなのは、ね……?……貴方。貴方のことが…長谷部のことが、私は…とても、好きなの…。手抜きを知らなくて、いつも一生懸命で、面倒見が良くて…慕われていて、てきぱきしていて、格好良くて。ずっと近くで見ていたいなんて…主にあるまじきことまで思ってしまうくらいには、大好きなのよ…。(彼が許してくれたのだという言質を免罪符にして、女は頑なに秘めていた想いをここぞとばかりに山ほど吐露していく。夢を見ているように浮ついて、ほとんど変わらぬ表情とは裏腹の甘さを含んだ声で、ありのままの想いを本人に明かしてしまおう。)
04/14 19:03*19
(主に対して愛想がいいのは今に始まったことではない。主が何を望むかすらわかっていなかった頃に比べれば、より一層表情の和やかさは増していくかのようだった。自分を用いてくれている喜びを主に渡すすべを、刀は常に探している。)…?主は主でしょう?…いえ、はい、主がそうおっしゃるのであれば。主のことだからですよ。たとえば日本号の奴が言っていたからといってやすやすと頷きはしませんとも。(いいこ、とは忠臣の類語だろうか。心のうちにこそばゆさがわいたから、ふとそんなことを想って。主でない彼女というのが今一つ想像できずに不思議そうに藤色を瞬かせはしたものの、それが主の願いならばとすんなりと引き下がるあたり、この男の根元は忠誠心だ。彼女の様子に目をやりながら、そうと水の入った杯を彼女の方へと押しやった。)主は、あまり隠し事が得意のようには見受けられませんが。(自分も人のことは言えないが、器用な類の心根をしている人ではないことは心得ている。「はい」と秘め事に心弾むような少年めいた心を灯したのち、彼女の向ける口ぶりに幾度かゆっくりと瞬きをした。)俺…?………ええ、と、…(彼女の告げた言葉を咀嚼して、飲み込んで、人である主が己に対して持ちえた感情がなんであるかを類推する。主に対してあるまじき不敬だ。)……見ていただけるのは、大変に名誉なことです、主、…主は、ええと、……おれの、俺の知らぬ感情で、俺のことを想ってくださっているのですか。俺は、忠義を知っているつもりです、仲間に向ける連帯感も、庇護の情も。………ですが、俺は、そのお声を知りません。(愛と名のつくものは知らないでもない。胸元に落ちてきたことのある気持ちをいくばくか思案しても、彼女のそれとは及ぶべくもないように思えて、それを知りたがるように彼女を見つめていた。恋物語など、手に取ったこともない刀だった。)
04/14 20:22*23
(彼が顕現して間もない頃は感情の分かりにくい無愛想な顔で随分と困らせた事も少なくなかろうが、それでも諦めず献身的に尽くしてくれる姿に主としての尊敬や親愛とまた別の“好き”が生まれたと気づいたのはいつだったか。ただ、もうそれも分からないほど前から抱いた想いなのは確かでだった。)そうなのだけど…ううん、説明するのが、ちょっと難しいけど…私にも、主以外の顔があるってこと…かしら。……それじゃあ、私は特別?…ふふ、それは…嬉しいわね。(微かに眉根を寄せて首を傾げるも、ふわふわ浮ついた頭は深く思考できなくて。ただ、主としての特権だとしても、やはり彼に特別扱いされると舞い上がってしまうのは素面の時と変わらず。いつの間にか己の元に置かれた水入りの杯をきょとんと見つめて。)…その通りよ。だから、きっと…貴方以外には、気づかれているでしょうね。(本丸内には機微に敏く器用な刀剣男士が大勢居て、話題に上った日本号も然り。いくら隠そうとしてもお見通しなのだろうとあっさり白旗をあげる女は肩を竦めて。)そう、貴方のこと…刀剣男士の一振りとしても、とても信頼しているのは、揺らぎないけれど…それだけじゃ、なくなってしまったの。……そうよ。さすが…長谷部は、すぐに…伝えたいこと、くみ取ってくれるのね…?…ええ、それも知っているわ…貴方が、そういう気持ちを持っていないこと…。だから、言わずにいようと思っていたけど…だめね、自制がきかなくて…。…困らせるとよく分かっているくせに、それでも知ってほしくなったと言ったら…がっかりさせてしまうかしら。(自嘲めいた音で吐き出して、口元が僅かに動く。困らせたくないと思うのに時々困らせたくなるなんて、いい歳した人間が大人げないと我ながら呆れ混じりに声を落とした。)
04/15 18:50*37
(主が何を感じているのか、なにを考えているのか。信頼してついて行った先に誰かに下げ渡されることも有り得るのか。わからないまま始まった主との付き合いも今では長く、そんな昔すら笑い話のように思い返せるほどに深い忠義と信頼はこの胸に根付いている。今をとても幸福だと考えていた。)…例えば御両親やかつての御学友とおいでのときのお姿、ということでしょうか?はい。主は俺にとって誰よりも、何よりも特別なお方です。(それならば自分には見出せない姿であることも不思議ではないが、主は主であるとは繋がらずに首を傾げ。そして迷いなく晴々と頷いてみせるのだから忠義とはある種罪深い。「こちらを挟んだ方が、長くお供できるかと思いまして」と、事実半分気遣い半分の申し出で。)……確かに、俺より短刀連中や年寄り連中なんかは敏いですが。(忠義と理解は必ずしも同一ではない。そう思ってはいるが主の心境に自分だけが置いてけぼりというのも面白くなくて、少しばかりむすりとした調子で黙り込んだ。)当然です。俺は貴女の刀ですから。…信頼だけではない、ですか。ですが、信頼もしてくださっているのでしょう?でしたら、……いいえ、いいえ主。がっかりなど、ちっとも。お心を伝えていただけるのは嬉しいことです。理解が及ばないのは口惜しくはありますが。俺にはないもので貴女が俺を見てくださっているのだろうとわかっても、それだけです。……ですから、俺に教えてください。俺にしてほしいこと、俺にしたいこと、俺としたいこと、なんでも。…知らないのです。だから、知りたいのです。あなたの、ことだから。(自分の知らない感情で自分を見ているという主に不快感は小指の先ほども存在しなかった。そのかわり、というように真正面から主を見つめて願う。理解しきれないままでも忠誠は捧げられるが、それだけではいたくなかっただけの、些細なわがまま。)
04/15 23:03*40
(いつか引退を考える日も訪れるのかもしれないが、幸いにしてまだまだ遠い話。未熟な主でも皆に支えられて立っていられるから、この先も皆が安心して笑える本丸であるよう努力を重ねる気で意欲は十分。けれど仕事一筋になりきれず酒の力に負けて口を滑らせたのは、きっと彼の言葉があまりに優しく胸に響くから。)まあ…それに近い、かしら…。貴方も、私の前と他の刀剣男士の子たちと接するときは…違う顔を見せるでしょう?……っ、曇りなき純然たる忠心からだと分かっているけど、それでも…心臓に悪いわ…。(そっと自らの左胸近くに手を当てて、小さく息を吐く。向けられる忠心が眩しく有難く、けれどほんの少し胸が痛むのは身勝手な私情だ。「そうね…まだ寝たくないから…頂くわ。ありがとう」と素直に水を飲み干して小休止。)でも、私は…貴方の不器用なところも、好きで…貴方と一緒なら、不器用も悪くないと思えるから…そのままで、いいのよ。(明らかに面白くなさそうな反応が可笑しくて、目許が僅かに和らぐ。)もちろんよ。貴方ほど信頼のおける刀、そうは出会えないわ。……そう、ね。私が勝手に貴方を見る目を変えてしまった…それだけよ。……え?教えてって、ええと…。してほしいことは特にない…というより、してほしいことを伝えてしてもらうのは、主としての命令と変わらなくなってしまうから。強いていうなら、貴方の好きなようにしてほしい…かしら。貴方にしたいことは…労いたいし、もっと甘やかしたいわ…。貴方としたいことは…こうしてお酒を一緒に飲んで、とりとめのない話をしたり、出かけたり…そういうこと。……なんだか、おかしいわ…顔が、熱くて…思ったより酔っているのかしら…。(と言いつつ、先ほど水も飲んだからと再び酒の方に手が伸びる。この胸を焦がす感情と付き合うのに酒の力を借りたくて。)
04/16 03:20*49
それは、まあ。主と他の連中では違いますから。え。あの、俺は何か、お体に障るようなことを?(主とそれ以外では明確に区別をしている類の刀剣だ。当然のことのように、いささかも罪悪感なく頷いて見せる。むしろ彼女が胸に手を当てたときの方が驚いた調子であったほど。彼女が無事に水に手を付けてくれたなら、ほっとしたように笑みを浮かべて。)……主が、そうおっしゃってくださるなら…。まあ、不器用同士というのは他の奴らには得られないものかもしれませんし、…そう考えると悪くはない、のか?(もっとも重んじているのは主の意向である。ふてくされたような態度から一転、首を傾げながらの前向きな姿勢。)ありがとうございます。何よりの誉にございます。……人は変わるもの、であると聞きます。それでもなお俺を信頼し、用いてくださる。俺にはそれで十分ですから、ならば、何を主に差し上げられるのか。……俺の好きなように、…労いたいし、甘やかしたい、…ですか。……俺も、主のしたいようにしていただきたくて、お疲れの主にはくつろいでいただきたいですが…甘やかしたい、というよりは、俺を必要としてほしい、ですね…。(自分が彼女に向ける感情、やりたいことにしてほしいこと。それらをすり合わせるように思案しながら、どうすれば彼女の言うような「好き」を自分が理解できるのかを考える。)…あまりしないのは、出かけることくらいですね。では、主のお時間のある時に、少し俺に分けていただくことは可能でしょうか?…飲み過ぎてはお体に障りますよ、主。そのあたりで。(何よりも主のことを知りたいと考えたからには無為に惜しむつもりはなく。けれど体のほてりがあるというのに酒を勧めようとする主には心配そうに眉を下げた。)
04/16 14:41*55
そうよね…でも、時々…貴方と気安く話せる刀剣の子を羨ましく思う時もあるわ。……いいえ。違うの、自業自得よ…私が、勝手に…貴方の言葉にドキドキして、苦しくなっただけ。ごめんなさいね。(彼のきめ細やかな性質を知りながら心配させる真似をしてしまったと気づけば反省し、首をそっと横に振った。)ええ、悪くないわ。ちっとも。私は、そういう貴方も、好きだから。…ああ、ダメね。すぐ口が滑ってしまって。(口にしてから秘めておくべき言葉だったと気づいてばかりだと苦笑いの呼気まじり。)だったら、貴方の感じた事を、分けてほしいかしら…嬉しいでも楽しいでも、悲しいでも呆れでも、なんでもいいから。ええと…?私は、いつでも…貴方を必要としていると、思うのだけど…あまり、伝わっていない…?むしろ…必要としない時なんて、思いつかないくらい。長谷部が傍に居ないと、寂しいわ…。(最後はぽつりと独り言のように呟いて、けれどいくら酔っていても彼が必要だと告げる声の力強さは揺らがない。)出かける先は…万屋や甘味処とか、近所で構わないの。貴方と出かけて、景色を共有したり…他愛ない話をするのに、憧れるから。……喜んで。美味しいし、気分も良いから、まだ飲みたいのだけど…貴方がそう言うなら、次のお楽しみにするわ。(酒を飲みたがる手をぐっと堪えて水の方に手を伸ばし、一口。)ねえ、長谷部。今、私の勝手な気持ちを山ほどぶつけてしまって、貴方は歩み寄ってくれようとするけれど…お手上げだと思ったり、距離を取りたいって思ったら、そのときは…主だからとか、そんな事は考えないで…きちんと教えてね…?もしそう言われても、私は変わらず貴方に仕事を任せるし、態度を変えたり、必要としなくなったりなんて絶対にしないから。私を優先するあまり、自分の気持ちを押し殺す事は…しないでほしいの。お願い。
04/16 19:04*58
…申し訳ありません、かといって主に砕けた調子などは烏滸がましく。俺の言葉にそのような作用があるとは知りませんでした…。以後、主に苦痛を与えぬよう配慮します。(もとより気質としては真面目によりがちな刀であるために、主に対し他の刀たちを扱うのと同じように、とは、主命に対するのには珍しく難色を示してみせる。)そういっていただけると、……あ、ええと、もしやそちらのお言葉も…含む意図がおありでしたか?(たまに贈られる生ぬるい眼差しの由来はこの辺りなのかもしれない。当たり前に彼女の告げたすきを臣下として、人柄への評価だと受け取っていたものだから、彼女が口を滑らせたといってはじめて気づく始末である。)俺の…?……ありがとうございます、主に必要としていただけること、俺には何より勝る喜びです。忠義を認めてくださることも、俺を信じてくださっていることも。俺は良き主に巡り合ったものだと思っております。……寂しい。……そこかもしれません。俺は、主のお傍にいない時でも、そう思うことはありませんから。(独り言に思案のきっかけを得た様な心持。孤独感や心細さ。それは下げ渡されることを不安と思っていた頃には確かに抱いていたが、修行から戻って以降はそのような心地になることはなくなっていた。主のために成すべきことをつき進め、未熟を実感し、研鑽する喜びを感じるばかりだったものだから。)俺は、てっきりどこか特別なところに行くものだと。…では、そういたしましょう。主の思うままに。(彼女の言葉に和やかな心地を返すまま、一度も底を見せたことのない杯を再び傾ける。)………分かりました。忠義以外の感情というものは、やはり俺にはわからないことが多く。どのような結実となるかは見えませんが…想いはすべて、主に伝えます。だからといって俺を…貴女の臣下を、蔑ろになさることなどない方だと信じておりますから。ご心配には及びませんよ。
04/16 22:31*61
貴方の事だから、きっと…そう言うだろうと、思ったわ…。私も、無理に砕けた口調で話してほしいわけじゃないの…ただ、もう少し気楽にしてもらえたら…嬉しいというだけで。違うの…いいのよ、苦痛じゃない…むしろ、幸せな痛みで…とにかく、貴方が配慮する必要は何もないわ。(彼の真面目な気質は女も日頃からよく知っているがゆえに無理強いにならぬよう言葉を加えつつ、苦痛の一言はすぐさま訂正し、首をふるりと横に振る。)あ、ええと……。どちらも、かしら…改めて聞かれると、気恥ずかしいわね…。(酒とは別の感情で頬が仄かに火照るのを感じながら、そろりと視線を逸らした。)それは…未だに未熟で困らせてしまう事も多いけど、此処に来てくれた子たちにとって、出来るだけ…心地よい時間を過ごしてもらって、良い主でありたい…と、思っているから…そう言ってもらえると、励みになるわ。……ああ、それが違うのね。でも、貴方にも私のように寂しく感じてほしいわけでもなくて…寂しさを感じる必要もないほど、安心して過ごせているなら…それに越したことはないもの。(彼を修行に出すときも大丈夫だろうと思っていたが、それでもやはり不安は尽きなかったし、寂しさも伴った。彼がそうした気持ちを抱かぬのであれば、ほんのり残念に思う心もあれど、それ以上に安らぎを得てくれるなら不満があるはずもなく。)特別なところも、素敵だと思うけど…近場でも、貴方と出かけられたら…私は、それだけで幸せだから…。(水のお陰で幾らか酔いが和らぐのを感じつつ、また酒を飲みたがる手を寸前で押しとどめる。)……ありがとう。でも、言いたくないと思う事まで、無理に報告しなくていいから…貴方の胸に秘める自由も、あるから…ね。(こくんと緩慢に首肯して、再び顔を彼の方へ。)ねえ…もう少しだけ、近づいても…いい…?(と酔いを言い訳にわがままもう一つ。)
04/17 14:30*70
気楽に……。そうですね、主が望まれるのであれば…可能な限り。さほど固くなっているつもりはないのですが。幸せな痛み、というのがあるのですか?(どう配慮すればいいのか、という問題でもあったから彼女の言には軽く頷きつつ、やはり知らない感覚に驚いた風に瞬く。亀甲が言うような悦びともまた違うように思うし、よくわからないままだ。)そ、そうでしたか。知らぬとはいえ、お恥ずかしい限りです。…その、しばらくはわかりやすいように、言っていただけますと。(恐縮するような少しばかり恥ずかしいような、そんな心地で少し小さくなって申し出る。)そのような。主は今も昔も、俺にとって…いえ、我らにとって良き主ですよ。お仕えできたこと、何よりの喜びです。…恐らくは。他にも違うところはあるでしょうけれど…不思議ではありますね。主が必要としなくなることなどはないと信じておりますし…それは、まあ、主のお力になることが俺の望みですので、他のやつに仕事を奪われでもしたら、面白くはありませんが。(自分と主の持つ感情が同一であるとは思ったこともない。人と刀では感性も異なる。彼女の告げるような行為が胸元にもあれば、同じ感情が手に入るのだろうか。不思議気に首を傾げながら、修行前にほかの刀とやり合っていたことを思い返しては苦笑した。)俺が主を幸せにできるのですか?(心底から驚いたように瞬いた。忠義を捧げ、信頼を寄せあう。それで充足していた生であるが、それだけではないものを主に与えられるのでは、と思えば。)……俺、主に嘘をつける気があまりしないのですが。(良くも悪くも、主に対しては正直である。格好つけようとすることくらいはあるものの。)お好きなように。主が御心の向くままにしていただければ、俺にもなにか見えるものがあるでしょうから。(穏やかに微笑んだまま、何も問題はないことを示してみせる。)
04/17 17:47*73
そうね、貴方の…出来る範囲で、無理なく…してくれたら…。…そうよ。説明するのが、難しい感覚ではあるけど…愛おしくて、手放したくない…そういう類の痛みもあるのだと、理解できなくても知っていてくれたら。(自分でも完全に理解できない感覚なのに、それを彼に伝えるのは至難の業。ましてや理解されるとは考えておらず、微かに眉根を寄せて抽象的でふわっとした説明に留めた。)分かりやすいように…言えたら、いいのだけど…私の恥ずかしさと相談しながら、言わせてもらえると…助かるわ。(直球な彼のお願いを叶えたい気持ちは十二分にあるが、如何せん女にも恥じらいの感情は相応にあるから微かに上気する頬。)……ありがとう。そう言ってもらえると…励みになって、もっと頑張っていこうと背筋が伸びるわ…。…相変わらず、働き者ね…?大丈夫よ、貴方から仕事を取ったりしないわ。(そこまで必死に働かずとも構わないと女個人は思うのだが、生き生きと働く彼の姿を見れば程々に仕事を渡したくもなる。)……そうよ?もしかして、知らなかったの?…驚いた。貴方ほど…私を幸せに出来る人、他にいないのに。今も、今までも…貴方は、私を何度となく幸せにしているわ。(こちらは彼と違って驚きがほぼ表情に出ていないが、その分も間の空いた言葉の端々から驚きと力強い肯定の意思が伝わるか。)嘘をつけとは言っていないわ…ただ、全てを言わなくてもいい、私に言う事と言わない事を、貴方の心に従って選んでいいって…そう伝えたかっただけよ。(彼の正直ぶりは普段から見ていてよく知っているから、不足していた言葉を補足して。)そう…?それじゃあ…失礼するわね…。(そう断ってから、彼の方へそろそろと人一人分くらいの距離を詰める。すると鼓動は正直に高鳴って。)やっぱり…ううん、思ったより、ドキドキするわ…。(自分でしておいて彼の顔が見られない始末。)
04/18 03:04*82
無理なく、気楽に…。…少しばかり縁遠い言葉のような気もしますが…励みます。…人は、痛みをすべて避けるものとばかり思っておりました。覚えておきます。(今の自分に理解しきれないことでも、未来の自分にならできるかもしれない。仕事を後回しにするのは言語道断ではあるが、これから覚えるべき感情を未来の自分に託すことは、許してもいいような気がして。)わ、分かりました…。その、では、俺が勘違いをしているようなときなどは指摘してくださっても、そのままにしてくださっても結構です。(主の意向を最大限尊重したいのは常の事ではあるが、恥じらいはあるのか口は少し早めに回る。)それは何よりです。俺たちも主に信頼して頂けていると励みになりますから、…ですが、主は人の身で、他に変わりなどいない御方。どうぞご自愛なさってくださいね。趣味…のようなものかもしれません。主のお役に立てるよう励むのは。(本丸内での仕事とは常に主のためにつながる。そもそもがあれこれとタスクを抱えて最良化のために動くこと自体も楽しいために。少し気恥し気に微笑むと。)……はい。その。主のためと尽くしているつもりではありますが…なんでしょう、しあわせ、というものを差し上げられていたとは、少しも思ってはいなくて……、……そうですか。俺は、主のことを幸せにできるのですね。(目を丸くしたような姿勢のまま、力強い肯定に胸元に手を添える。染み出すように溢れる心地を、きっと幸せというのだと直感して。「光栄です」と頭を下げた。きっと喜びにあふれた顔はあまりにもみっともないから、見せたくなくて。)…正直なところ、すべて明け渡してしまいそうですが…。はい。主ばかりでなく、自身の心にも正直になるようにいたしますね。(苦笑交じりにうなずくと、どきどき、と、言葉ばかりを繰り返して。)…主。その。不躾なお願いで………いえ。いや、やはり何でもありません。
04/18 18:55*88
ええと…だから、あんまり励まないで…力を抜いてくれたら…といったら、余計に混乱させるかしら…。…好きな人がくれる感情なら…それが痛みでも、愛おしいのよ。いつか、ほんの少しでも…貴方と分かち合える日が来たら、素敵ね。(まだ分からなくてもいつか分かる日が来るかもしれない。そんな当たり前の事に彼の言葉で気づかされ、酒の影響で微かに赤らむ目許を仄かに和らげた。)つまり、どちらでもいいってことね…?それなら…その時々に合わせて、選ばせてもらおうかしら。(これ以上に彼を困惑させるのも気が引けて、そっと自らの口許を手で隠して。)分かっているわ。無理をして倒れたら、結局もっと貴方たちに心配をかけるから。刀として、物として、たしかに代わりはあるのかもしれないけど…今、私のもとに顕現してくれた長谷部の代わりはいないわ。誰も代わりになれないから、絶対に失いたくないと思うのよ。どこまでも、仕事人間ね…でも、あなたのおかげでいつも本丸は隅々まできれいで気持ちが良いわ。ありがとう。(根っから働き者の気質が窺えると僅かに苦笑いの色を浮かべ、あまり見られぬ気恥ずかしげな微笑みに目を奪われる。)そうよ。貴方が頑張ってくれたり、その姿を見られる事、ひとつひとつが私を幸せにしてくれているの。貴方は、すごいのよ?(それは揺らがぬ事実とばかりに首を縦に振り、光栄だと告げてくれる真っすぐさにほろりと柔らかな吐息が落ちる。)あら…それは、気恥ずかしいけど…貴方が自分の気持ちを大事にしてくれたら、とても嬉しいわ…。(前向きな言葉を受けて安堵が口調に滲むも、途中で途切れたお願いの欠片にきょとんと首を傾げて。)お願い?…何かしら。なかったことにしてほしくないわ…貴方も、私のお願いを聞いてくれたのだから…私も、貴方のお願いを叶えたいと思うわ。(そうもう一押しできたのは、未だ酔いが回っているからか。)
04/18 23:32*95
…はい、いつか、そのような時が来れば。(まだわからないこと。人の感情も自分の感情も未来も、分からないことばかり。それでも、希望を馳せることが許されないはずがない。控えめに和らぐ眼もとで応じては。)はい、主の御心のままに。…俺がそうした感情というものに、不慣れなことだけ知っていていただければ。(自身の恥部を晒す時というのは如何にも恥じらいが勝るもので、コクリと頷いては。)…失礼ながら…別の俺に、目移りなさらないでくださいね。巴形や他の連中に仕事を奪われるのも癪ですが、他の俺など論外です。…主にお褒め頂けるとは。嬉しいです。これからもより一層精進してまいりますね。(想像するだに妬いているが、それが主の一番の持ち物としてのそれなのか、臣下としてのそれなのか、あるいは別の種類のものなのか。自分でもよくわからないが、少しばかりかしこまったような調子で念を押すと。)…………、す、すごい、と、自分で思ったことは、ありません。俺の方こそ、主に幸せを頂くばかりで…満ち足りております。(そのような言葉をかけられるとは思っていなかった。その衝撃から抜け出せていないのか、いつもより口の周りも頭の動きも悪いながら、主にいただくものの多さばかりは伝えようと。自分の気持ちを大切にしていいのなら、と、幾度かためらっていた願いをそうと口にした。)……鼓動、を。主の鼓動を、聞かせていただくことは、可能でしょうか。いえ、…その、大変に不躾な願いであるとは、思うのですが。…どきどきされていると、仰るから…。(主であり女性である相手に対して願うにはあまりにも不躾なそれであるとは理解して、真面目な自分が咎めたがる。けれど、と、躊躇いがちに口にした。)
04/19 01:19*99
未来の楽しみ…また、ひとつ増えたわ…嬉しいものね。(人間である女もまだ人生を三十年ほどしか生きていない身。この世界で分からない事の方がずっと多いから、彼と共にひとつずつ知ってゆくことを慈しめたらと柔らかな口吻にて返した。)ありがとう。…ええ、覚えておくわ。でも…知っているのに、たまに意地悪しちゃったら…ごめんなさいね。(事前に予告して謝罪するというのも奇妙な気がしなくもないが、冗談でなく好きな子はちょっと揶揄いたくもなる厄介な女心である。)他の長谷部に?しないわ。というより、目移りする自分が想像できなくて…私にとっては、他にどんな長谷部がいたとしても…目の前の貴方だけが、特別だから。でも、少し驚いたわ…他の刀剣じゃなくて、別の長谷部の方に嫉妬するなんて。(無論、彼のように複数の自分が存在する感覚を理解できるわけもないが、嫉妬と思しき色を覗かせてくれた事を喜ぶ色が口ぶりに表れるのを隠せない。)だったら、知っていてほしいわ。貴方が、自分で思っているより…ずっとずっとすごくて、素敵な存在だって事。私から、幸せを…?…そう、幸せだと思ってもらえているのね…それが分かって、私も今とても満ち足りた心地でいっぱいよ。(やはり彼の口から言葉として伝えられると感慨も一段と深く、吐き出す息は安堵や幸せなど前向きな感情が滲む。)……鼓動?そんなことで構わなければ…いいわよ。…きっと、聞かれていると意識したら、今よりますますドキドキが強くなってしまうから、恥ずかしくもあるけれど…貴方に、伝わるなら…嬉しいから。(きょとんと双眸を瞠ったのも数秒。間もなく首肯すれば、また幾らか彼との距離をぐっと縮めて、どくんどくんと早鐘を打つ自らの左胸辺りを手で示し)……いつでも、どうぞ?(と小さく首を傾げた。)
04/19 20:09*106
主の意地悪であれば、構いませんとも。どうぞ、主の思うがままに。(何といっても主の望みであるのならば、多少困らせられるくらいはむしろ歓迎したがる心地ですらある。軽やかに笑って頷けば。)それは何よりです。………もしかしたら、俺はそういっていただきたかったのかもしれません。主の…その、仰ってくださった「すきなところ」というのは、きっと他の俺も備えているものでしょうから。ですが…それでもなお、この長谷部が一番忠実な刀でありたいのです。…他の奴らは他の奴らで、俺にないものを持っていたりもしますから。構わないとは言いませんが、許容は…できなくもありません。ですが、「へし切長谷部」同士を比較するなら、俺こそが貴女のための刀です。俺だけが、貴女のへし切長谷部なのだと…覚えておいてくださいね。(他の刀剣に対しても許容はかろうじてといわんばかりの表情であったので、修行を経て多少周りを見る目が豊かになったとはいえ本質的にはあまり変わりない。他の自分というものを嫌がる狭量さも、また。彼女の喜色には気づかないほど。)………お、お許しを。あまりにも突然に、思いがけないものを頂いて…、いささか、我が身に余ります…。(主に対しこのような有様、いかなるものかと思うけれど。彼女から伝わる幸せの心地があまりにも暖かで胸の内を揺さぶるものだから。)いいのですか?(初めから断られるものだと思っていた、とばかりに大きく顔を上げて瞬いて見せて、縮められた距離にこちらがのけぞってしまったけれど、)……では、…失礼いたします。(そう、と、胸元へと耳を近づけた。――これが、主の鼓動の音色。守るべきもの。そして。)――嗚呼、(吐息を零すようにして音を吐くと、必要以上の接触はしないまま首を戻して、)…よく、伝わりました。ありがとうございます。(藤色は細められる。これまでとはまた違う柔らかさを帯びて。)
04/19 22:52*108
とても、有難いのだけど…貴方は、ちょっと私を甘やかしすぎね…?(まさか意地悪や困らせる事まで肯定されると思っておらず瞳を瞠り、嬉しいやら後ろめたいやら、複雑な心境を体感中。)そうだったの…貴方が安心してくれるなら、これからも…何度でも言葉にするわ。ええと…私の、伝え方で…不安にさせたなら、申し訳ないと思うわ…。でも、さっき伝えたすきなところは、ほんの一部で…私の言葉を、真面目すぎるくらい、全力で受け止めて…慣れない事にも、挑戦しようとしてくれたり、変わろうとしてくれるところ…上手く、言えないけど…そんな、貴方が好きよ。比べようとも思わないし…他の長谷部に妬くような長谷部、きっと貴方くらいだもの。もっと…言葉以外で、伝わるように…私も、頑張るわ。この本丸で、私が特別に好きになったへし切長谷部は貴方だけ。(自分だけなのだと主張された事も嬉しくて、女の口も自然と饒舌に彼への溢れんばかりの愛を語ろう。)もちろん、許すけど…全部、貴方が受け取るのに、相応しいものだと…私は、思っているから。少しずつ、ゆっくり…貰ってくれたら嬉しいわ。(いつになくたじたじな様子がいじらしくて微笑ましげにそっと瞳を細め、)ええ。貴方が望んでくれたことだから、喜んで。(そうしてそろりとぎこちなく寄せられる彼の耳に鼓動の速さがこれまでになく加速するのは不可抗力。ひどく気恥ずかしい気持ちがこみ上げるが、身じろぎせずじっと彼の挙動を見守って。)それなら、よかったわ。とっても、どきどき…どくどく…うるさかったでしょう?貴方の傍にいるときだけ、こうなるの。(酒の力でも此処まで鼓動が高鳴ったり速まる事はあり得ず、彼だけが可能にしている事だなんて、照れ隠しにほんのり悪戯めかして伝えて。)
04/20 19:07*120
…そうでしょうか。足りぬほどでは?(至極不思議なことを言われたように首を傾げて見せる。仲間を見る目は厳しくなりがちだが、主を見る目は甘くなりがち。自覚があるやらないやら。)…その、お手柔らかに。……主のためでしたら、やはりどの俺もそうするのではないか、と思わないでもないですが、もしかしたら、俺だからこそ主のためにそのように動けているのではないか…とも、思います。…申し訳ありません、自分の感情もよくわかっていないというのに、確かに嫉妬をしているようです。お恥ずかしい。…しかし、その、言葉以外、ですか?(彼女が受け止めてくれていることに甘えて、余計な差し出口まで挟んでしまっているような気分ではあるために何とも申し訳ないような、けれど彼女が饒舌に語ってくれることを喜んで言葉は知らぬうちにあふれてくる。言葉ではない伝え方というのはどんな形になるのだろうと、沸き上がるのは期待に似たなにかだった。)主からいただくものは何であれ俺にとっては喜びですが、しかしですね。…身の丈に合わない贈り物を頂いているのではないでしょうか。ですが、受け取ることを望んでいただけるのでしたら…ええ、喜んで。はい。少しずつ。(自分自身でもこうして注がれることへたじろいでしまう自分というのが少しばかり信じられない心地でもある。)…不遜な望みであると思ったのですが。(臣下としては間違いなく不適格な望みを迷いなくかなえられたことへの困惑を刻みつつも、おとなしく耳を寄せた主の鼓動。普段自分の胸の内から感じるものよりもはるかに速い。)…人は心臓を刻む回数が決まっているのだ、と、小耳にはさんだことがあるのですが、主のお体は大丈夫でしょうか?…ですが、不思議ですね。面映ゆくも……確かに、嬉しく思います。(生真面目な調子での言を紡ぎながら、それでも心を表すかのようにはにかむようにして笑っていた。)
04/21 00:52*128
これ以上に甘やかされたら…私、本当にダメダメになりそう…気持ちだけ、貰うわね。(不足だなんてとんでもないと言わんばかりに首を左右に振り、心遣いだけ受け取る事を選んだ。)基本的な性質はあまり変わらないのかもしれないけど…此処で仲間と出会って、関わりを持つ中で得た経験や思い出は貴方だけのものよ?少なくとも、私のことを一番よく理解して動いてくれる長谷部は貴方しかいないわ。いいえ、恥ずかしいことじゃないわ…私も、長谷部が他の女子と仲良さそうにしていたら…きっと、嫉妬してしまうから。それだけ、思い入れを持ってもらえていると思えば…嬉しくもあるのよ。そう…態度とか、行動で…示せるように…上手くできるかは、分からないけど。(嫉妬をするのは気持ちの深さの表れともいえるから、女はむしろ喜びをかみしめるように言葉を紡ぐ。けれど期待の感じられる彼の声に応えられるかと若干の不安もあれば正直に告げておこう。)私…これでも主だし、ずっと…貴方を一番見てきた自負はあるから。身の丈に合わないような贈り物をしたりしないわ。貴方が受け取るに値する存在だと思ったから、渡せたのよ…?(戸惑いながら、それでも拒まず受け取ろうと努めてくれる姿勢もまた彼らしくて愛おしい。)そんな事…思ったりしないわ。もし気乗りしなければ、きちんとそう伝えるもの。(己が無理をして我慢をすれば、結果として彼を傷つける事になるのは女も理解している。そうして彼に聞かせた鼓動は包み隠さず女の心の動きを伝えたはず。)ああ…そうらしいわね。でも、貴方へのドキドキで寿命に近づくなら、本望だから…。……ふふ。そう思ってくれて、ありがとう。(仄かに口許を和らげて告げた直後、飲みすぎを告げるように襲い来る強烈な眠気。)あ……。ごめんね、長谷部…私…そろそろ、眠い…みたい…。(幸せが募って気が抜けた面もあるのか、間もなく女の瞼は落ちてゆくはずで――)
04/21 23:38*143
主はだめになったところで采配を誤るなどはないでしょうから、問題はないのではないでしょうか。(などといいつつも、彼女が望むのであればこちらが押し付けるつもりもない。すんなりと言葉を収めると。)そう…であればいいのですが。ええ、ですが、そうですね。主のために一番働ける刀は俺であると自負がありますとも、当然です。主のための俺ですからね。…他の女子…ですか?主以外の人間に興味を抱けと言われても難しいものがあるように思いますが…。…嬉しい、のですか?…なる、ほど…?…ご無理はなさらなくても大丈夫ですよ。ですが、はい。言葉ならざる示し方というものもしてくださるなら、幸福のいたりです。(思い入れなのか、執着なのか。自分から思い入れというものを寄せられて主が喜んでいるというのならそれもまた悪いものではないのかもしれない、と、緩やかに首を傾げながら納得したそぶりを見せている。)主は紛れもない俺の主ですから、仰る言葉も振る舞いも信じております。…ですから……はい。そう、なのでしょうね…。嬉しくも、何とも……。(こうして大切にされる経験というのはこそばゆいものだ。戸惑いながらも彼女への信頼をはっきりと示してみれば自然と受け取りたくもなってしまう。)はい、それは是非とも。主へ向けるにふさわしくない願いであると自覚はしております。(彼女の心身が平安であることこそが最も大切なことであると思うのでしっかりと頷いて、)置いて行かないでください。……あ、いえ。…いえ、(知らず零れた本心。自分も酔っているのか。主に対しいうつもりはなかった言葉がこぼれたことにふるりと首ふって黙り込んだ。――どうやら、主にも眠気が訪れた様子で、よかった。)はい、お休みなさいませ、主。(いつもの通りの声色で主に挨拶を伝えて、そのまま酔客の介抱に移るだろう。胸の内で、心のありかを捜しながら。)
04/22 01:08*147