【後半】人の心というものは。

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(主と別れて厨に立ち寄った後は、そのまま自室へと戻り、特に何が思案するわけではなく、自身も布団を敷いて静かに眠りについた翌朝。非番という事もあり、起きたのは昼前。流石に寝すぎだと起こしに来た馴染みの刀に起こされて、まずは昼餉を取りに広間へと。空いた席に座った後、ちらりと様子を伺うように視線を送った先にいた主は、いつもと変わらない様子を見せており、どうやら酔いはすっかりと冷めているようだと、安堵の笑みを浮かべつつ自身の朝食を取り終えると、さてどうしようかと思案しながらとりあえず縁側へと。)あぁ、いい天気だねぇ。こういう日こそ何か驚きを、(と言いかけた言葉は、ある一点へと視線を向けた時に自然と途絶えてしまっていた。そこには、自分が大事に思う主である彼女が、嬉し気な笑みを浮かべて楽しそうに中庭を歩く姿があった。自分以外の刀と、仲良さげに笑顔で会話しながら。それは、別にいつもの風景ではあった。今では彼女は審神者として本丸の刀剣達の誰からも慕われ好かれる存在であるから、自分以外の刀と楽しそうに会話している姿を見掛ける事はたびたびあったし、その度に微笑ましい気持ちになっていた。だが、)…なんだ、これ?(怪訝気な言葉が自然と口から零れ落ちる。今、二人を姿を見た瞬間、一瞬だけではあったが、微笑ましさとは程遠い、苛立ちの様な感情が自分の中に生まれたからである。意味が分からない感情に首を傾げてもう一度二人の方を見るも、やはり苛立ちと何処かもやついた感情ばかりが生まれる事に自然と眉尻は下がり口からに小さく唸り声が上がっていた。)…何か、病にでもかかっちまったのか?(なんて零すと共にもう一度二人へと視線を向けた時には視線の先にいたのは彼女一人で、それを確認するのと同時に嫌な感情がすっと消えた事にまた不可解な思いを抱きながら、気が付けば彼女に向かって声を掛けていた。)おーい、主。少し良いかい?

04/22 01:12*3

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(朝はぱっちりと目が覚めた。二日酔い等々の体調不調はない。なのに顔が青いのは、昨晩のことが次々と記憶に蘇っているからで。)ゆ、夢じゃないよね……(キャパシティオーバーでパンク寸前の頭を抱えながら、べそをかいて数分。朝の挨拶に来てくれた短刀に心配されてしまったので、くよくよしていられない!といつも通りを振舞うように心掛けた。幸いにも――と言うと些か語弊があるものの――件のましろの一振りとは遭遇する事無く、昨日までと何ら変わらない日常を過ごしてゆけば、自然と調子を取り戻すのも早く。皆が手入れをしてくれている中庭は綺麗で、空気も美味しい。次はどんなお花を植えようか、なんて他愛ない会話をしながら、馴染み深い初期刀と歩んで暫し。馬舎の方から助けを呼ぶ声が聞こえ、様子を見に行くと言うので其処で分かれる事となった。そうして一人になると、なんだかまた昨夜を思い返して居た堪れない気持ちになる。誰かと話して気を紛らわせようかな、と考えていた矢先、)ひぎゃっ……、(耳に届いた声に思いっきり肩が跳ねた。おまけに声も出た。恐る恐るそちらに視線を向けると、やはり、そう。)つ、鶴丸さん……(一瞬、逃げてしまおうかという思考が過ぎるも、それでは彼が悪いみたいになってしまう。落ち着け落ち着けと自らに言い聞かせながら、殊更ゆっくりと彼の方へと歩いていって)お、おはよう!えっと、うん、全然良いんだけど。……あのその、昨日は……(ぎこちない笑顔。それでも最初は彼の顔を見ていたけれど、やはりどうしたって羞恥が湧き上がってしまい「ありがとう」と呟く頃には俯いてしまう。)

04/23 12:48*20

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(もし病だとしたら、これはかなり大問題である。昨日、いつでも側にいると約束したばかりだというのに、それが果たせなくなるのは由々しき問題だ。もしかしたらただ一瞬虫の居所が悪かっただけかもしれない、と再び先程の光景を脳裏に浮かべると、やはりどうにももやもやとした嫌な思いが生まれてきてしまう。ならば、他の刀ならどうだと想像してみるが、やはりどんなに親しい間柄の刀でも、生まれてくる思いは同じとなればかなり深刻だととうとう腕を組んで唸りだしていた。病なのか、それとも遡行軍から何かまじないのようなものでも受けてしまったのかと――。そんなことを考えていたものだから、声を掛けた後の彼女の反応には全く気付いていなかった様子で、かけられた言葉を聞いては、)へっ?(なんて間の抜けた声と共に顔を上げてしまう事になるのだが。だが、何やら恥ずかしそうに俯いている彼女の姿を見れば、先程の彼女の事は背を思い出してようやく悟ったような声を上げて小さく笑みを浮かべるか。)いやいや、俺こそ有り難うな。色々と話せたし君のことも前よりずっと知った気がするから嬉しかったぜ。(君に告げられた思いも、というのは、誰かに聞かれてしまう場所ではあえて口にはしなかったが、告げた口調は穏やかで落ち着いたもので。だが、)だから君にもできればいつも通り接して欲しいんだが。少し問題が起こったかもしれなくてな。その相談に乗って貰いたいし。(と告げる言葉と表情は何処か真剣なもので、実は、と前打って自身の口から出た言葉は彼女の気恥ずかしさを吹き飛ばしてしまう事になりえるだろうか。)――まだ確定ではないんだが、俺は何か病に侵されたか呪いを受けたかも知れない。

04/24 20:45*41

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(昨日と変わらず接してくれる彼に救われたような、ちょっぴり複雑なような。だけれど、嬉しかったという言葉にはふわふわと胸の内が浮くような感じがして、「んんんん……」と何とも形容し難い唸り声を上げることとなる。じわじわと苛む頬の熱を感じながらも、彼を困らせてしまっては元も子もない、と視線を上げる。“いつも通り”に近づけるよう努めて心に言い聞かせる中、)問題……?(気になるワードに意識が向く。下がり気味だったハの字眉が疑問に顰まり、一切状況が把握出来ないままただ彼からの言葉を待っていた。そこで聞かされたのは――)えっ、……えええええ!?な、なんで!?どーして!?(ひやり、と一瞬にして頭が冷えた。予期せぬ告白に、思わず大きな声が出る。動揺を隠せる筈も無い未熟者は、おろおろと慌てふためくばかりで)どどど、どうしよう!結界は張ってある筈だけど……えっとえっと……。石切丸さん呼ぶ!?それとも大典太さんとか鬼丸さんの方が良いのかなぁ?? いや!多分政府に連絡した方が確実だよね……(思考が全て口から筒抜けなのは滑稽に映るかもしれないけれど、本人は真剣そのもので。一先ずの最善策に行き着いたのなら直ぐに彼の手を掴んで、)鶴丸さん、ごめんね。あたしがダメなばっかりに……。どこか痛い?つらくない?今どうにかしてくれる人連れて来るから、待っててね!絶対に大丈夫だから!(目にはいっぱいの涙を溜めて、それでも大切な一振りを救いたいという思いで自らと彼を鼓舞するよう強い言葉で言い切ってみせる。一刻も早く、政府に連絡を取りに行かなければ。そうして、急いで踵を返そうと――)

04/25 22:47*50

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(流石に彼女の心の中を読む能力は持ち合わせていなければ、何とも形容しがたい唸り声をあげる様子に首を傾げはするものの、話を聞く態勢を取ってくれたのを見て放った己の言葉に対する彼女の反応には、やはり驚かせてしまったかという後悔が少しと、後は、彼女の口から出て来た刀の名前を聞いて、何故か思わずむっとした苛立ちだった。石切丸はともかく、何故その二人何だと面白くない感情がはっきりと表れた事に、再び、はっとして首を傾げるのも束の間、彼女から手を掴まれて告げられた言葉には、)い、いや、別にどこも痛くはないんだが何か胸の辺りがもやもやと…って、待て待て主!(と素直に説明しようとしたもののそのまま去って行きそうな姿を見れば、慌てて彼女の腕を掴んで引き留めようと試みるか。成功したならば、ぽんぽんと自分の隣を叩いて座る様に促し。)…どうにかしてくれる人を探すったって俺の状態がどんなだかまだ聞いてもいないだろう君。…落ち着いて聞いてくれよ?もう一度言うがどこも痛くはない、痛くはないんだが、胸の辺りがこう、何かもやもやして嫌な気分になるんだ。他の刀を見ると。(と説明しながら軽くは自分の胸を不思議そうに押さえようか、今までそんなことは一度もなかったのに。と、つけ足して。)ああ、君に対してはそんなこと感じないぜ?というか君が一人でいる時は大丈夫というか。…やはり何かの病なのかね?それとも遡行軍と戦っている時に位置の間にか呪いを受けてたとか…。あ、けど呪いだったとして石切丸は仕方ないとしても、大典太や鬼丸は呼ばなくていいからな!君があの二人を頼るのは、なんか、面白くない…気がするというか。(なんとか、現状を彼女に伝えたものの、やはり何故そう思うのかが不可解なままであれば、どうにももどかしさの残る説明に眉根を潜めて首を傾げてしまうのだが。)

04/26 17:37*57

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あ゛うっ(駆け出そうとしたところで引き留められ、ビンッと伸びた腕の衝撃に思わず女子らしからぬ声が出た。これは完全なる自業自得である。振り向いた表情は「どうして止めるの」の意図をありありと浮かべていたけれど、着席を促されたなら素直に応じた。)そうだけど……だって手遅れになるかもって考えたら……(酒精の無い分、あの時みたいに泣き出したりはしないものの、気落ちしている様子は隠せない。彼の言う事はご尤もで、まず話を聞いた方が良さそうだと判断して再び耳を傾ける。其の内容は、想像よりもだいぶと異なるもので。一瞬、彼が誰かを嫌いになってしまったのだろうかと心配そうな表情になるも、話を聞いていく内によく分からなくなってくる。頭の上に「?」が多く浮かんでいたに違いなく。)体調が悪いわけじゃないなら良いんだけど……。う、ううん?大典太さんとか鬼丸さんって、こう、神聖な力で悪い気をビカビカーッて斬ってくれそうだと思ったんだけど……ダメかなあ(地頭の弱さが此処にきて発揮されてしまい、ひたすら混乱している。痛いわけではない。ただもやもやする。それでも彼がつらい思いをするのは嫌だから、どうにかして解決したいのだけれど。悩みながら証言を反芻して、彼曰くの“面白くない”という言葉にようやく一つひらめく。)あッ!!あのねあのね、あたしの一番の刀は鶴丸さんだからね!その、他にも頼りにするひと達はいっぱいいるけど……それでも、一番は鶴丸さんで、昨日言ったことはうそじゃない、から……。そ、そういう……もやもやじゃ、ない……?(検討外れだったら少し恥ずかしい。とは思いながら、尻すぼみに問う。どうだろう、彼のもやもやは晴れただろうかと、窺うように見上げながら。)

04/26 19:42*59

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(掴んだ瞬間あげられた声には、慌てて、「すまない」と謝罪して、すぐに手は離したものの、手遅れにとの言葉にはそんなに危ない状態ではない筈だからと微かに苦笑しつつ、隣に座る彼女へと視線を向けつつ、説明を終えた後の彼女の表示要については自身もよく分かっていなかったので、やはり分かりにくかっただろうかと眉尻を下げた。)ああ、体調は何ともないんだが、まあ確かにあの二人は妖魔や鬼を斬る専門とも言えるけれど、天下五剣だしな。駄目というか、でもそれでもなーんか面白くないというか…。ううん。(やはりどうしてそう思ってしまうのか、二人の事は嫌ってはいないし大包平のように過剰に張り合う気もない。特に鬼丸の方は同じ御物として長い時間共にいた事もあるしそれ以前にも何かと縁があり親しみを持っている筈なんだがと、再び悩む声を上げてしまったところで、何かに気が付いたらしい彼女からの言葉を耳にすれば、数度双眼を瞬かせた。)…うん?あ、ああ、それはちゃんと理解してるぜ。君が俺の事を一番に思ってくれている事も、昨日告げてくれたことが嘘ではないことも。…そういうもやもやって?俺が君の気持ちを知ったからもやもやが生まれた…って事かい?(伺う様に見上げながら告げてくる彼女を見つめながらそう言葉を放つものの、最初はどういう言意味だろうかと理解できなかったが、少し沈黙を保つと思案する姿勢を見せること数分。ふと何かに思い当たったのか、軽く目を見開いて、)…もしかして、そういう事なのか?(と、どこか驚いた様な声音で小さく零した後再び主である彼女へと視線を向け直し、)あ、あのな。主。確認の為に一つ聞きたいんだが、もし君が俺が君以外の女性の審神者でも政府の人間でもなんでもいいが、楽しく話しているのを見掛けたら…その、嫌な気持になるかい?胸がもやもやして、離れて欲しいとか、相手に嫌な思いを抱いたりとか。(と問いかけてみる事に。)

04/27 12:14*66

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(彼からの謝罪には「ううん!大丈夫!」と心配されないよう声高に返して。彼の隣に座って話をするというシチュエーションは、本当なら幸せな筈なのに。今は不安ばかりが胸を巣食って仕方ない。悩ましげな表情は珍しいけれど、観察する余裕などある筈も無く。決定打は無いままに、もしかしたらと持ち掛けた説は正解というわけではないらしい。けれどもそこで諦めるわけにもいかず。)う、うん。改めて言われるとなんか照れちゃうけど。一番って言ってたくせに他のやつも頼るのかー!って、そういう感じかと思って……(たとえばそれば友情間でも成立する話。しどろもどろな口調ながら、どうにか糸口を見つけられたらと。考え込む彼の隣で自分もまた無い知恵を絞って考え込んでいたものの――今度は彼がひらめいた様子。置いてけぼりに瞳をまん丸くしながらも、問い掛けにぱちぱちと瞬きを増やして。)え?えーっとえーっと……鶴丸さんが楽しそうなら良いのかなって思うけど……(突然のもしも話にやや混乱しつつ、脳内でどうにか状況を構築。視線を横へ移しながらも、独占欲というものが恐らく控えめな性分は彼の言う感情に心当たりがないけれど、)でも……うーん、さびしいって思うかも……。鶴丸さんの幸せの中に、あたしは居ないのかなって(しゅんと分かりやすく肩を落として、言葉のままの表情を隠そうともしない。けれどもそれは仮定の話であると思い出すと、はたと気を取り直して。)鶴丸さんのもやもやもそういう感じってこと!?……あれ、でも一番の刀だってことは分かってくれてるんだよね……?(ゆるく首を傾げる。分かったように思えても、また疑問が生じる。難しい事ばかりの感情を、紐解く手伝いになれているのだろうか。)

04/28 02:31*75

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うーん…それとも違う気がするんだよな。俺が一番であっても他の奴頼るのは当たり前の事だろ?…俺だって遠征や出陣で常に側にいられるわけではないし、何かあった時に誰も側にいないのはそれはそれで心配になるからな。(訳が分からなくとも一緒に原因を解明してくれようとする彼女の姿はやはりとても好ましく思えて、しどろもどろになりながらもの説明はしっかりと聞き終えるも、何か引っかかりを感じてやはり軽く首を傾げつつ、)近い気はするんだが、それよりもっと嫌な感情というか…俺がいる時に俺以外の名前を君の口から聞きたくないというか、頼るとか、頼らないとかそういう事じゃなくてな。(と説明していればこれは嫉妬と独占欲というものなのかもしれないとふと突然思い至り、先程の嫌な思いもそれと同様なのだろうかとおもむろに感じ取れば、再び彼女の気持ちを確認したくて質問を口にしていた。自分の中にある彼女への好意が、好きが、いつの間にか彼女と同等の物に変わっていたのかどうかを。けれど彼女の口から出てきた答えは、自分の中のどろどろとしたものとは違ってとても綺麗なもので、やはり違うのだろうかと、再度首を傾げる事に。)…いや、全然違う気がするぜ。もしかしたら俺の好きは君の好きと同じなのかと思ったんだが。寂しいとは思わなかったからなぁ。ただ、君が俺以外の他の誰かと二人で楽しそうに話しているのを見るのが嫌で、早く離れて欲しいとか、二度と近づかないでほしいとか…そんな感じでもやもやしてたから、もしかしたら、こういうのを嫉妬や独占欲かと思ったんだが…。(なんて軽く腕を組みながら先程よりもずっと明確になった感情を口にするも、これが彼女が言ってくれた意味と同じ好きを持ったから感じる感情だと思ったが、ただの勘違いだったら恥ずかし過ぎるなと眉尻を下げたり。)…って、こんなこと急に言われても君も返事に困るよな。すまない。

04/28 23:32*86

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(ひとつ一つの言葉を聞いていって、どうにか理解しようと試みる。けれどもやっぱり首を傾げることが多い。だって、それではまるで――)……うん、うん(頷いていく内、どんどん溜まってゆく“もしかして”。いやでも、そんな。勝手な脳内押し問答を幾度か繰り返していたけれど、)あたしの好きと、同じ……(彼が言う可能性のひとつを、ぽつりと反芻する。まさしく同じことを考えていた、とは言えなくて、しぱりしぱりと増える瞬きと共に頬がじわじわ熱くなる。)あのぉ、鶴丸さん、今結構恥ずかしいこと言ってるのわかる……?(居た堪れないような気持ちになって、おずおずと切り出してみる。視線をあちこちに彷徨わせながらも、考えるように口を開いて)え、えっとね、あたしが言うのもなんか恥ずかしいんだけど。その、同じ好き、で、合ってるかもしれなくて……(自分でもびっくりするくらいに声が小さくなってしまう。はやる鼓動を感じながらも、深呼吸をしたのち。)たぶん、嫉妬とか独占欲っていうのも合ってて……。あたしは、あんまりそういうの感じないんだけど。鶴丸さんみたいに感じる人は結構多いみたいだから、うん……(彼の中にそんな感情が芽生えていただなんて露知らず、知れば胸裏にはえも言われぬ喜びとくすぐったさに満たされる。酒精を取り込んだ時よりも顔が熱くなって、冷やすように両手で覆ってしまう。でも、)っどうしよう……うれしい、(湧き上がる感情に嘘はつけず、蚊の鳴くような声で吐露する。少し手を離したなら、彼を見つめる事が叶うだろうか。きっと、泣き笑いみたいな表情になってしまっている。)好きになってもらえなくても良いって思ってたけど、でも……えへへ。鶴丸さん、ありがとう!(いっぱい考えてくれて。好きになってくれて。そんな想いが弾けて、許されるならそのまま抱き付いてしまいたい。)

04/29 03:31*89

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へ?恥ずかしい…?(自分の中の想いを整理するように、一つ、一つ、言葉という形にしていけば、なんだか案外しっくり来てしまい、なんだ、ちゃんと理解できているじゃないか。なんて内心、もやもやの正体が分かった事ら対して満足した思いを抱いていたものだから、彼女からの言葉にはまた、一瞬きょとり。としてしまうのだが。)…俺はそんなに恥ずかしいこと言ったかい?…いや、でも待てよ。君は独占欲とかは感じないだけで、やっぱり君の想いと俺の想いは同じ、という事は。(彼女からの言葉を耳にしてそこまで思案しつつ言葉を零した次の瞬間に、彼女が言っていた恥ずかしい事の意味を理解して双眼を見開いて言葉を止めた。同じという事は、自分もまた彼女と同じ意味での好きの感情を彼女に抱いていて、それをそのまま言葉にしている状態だという事は先程から自分は愛の告白をしているという事になる筈。今目の前で恥ずかしそうにしながらも喜びの言葉を零す彼女の姿を見て想いは自分の中で確かな形となり漸く自覚する事に。)そうか。俺も…君の事が好きだったのか。君と同じ想いで。(確認するように呟いたところで彼女から抱き着かれたならば、気恥しさと照り臭さで一瞬あたふたするものの、突き放す事はしないだろう。そのままそっと柔らかい髪を優しくそっと撫でると、)俺こそ気づかせてくれて有り難うだな。もし気づかないまま、君が別の誰かと思い合うようになっていたら後悔していたところだ。(と告げてしまえば、少しだけ彼女の体を優しく話してその左手を取りつつ、)主。俺にはまだ人の心と言うものは難しい、また不安にさせるような事言うかもしれない。けど気づいたからには逃げるつもりはないから、もう一度俺から告げるつもりだから、それまで待っていてくれるかい?(告げ約束の印として彼女の薬指にそっと口づけようか。始まりを祝福するかのように爽やかな風が吹き抜けていった。)

04/29 20:54*103

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(自分よりもずうっと大人だと思っていた彼が、思い悩む姿に親近感を覚えたと言えば怒られてしまうだろうか。それでも、彼は付喪神であり、刀であり、刀剣男士であるという、確かな隔たりがある中で。其の境界が、ほんの少し溶けたような気がした。抱き締めた身体は、たしかにあたたかい。)ふふふ。そんな事絶対ありえない!とは流石に言い切れないけど、可能性はすーーっごく低かったと思うけどなあ。……鶴丸さん、もしかして結構ヤキモチ焼きさん?(なんて笑う表情はどこか嬉しそうに。そうした想いを窮屈に感じる人もいるだろうけれど、自分にとっては嫌なものではないと実感する。髪に触れるやさしいぬくもりが離れて、彼に促されるまま凭れかかっていた姿勢を正す。まっすぐ正面から見つめあう距離は少し気恥ずかしいけれど、視線を逸らすことはしない。左手のゆくえを彼に預けて、それから――)……っ……うん。待ってる(しあわせで胸がいっぱいになって、一粒だけ涙が落ちる。儀式めいた所作の口付けは、今まで見たどんな少女漫画やドラマよりも心を震わせて。想いを取りこぼしてしまわぬよう、ぎゅっと胸元を押さえながら、めいっぱいの笑顔を咲かせる。)あたしもね、鶴丸さんに、もっとちゃんと、好きになってもらえるように頑張る!いっぱい好きって言って、これからもずっと、鶴丸さんが一番なんだよって伝えていくね!(恥じらいに頬を染めることはあっても、もうこれまでみたいに口篭ることはない。花の甘い香りに吹かれて、“春”のあたたかさを噛み締める。幸福を湛えた表情はひときわに幼さを残したまま)あのねあのね、プロポーズは星空の下が良いな!(――なんて。夢見がちな未来を思い描いては、くふふとはにかみ笑い。それが叶っても叶わなくても、隣に彼が居てくれたのなら。きっとこの先何があったって、頑張れてしまうのだ。恋する乙女はいつだって、“そう”出来ているのだから。)

04/30 00:46*110