
宗三左文字
第六天魔王の名をその身に刻むこの打刀こそ、天下人の象徴こと宗三左文字である。婀娜っぽい目元に退廃的な雰囲気はまさに傾国の刀と呼ぶに相応しいだろう。自身を“籠の中の鳥”と評し、幾度も主人を変え辿ってきたその数奇な運命を甘んじて受け入れてきたからか、厭世的かつ悲観的とは言えそれは過去の話である。魔王の存在の大きさに飛び立つ事が出来ないと端から諦めて抗うこともせず己に課していた足枷を、修行を経て極となった宗三左文字は乗り越えるのは難しいがいつか変われるかもしれないという希望を抱くことで外して自らの意思で空を舞う蝶である。実戦経験に乏しくお飾りであったことを恥じており、それを隠すためか自虐と皮肉が含まれた口調で他者と一線を引いていたため高慢と思われることが多かったが、誇り高さの裏返しでもあった。主をはじめ兄弟刀や仲間を思いやる一面も兼ね備えており、距離が近づくにつれ軽口も叩くし、飾ったりしないありのままの率直な言葉も口にする。嫋やかな見た目に反し中々に図太い。