みかづきむねちか

  • 99
  • 180cm
  • どちらでも


三日月宗近

三日月宗近は優雅と鈍重を行き来する。年の功と言うべきか、多少のことでは怒りや悲しみといった感情は露わにせず、細かいことや小さいことをあまり気にしない。常にどこか余裕を感じさせる佇まいで、勝負事にこだわりはない。勝っても負けても大らかに笑う、そんな刀である。戦場においても余力ある姿勢を崩さないのは、万が一に備えてのこと。練度が上限に達してからは、出陣や遠征を他のものに譲る形で本丸に籠もりがちになってしまった。縁側でのほほんと茶を啜っている姿が見受けられるだろう。内番はちゃんとやるが、当番の日をうっかり忘れてしまうこともしばしば。他の刀剣男士たちが次々に修行を終えていく中、この刀はいつまで経っても修行を申し出る様子はない。曰く、本丸を離れがたいのだと。修行道具の数に限りがあるならば、じじいよりも他のものを行かせてやるがいいと、穏やかにやんわりと断る。極の力を得るよりも大事なことがあるような素振りを時折見せるものの、それが何なのかは誰にも言っていない。

こんな日が来なければいいと、杞憂で終わればよいと思っていたのだがな。
主よ、俺を上手く使ってくれ。そして、心せよ。