やまんばぎりちょうぎ

  • 99
  • 173cm
  • どちらでも


山姥切長義

聚楽第での特命調査にて、本丸の力量を測る監査官――その正体こそ長船派がひと振り、本作長義である。『優』の評価を下した本丸に降り立つ姿は、62文字からなる長文の切付銘が表すように折り目正しく、その理路整然たる涼やかな態度は一歩取り違えたなら高慢にすら映る。出自、来歴、その全てにおいて絶対の自負を持つ刀剣男士だ。ただし、とある瓜二つの相貌を見るや否や態度は一変してしまうだろう。この本作長義もまた例に漏れず、自身よりも先に本丸にて顕現していた己が写しのひと振りに対しての態度といえば、些か軟化したとはいえ相変わらず手厳しいもの。やれ山姥切を名乗るからには相応しい態度を、やれ浅慮な行いをするな。それらは口煩い兄弟の託けの如く。最高練度に達した今、本丸にて担う仕事と言えば経理、資材在庫の管理、書類仕事にエトセトラ。政府所属時代のノウハウを生かし、一部の男士たちと共にデスクワークに励む日々が続いている。本丸襲撃なんてものはただの噂話に過ぎない――そんなことを主に対して呆れ混じりに語ったこともあった筈だ。平和な本丸での日々の中、長義が打った本歌・山姥切がその真価を問われる場面は未だ来そうにない。

君のことは高く評価している。俺の存在こそがその証だ。
……さて、今日も仕事に取り掛かるとしようか。