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(今日は一日中よく晴れるでしょう――そんな予報を特に疑いもなく信じて、傘を持たずに一人で出向いた万屋街。入荷待ちをしていた本がやっと入荷したから、それを取りに行ってすぐに帰るつもりだった。だからこそ刀剣男士の同行も頼まなかったのだが、突然に雲行きが怪しくなったのは、無事に本を引き取って書店を後にしてから間もなくの事だった。ぽつぽつと落ち始めた大粒の滴はあっという間に土砂降りに変わり、同じく傘を持たない人々が右往左往。女も逃げ込む先を探して、咄嗟に駆け込んだのは本日お休みの店の軒先。)……朝からずっといいお天気だったのに、まさかの通り雨に降られちゃうなんてなぁ。……本、濡れてないかな、……よし。(濡らさないよう服の中に隠して避難させた本の具合を確かめたなら、ひとまずどこにも濡れた箇所が見当たらなくてほっと息を吐いた。)

09/12 07:11*71

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(もしかしたら雨が降ってくるかもしれない。とある刀剣男士から、出かけ間際に声をかけられた。予報では終日晴れと言っていたけれど、神たる彼らには何か感じられるものがあるのだろう。折り畳み傘を鞄に入れ、近侍と出かけた帰り道で突然の雨に見舞われたときには、雨から逃げる人々を余所に喜んでいた。)あはは、うちの桑名はすごいな。それとも大地がすごいのかな。ねぇ、篭手切?(濡れてしまいますよ、と近侍が折り畳み傘を広げて手渡してくれたので素直に受け取った。)君は抜かりないな。私も一応、自分の分は持っていたんだけどね。ありがとう。(近侍も自らの分の傘を差し、歩いていると軒先で雨宿りをしている人が目に入る。)もしもし、雨でお困りかな? 実は私も困っているんだ。傘が一本余ってしまってね、使ってくれると嬉しいんだけれど。無理にとは言わないよ。(鞄の中から花柄の折り畳み傘を取り出して、相手へと差し出そうか。)

09/12 12:48*72

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(降りしきる雨の勢いは依然として強いまま、見上げた空を埋め尽くす雲も分厚ければ、すぐには止みそうもない。一先ずお目当ての本は無事だし、急ぐわけでもないからと浮かぶ笑みに焦りは見られないが。)うーん、折り畳みくらい持ってくればよかったかなぁ…でも荷物だったし…通り雨っぽいから、しばらく待ってたら止むかな。(と呟いたとき、何処からか声が飛んできてそちらを振り向く。すると、其処に見えた同年代くらいの相手に自然とにっこり微笑んで。)あ、はい。そうなんですよー、すぐ戻るからまさか降らないだろうと油断してたら、ちょうど降られちゃって。……えっ?いえ、いや…それはもう、渡りに船というか…とても有難いお話ですけど…。…じゃあ、お言葉に甘えて…お借りしますね。それから、お礼ともいうにもおこがましいものですけど…よければ、こちらをどうぞ。(と折り畳み傘を受け取るのと引き換えに差し出すのは、書店で見かけて本と一緒に購入した勿忘草の押し花の栞。傘とは比べるべくもない品だが、これだけ良くしてもらって何もお礼をしないのは女の気持ちが収まらず。)これ、いつか必ずお返ししますね。ちゃんとしたお礼は、そのときにさせてください。助かりました、本当にありがとうございます。(と大きく笑いかけて何度も感謝を伝えた後、心まで晴れやかにする花柄の傘を開いて本丸へ戻ってゆくのだろう。)

09/13 00:16*86

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(折り畳み傘を受け取ってもらえたなら幸いに、こちらも笑みを返そう。)先程までよく晴れていたから、まさか降るとは思わないよね。雨の日に出番がないのはその子に悪いからさ、こちらこそありがとう。(折り畳み傘は留め具を外してワンタッチで簡単に開くものだから、本を抱えている相手でも使いやすいはず。引き換えるようにもらったのは、可愛らしい花の栞だった。これは勿忘草ですねと、傍らの近侍がそっと耳打ちしてくれる。)これは……借りておこうかな。あなたの元に在るほうが相応しい気がする。傘を受け取るときは、この栞を返すよ。私からも礼をさせてほしい。(物々交換ならぬ、物々貸借というわけだ。傘を貸しただけで何かを受け取るのは気が引けたし、相手との縁を繋ぐものになればとちょっとした遊び心をのぞかせた。一応の連絡先を告げたのち、栞を大事に鞄へと仕舞い込んで近侍と共に相手を見送ろう。)さて、この栞にふさわしい本を探さないと。うつくしい物語がいいな。(こちらは近侍と足並みを揃えて、雨音を楽しみながら帰っていった。後日、勿忘草の栞が挟まれた分厚い本が審神者部屋で目撃されたとか。)

09/13 12:32*90