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(出陣も内番も何にも割り振られておらず、かと言って特にやりたいことも見つからず。暇を持て余していた己に与えられたのは、“八つ時に出す審神者への菓子を買い求めてきて欲しい”という厨当番からの任務だった。――何故僕が、なんて捻くれが口を飛び出すより前に頷いていたのはやはり時間を無為に過ごすのが勿体なく感じたからというのも理由のひとつだろう。そして昼食後に万屋街に赴いたは良いものの―)…しまった。何が良いか聞くのを忘れていました。(大通りの真ん中で思わず立ち止まり、自らの失態に顔を伏せせば吐き出すのは大きな溜息。万屋街には数多の店があり、漠然とした菓子では選択肢が多過ぎる。微かに眉間に皺を寄せつつ、辺りをぐるりと見回して。さてどうしようかと思ったところに横を通り過ぎようとする人物を視界に収めれば徐に声をかけてみようか。)ちょっといいですか。貴方なら今日のおやつに何が食べたいですか?(ちょっと参考までに―怪しいものではありません、なんて付け加えれば窺い見て。)

09/09 23:05*23

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(掃除をするので、という理由で本丸から追い出された審神者が一人。昼下がりの万屋街は賑わいを見せており、)まったく……私も手伝うと言っているのに……(不服な様子でこぼした独り言などすぐさまに掻き消えてしまうだろう。仲間外れにされたようで不本意ながらも、折角出来た時間なのだから実りあるものにすべしと思考を切り替えて。そういえばヘアアクセサリーを新調したいと考えていた事を思い出し、雑貨屋への道を辿ろうとしていたところで。)はい?私ですか?(声を掛けられたことに気付くと、ぴたりと足を止めては身体ごと相手へと向き直った。怪しいものではない、ということはすぐにわかる。何故なら彼は刀剣男士。不信がる様子など見せぬまま、ふむ、と頬に手を添えて考えてみた。)そうですね、私は今日は水まんじゅうの気分です。まだ少し暑いですから、涼やかな見た目が食欲を誘ってくれそうでしょう?(はきはきと、そしてどこか得意満面な調子で。真面目に答えはするけれど、何故そんなことを通りすがりの己に聞いたのかは気になる部分。しかし答えはわかっている、それはずばり、)ですがすみません、私は今日予定が埋まっているのです。ナンパならば別の方へお願いします!(顔の前に手を翳して静止の訴えをしては、言葉とは裏腹に満更でもない表情をしている。思い込みはそのまま加速していき、「お詫びに美味しい和菓子屋さんをお教えしましょう」という提案までする始末。さて彼はどこまで聞いてくれるのやら。)

09/09 23:33*25

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(自分で考える事を放棄したと言うより合理性を重んじた。ああでもないこうでもないと自分一人で悩む無作為な時間を過ごすよりも、誰かの意見を得た方がよっぽど効率的だ。別に自分の意見を押し通すのも悪くないけれど、それでは代り映えもしないから――唐突な問い掛けにも関わらず与えられた返答に、僅かに目を見開くと)…ああ、水まんじゅう。悪くないですね。あの涼やかな見た目、嫌いじゃないです。ありがとうございます、良い意見を得られました。(思い浮かばなかった饅頭の名に、顎に手をやり頷きながら同意を。今日の菓子はそれに決まりだと言わんばかりに感謝の言葉を口にしたのだが、続く言葉に思わず静止。そして怪訝気に目の前の審神者へと視線を向けたのだが、その満更でもないような雰囲気に思わず吹き出し破顔した。)―…っはは!面白い事言いますね。余所様の審神者をナンパなんてしたら僕の主が何を言うか…。それに貴方の刀剣達も黙ってはいないでしょう。けどそうですね、美味しい和菓子屋は教えていただきたいです。お願いできますか?(勘違い甚だしいと一瞥する者もいるかもしれないが、思い込みに面白いが勝り己は案外嫌いではなかった。――提案を有難く受け入れた先、今日の本丸の八つ時には件の水まんじゅうが己の審神者の元に出されるはず。)

09/10 22:41*48

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(肯定を得れば、そうでしょう、とでも言いたげな得意顔で頷いてみせよう。当然の事ながら水まんじゅうとの由縁はない。桜色の一振りから素直なお礼を伝えられたことで、きっと彼の主も人間性の高い人なのだろう、なんて胸中にて考えながら。)いいえ、どういたしまして。存分に参考になさってください。(声色だけを聞けば感じの好い其れだけれど、既に思い込みの片鱗を見せている所為か、何故だか偉そうでもある。怪訝な視線を向けられたとて真意に気付くこともなく、やがて笑い出した彼には軽く首を傾いだ。)おや、そうですか?結構あるのですよ、他所様の刀剣男士の方からのナンパ。(珍しいことではない、と語るものの其の真相は推して知るべし。さりとて否定されたので往生際よく受け入れて、代替案の方を望まれたのならばこれもまたあっさりと受け入れた。)ええ、私に声を掛けたその目利きを称えてお教えしましょう。きっとお気に召していただけると思いますよ!……ところで、何故あんな質問をされたのです?(言うが早いか、早速とばかりに足を進めたのは和菓子屋の方角。それだけで口頭説明ではなく、直接案内するという意図は理解してもらえるだろうか。やや進んでから、声のトーンを落として問うたのは察しの悪さゆえ。やがて見えてくる老舗の和菓子屋では己も水まんじゅうを購入して、掃除に励む本丸の皆へと土産にしたことだろう。)

09/11 00:40*55