主君、お迎えにあがりました。

azk.png

(さて、と息を吐く。随分と歩き回って疲れてしまった体が求めているのは糖分、適当な店に入って菓子を見るのも良いがとあちこちへ視線を向けていると目についたのはキッチンカーだった。甘い匂いをさせる可愛らしい色合いのキッチンカーの前にはメニューを載せたイーゼルが置かれ、車体にも色とりどりのクレープが描かれている。どれもこれも目移りしてしまってひとつに絞り切れずに悩む大男は些か目立ってしまうかもしれないが、そんな事を一切気にしないのがこの太刀だ。ちらちらとキッチンカーの主らしき女性から向けられる視線をものともせず真剣に悩み続けて。)とつぜんすまない、きみならこのいちごのくれーぷとばななのくれーぷ、どちらをえらぶかきいてもいいかな?(通りかかりかそれとも同じ目的か、人の気配に顔を上げてそう問い掛けよう。)

02/04 19:33*54

uik.png

(本日の授業は午前中のみ、帰りの電車に乗って駅に降りたときに空腹を感じてしまった。我慢してまっすぐ家に帰るつもりでいたけれど、キッチンカーを見かけてしまい吸い寄せられるように並んでしまった。店舗なら次があるけれど、移動するお店に確実な次はない。絶賛お悩み中らしき男性のひとつ後ろで、こちらもイーゼルやら車体やらを物珍しそうにじっくりと見ていた。そんな折、上の方から声が降ってきてそちらを見上げる。)はい……? そうですね、私なら両方選びたいです。ほら、いちごバナナクレープもあるじゃないですか。これなら一口で二つの味が楽しめます。(イーゼルのメニューを示しながら、どうでしょうかと首を傾げた。)どうしても別々に食べたいのでしたら、二つとも買ってしまうのも手ですね。(あくまでも両方選ぶという選択以外が出てこないのは、この機を逃しては勿体ないとの思いから。なまじ余裕がある者の発想であるが、男性の悩みが晴れるかは分からない。)……もしかして、小食だったりしますか?(それならば申し訳ないと目を伏せて。)

02/04 21:08*55

azk.png

(下に位置する顔へ目を向けて唐突過ぎただろうかと一瞬考えるも続いた言葉に瞠目、目から鱗とばかりに示されたメニューへと視線を落とした。悩んでいたどちらもがトッピングされるらしいそれを見落としていたのはなかなかに不甲斐ないし少し恥ずかしい、照れ笑いじみた顔を彼女へ向けては小さく首を縦に振った。)これはきづかなかったな、ありがとう。さすがにふたつは……たべきるまえにくりーむがとけてしまいそうだからひとつになっているものにしよう……?はは、しょうしょくにみえるかい?(目を伏せた彼女の言葉に一瞬不思議そうな様子を浮かべるもすぐに可笑し気に肩を震わせる、一瞬の間は自分の体躯を重々承知している身としては小食、の言葉がすぐに自分と結びつかなかったせいもあって。そこで丁度次のお客様、と声を掛けられると嬉々として食べたかったものがどちらも乗っているクレープを注文、少し考える素振りの後後ろに並んでいた彼女を手で示して。)かいけいを、かのじょのものもいっしょに。きみはどれがたべたいんだい?(にこにこと人好きのする笑みのまま問い掛ける、彼女から遠慮の言葉が飛び出そうと「ちからになってもらったからね」と笑って返すつもり。現代、令和の世での振る舞いについてはまだまだ勉強不足のようだった。)

02/05 23:31*67

uik.png

(順番待ちをしていた自分のほうがゆっくりとメニューを眺めていたであろうから、役に立てたようで何よりだ。だが、さすがに二つはと言われてしまい今度はこちらが面映くなる。よく食べる友人に釣られて自分も以前より食が進むのは事実なのだけれど、見ず知らずの男性にそうだと認識されたかもしれないと思うだけで恥ずかしさが滲んだ。けれど、ひとつだけを買おうとする理由がクリームの性質をよく知っているような口振りで、かつ少食でもないらしいと分かればほっとした表情を浮かべた。)大きい人がたくさん食べるとは限りませんから、もしかしたらと思ったんです。クレープがお好きなんですね。(男性が注文をしている声を聞いて、こちらまで嬉しくなってしまう。お財布の準備をしながら自分の番を待っていたが、再び向けられた問いかけに目を丸くして瞬くことしばらく。)――では、私もいちごバナナクレープをひとつ。ありがとうございます。(温かな笑顔と気遣いを受け取って、同じく笑顔で明るく答えた。感謝を述べた後は深々と頭を下げる。そのあとは、店主が手際良くクレープを作っていく様子を二人揃って眺めていただろうか。別れ際にもう一度、男性にお礼を伝えよう。)

02/06 12:24*73