(珍しく寄り道することなく、高校からの帰路への途中。乗り換えようと電車を降り、次の電車を待っている最中に、突然見舞われる。)……ひっく!(さっと両手で口元を押さえる。しゃっくりだった。何がどうしてこんな小さな不幸を嘆かなければならないのか、とりあえず電車を見送ってホームのベンチに腰掛ける。とりあえず深呼吸をして落ち着かせてみようとするけれど、なかなか収まりやしない。)……っひぐ、……ぐうう……。もう、なんでなの?っ……。(肺を引き攣らせながらこのまま無理やり帰ってもいいのだが、どうしても隔離された空間では悪目立ちする気がして。自分が思うよりも周りの人間は気にしないだろうが、この間抜けな声が車内にうっかり響き渡ってしまった時の気まずさに耐えられる自信がなかった。どうにも出来ずにいる間に、見送る電車が指折り増えてゆく。)
02/03 00:48*37
(SNSで見つけた展示会がみたい。日帰りで行ける場所だったし、急ぎの仕事もない。となれば行くしかない――決めたのは今日の早朝だ。それを見つけた時にピンとくるものがあったから。それだけの理由により相も変わらずの行動力で楽しんできた帰路。自分の最寄り駅の改札により近い号車に乗ろうとホームを移動している最中、ふと聞こえた音に足を止めて。)…なんの音?(音がした方へ視線を送るとそこにはベンチに腰掛ける女子高生の姿。肩を震わすのと空気の流入が阻止されているような音に、しゃっくりの症状が出ている事に気付いた。見て見ぬ振りも出来たけれど、やはり一回り以上年下の学生に対して老婆心が顔を出す訳で。)…お嬢さん、大丈夫かい?(ゆっくりと近付けば、眉をハの字にした思案顔で軽く首を傾けて。そして「ちょっと待って、」と近くにある自販機で350mlの水のペットボトルを購入すれば、彼女に向かって差し出そうか。)喉を軽く押さえながら飲んでみて。たぶん収まるんじゃないかな。
02/03 09:19*39
(うろ覚えの知識だが、息を暫し止めていれば落ち着くと記憶にある。しかし試そうにもしゃくりあげれば自然と息を吸い込んでしまうから、ひとりでは二進も三進も行かない。文明の力を頼って解決策を探そうとスマホを取り出そうとしたところ、話しかけられてぱちりと瞬きをする。返事の代わりに、これまた「ひっく!」という音が口からこぼれた。)……す、すみません……。さっきからしゃっくりが、止まらなくって。100回したらしちゃうって、本当なんでしょうかね……?(苦笑いしながら、眉唾ものでしかない噂を口にするのは一種の現実逃避だ。原因は瑣末であれ、他人に気を使わせてしまったと申し訳なさに俯くも一瞬、視線は案じてくれた相手をついつい追いかけた。差し出された水にはおろと戸惑うが、ひとまずは言われるがまま水を受け取り、言われた通りに喉を指で押さえながら水を飲み込んだ。ごくん。喉を鳴らして、一時停止ボタンでも押したかのように静かにしていた。しゃっくりは出ない。)……わっ、ほんと。ありがとうございます……!助かりました……。これお水のお金と……のどあめ、よかったら。おいしくて、喉にも優しいので。(慌てて小銭を用意し、その際バッグの中で目についた愛用ののど飴もひとつお礼として添えることにした。断られたとしても、何とかお金だけは受け取って貰おうとするだろう。)……ありがとうございました……あの、お姉さんにも……いいことがありますように!(そうしている間に、乗るべき電車がホームを訪れる。施された親切に何度も頭を下げながら、去り際にはその思い遣りが巡り巡ることを願う。あんな大人になりたいな、とあたたかな気持ちで辿った帰路だった。)
02/03 23:02*47
(自らの意思でコントロール出来ない現象は、当たり前だが止めたいと思ってもそう簡単に止めれる訳がない。自分だってしゃっくり特有の引き攣る感覚は何度体験してもなれないから、一定間隔でしゃっくり独特の音を立てる彼女を気の毒に思い、心配そうに目を細めた。)よっぽどのことがない限りしゃっくりで人が死ぬことは無いらしいから安心して大丈夫だ。ただ…何日も続くようなら注意が必要らしいがな。まぁこれは珍しい例だけど。(安心させるように意識して優しい声音を出すように努め口角を持ち上げた。流れで付け加えてしまった余計な一言には誤魔化すようにウインクでも添えておこうか。そしてお節介心から差し出した水を受け取ってもらえれば一先ず安心、そして彼女の引き攣りが止まったことを確認出来れば「良かった」と安堵の溜息を零した。)たかがしゃっくりだが続くとしんどいからちゃんと止まって良かったよ。こっちが勝手にしたことだから気にしないでくれ。可愛いお嬢さんの役に立てた事実だけで十分だ。(手を横に振って辞退の意を示すも、変に押し問答するより申し出を受けた方が良いと判断すれば、最後には「わかった」と飴と小銭を受け取ろうか。)ありがとう。お嬢さんも気を付けてお家に帰るんだよ。じゃあね、(別れの間際、鞄の中からチョコバーを取り出すと、彼女に押し付けるように渡そうか。飴のお礼のおやつと言い添え、手を振って彼女が乗った電車を見送ろう。)
02/05 22:32*66