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(楽しい一日であればあるほど過ぎてゆくのが早く思えるのも世の道理の一つに違いない。観覧車でゆったりとした時間と非日常の景色を楽しみ、その後も商業施設を回っていればいつしか夕暮れの色が濃くなり、そろそろ帰る頃だと知らせていた。)……もうすぐ日が暮れるわね。なんだか、思っていたよりもずっと……あっという間だった気がするわ。(あれから特に離す理由が生じなければ何を言うこともなく手は繋いだまま、もし一時的に離す事があっても自然とまた繋がれていたかもしれない。彼の手の温もりにすっかり味を占めてしまった女だから。)……、朝尊は?誉のご褒美に相応しい、満足いく1日を過ごせたかしら。(女にとって今日の目的は一つだけ――彼の頑張りに報いるような楽しい時間を過ごしてもらう事だった。しかしおもてなしなど元より可愛げの乏しい女に出来るはずもなく、結局いつもとあまり変わらない――強いていえばずっと二人きりであったり、普段ならまずしない手を繋いで歩いた事くらいが特別だったか。)

06/25 07:53*9

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(主と過ごす時間は、ひどくゆるやかに、そして忽ち流れていった。観覧車でのやり取りは何気ないもののようで、その実とても気になることばかりだった。特に、馬鹿と言われたのが非常に興味深い。知識を売りにしているものとして足らない部分があったならば、埋めることもできるはずと探求心を掻き立てられた。商業施設を回っている間それはそれは注意深く、主を見つめていただろう。)おや、もうそんな時間かね。(迷子の前科持ちということもあり、帰りが遅いと皆に心配させてしまうのは必至。だが、急くほどでもない。手のひらの温かさは不思議と離しがたく、主の傍らを許される間はさりげなく掬い上げたり、どちらともなく繋いだりしていただろう。自ら勧めるものの、あまり呼ばれない響きに少しばかり驚いてから、目元を緩ませた。)とても楽しい時間を過ごせたよ。色々と貴重な体験をさせてもらえたし、君を見ていて飽きない。たくさん歩かせてしまったが、足は痛くないかね?(不躾にならない程度に足を見遣っては、疲れていないかと主の顔色を伺う。)様々な本を読んで、君との時間を考えていた。どこに行けば楽しいのか、何をすれば喜んでもらえるのか。実際は、行き当たりばったりになってしまったがね。僕らしくもない。でも、君と過ごせるだけで僕はとても幸せなのだとも気付いたんだ。(反省点を述べながら苦笑しつつも、満ち足りた表情で語った。)

06/25 12:06*15

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(他意などあるはずがないと分かっているのに自分の都合の良い解釈をしそうになって、それを呑み込んだ時に飛び出した八つ当たりの暴言。もちろん彼が本丸の中でトップクラスに博識なのもよく知っていたから全く無礼な失言であったが、きちんと弁解して謝る機会も逃したままの体たらく。それでも構わず時は過ぎる。)……そうなのよ、残念ながら。楽しければ楽しいほど瞬く間に過ぎるなんて、ちょっと皮肉よね。(ほんのり寂しげに微笑んで、少しだけ握った手に力を込める。掬われても繋がれても何も言わず受け入れるのは好ましく思っている証。)ご褒美の役割は果たせたのね、よかった。タピオカ飲んだり、観覧車に乗ったり…そんな何気ない体験でも貴方にとってプラスになったなら、嬉しいわ。私の事は…見ていたって、別に面白くないと思うけど。…何言ってるの、これくらい全然平気よ。ショッピングの時はもっと沢山歩くし。(そこまで軟弱と思われては心外だとばかりにしっかりと地を踏みしめる様を見せて、)……そんなに色々考えてくれたの…ありがとう。大体、今日は貴方のご褒美で希望を叶える日なんだから、私が貴方を喜ばせるのが筋じゃない。……っ。私も、そうよ。貴方と過ごす時間が…何にも代えがたく、大事で…幸せだと…何度も、感じていたわ。(ぽつりぽつりと素直な気持ちを落としながら、一日を振り返る瞳は幸福を物語るように和らいで。)

06/25 22:26*36

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(どこか寂しそうに微笑む主を見た刹那、頭の中が真っ白くなる。すぐに思考を取り戻したが、どれだけ考えを巡らせても主にかける言葉が見つけられなかった。他の刀なら、気の利いた言葉の一つや二つすんなり出せるのかもしれない。手のひらに伝わる力に応えて、こちらからも柔い手を一層大事に包み込もう。)いやいや、君が面白いのではなくて……、君を見ているときの僕自身が面白いというのが適切かな。君のことが気になって目が離せないのだよ。(考える仕草を挟みながら、言葉をさらに噛み砕いて伝える。確かな足取りを見せつけられて、その可愛らしい仕草に僅かな不安が払拭される思いだった。緩む口元を隠しもせず、よく分かったよと返事をしておく。)礼を言われるほどのことは何も。(謙遜の匙加減を間違えれば高慢となるし、感謝の気持ちを遠慮しては主も気を悪くするだろうと判断すれば、やや間を置き)――どういたしまして。(と素直に受け取る姿勢を見せた。傍らから届けられる幸せの音に聞き入りながら、ひとつひとつを噛みしめるように頷き返していた。互いに幸せを感じていたならば、これほど佳い日はなかろう。)興味本位で恐縮なのだが、君は僕を喜ばせる手段や方法を何か知っていたりするのかね?(素朴な疑問、単純な興味から聞いてみたかっただけである。明確な回答が得られなかったとて一向に構わない。)

06/26 16:26*54

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(本丸に戻れば皆が待っていて、元気な顔を見られるのは間違いなく楽しみだ。けれども同じくらい、この手が離れてしまうのを惜しいとも思っていて、自然と歩みは普段より緩やかになる。)ええっと、いまいちピンと来ないんだけど…私を見ていると、貴方が面白く感じられるってことよね?そんな可笑しな事はしてないはずだけど……っ?!ちょっ、いきなりそんな口説き文句みたいなこと言うなんて…!(完全に納得するまではいかなくても、重ねられた説明のおかげで理解は深まった様子。まだまだいくらでも歩けるのだとのアピールが伝わったなら満足そうに口元をきゅっとつり上げて。)……でも、私は嬉しかったから。貴方に自分のことを考えてもらって。(気恥ずかしかったからか、落とした声はそれまでより幾らか小さな音で紡がれた。)えっ?……それが分かっていればこんなに悩んだり苦労したりしてないわ。知っている人がいるなら教えてほしいぐらい…って思ったけどね、やっぱり自分で見つけないと悔しいわ。だから知らないわよ、今はまだ。どうしてまた、そんなことが気になるんだか…。(予想外の疑問に不意打ちで面食らい、けれど女なりに出来るだけ正直な気持ちを渡そうと答えを探して視線を巡らせた。)

06/26 18:13*57

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(ことさら意識せずとも、己が足は勝手に主の歩調に添いたがる。歩幅を狭く、歩みを鈍く。そんな自らを、面白いと言わずして何と言うか。)君は寛容だから気にならないのかもしれないね。僕の部屋には面白い証拠が山積みだ、気が向いたらいつでも来たまえ。……ふむ、口説き文句みたいだと。事実を述べたまでだよ。(口説くつもりはなかったと釈明しつつ嘘偽りはないとも補足して、後は主に委ねてしまおう。興味本位の問いかけに対し、主らしい言葉が返ってきた。あまりにも嬉しくて、湧き上がる熱い感情があった。声を出げて笑いたくなるのを必死で押し殺し、気持ちを落ち着けるべく深呼吸をひとつ。)いやはや、君がそれほどまで僕のために労力を割いてくれているとは予想外だった。君のそういう、自力で何とかしようとするところはとても好感が持てる。いつか見つけてくれるのを心待ちにしているよ。(期待はするが、別に見つけてくれなくても良かった。主が己のことを考えてくれるだけで身に余る光栄だ。どうしてまた、と主の言葉を拾い上げていこう。)それは、君が好きだからさ。好きな相手のことを知りたいと思うのは当然ではないかね? ――所有者に対する愛着、主に対する親愛、そのどちらにも収まりきらない感情が僕の中に存在する。色々と調べた結果、ある仮説を立てた。これは、恋と呼ばれる現象ではないかと。(書物を読み上げるような淡々とした口調とは裏腹に、緊張と高揚で騒がしい胸元に手を添えた。)僕は君に恋をしている。(身を屈めて目線の高さをなるべく合わせるようにし、熱い眼差しを彼女へ送ろう。)

06/26 20:16*60

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それは寛容より鈍感という方が正しい気もするけど…。部屋に?確かに色んなものが所狭しと積まれていそうだけど、…まあ、気になるから…そのうち、行ってみようかしら。私にはそうとしか聞こえなかったわよ、誤解を招きまくる言い方じゃない…軽はずみな冗談じゃないのも、分かっているけど…!(嘘偽りが微塵もなく真っすぐ伝えられる分、余計に平静でいられないから質が悪い。彼の言葉に一喜一憂して、都合よい解釈で期待しそうになればすぐさま自制して。こんなに目まぐるしい感情に振り回されているのは自分だけだと思っていたが。)労力というより…自分がしたいと思うから、勝手にそうしているだけよ。人に頼ってばかりじゃ面白くないし、これは自分で見つけないと意味がないと思うから。……もちろん、時間はかかるかもしれないけど、いずれ見つけるわよ。(負けず嫌いな女らしい意欲に満ちた瞳を覗かせて、にまりと弧を描く唇で勝ち気に微笑む。)……えっ?そ、れは…まあ、そうだけど…――…~~っ!?っこ、…恋…?…貴方が、私に…?(彼が屈んだ事で否応なくほぼ同じ高さになった目線にドギマギしつつ、面食らった女は落ち着きなく視線を右往左往させ、唇はまごつく。驚きのあまり繋いだ手からも力が抜けた。)う、うそ、…だ、とは…思わない、けど…信じられないわ…あんまりにも、私に都合の良すぎる言葉だから…。……私。観覧車で…貴方に馬鹿って、言ってしまったでしょ。あれは…貴方の言葉が、まるで貴方も私を好きでいてくれるって、勘違いしそうだったから、つい。…恋をしているのは…私だけだと、ずっと思っていたから。(もう見栄を張ろうと考える余裕もなく、ただ込み上げる感情をありのままに伝えてゆく。感情を処理しきれず、顔は泣きそうにくしゃりと歪んで。)……好きよ。私も、私こそ…ずっと前から、朝尊に恋をしているわ。(真っすぐに見つめ返す眼差しから心も伝わればいい。)

06/27 03:22*75

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(誤解、勘違いと度々言われてしまうが、はて一体何のことやら。鈍感と言うなれば、この刀も同じであった。本当のことしか口にしていないのに、なぜか上手く伝わっていない気がする。原因が何なのか分からないまま、同じようなことを繰り返してしまうのは未だに浮かれているせいだろう。)義務や責任によるものではなく、君が自発的に考えてくれているというならば、僕はそれだけで十分嬉しいのだがね。(既に喜んでいると暗に告げながら、強く美しく微笑む主に見惚れてしまいそうになった。勝ち気なところもまた、好ましいと思っている。恭しく一礼するような姿勢で、改めて伝えた言葉はようやく彼女に正しく受け取ってもらえただろうか。確かめるような問いかけに、何度も頷いて見せよう。驚いている彼女をまじまじ見つめるのは失礼かと思い、姿勢を正して、落ち着くまでしばし見守ろうかと――。)……恋? 君が?(今度はこちらが驚かされる番だったとは、予想外にも程がある。無意識のうち、彼女と同じ反応をしてしまった。彼女のもう片方の手を掬い上げようとし、叶うならば繋いでいる手に寄せ、両手をまとめて包み込んでしまおう。何か言いかけて一度口を閉ざし、やれやれと困ったように息を吐く。)君が悲しくてそんな顔をしているのではないと何となく分かるのだが、やはり堪えるな……。僕も、君が好きだよ。良ければ僕の胸を使うかね?(彼女の瞳から雫が零れないうちに、誰にも見られないように隠してしまいたくなるのも、恋心ゆえ。)お互いに恋をしているもの同士が、ここまで気付かないこともあるのだね。君は『別枠』があると、観覧車で聞いた気がするのだけど。(彼女の気持ちは別枠とやらに向いていると捉えていたからこそ、驚きも一入だったのだ。)

06/27 21:09*95

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まあ、主として皆が喜んでくれるように考えるのも欠かせない役目の一つに違いないけど…。貴方の喜ぶ顔がどうしようもなく好きで、それを見たくてあれこれ考えるのは…主としてじゃなく、私の個人的な感情よ。(もう彼に喜びを与えられているなら願ってもない事だが、それだけで満足しきれない女でもある。――この上なく真摯に紡がれた告白はどう考えても己に都合が良すぎて、けれど疑う余地のない現実だった。)……そう、よ……。流石に、主だから…公になんて、出来なかったけど…でも、抱いてしまった気持ちは、どうしようもなかった。(力を失くした手はあっさり掬いあげられ、大きな手にふわりと両手ごと包まれるのだろう。温かくて、優しくて、余計に心が揺れて、唇が震える。)当たり前じゃない。悪かったわね…ひどい顔してるの、自分でも分かってるから…あんまり、見ないで。……っ、え……?…じゃあ、…借りるわ。(予想外の大きな喜びに感極まり、じんわり潤んでゆく瞳を隠したい女は照れくさくとも彼の提案を有難く受け取って。叶うなら、彼の広い胸板にとんっと額を押しつけて、俯けた顔でほろりと零れた涙を隠していよう。)私ばかり、貴方が好きだとばかり思っていて…まさか、貴方からも同じ感情を向けられるなんて…そんな都合の良い話があるはずないと思っていたし、こういう性格だから…好かれているなんて…考えられなかったのよ。(秘めていた恋心を打ち明けてしまえば、後は次から次へと素直な気持ちが溢れ出す。)……そうよ、確かに言ったし、事実だから。別枠なんて…最初から貴方しかいないのよ、お馬鹿。(彼にとって似つかわしくない表現だと理解した上で、あえて口にした照れ隠しの「馬鹿」は言葉と裏腹にひどく柔らかな響きを伴って。)

06/28 01:17*107

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(どうしようもない気持ちの一因が己にあると察すれば、主にずっと抱え込ませてしまった申し訳なさが募る。もっと早くに告げていればと思いはすれど、顔にも口にも決して出しはすまい。いま手の中にある温かさを、懸命に言葉を紡ぎ続ける美しい人をいとおしむ。)どこも、ひどくない。泣きそうな君を平気で見ていられるほど、僕は丈夫な作りではないんだ。時に、こんな言葉を聞いたことはないかね、「男のシャツはいくら濡らしてもいい」と。(どの書物で読んだか明確に思い出せないが恋愛を題材にした作品で、こんな気取った言葉を目にした覚えがあった。飾り気のない己には不釣り合いであろうが、彼女の気が少しでもまぎれればと思った次第。胸元へ確かな重みを感じ、彼女の両手を解放する。そのの代わり、彼女の背へと両手を回してそっと添えてみようか。)僕は君のそういう性格が好きなのだがね。長所と短所は表と裏のようなものだ。第一、君は誰かに好かれようとして自分自身をゆがめたりはしないだろう? そんな真っ直ぐな君だからこそ、僕は惹かれたのだよ。(恋を語るのはひとさじの恥ずかしさと、まどろみのような心地良さがあった。馬鹿、が再び耳を打つ。本来持つ意味とは使用用途が異なる柔らかな音が、まるで彼女そのもののように感じられて、なんだか可笑しくて肩を小さく震わせる。)ああ、まったく君の言う通りだね。僕は馬鹿だ。ついでに聞いてほしいのだが、実は君に謝らなければいけないことがある。(神妙な面持ちで、遠くの空を見遣りながら話し始めた。)君への特別な思いを感じ始めたころ、まず肥前くんと陸奥守くんに相談をした。それから、他にも同じ状態の刀剣男士がいないか聞き込みもした。つまり、僕が君を好いていることを知っているものがそれなりにいるのだよ。恋は秘めたるものだと知ったのは随分後になってからなんだ。申し訳ない。

06/28 19:54*125

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(思いもよらぬ一言で一変した状況にまだ頭が完全に追いつかない。ただ、自分にとって夢のように幸せな現実が広がっているのだと、それだけは確かに感じながら、こみ上げる感情に動かされるまま。)ひどいわよ、ひどいったらひどいの…!……っ、泣いてないわ…。……え?それ、どこの気障な男の台詞よ…。(出典も分からぬ台詞を持ち出され、きょとんと瞳を丸くした女は思わずふっと軽く笑った。そのまま彼の言葉に甘えて身体を預けたら、背中に回される穏やかな温もりが安堵を届けてくれる。そして女もそろりと彼の背に手を回そうとして。)……っもう、それが物好きだっていうのよ。そうかもしれないけど…可愛げがないのは、自分でもよく分かっているから。そりゃそうよ、偽りで固めた自分で好かれても意味ないし、嬉しくないわ。……ありがとう。真っすぐに私の事を見てくれて。そんな貴方だから…私も、きっと貴方に惹かれたのね。(普段なら面映ゆすぎてとても口に出せない事さえ、今はするりと音になる。彼を好いてはいたが、好かれたいなんて高望みが過ぎると最初から諦めがちだった。だから両想いだったと知らされて、自分で思うよりもっと浮かれている。)…でも貴方が馬鹿なら、私はもっと馬鹿よ。……え?私が怒るような隠し事してたの…?(神妙な面持ちに思わず女も表情を固くして、固唾を飲んで続く言葉を待つ。)……、そう。つまり、貴方の想いはそこそこ本丸中に筒抜けだったのね…もう、帰ったらどんな顔すればいいの…。けど、打ち明けてしまったものは今更どうしようもないし…悪気もないのに責める気もしないわ。それを知った上で皆が後押ししてくれたなら、それも有難いと思うし。(ついでに女の方も本人は隠せているつもりでいるが、態度から割とバレバレであったから、彼だけが謝らずとも良かったのだけど。)

06/29 03:12*148

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ふむ、ならば何度でも言おう。何一つひどくない。(これではまるで幼子が繰り広げる喧嘩のようだが、恐らくあちらも、そしてこちらも本気である。それでも、泣いてないという主張には触れずに。一瞬でも彼女の気を緩ませることに成功したならば、)僕には似合わない台詞かな?(などと、おどけて見せようか。似合わないと自覚しているからこそ、開き直って堂々としたものであった。己が背なへと回される手には、わざと気付かないふりをする。もたらされる喜びに、ただ静かに微笑んでいた。)見る目があるとは言ってくれないのかい。「可愛げ」の定義や条件は、人によるのではないのかね。僕から見える君はとても可愛らしい。……おや、嬉しいことを言ってくれるね。ありがとう。(驚きを瞬く間に仕舞い込み、そっと目を細めた。彼女の心を惹くものが己にあったというのは意外であったが、浮かび上がった感情を素直に口にした。)花火さん、君が君自身に厳しいのは皆も知るところだが程々にしてもらえないかね。僕は耳が痛い……。(聞くのがつらいと直接的な表現は避け、抑揚を落とした声で乞う。ひどい、可愛げがない、に続いて馬鹿とくれば言わずにはいられなかった。思い慕う彼女を、たとえ彼女自身であっても貶めてるような真似は控えてほしいという切実な願いであった。暴露した事実は窘められる心構えで話したが、仕方がないといった風に受け止めてくれる彼女の懐の大きさに敬服する。)ああ、皆とても良くしてくれたよ。そこで、僕はこの本丸事情を利用しようと思うんだ。君は僕に口説かれて、仕方がなく交際するに至った――という筋書きはどうかね? これなら君の主としての体裁は保たれ、僕たちの関係に変化があっても納得してもらえると思うのだがね。

06/29 21:16*158

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も、…もういい、いいから…分かったわよ…。(これ以上に身に余る言葉で押されては、己の心臓に悪いと判断して折れるのは女にしては珍しい。彼の言葉がどこまでも真摯で本気だと伝わるからこそ、余計に顔が弛緩するのを止められず。)慣れないから違和感はあるけど…別に、似合わなくないんじゃないの。少なくとも…、…私は好き。(最後の「好き」は彼にしか聞こえないほど小さな音で落とされて、胸板に顔を押しつけて表情は隠してしまおう。背中に回した手にはそっと力が籠った。)言わないわよ…他に、もっと…可愛くて賢くて、お似合いの子はいるだろうし…それでも渡したくないのは、私のエゴよ。……っ、だから、そういうのは…っ、…まあ、ありがとう。(照れ隠しで否定しそうになる口をぐっと堪え、お礼に代える。好きな人の言葉だから受け入れたい。)……え?本当の事でしょうよ…でも、貴方がそう言うなら…これ以上は止めておくけど。(彼が向けてくれた想いに全く気付かなかった自分は大馬鹿だと頭を抱えたい気持ちは未だ残るが、彼を悲しませたいわけでもないから大人しく口を噤んで。)……そう、ならよかった。それだけ貴方が日頃から愛されて、慕われている証ね。……どういうこと?……。ねえ、それ本気で言っているのよね?だったら冗談じゃないわ。口説かれて仕方なくだなんて…そんな嘘を吐いてまで保てる主の体裁なんか、私は要らない。下手に誤魔化すのは皆に対しても不誠実だと思うし…私が主として恋に現を抜かした事を責められるのは当然だとしても、隠さず堂々と伝えるわ。私も貴方が好きだったから、望んで交際を始めたって。……とにかく、そんな事実無根な筋書きは絶対に認めないわよ。(彼が他の者に恋心を打ち明けたと明かした時よりずっと明確に怒りを露わにして、つり上がる瞳で彼の提案を一刀両断するべく首を横に振る。言い寄られて折れたなど、方便でも飲めない話だった。)

06/30 03:11*165

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(たった二音の言葉が、好きという単語が、彼女を介すれば特別な響きとなり、意識を全て持っていかれそうになる。あくまで趣向の話だと割り切ってみるものの、彼女が好むのであれば今後も少しずつ取り入れる価値はあるかもしれない。気恥ずかしさから頬が熱を持つが、胸元に彼女を預かるうちは見られる心配もないだろう。)君に所有されている……いや、占有されているのは僕の望むところでもある。だからエゴではなく利害の一致、あるいは相思相愛と言うのが適切だろうね。これからも存分に、僕を傍に置くといい。(己が望むのは彼女唯一人だと嬉々として語る。架空の『お似合いの子』には微塵も興味が湧かなかった。ひどく身勝手な願いは聞き届けられ、安堵の息を吐く。)肥前くんと陸奥守くんに「タピる」を断られたのは、君と行くよう勧められたからでもあるんだよ。彼らには気を遣わせてしまったねえ。(愛されて、慕われて。改めて言われると感慨深い。そんな彼らの気持ちを利用しようと考え至るのだから、我ながら薄情だと思う。しかし、主が賢明な判断をする手助けをするのが臣下の務めであり、可能性を提示するのが己の役割であると自負している。そして彼女の性格上、こんな筋書きを受け入れるはずがないと考えるまでもなく分かり切っていた。怒られてしおらしくするどころか、泣きそうに微笑んだ。)本気だったよ、僕は君の物だからね。君を守りたいと思うのは道理だろう。……君の誇りを傷つけてしまってすまない。それでこそ僕が好きになった君だと、今とても感動しているんだ。君の言う通り、堂々と交際宣言をしようか。(遠くの空から、かいなにいだく彼女へと。ようやく双眸を降ろして。)

06/30 20:51*178

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(彼自身が似合わないと思うような事だってしてくれる、その心がまた嬉しかった。そして、つられて柄にもない事を口にするくらいには女も影響を受けている様子で。)……そう。だったら、同じかもね。私も、主としてだけじゃなく…貴方のたった一人の特別でありたいと…思ってしまうから。利害の一致…それだとビジネスパートナーっぽいわね。……っ、相思相愛…まあ、意味は合っていると思うし…いいんじゃないの、そういうことにして。言われなくても、そうするわよ。(彼が望んで傍に居たいと願ってくれるなら、それは女の願いとぴったり重なるから反対しようがない。相思相愛の響きは思ったよりインパクトが強くて言葉に詰まったが、ぴくりと動く口角が喜びの片鱗を知らせるか。)……え、そうだったの?もう、それならそう言ってよ…だったら、陸奥守が断るのも納得だわ。お礼の気持ちを込めて、ご馳走でもしようかしら。(お出かけに至った事情が明かされると納得した顔を浮かべ、彼らには世話をかけたと苦笑い。)それこそ馬鹿な事だわ。……たしかに私は貴方の主だから必要に応じて指示や命令もするけど、貴方の心はどこまでも貴方だけのもので、私のものじゃない。分かった?……別に、分かってくれたらいいわ。……ええ。言ったところで特別に変わることもないだろうし。でも、浮かれているなんて思われないように、ますます仕事も頑張らなくちゃ。(泣きそうに笑った彼の頬に片手を伸ばして、ふっと柔らかく笑いかけてみよう。)

07/01 07:42*197

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(彼女が特別であることは今更疑いようがない。人を斬ることに長けた刀が、人に添いたいなどと思うようになったのは彼女のおかげだ。垣間見える喜びの一端に、同じような気持ちを抱いていた。)言ってしまっても良かったんだがね、物事には順序というものがあるだろう。先に告げていたら、君は変に構えてしまったのではないかな。美味しい食事とお酒があれば、彼らは喜ぶだろうね。その際は僕も同席しよう。(己は酒を口にしないから、酔った二人ないし三人の介抱役に回るつもりだ。いよいよ大馬鹿者の烙印を押されても文句が言えない有様だと、己のことでありながら他人事のように頭の片隅で思う。)うん。君が僕を個として尊重し、大切に扱おうとしているのはよく分かった。だが、僕の恋心は君が貰ってくれてもいいのではないかね?(裏を返せば、彼女の恋心が欲しいと言っているようなものだが、全く意図せず。頬へ触れる温かな手に、向けられる柔らかな笑みに、些か強張っていた表情が穏やかなものへと移ろいでいく。)頑張る君の手助けができるように、僕も精進するよ。……ただ、特別変わることがないというのは少々いただけないかな。(頬に添えられた彼女の手に、己の手を重ねた。その手に軽く力を入れて、彼女の手ごと頬を滑らせてることが叶えば――彼女の手のひらに、そっと口付けしてみよう。叶わずとも、愉悦に浸る双眸に注意を引くことぐらいはできるだろうか。)僕はたった一人の特別な君と、良いほうへ変わってっていきたいのだがね。恋人同士や愛する二人と形容される関係性に、絶対解はないと調べは付いている。花火さんは僕と、どういう風になりたいのか教えてくれるかね?

07/01 19:02*208

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まあ、それもそうね…それで意識してぎくしゃくしたりして、皆に気まずい思いをさせてもいけないし。先に知らされていたら、正直…貴方の予想通り、身構えずにはいられなかったと思うから。……そうでしょうね、ふふ。喜ぶ姿が目に浮かぶわ。久しぶりに奮発して、宴みたいにしようかしら。……貴方も?有難いけど、飲まされないように気を付けるのよ。(心配そうな目を向けるのは、彼が飲めない事を知っているがゆえ。けれど彼も付いてくれるなら、こんなに心強い事もない。)当たり前でしょ、それは貴方だけに限らず、皆にも同じ事が言えるけど。……っ、恋心…は、そうね…私だけの、ものであってほしい…から、……全部、貰うわ。その代わり、私の恋心も貰ってくれる?(ストレートな言葉にぎくりと瞳を見開くも、嬉しい言葉に違いないから、落ち着きなく瞳を揺らしつつもこくりと首肯して。)ありがとう、期待しているわ。……え?だって、私たちがいきなり恋人っぽくベタベタし始めたら皆困るでしょ。私も人前であからさまに見せるのはどうかと思うし…――~~っ!?ちょっ、…朝尊、…貴方ね…っ…!(困ったように少し眉を下げ、重なる掌に体温が高まるのを感じていたら、掌に落ちる不意打ちの口付けに驚いて固まった。)恋人らしく変わりたい…というのは、私も…まあ、同じよ。ど、どういう風にって…別に、私は貴方と二人で居られたら…幸せだと思うけど?でも…時々、こうして二人でゆっくり出かけたり、手を繋いだり…あとは、その…触れ合ったり、とか…できたら、まあ…嬉しいかしら。そういうのは…貴方としか、したくない事だから。……そういう朝尊はどうなのよ、何か希望があるの?あるんだったら、私の出来る範囲で叶えてあげるけど。(自身ばかり気恥ずかしい事を口にしているのが悔しくなって、すっかり赤みの戻った顔でやや強い調子で問い返す。)

07/02 11:46*229

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ほう、賑やかな席になりそうだね。絡まれるのは嫌ではないし、相手をするのも随分慣れたものさ。(だから大丈夫だと、笑ってみせよう。あの二人は深酒したとて、無理に勧めてくることはあるまい。彼女の気強い言葉を聞くたびに、己が心は震えていた。)当たり前と言い切れる人間は、意外と少ないのだよ。君は本当に素晴らしい。……ああ、もちろん。君の恋心を大切にするよ。(己の迂闊さを内心反省して微妙な間を生んでしまったが、徐に頷き返した。目に見えず触れられもしない恋心を、お互いが確かに認識し、貰い受け合う。実に不可思議なやりとりだのに、とても満ち足りた気持ちだった。)君とベタベタするのはやぶさかではないが、僕たちにはまだ早い気がするね。(つい想像してしまい、くつくつと笑う。彼女の柔肌に触れる一瞬だけは真剣みを帯びた。間接的に触れたときにはそれほどでもなかったが、やはり直接触れるというのは幾ばくか緊張するものだなとしみじみする。彼女の理想や要望を聞き洩らさないよう耳を傾けていたが、可愛らしい顔で問い返されて目を丸くする。)僕かね? 僕は……困ったな。君が僕の分まで言ってくれたから、もう何も。(ふわりとはにかんで、気恥ずかしさも貰い受けたように頬を赤らめていた。)好きな人と一緒に居られて、求められるのはこの上ない幸せだ。君と僕で、どの本にも書かれていない、二人だけの特別な物語を作っていこう。(重ねていた手を優しく翻し、そろりと降ろして再び手を繋ごう。繋ぎ方を恋人ならではの形に変えてみたいが、彼女は気に入ってくれるだろうか。)強いて言えば、花火さんの浴衣姿が見てみたい。君の美しい名前と同じ花が、そろそろ咲く時期ではなかったかね。(夜祭に出かけたいと所望しつつ、帰り道を仲良く歩いていこう。彼女と過ごすこれからの日々に思いを馳せながら、あたたかな手をしっかりと握って。――二人の物語は、まだ始まったばかり。)

07/02 23:25*244

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あまり羽目を外しすぎても困るけど、まあその辺りはしっかり者の子たちも多いし、大丈夫でしょ。その言葉を信じるけど…くれぐれも無理はしないでよ。あとは貴方も楽しんでくれたら。(と近いうちに催されるだろう賑やかな宴を想像して眦を下げる。)そう…?大げさにほめ過ぎじゃない?有難いけど。……ありがとう。もちろん、私だって…自分の持てる全てをかけて、貴方の恋心を大事にするわ。(目に見えぬ恋心の受け渡しは当人たちの言葉によって交わされるのみで何処にも形などなく、けれど女の心には確かに彼から渡された恋心が息づくのを感じていた。)……でしょ?私だって、その…別に、全然…嫌とかじゃないけど、ね…まだお互いに手探りというか…少しずつ、私たちに合った歩幅があるだろうし。(つられて小さく笑い声を零すも、不意打ちの口付けに面食らうのだから、ベタベタへの道のりはまだ遠く。)そうよ、私にばかり言わせといて、貴方は何もなしなんてずるいじゃない。…そうやって、上手く逃げようとして。(無論、彼がそんなずるい意図で口にしているのでないとはにかむ笑みを見れば明らかだったが、己ばかり言わされたのが悔しくて憎まれ口を叩いてしまう。)そんなの、私だって…幸せに、決まっているじゃないの。……ええ。私たちだけの物語を、これから…ゆっくり、積み重ねていきましょう。(降ろされた手を再び繋いで、彼が恋人繋ぎに変えるのを所望してくれたなら、また頬を赤らめつつも嬉しさで口角をぴくりとさせながら頷いて、恋人繋ぎで残りの道を歩もうか。)浴衣?私の?そんな事でよければ…全然、いいけど。もちろん、貴方も浴衣を着てくれるんでしょ?折角だし…花火柄の浴衣にしようかしら。ふふ。(思いもよらぬ頼みに瞠目するも、己にとっても嬉しい願いであれば二つ返事で快諾し、祭りに想いを馳せよう。楽しい一日が終わっても、幸せな時間はこの先もずっと続いてゆくのだから。)

07/03 22:09*262