(幸せすぎる時間はあっという間で、気づけばすっかり夕刻へと差し掛かっていた。手を繋いだまま、瀬戸物屋を覗いて新しい湯のみを買ったり、和菓子屋でみんなへの当たり付きのお土産を選んだり。一つ一つはそれほど長い時間ではなかったかもしれないけれど、積み重なるとあっという間だ。「そろそろ、帰らないとね」という声は全く弾まない。)…どうして一日ってこんなに早くすぎてしまうのかしら(と短い溜息はすぎる時間を分かりやすく惜しんでいる。万屋街を抜けて、本丸までは歩いて暫しというところ。帰ってしまったら、もうこんな時間を過ごせるチャンスは無いかもしれない。そう思えば、足取りも緩やかになって、そうして―繋がれた手に少しだけ力を込めると)鶴丸。…あの、…。…遠回り、してもいい?(控えめに控えめに、そろりとした声が問いかける。断られない気もするし、窘められてもおかしくない気もしている。緊張の眼差しは少し揺れて、白皙の容貌を見つめていた。)もう少しだけ。……一緒に、いて(これは主としての命令みたいになってしまうかもしれない、とふと気づけば慌てて口を開いて)あ、主命とかそういうのでは無いからっ。…鶴丸が、嫌じゃなければでいいの(と言いながら、不安と期待に見上げた視線は揺れていた。)
06/25 01:15*5
(誉の褒美が、終わってしまう。あんなに高い位置にあった筈の太陽は、すっかりと地上へ近付いていて、もう直ぐ山向こうへとその姿を隠してしまうのだろう。ぶらりとウィンドウショッピングよろしく外から店を眺めるだけでも楽しくて、時間が経つのはあっという間だった。―帰らねば、ならないのだろう。それで、きっとまた主と刀剣男士に戻ってしまうのだ。「…そうだな、きっと皆んな首を長くして待ってる」自分でも驚くほど、無機質な声だった。)ははっ、同感だな。君と居ると余計にそう思えるぜ。(真っ直ぐ帰ればあっと言う間の距離である。わざとらしい程に歩みは遅く、同じように帰路についているのだろう他所の男士達がどんどんと通り過ぎていく。「主」と呼び掛けた声は、彼女が自分の名前を呼ぶのと殆ど同時だったかもしれない。)…驚いたな。俺も、同じことを考えていたんだ。(見上げてくる視線には不安が滲んでいて、なんだってそんな心細そうな顔をしているのかと困った様に笑っては、すこうし眉が下がる。俺がいつ君の言葉を嫌がったりしたと言うのか。)おっと、主命でも構わないんだが、…冗談だ。向こうの通りの先に、展望台があるんだが、少し寄って行かないか?疲れただろう、ちょいと休んでいこうぜ。(大丈夫、少しだけなら、夕餉には遅れるかも知れないが夜の帳が下りる前には家に帰れる筈だ。)
06/25 01:28*7
(帰るのが惜しい、と思ったのは初めてかもしれない。刀剣男士と審神者、そうでなければ出会えなかったひとだけれど、そうであるからこそもどかしくて「もっと、一日が長かったら良かったのに」なんて零してしまう。周りの人がどんどん追い抜かしていくのを横目に、自分たちの時間だけが遅くなればいいのに―なんて、都合のいいことを願ってしまう。彼の浮かべた笑みに、ほっと淡く息を吐き出す。断られる、とは思ってないものの同じだと知れば、自然と表情は緩まる。)ええ、この時間なら綺麗な景色が見られそうね(回り道ではなく寄り道を提案してくれたのが嬉しくて、ついつい喜色が滲む。多くの人が歩く通りを少しはぐれて、展望台の方へ。帰路に着く人が多い中で、道をそれる人はほとんどいない。自然と静かになる道中で)鶴丸は、今日楽しめた?ちゃんとご褒美になってたかしら(隣を見上げながら、緩やかに首を傾げる。「わたしは、すごく楽しかったわ。…なんだかわたしの方がご褒美貰ったみたい」自分ばかりが楽しんだ、とは思わないから、尋ねる声は柔く笑っていたことだろう。展望台は静かで、風に揺れる木々の音以外は微かなものだ。人の姿はあるもののまばらで、人の声が聞こえるような距離でもなさそう。)夕方になって少し涼しくなってきたわね。冷えてない?(普段よりも薄着になるだろう彼は平気だろうかと、少し心配そうな視線を向けた。)
06/25 16:26*19
(このまま、本丸に戻ってしまえば、こんな風に次二人きりで出掛けられるのは何時になるのだろう?それこそ、また誉を10個貯めねば、そんな機会は訪れないかもしれない。「そう感じるくらいがちょうど良いのかもしれないな」長く生きてきて、時間の流れが速く感じることもあれば遅く感じることもあった。けれどもこんなに早く感じるのはきっと初めてである。)まあ帰りが遅いと怒られた時は、俺が言い訳してやろう。君を無理やり連れ回したとでも言うさ。(強ち嘘でもないので、言い訳といえるのかどうか。なんせこれから彼女を連れ回すつもりなのだから。口数が減った道すがら、何とはなしに繋いだ手を揺らしてみたり。)当然だろう?君の時間を独り占め出来たんだ、驚きに満ちた良い一日だったぜ。(「君は普段から頑張っているから、今日の出来事が褒美になったのなら良かったよ」頑張っているのはよく知っているから、今日一日息抜きになっていればいい。明日からまた、忙しくなるのだろうし。ざあっ、と風が通り抜けて、軽く目を瞑る。昼間の暑さが嘘のように、風が心地よい。)…ああ、いい気分だ。なぁに、震える程でもないし平気さ。それより君こそ、寒くはないか?(本丸を出る時は少し、冷えた。しかし昼間は暑くて今はちょうど良い。ふ、と一日も終わると言う今になって思い出した様に視線を下げて、)…ずっと言い出せなかったんだが、今日の恰好、似合ってるぜ。いつもより気合入れてくれたのかい?(わざわざ展望台まで上がってきたくせに、景色を見るでもなく、手すりに肘を付いては微笑み浮かべて、)
06/25 21:03*31
(短いからこそ余計に愛おしく、そして輝かしい時間なのかもしれない。それを承知で「…でも、足りないわ」と肩を竦めた。)あら、同意した時点で無理やりじゃないもの。…一緒に怒られてくれれば十分よ(彼一人に責を負わせるつもりはなく―と言うよりも、自分も同じ様にこの時間が続くのを望んでいるのは明白なのである。軽く笑いながら「一緒に正座しましょうね」なんて嘯くように応じた。揺れる手が何だか少し幼子の仕草にも似ていて、同じ様に揺らしてみる―そんなささやかなやり取りすら、大切な時間だった。)…それなら、良かった。わたしも鶴丸と一緒にゆっくり過ごせる時間があって、嬉しかったわ(忙しない日々の中でこんなに穏やかな一日を、好きなひととを過ごせるのは幸福と呼べるだろう。吹き抜けた風に、舞う髪を軽く押さえて、心地よさに瞳を眇める。「わたしも平気。風がちょうど心地いいくらい」展望台の上なので吹き抜ける風は少し強いかもしれないけれど、比較的穏やかなものだ。高台から見下ろせるのは、今日一日を散策した万屋街の景色、夕刻の橙色で綺麗に染まっていた。)…一緒に出掛けるから、と思って。清光の太鼓判はあったけど、…あなたがそう思ってくれて、良かった。(隣に並んで笑みを浮かべる彼を見る。夕日の色が金色の瞳に映り込んでいるようで何だかいつもよりも綺麗な色に見えて、自然と表情も穏やかになる。今日が終われば、もうこんな時間はないかもしれない。さっきから何度もそんなことが浮かんでは消えていく。)ねぇ、鶴丸。…内緒ばなしを、してもいい?(と尋ねる声は少し硬いような、でも穏やかな響き―)
06/26 00:01*41
足りないか、参ったな…だが、その解決方法なら知ってるぜ、また二人で出掛ける約束をすれば良いのさ、そうすれば一日千秋だ。(そして終わればまた二人で出掛ける約束を。きっと、待ち遠しくて、酷くもどかしく感じるに違いない。)そうかい?俺なら怒られ慣れてるから、と思ったんだが…じゃあ、二人で正座だな。言っておくが、長谷部は怖いぞ。(あと、あまりに帰りが遅ければきっと歌仙も怒るし、加州も怒る。彼女も合わせて揺らした手が面白くて、くくっ、と喉奥で笑いながら、ゆらりゆらりと振り幅は大きくなっていく。)君は皆の主だからなぁ…けど、今日は、俺だけの主だった。それが嬉しいのさ。(ずっとと言う訳にはいかないことくらい、よく分かっている。彼女の髪がたなびく様を眺めながら、綺麗だと、思った。「なら良かった、冷えてきたら問答無用で帰るからな」風邪を引かせたりしたら何を言われるか分かったものではないし、何より自分が嫌だから、それだけは譲れない一線だ。)いつもの君も良いんだが、今日はとびきりお洒落してると思ってたんだ。褒めようとは思ったんだが…言葉が出てこなくてな、こんなに遅くなっちまった。(こんなにも穏やかな時間で、幸せを感じられるのは、今だけなのかもしれない。―後悔する前に、言葉も想いも、伝えられる時に伝えておくべきだと、馴染みの刀は言っていた。きっと、それは今だ。)なんだい?…俺も、君に隠してることがあるんだが、君の話の後で聞いてくれるか?(滲んだのは少しの不安、誤魔化す様に繋いだ指先に少し、力が籠った。)
06/26 19:18*58
(今一度の約束、その言葉にふわりと表情が解けるように柔らかく緩んで笑みになる。「…いいの?」なんて―分かりきった事を尋ねてしまうのは、甘えなのかもしれない。お小言を貰うことは多いけれど、お説教はあまり経験がない。それはそれでちょっと興味深い気もして「わたしに怒ってる長谷部ってあんまり見た事がないから、ちょっと楽しみかもしれないわ」と嘯くように告げてくすりと笑った。振れ幅の大きくなる繋がれた手に笑いながら、少しだけ引いて止める仕草を混ぜてみたりして。ただの手遊びだけれども。)…また、二人で出かける時には鶴丸だけの主よ。…分かった、でも本当にちょうどいいくらいだから。…もう少し、ね(また約束をできると分かっているからこその台詞だ。ずっとそうしていることができないのは娘とて分かっているから、ちょっともどかしい。風は心地よいが寒いほどではないし―繋がれた手のおかげで、少し暖かくもある。ほんのりと笑みを浮かべて、もう少しあと少しを強請る。「…ふふ、鶴丸は照れ屋だものね。」それでもちゃんと伝えてくれようとするその心が嬉しくて、愛おしい。そう感じてしまうと、心の中にしまって置けない程に大きくなっていることに気づくのだ。だから―)かくしごと?…分かった、聞くわ。でもその前に、わたしの内緒話ね。(僅かに緊張で指先に力が入る。けれど―伝えたかった。短く息をすいこむと、少しだけ踵を持ち上げて、内緒話の距離に近づいた。心臓がうるさいのが彼に聞こえていませんように。)…鶴丸国永さま、あなたをお慕いしています。…もうずっと、…あなたがすきよ(ささやかな声は内緒話の距離でなければ風に攫われたかもしれない。こみ上げる恥ずかしさに耐えかねて、視線は下に下がってそのまま空いた手で顔を隠してしまおうか。)内緒、ね。
06/26 21:57*65
(此度の提案に笑顔を浮かべる彼女に、「良いも何も、誘ってるのは俺だぜ?」おどけて、それが当然であるかのように口にする。…実際どうなのだろう、件の忠臣は主に甘い故に、お説教は自分にしかしない気もするのだが。「怒ってくれると良いがな、主は先にお部屋にお戻り下さい、とかって俺だけ怒られそうな気がする」その可能性は大いにあると思っている。)そいつぁ色んな奴に恨まれそうだな。それでも、誰かに譲ってはやれんが。…ああ、大丈夫だ、きっとまだ暖かいさ。(あと少し、もう少しを繰り返しているのは自分も同じだ。彼女を帰したくないし、皆に返したくない。彼女の指摘にぐっ、と押し黙って、それからおずおずと「…それを言わないでくれ、自分が一番驚いてるんだからな」こんなに照れると思わなかったのだ、気持ちを吐露するのも、触れ合うのも。長く生きた分上手くやれると思っていたのに、実際はてんで駄目で直ぐに目尻に朱が浮かぶ。)……、(内緒話なのだから。少し近付く彼女との距離、届き易いようにと屈んではひそひそと聞こえくる内緒の中身に、目をまあるく見開いて。はくはくと口を動かしては、やっとのことで息をした。)驚いた…そんな大事なこと、内緒にしていたのか…。……っくく、ははは!やはり君には敵わん!こんなことまで先を越されるとは思わなった。(可笑しそうに身体をくの字に曲げて笑い声を上げる。展望台に居た何人かが此方を見た気がするけれど、構うものか。)ああ、約束しよう、内緒にしておく。だから、俺の隠し事も内緒にしておいてくれるかい?…もう随分と前から、君に恋してるんだ。主としてじゃない、一人の人間として、君のことを愛してるぜ。(二人だけの秘密だ、と唇に人差し指を当てる、その顔は当然のように耳まで真っ赤だ。)
06/27 10:26*79
…次も、楽しみね(分かり切った答えにそっと笑みを浮かべる。次は何処へ、次は何を、そんなことを考えるのもきっと楽しい時間になるだろうから。「…あり得るわね。長谷部に怒って、って言うのも変かしら」想像に容易過ぎて思わず笑ってしまう。「でも大人しく部屋に戻ったら歌仙が待ってる気もするわ」そうして結局はお説教を頂くのではとも思う。二人纏めて、ではないけれども。自分が審神者であることがもどかしい、けれど悔やむ気持ちもなくて何だか複雑に眉尻を下げる。)わたしの望み、ということで大目に見て貰えるかもしれないわ(なんて、少しだけ願望交じり。繋がれた指先がまだ離れないことにほっとしていた。「…鶴丸のそういうところが、すごくかわいいと思ってるのよ」つん、と白い頬を突くのは昼間の仕返しのつもり。――心臓は痛いくらい脈打っていて煩い。それでもようやく告げられたことにほっとする気持ちもあった。熱い顔を押さえるようにしながら、笑いだした彼の姿に思わずぱちりと瞳を瞬かせて、見つめた。)鶴丸?…え、ええ(何か笑うことがあっただろうか、と首を傾げる気持ちで言葉の続きを促すようにじっと見つめる。そうして―耳に届いた言葉の柔らかさに瞳がゆっくりと丸くなって、じわりと水膜が張っていく。)…あなたこそ、そんな大事なこと秘密にしていたの(少しだけ現実味の薄いふわふわした声がぽつりと零す。其れから、ただでさえ赤かった顔がじわじわとさらなる熱を帯びていった。溢れた感情は行き先をなくして、涙になって零れ落ちる。「…っ、…嬉しくても涙が出るみたい」と少しだけ困ったように眉尻を下げて、でも幸せをかたどるように笑みを浮かべる。)鶴丸が、わたしにいつも新しい気持ちを教えてくれるの。…喜びも哀しさも、嫉妬も、…恋しさも、ぜんぶ。(瞳からこぼれる雫が夕焼けに溶けて弾ける。「…鶴丸がすきよ」と今一度繰り返して、笑った。)
06/27 14:29*84
次は現世とかも行ってみたいな!俺の知らない物がいっぱいありそうだ。(目をきらきらと輝かせて、はしゃいで、きっと迷子になるくらい走り回って。それでも彼女の手さえ離さなければ、きっと大丈夫だろう。「もの凄く優しく、めっ、ってされて終わりだと思うぜ?」その後で自身には般若の顔で拳骨振り下ろすに決まってる。不公平だと思ったが、確かに彼女の場合歌仙からはお小言頂くかもしれない。)だといいがな、全員君には甘いが…同じくらい、君のこと独り占めしたいと思ってるから難しいな。(大なり小なり、彼女が本丸中から慕われているのは事実である。つん、と突かれた頬に益々羞恥が募っていく。これは昼間の仕返しか?「…あまり可愛いと言ってくれるなよ、君の前では格好良く在りたいんだ」ぱしり、と彼女の悪戯な指先を捕まえて、文句を一つ。次いでその指先に口付け一つ落とした。―驚き見開かれた彼女の瞳を見つめながら「今日一番の驚きだっただろう?」とおどける。ただ、水膜が形をなして頬を伝っていけば、嬉し涙とは言え狼狽えるのも当然で、)な、なにも泣かなくても…っ、こういう時の対処は教わってないんだ、どうしたら、泣き止んでくれる…?(つ、と指先で彼女の眦をなぞって。「君に泣かれるとどうしていいか分からん…」困った様に眉を下げては情けない声で懇願する様に。笑わせるのは得意だった筈なのに、)それは俺も同じだ、この身この感情は全て、君から貰ったものだ。――我が主を、心よりお慕い申し上げる。…なんてな。
06/27 18:50*89
鶴丸が現世を見て回るなら一日じゃ足りないわね、きっと(彼の興味を引くものはきっと無数にあるはずで、そのすべてを見ようと思ったらきっと一度では足りないだろう。興味津々に瞳を輝かせるだろうことが想像に容易で思わず口元に微笑まし気な笑みが浮かぶ。「…否定はできないわね。もう少し厳しくてもいいのに」なんて―これは優しいからこそ出てくる台詞かもしれない。)…本丸の中で、誰が一番独り占めしたがってると思う?(なんて、少しだけ悪戯っぽい響きを乗せて尋ねる声は何処か楽しそうだったかもしれない。―白皙の目元が淡く染まる様を見るのが好きで、ついつい指先が伸びてしまった。ひとつの文句に「でも本当に、……。……、…そういうところ、ずるいから可愛いくらいでちょうどいいと思うのよ」可愛い、と繰り返しかけたところで指先に淡く触れる熱に、ぴたりと止まった。ふわっと駆けあがってくる熱はそのまま頬を赤く染めて、目の前の光景から逃げるように視線を逸らす。ぴしゃりとした言葉のつもりだったけれど、まぁ分かりやすい動揺でしどろもどろだっただろう。おどけた様子に「もう」と小さくこぼして、少しだけ笑う。――勝手にあふれる涙の止め方なんて自分が聞きたいくらいで。少しだけ考えて、一歩分踏み出す。彼との距離を詰めたのなら、こつりと額を彼の肩へ押し付ける。)…背中、撫でてくれたら、泣き止むかも?(抱きしめて、なんて―さすがに言えなくて誤魔化しのような誤魔化しきれてないような台詞で強請る。)…嬉しい、鶴丸に好きになってもらえて、幸せよ。(涙はまだ残るけれど、蕩けるように幸せそうな笑みがすべてを物語る。「…ますます帰りがたくなっちゃう」なんて。)
06/27 22:23*100
そんなに面白い物が多いのか…!じゃあ、何度も行こう!勿論、全部付き合ってくれるんだろう?(沢山の真新しいものがあると言うのならば、それら全て一緒に見るまで。数え切れないほど彼女とお出掛けを繰り返して思い出を作りたいのだと、無邪気に笑う。「一応言っておくが、楽しいものではないからな?」試しに怒られてみたいというのは分からなくもないが、彼の刀は本当に容赦がないので、本気で怒られると時折げんなりすることもある。)…それは分かってて聞いてるのかい?それとも言わせたいだけか?(ぽりぽりと頭を掻いては「…自慢じゃないが、多分俺だな」とぼやく。不満な訳でもないが、それを認めるのは些か恥ずかしいようだ。流石に可愛いばかりでも居られないので、「…この方が驚きがあっていいだろう?」と片目を瞑って見せる。案外早く、アンコールは叶ったようだ。しかしながら格好付けられたのは此処まで、肩に触れる温度にぴたりと動きを止めて、息を詰め。真っ赤なまま彷徨う手は、彼女の背へと回してみたものの、触れるまでにかかった時間は1分以上。)これで、泣き止んでくれるかい…?…勘弁してくれよ、俺だって爺さんなんだから心臓が止まったらどうしてくれるんだ。(軽く背中に添えただけの手も声も、抱き締めると言うにはあまりに弱弱しい。)俺も…君が同じ想いでいてくれたなんて、想像もしなかった。……なあ、内緒とは言ったが、光坊と伽羅坊、貞坊には言っても良いか?(伊達の馴染みは他の刀達と違い熱心に応援してくれたから。彼らにだけは、ちゃんと想いを告げられたことを教えたかった。「いや、…か、えろう、ああ、帰さないとまずい…」幸せな想いも、自然と顔がにやけてしまうのも事実なのだが、理性が残っている内に帰った方が良さそうだ。)
06/28 04:47*113
もちろん、あなたが望むならいくらでも(博物館や科学館、きっと遊園地だって彼なら楽しんでしまうだろう。そう思えば連れていきたい場所はいくらでもあった。「ええ。でもたまには厳しくしてくれないと…気が緩むと思うのよね」なんて、気を引き締める為に怒ってもらう、というのも趣旨が違うかもしれないけれど。)…どちらも、よ。…望まれるのは、嬉しいじゃない?(聞きたがりなのは、気持ちが通じた故の甘えから。言葉を欲しがるは性分なのかもしれない。ぱちりと片目を閉じる様を横目で眺めて「…寿命縮むかもしれないわ」なんて真っ赤な顔でぼやいた。―詰めた距離に彼が強張るのが分かった、けれど引く気はなくて背中に大きな手が添えられるのをただ待つ。実はもう涙なんて引っ込んでしまっているのは顔を伏せて隠してしまおうか。)…わたしに触れるのは、いや?(そんなことない、と分かっていて聞くのは意地悪だろうか。「あなたほど元気なおじいさんなら大丈夫よ」なんて軽く笑いながら見上げる、その瞳にもう涙は見られないだろう。「ええ、構わないわ。…というか、清光も知ってるからそもそも内緒話に出来ないのよね」なんてふと思い出したように苦笑い。初期刀にはかなり早い段階で気づかれて、以降はずっと相談相手でもあったから。――彼が自分を大切にしてくれようとしているのは、分かってる。分かっているけれど、それがもどかしくもある。主としては帰るのが正しい、けれど。)…だめ。…まだ、だめ。…もう少しだけ、鶴丸だけのわたしでいさせて。(そっと彼の背に腕を回して抱き着いた。心臓の音が煩いけれど構いはしない。「…おねがい」と甘えた声が夕焼けに溶けた。)
06/28 11:26*118
あ、それから主が行きたい場所にも勿論行こう!君の見たい物を、俺も見てみたい。(こんなにわくわくして嬉しくなる約束、初めてで心が躍る。でも本当は、彼女となら本丸の部屋で肩を並べてただ話をするだけでも十分だと言うことは、もう暫く内緒にしておこう。「歌仙が居る限り気が緩むことはない気がするが…気を引き締めたいなら、石切丸と一緒に神事でもやってみたらどうだい?」怒られるよりは余程健全だろうとそんな提案を一つ。)まったく、そんなに欲張りだったとは知らなかったぜ。心配せずとも俺は君だけの物だし…君も、もう俺のモノだろう?(“物”と“者”、そんな違いはあれど、独り占めしたい気持ちは一緒である。「そりゃあ困る、君には一日でも長生きしてもらわないとな」からからと笑い声響かせるけれど、そこには少しの寂しさが滲む。壊れ物にでも触れるかの様に、そっと添えられただけの指先は、微かに震えている。伏せられてしまった表情は見えないけれど、そこに涙が浮かんでいるのなら何とかして止めたいと思うのに、まるで格好が付かない。)な…!?嫌なわけがないだろう!ただちょっと抑えが効かなくなったらどうしようだとか、加州に見られたら殺されそうだなとか考えて……君、とっくに泣き止んでるな?(見上げる瞳に涙はない。すっかり騙されていたことに気付いて、ひくり、と口の端が引き攣る。「…それを言うならすまん、俺の方は全員にバレてる。当然、加州も知ってる」内緒とはなんだったのだろうか。言い触らした訳では決してないが、彼の態度は些か分かり易過ぎたので、周知の事実であった。そして帰ったら帰ったで、きっと態度でバレるだろう。)……これから幾らでもその時間が取れるとしても、今じゃなきゃ駄目かい?(言いはするものの拒絶する選択肢なんて存在しないから、今度こそ確りと、両腕は彼女の背へと回された。)
06/28 17:34*122
わたしの?…鶴丸が驚く場所だといいのだけれど。(行きたい場所、と言われるとどうにも彼が喜びそうな場所ばかりが浮かんでしまう―だって彼の楽しそうな様子を見られるならきっと何処だって行きたいと思えるのだから。「…確かに。今度お願いしてみようかしら」ぱち、と瞬く瞳は目からうろこのような様子でこくりと頷いた。)あら、人間は強欲ないきものよ。…知ってるでしょう?(嘯くように笑って。お互いがお互いの独占欲を満たすような言葉にくすぐったそうに笑みを浮かべる。「そうね、わたしだけのあなただし、わたしの心もあなたのものだわ」と嬉し気に告げる。明るい声の中ににじむ寂寥に「じゃあ健康的な生活を心がけなきゃね」と安心させるように笑って見せた。――少しばかり意地の悪い問いかけは、思ったよりも多くの言葉が帰って来たものだから思わず、ぱちりと目を丸くして。それからふっと口元を綻ばせた)ごめんなさい、あんまりおろおろしているものだから、つい。…嫌じゃないならいいのよ。……鶴丸なら、ぜんぶ許してあげる(ひきつった口元を指先で突いて「わたしも触れたいから」と少しだけ恥ずかしそうに微笑んだ。さて内緒話となるはずだった二人の睦言は、どうやらそうはいかないらしい。)…え、全員?…わたし、だけ気づいてなかったっていうこと…?(―娘の気持ちとて、古くからいる刀はきっと見抜いていたであろうことを思えば本丸の殆どが気づいていたことになるかもしれない。)…わたしの一生は、鶴丸にとってはきっと瞬きほどの短い時間でしょう?あなたの千年に匹敵するくらいの時間を、何十年に詰め込んでしまいたい(抱き合うことで隙間なく体温を分け合う。「わたし、欲張りなの。…幻滅する?」なんて腕の中で幸せそうに笑いながら告げる――)
06/28 23:25*134
別に驚きに満ちた場所じゃなくても構わんさ。何処だろうと、君と一緒が良い。(そして一度訪れた場所でも、何度でも、また来ようと約束して足を運ぶのだ。きっと、約束が途切れることはなく。)確かによーく知ってるさ。墓の中まで連れていきたがるほど、誰かに譲りたくないもんなんだからな。(零れ落ちる苦笑は、かつての主を思い出して。それはもう、人の業と言うものは、身に沁みてよく理解しているつもりだ。「心配せずとも、俺達全員で君の健康管理をするさ」誰一人、彼女の生を諦める物など居やしないのだから。彼女の微笑みに、今は笑い返すだけに留めた。)おいおい、酷いじゃないか。からかったのかい?…駄目だ、あまり可愛いことを言わないでくれ…嬉しいんだが、理性がもたん…。(「悪戯するのはこの指か?」と捕まえてしまえば、少し真面目な視線は真っ直ぐに彼女を射抜き。今頃、いや、今朝本丸を出てからずっと、盛り上がっているだろう本丸の仲間達に想い馳せる。帰ってそうそう冷やかされなければ良いが。)まあ、そういうことになる、な。本当は君に気付いてほしくてあぴーるしていたんだが、君だけは最後まで気付かなかったな。(あー…と気まず気に頬を掻いてみるけれど、鈍いのはお互い様なのでそこは言いっこなしだろう。古参連中に捕まって今日の事を白状させられる日は、そう遠くない内にやってくる筈だ。)確かに、人の子の一生は短くて、俺の時間は長いが…なぁ、そんなに慌てなくても良いんだぜ?驚きは必要だが、驚いてばかりじゃあっと言う間に時間が過ぎちまう。(彼女は小さくて、壊れ易そうで、本の少し触れるのだって戸惑ってしまうと言うのに。そんな幸せそうな表情を見せられたら、理性の千切れる音が、頭の中で響いた気がした。)幻滅なんてしないさ。…俺も、君に触れたい。(深呼吸一つ、彼女の前髪を掻き上げて、額に口付け一つ。今は、これが精一杯。)
06/28 23:52*136
…穏やかな景色だけの退屈な場所かもしれなくても?(のんびりと散歩をするだけでもきっと二人なら楽しいと思うから、問う声は穏やかに笑っている。「…気持ちは分からないでもないけど、…さすがに黄泉路にまでは連れていけないわね」人間の欲深さに苦笑いを浮かべて肩を竦める。独占したい気持ちは、分かる。分かってしまうのが少しだけ苦い気持ちだった。刀剣男士たちが揃って健康に気を使ってくれるのならきっと長生きできるだろうと緩く息を吐き出すように、楽し気な笑い声が零れる。)あら、最初は本当に泣いてたのよ。…途中で引っ込んじゃっただけで(元からからかうつもりはなかった、と一応主張しておくけれども笑み含みの言い訳ではあまり説得力はないかもしれない。捕らわれたのは指先と―それから金色の瞳に。「鶴丸?」真っ直ぐな視線に魅入られたように動けずに、見つめ返した。)…だ、だって片思いだと思ってたから(もしかして、と思う気持ちが全くないわけではなかったけれども―その度に自ら打ち消しても居た。古参の刀たちにはつまり見守られていたというわけだ。帰ったらどうなるかが想像に容易で「…帰るのが怖くなってきたわ」と思わず苦笑した。――額に指先が触れて、髪を避ける。ついで触れた淡い熱が、そのまま顔の広がってしまったみたいだった。)…そうね。わたしの鶴は、照れ屋さんだからあんまり急いじゃだめね(淡く浮かべた笑みは、耳と言わず眦も首も赤くなっているから、ちっとも冷静には見えないだろう。「ゆっくり、ね。…でも、一緒にいる時間はたくさんほしいわ」指先でそっと自らの額を撫でて、照れ笑いで続ける。見上げる視線に少しの我儘を溶かしてただ隣にいるだけでも幸せなのだ、と瞳が語る。けれども)…おかえし、してもいいかしら(とお伺いを立てて。)
06/29 11:45*150
良いんじゃないか?手を繋いで、のんびりと散歩でもして、君と二人だけでゆっくり話がしたいな。(それで花でも摘んで彼女にプレゼントするのだ。帰り道ではやっぱり本丸へのお土産も買って、きっと話題が途切れる事などない筈で。「俺も連れて行ってくれとは言えんなぁ…ずっと一緒も悪くないがな」彼女には人間として生きて、人間として死んでほしいし、死後まで縛り付けるつもりはない。それに、だからこそ、一緒に居られる時間が尊くて幸せを感じられると信じている。そりゃあもう、全員で気を張っているのだから、彼女には意地でも老衰してもらうと口には出さずに笑うのみ。)それは知ってる、それで動揺したんだからな。それで?いつ泣き止んだんだい?悪戯っ子め。(あまりに綺麗な涙で見惚れてしまったのは内緒にしておくとして、涙を見たのは事実である。真っ直ぐな視線のまま、ずい、と顔を近付けて、「悪戯が過ぎると食っちまうぞ」金色の瞳は獣の様に煌めいた。)まあ…そう思うよな、俺もそうだったし…けど全く伝わってなかったんだとしたら、俺のあぴーるは無駄だったんだな…。(嘘である。確かにアピールはしたかったし、それで気付いてくれと思っていたのも事実だが、無駄とは思っていない。だってそれは彼女の為ではなく、自分の為だったのだから。)うぐ…今に見てろよ、その内照れたりせずに格好良く決めてやるからな。(未だ唇に残る肌の感覚に、手の甲で口元を隠しては真っ赤な鶴は視線を逸らす。いい加減にしておかないと、それこそ加州に怒られる事態になりそうだ。彼女の、耳朶打った言葉を理解できず、ゆっくりと噛み砕いて反芻して。肩を掴んで引き剥がし、俯いたまま左右に頭を振った。今この場では、待ってほしい。)つ、次の機会で頼む…嫌な訳じゃあないぜ!?ただ、そろそろ…俺の許容量が限界なんだ…。(ふわりと季節外れの桜がひとひら、嫌がってはいないのは間違いない。)
06/29 17:43*153
…いいわね、お弁当でも持ってゆっくりしましょうか。(これと言った驚きのない一日もきっと楽しいだろう。穏やかに過ごせる日はきっと驚きをより鮮やかに見せてくれるはずだ。「鶴丸が覚えててくれれば、ずっと一緒にいられるわ」人と付喪神、どうしたって同じ時を生きられる時間は限られる。けれど―記憶に残る限り、その人の中で生きる事が出来るとも言うから、淡く笑みを浮かべた。それは或る意味で酷く残酷なことだとも思うから、ずっと覚えていて欲しい―なんて言うつもりはないけれども。)あなたが背中に手を添えるのを逡巡してる頃、かしら(動いて触れそうな気配だけはあるのに触れない手を待っている間に気づけば引っ込んでしまっていた―その躊躇いが愛おしくて微笑ましくて、つい口元が綻んでしまう。本当にかわいいひと――と思った矢先である。ぐっと視線で捉えるかのような燃える金色の瞳。軽妙な鳥が一瞬、獰猛な獣のように見えてぱちりと瞳を丸くする。)え、あ……お、…大人あつかいは、まだしない、って…言ってた、でしょ(立場が入れ替わるだけでこのありさまである。戸惑い揺れる瞳は分かりやすい動揺―嫌悪ではなく、果てしない照れから来るものだ。しどろもどろに言い募って、赤くなった顔を隠すように、逃げるように視線を逸らした。少しばかりしゅんとした雰囲気を感じれば、慌てたように口を開いて「無駄なんて…!…その、わたし以外にもあんな感じなのかと」なんて言い訳みたいにぽそぽそと言葉を繋いだ。)…ふふ、期待してるわ。…わたしは今のままでも構わないけれど。(と少しだけ笑って―ばっと引きはがされて、ぱち、と瞬きを繰り返す。)…あら、残念(と言いながら内実はちょっとほっとしている―いいって言われてもきっとその場で固まってしまっただろうから。その代わりにそっと手を伸ばして指先を絡めたのなら「今のわたしたちは、これくらいね」と笑った―)
06/30 00:19*162
だったら弁当は俺が作る、あっと驚く弁当にしてみせるぜ!(結局は何か仕込むつもりの男は、そう宣言する。開けてびっくり玉手箱のような弁当は、味ぐらいは保証してほしいところである。「忘れる筈がない、…ずっと、覚えてるさ。君が居なくなっても、ずっとだ」何せ神様というやつは一途で、執着心の強いものである。)…随分前じゃあないか。そっから俺のこと揶揄ってた訳だな?(まあ、わざとではないだろうし、何時迄ももだもだしている自分が悪いのだろうけれども。それでも少しの不満は分かり易く瞳に滲んで、への字に結ばれた口元も同じく。がばっ、と大きく開かれた口は脅かす様に、そりゃあ大人しいばかりである筈もない。)子供扱いして欲しくないんじゃなかったのかい?……冗談だ、少し揶揄っただけだ、が…忘れてくれるなよ、油断してたらぱくり、だぜ。(ふ、と口元を緩めて告げる意地の悪い言葉。戸惑い動揺する姿が可愛らしくて、調子に乗ってしまいそうだ。「おいおい、俺がいつ他の奴にあぷろーちしたってんだ」しゅんとして見せたのは冗談だったが、誰にでもなんてのは心外でしかない。驚きの提供はしたとしても、そこに愛情が込められているのは彼女宛てだけである。)そんな軽口も今の内だからな…ま、まあ、今日のところはこの辺にしておくが。(格好つけたところで言い訳じみているのは自分でもよくよく分かっているから、情けなく眉は下がって。再度繋がれた指先、それを見ながらはぁ…と深く溜息を吐いたなら、へなへなとその場にうずくまって膝に顔を埋めてしまった。髪の隙間から覗く耳が赤いのは、もうずっとそうなので今更だが。)…うん、ゆっくり、進もう。本当に、心臓に悪い…けど、次の逢引では、もう少し頑張る。(まるで子供の目標の様だが、彼にしてみれば大真面目だ。)
06/30 16:41*173
燭台切か歌仙監修のもとでお願いね(驚きを仕込むのは彼のライフワークだから構わないとして、出来れば味にも気を使って頂きたいところという願いを込めて厨の守護者たる二振りをお目付け役としておきたいところだ。「…それなら、わたしはずっと鶴丸と一緒に生きていられるわね」少しだけ眉尻を下げたけれど、浮かべた笑みは嬉しそうなものだっただろう。いつか―思い出が辛くなったら忘れてほしい、なんて言う方が烏滸がましいのかもしれない。)…怒った?(なんて問いかけは少しだけ業とらしく瞳を覗き込んで首を傾げた。)…鶴は、肉食じゃなかったはずだけど。…っ、気を付ける。気を付けるから…!(何とか反論しようとして失敗したみたいに視線が下がる。両手を顔の前に出して赤くなった顔を隠してしまおう。「…驚かせるのが親愛の証なんだと思って」だから、他の刀たちと同じ様に主としての親愛を込めてくれていたのだろう―とは、どうやらとんだ勘違いだったらしい。考えてみれば分かりそうなものだが、如何せん片思いと言う思い込みのフィルターは強力だったわけだ。――なんだか逃げだす前の悪役みたいな台詞だ、と思ってしまって思わず少しだけ笑ってしまう。慌てて口元を押さえつつ。ずるずるとその場にしゃがみ込むのに合わせて少し手が引かれる。自分は立ったまま真白な頭頂部を見下ろしていた。)次の逢瀬が楽しみだわ。…わたしより小さな鶴丸はちょっと新鮮ね(淡く笑いながら密やかにそっと上体を屈めると、頭のてっぺんに淡く口づけた。それは触れるか触れないかのささやかなものだけれど―戦場に生きる彼なら、あるいは気づくかもしれなかった。ぱっと身を起こせば)ねぇ鶴丸、他にお願いはない?もうすぐご褒美の一日が終わってしまうわ(と何でもないかのように笑って問いかけた。)
07/01 00:16*189
信用されてないな?味にも気を配るぜ、…一応。(特段料理が下手な訳ではないが、決して上手くもないので、見張りは居た方が良さそうだ。「当たり前だろう?鶴は一途な鳥なんだぜ」記憶の中だけでも、ずっと生きていて欲しいと、浮かべた笑みは柔らかく優しい。)…ああ、怒った。君が可愛すぎて頭がおかしくなりそうだ!(彼女の脇下へと手を伸ばして、まるで子供にたかいたかいする様に持ち上げて。ははは!と笑い声上げる顔のどこが怒っていると言うのか、どちらかと言えば心底楽しそうに。)残念だったな、草食寄りの雑食で、君の鶴に関しては好き嫌いしない系の肉食だ。そうしてくれ、君には優しくしたい。(つん、と指先で作った狐で顔を隠してしまった彼女の手の甲をつつきながら。「確かに親愛だが、君へのは愛で、他の奴のは親しみだな」似ているようで、その二つには越えられない壁がある。まったく情けない台詞と言い態度と言い、三下も良いところである。)…鶴丸は君の数倍情けなくて小心者なんだぜ、はは、驚いたか。(自虐するような台詞で笑いを誘ってみるけれど、頭頂部に何か触れた様な感覚には驚いてゆっくりと顔を上げる。今のは果たして、指なのかそれ以外なのか。何でもない顔して笑う彼女の表情からは、触れたのが何なのかは読み取れず、思わず頭頂部を擦って。じっ、と彼女の顔を見つめてから、終わってしまう一日の最後に、望むことを考える。人の身の欲と言うのは尽きないもので、今日一日一緒に過ごせただけで満足だと思った筈なのに、)…本丸に戻ったら、膝枕してくれ。それから、そうだな…本丸まで抱えて帰っても良いかい?(この際全員に見せつけてやろうか、なんて企みは驚きの一種と言うよりは…完全に独占欲によるものだろう。)
07/01 15:34*206
最後が無ければもうちょっと信用できたと思うわ(これはくれぐれも燭台切に頼んでおく必要がありそうだ、とこっそり胸に誓う。彼に想われることの何と幸せなことか、と胸が熱くなる。ありがとう、という小さな五文字は柔く響いただろう。ごめんなさい、と告げる筈の唇からは「ひゃ」と短い悲鳴が零れた。ぐんっと急に視界が高くなって、反射的に彼の肩へと手を置いた。)もう、危ないじゃない。…っふふ、いつもよりちょっと高くて不思議な感じよ(抗議の声は楽し気な様子に毒気を抜かれたように、ふっとした笑い声に変じた。降ろされるまでは大人しくしている心算だけれども「…重くない?」とついつい尋ねてしまうのが乙女心と言うものである。顔を隠した手の甲をつんと突かれて、そっと手をどける。覗くのは恥じらいでいっぱいになった真っ赤な顔だっただろう。ちょっとくらい優しくなくてもいいのに、なんて―言えばまた困らせてしまうだろうから、言葉を飲みこんで「肝に銘じるわ」と結んだ。「…今度からはその心算で受け取るわ」と淡く笑う。あれもこれも愛情表現だったのか、と思うとちょっと微笑ましいから自然と表情は柔らかになった。)…主の一等大事な恋人の悪口を言うのはこの口かしら?(不満気に少しだけ唇を尖らせて、顔を上げた彼の頬を指先が摘まむ。さほど力は入れていないから痛みはない筈だ。「今の鶴丸だって大好きよ。…次言ったら、当分近づくの禁止にするから」じ、と金色の瞳を見据えてからぱっと指先を離した。秘密の贈り物は追及されなければ何も言わずに笑顔で押し通してしまおう。)膝枕は構わないわ。…抱えるのは、本丸の門くらいからなら、……いい、けど(流石に人通りがあると恥ずかしい、と視線を伏せた。多分冷やかされるだろうけれど、それでもきっと幸せだろうから。)
07/01 22:59*217
ははは、だって普通の弁当じゃつまらないじゃあないか。(きっとどうにかこうにか目を盗んで悪戯を仕掛けようとする様が目に浮かぶよう。見つかる度に怒られて、それでも懲りずに繰り返すのだろう。想うだけで幸せなのだと言うのも、彼女が教えてくれたことだ。響いた五文字には返事をせずに、驚く彼女に可笑しそうに笑い声を溢して。)はは、すまんすまん。今なら岩融より目線が高いんじゃないか?(愛らしい問い掛けに、さて何て答えようかと少し悩んだけれど、結局正直に、「寧ろ軽すぎるくらいだ。もう少し食べた方が良いんじゃないか?」そのまま暫く、くるくるとその場で回転してからようやっと彼女のことを下ろすのか。手を退けてくれた彼女の唇にも、つん、と狐の指先を触れさせては、「そうしてくれ」と念を押し。「…いや、まあ、意識され過ぎると、やり辛くもあるな」たった今自分で今までのあれそれが求愛だったと宣言してしまったばかりに、明日からどうやって驚かそうかが悩ましい。けれど楽しみにしていてくれるのなら、張り切らざるをえまい。)いひゃいいひゃい、分かった、悪かった、すまん謝る。謝るから、接近禁止は止めてくれ。拗ねるぞ。(軽く摘ままれただけの頬に痛みなんてないけれど、空いている手を上げては降参ポーズ。――今なんて言った?一瞬遅れて、一等大事な恋人、と反芻すれば現金なもので、止めようのない薄紅の花弁がひらひらと周囲を舞い始める。頭部に触れたのが何だったのか、そんな思いすら霧散してしまった。)だったら、そろそろ帰らないとな。楽しみだ。…うん、悪いが諦めてくれ。今俺は、この可愛い恋人を見せびらかしたくて堪らないんだ。(すっ、と離した掌を、彼女の膝裏と背中へと。本気で嫌がられれば下ろすつもりだが、多少の抵抗なら意に介さず抱え上げるつもりだ。「何か言われたら足を挫いたことにしておけば良いさ」なんて、我が儘な鶴は譲る気はないらしい。)
07/02 01:28*224
味も仕掛けもとびきりのものにしてくれたら最高の驚きだから期待してるわね(なんて釘を刺しているんだか、煽っているんだか分からない一言でもって笑う。いつかの日に、今日の事を思い出せたのならきっと幸せな気持ちも一緒に思い出せる。そんな気がした。「すごいわ、すごく遠くまで見える」ぱっと顔を上げてみれば展望台から望む景色がより遠くまで見渡せて、瞳が煌めく。なんて綺麗な景色なのだろう、と思えるのは彼のおかげだ。くるりと回って降ろされるまで、肩はしっかりと掴んでいたけれども。「今でも十分食べてるわ」何なら少し多いくらいの気もしている。何せ古い刀たちが食べろ食べろと言うもので。つん、と唇へ触れた指先に、また少し体温が上がる。)…鶴が狐に化けるなんて思わなかったわ(なんて、ただの照れ隠しだ。自ら種明かしをする形になった彼に、ふっと息を吐き出すように小さく笑って明日からの“愛情表現”がどんなものになるだろうと楽し気に表情を緩ませる。)わたしの最愛のひとを悪く言うからよ(ふん、なんてちょっと澄ました態度でそっぽを向いたのは一瞬のこと。すぐにぷは、と笑っては「冗談よ、鶴丸がいないなんて耐えきれないわ」と告げて、摘まんだ頬をそっと撫でた。ごめんね、の代わりに。ふわりと舞うひとひらにぱちりと瞳を丸くして、ついつい口元が緩んでしまうのを止められない。分かりやすい、かわいい人だ。)…え?あ、わっ(まさかの却下に思わず聞き返したタイミングで、ふわっと体が浮いて―抱き上げられたと悟るのは一瞬後のこと。ぱくぱくと言葉を探すように唇を震わせて、そのまま噤んで真っ赤になる。)~っ、…なんで抱きしめるのは躊躇うのに、これは平気なのよ…(もごもごとこみ上げる恥ずかしさを誤魔化すように告げると、赤い顔を隠すように彼の首へと腕を回して)……膝枕、するんでしょ。帰らないと(と、告げるのは受け入れた証。)
07/02 14:37*235
味もか…!光坊に教わった方が良さそうだな…。(流石に味も、なんて言われてしまえば迂闊な事は出来ないな、と苦笑しつつ。彼女に、不味さでの驚きを提供するつもりはないので、その辺りは大丈夫だと思いたい。「なかなかの景色だろう?俺でもお目に掛かれないぜ」ゆっくりと下ろすまで、肩に触れていた手の暖かさが愛おしい。少し怖がらせてしまったかと心配にもなったけれど、驚かせた程度で済んだようだ。「まだ足りないんじゃないか?君の食事を増やすよう光坊に相談してみるか」よく食べ物を与えられているのは知っているけれど、やはりその軽さは心配になるようで、少しの過保護は表情にも顕著に表れて。)はは、なんせ人にも化けるからな。狐くらいは訳ないぜ、こん。(狐の口を開閉させてはおどけてみせ。明日の朝は寝起きドッキリでも仕掛けるか、と思い馳せる。そうだ布団の周りを紫陽花で囲んでしまおうか。)…そいつは悪かった、君の想いを蔑ろにした訳じゃあないぜ?(最愛の人。ゆるゆると口元は緩んで、同時に花弁の数が増えていく。遠目にも機嫌の良さは見て取れることだろう。「俺にとっても、君は最愛の恋人だ」照れ臭そうにはにかむ笑顔は、今日一番の嬉しさを見せる。軽々と抱えてしまえば、驚き真っ赤になる顔にははっ、と軽快な笑い声を響かせつつ、「しっかり捕まっててくれよ?」と念を押す。落とすつもりはないが、しがみ付かれた方が嬉しい、ただそれだけだ。)そう言ってくれるなよ、これでもかなり浮かれてるんだ。(決して照れていない訳ではないのだが、やると決めたからにはやるのが鶴丸である。それに、彼女に望まれての抱擁は想定外故に行動に移すのに時間が掛かったけれど、自分で望んだ分には躊躇う筈もない。)ああ、期待してるぜ?…けど、その前に夕餉だな。光坊も歌仙も、首を長くして待ってるぜ。(ゆっくりと、けれど確かに、本丸へと向けて歩き出す。その足取りは軽い。)
07/02 22:46*242
…なんで平安の刀たちはわたしに食べさせようとするのかしら(なんて思わず少しだけ笑ってしまう。これはそう―祖父母にもちょっと通ずるところがあるな、と思ったりして。「…他にも何かに化けたりするの?」なんて問いかけはちょっとした好奇心、あるいは軽口だ。伝えられる気持ちに、その表情に、心が騒ぐ。きゅうっと締め付けられるような、ふわふわ浮かび上がりそうな、何とも言えない幸福感と照れくささと、それから溢れんばかりの喜びで「鶴丸の恋人で嬉しい」と告げる表情は、たぶんこの世界で一番幸せなのは自分だと言わんばかりだっただろう。――何の危なげもなく抱えられてしまった。細く見えるが見た目よりずっと鍛えられているのは、刀剣男士なら当然のことかもしれないけれど、妙に意識してしまうようで鼓動が早くなる。「…待ちくたびれているかもしれないわね」なんて何でもない言葉も少し揺れてしまうくらいには動揺している。けれど―嬉しくないはずもない。まるで映画のヒロインにでもなったような気持ちで、少女の頃のあこがれを一つ密やかに叶えた気分だった。どうしようもない程に恥ずかしいけれど。そのまま本丸へ戻れば―きっと賑やかな騒ぎになるだろう。半数以上は二人の気持ちに気づいていたのだから、祝福もあればようやくか、なんて声をもあったかもしれない。その全てに真っ赤になりながらしどろもどろに反応してしまう娘の姿もあっただろう。――して、夕餉を終えた夜半。約束の膝枕である。少しだけぎこちなくなりながらも、膝の上に乗った頭、その髪をさらりと指先で流しながら)…ねぇ、鶴丸。……二人だけの時でいいから、…幸乃、と呼んでくれる?(そっと控えめに問う。名前を教えるのは本当は良くないかもしれないけれど―彼に、呼ばれたかった。主ではなく、ただの娘の名前。「これは、正真正銘ふたりだけのひみつ」とそっと笑った――)
07/03 00:24*247
(少し不思議そうに呟く彼女の言葉に笑ってしまった。「そんなの、孫でも出来た気分だからだろ」特に青き月の刀はそう思っていそうである。「知りたいかい?刀にもなれるし、神様にもなれるし…君の恋人にだってなれるんだぜ」おどけた調子で紡いで、肩を並べて笑う。出来ればずっと君の恋人でありたい、そんな密かな願いも込められている。)俺も、君が恋人で嬉しい。…大事にする、約束しよう。(幸せを伝えてくれる表情に、此方も笑顔が溢れる。こんな幸せが、これから何度も訪れて、二人だけの想い出を重ねていくのだろう。――儚げ詐欺な男の腕は細い割には筋肉質で、人一人抱えるのに苦はない。…否、何時か抱えたくて山伏式筋肉トレーニングに参加したのは内緒にしておこう。一歩一歩、惜しむような足取りは、もう少しだけ二人きりの時間を与えてくれる。「流石に主が帰らないと夕餉が始められんだろうしな。腹ペコ連中拗ねてるかもな」他愛のない会話を重ねつつ、夕餉へと思い馳せつつ、それでも着実に本丸は近付いてくる。遅くまで連れ回したお小言と、古馴染みからの祝福と、ほんの少しの冷やかしと揶揄いと。常ならば照れたり困ったりと言った反応を見せるところだが、今日は満面の笑みを浮かべながら腕の中の恋人を見せびらかしつつ言ってのける、「羨ましいだろう?」と。ーいざその時になると緊張してしまって、頭を乗せるのに随分と時間を掛けてしまったが、やらない選択肢はないので覚悟を決めて。前髪を払う指先に、真上の顔を見上げて、幸せに顔は緩む。告げられた名と言葉に驚きに見開かれた目で、暫し考え込む様にしてから、「ー…幸乃」と噛み締める様に、甘ったるい声で紡がれる。)…ああ、俺と幸乃だけの秘密だ。君の名は俺が守ろう。(するりと頬を撫でつつ破顔した。優しい藤の香りが鼻腔をくすぐって、二人だけの甘く優しい時間は少しずつ更けていくー)
07/03 12:30*254