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(雑貨屋で可愛いアクセサリーを吟味しては今後の参考にしたり、本屋では料理が得意な男士とも回し読みができそうなレシピ本を買ったり、甘味処で穏やかなお茶の時間を過ごせたり。一体どちらの誉のご褒美なのか分からないくらいに楽しい一日を過ごさせてもらった。これまで以上に彼のことを知ることができたのも、嬉しい収穫で。ゆっくりと過ぎて感じた時間の流れはあっという間で、気づけば彼の髪色のような空の色は茜色に変化していた。本丸の男士たちにと、洋菓子と和菓子に合うコーヒー豆やお茶、そして団子屋でお団子も買って帰れば、これできっと、みんなも笑顔になってくれるはず。)今日は、ありがとうございました。一期さんの休日にご一緒できて、楽しかったです。一期さんも、いかがだったでしょうか……。(見上げる先は隣。行きの時は斜め前か隣の一人分と半分離れた距離へ向けていた視線が、帰りには少し離れただけの隣に変わっている。そわそわとする心地はまだ慣れそうにもない。)……あ。一期さんは、お菓子だとなにがお好きですか?(今日一日を振り返って、ふと思ったこと。本屋でお菓子のレシピ本も一冊買ってみたのだけれども、もしレシピが載っていれば作ってみるお菓子の候補にしてみようだとか、そういえば甘味処で彼は何を食べていたっけだとか。知りたいことはまだ尽きなくて、本丸に続く帰り道でも尋ねる言葉は続いた。)

06/25 21:33*33

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(雑貨屋では初めて見る装飾品を手に取って眺め観察し、本屋では彼女の隣に並び立ちその手の中の本を覗いたことだろう。甘味処では菓子と美味しい茶に舌鼓を打ち、今まで以上に近い距離で彼女と一日を過ごして来た。些細な変化も見逃さぬようにと、月は優しく柔らかく主を見守る。時計の針は見ていない間にも時を刻み続け、太陽は少しずつ傾いて。青が茜へと変わってしまえば、今日と言う一日の終わりを嫌でも感じざるを得ない。弟たちへ、そしてもう一つ。購入して手に提げるお土産の袋は二つ。彼女の荷物が多いようなら、自分が持つと申し出ることも忘れずに。)いえ、此方こそありがとうございました。貴重な一日になりました、…主を独り占めできる機会などそうあるものではありませんので。(一度縮められた距離が再び開くことはなく、それもまた幸せを感じる要因の一つ。主に触れるということはしないけれど、いつかそれも叶うのだろうか――そんな風に夢を見てしまう程に。)…菓子、ですか?(突然と言っても良いであろう具合に尋ねられた質問は、首を傾げさせるには十分で。二つの月は幾度か瞼の裏に隠された後、空へと向いた。)そうですな、団子や饅頭は勿論ですが。最近はカステラも好みます。主は如何ですか?(特筆して何が好き、と言うよりかは幅広く浅く。返答の後に主の好みを尋ねるのは、彼女との会話を続けていたいから。)

06/26 22:52*69

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(このぐらい平気だと、なんの根拠もないままに買いたいものをお土産として買ってしまったものだから、気がつくと少々重みのあるものばかりを持って帰ることになってしまった。彼と出掛けている事実にいまだ浮かれているのかもしれない。個人の失態ではあるのだけれども、恐る恐る隣を見上げて「一期さん、すみませんが、お願いしてもいいでしょうか」と手伝いを願っただろう。この時間で、彼に甘えてみる勇気がすくすくと育っているようだった。)あ、いえいえ……。私こそ、一期さんは粟田口のお兄さんですし……大人気ですから……はい。(独り占め、という単語にどぎまぎしてしまう。はぐらかすつもりで、けれど本当のことを言うと、少しは心が落ち着けた。彼は特に、短刀の男士たちに囲まれている姿をよく見かける。それを遠くから眺めてほっこりさせてもらっていたのだった。)はい、お菓子です。(首を傾げる様子でも、めげずに頷く。甘いもの好きとして、これから接点が生まれるかもしれない。言葉を待つと、出てきたお菓子を思い浮かべる。)お団子、お饅頭……。和菓子系、でしょうか?カステラも美味しいですね。鶯丸さんも、最近食べていた気がします。(とある刀剣たちの間ではカステラが最近のトレンド菓子なのだろうか。カステラとお茶時間を楽しむ彼らを想像すると可愛らしい気がして、少し口元を緩ませる。自分にも尋ねられると、少し悩んで。)そうですね……私も、お団子も好きです。餡子が好きです。……でも、クッキーも、好きです。缶に入ったクッキーは、わくわくします。(普段よりも少し口数が多くなりながら。)

06/27 22:19*99

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(主の願いには微笑を浮かべて指先をそっと伸ばすことになるだろう。「勿論です。存分に頼って頂ければ」と、当然のようにはっきりと言葉を返そう。荷物を受け取る時には彼女の指先に触れないよう試みる――触れてみたい、そう思う心が無いわけではないが自制が利いていた。)はは、確かに。私は兄ではありますし何かと弟たちと一緒にいることも多いですが、用があればいつでも呼んでください。主の言葉なら、……貴女の言葉なら、すぐに駆け付けますので。(主命でなく、彼女個人の声で呼んでくれたとしても。きっと、何より優先するだろうから。そっと言い直した言葉の裏に含んだ意味が誤解を呼んだとしても、それはそれで構わなかった。穏やかに過ぎて行く時間、菓子について話せば先程まで僅かにあった緊張はほろほろと溶けて行く。)御明察ですな、カステラは先日鶯丸に誘いを受けて頂きまして。案外茶に合うもので気に入りました。(縁側にての茶会に混ぜてもらったあの日の記憶は未だ新しいもの。彼女の表情の動きをきちんと瞳に収めながら、つらつらと語られる好みを頭へと刻み込もう。)……クッキーはあまり食べたことがありません。次に誉を貯めた暁には、主の手作りのそれをお願いしても?(次も外への誘いを口にしようかとも思ったが、少しの間を挟んで違う願いを何でもないように落とそう。)…しかし、わくわくしながら缶入りのクッキーを開ける主の姿を想像しましたが何とも可愛らしいものですな。(一人、もしくは女性と一緒であればその表情もきっと柔らかく。見ることは叶わないが、とても愛らしいものなのだろう。くすくすと肩を揺らしては揶揄うような口振りで。)

06/28 10:33*116

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(ちょっと手を伸ばせば触れられる距離。今はこのまま、それで十分と思うくらいに、帰り道も夢のようで。彼からの言葉が主だからではなく、一個人を見てくれているように聞こえてしまうから、この日何度目かの手汗を拭く仕草を見せる。)やっぱりそうでしたか。鶯丸さん、お茶に合うお菓子を見つけるのも上手ですよね。一期さんも、お茶にはまりそうですか?(たまに縁側に誘ってもらえる時のことを思い出しながら、彼とお茶好きの太刀が仲良く並んで座る光景を想像しながら、帰り道を歩む表情はやわらか。クッキーについて興味を持ってもらえたようなら、自然と彼の瞳と視線が交わっただろうか。)手作り、ですか?誉でなくても、私のものでよければいつでも……あ、でも、あんまりお菓子は食べないように気をつけていましたか?(せっかく貯めた誉として願われるほど大層なものではないとの思いだったけれども、節制しているのだろうかと考え直して。どちらにせよ、彼に食べてもらう前に何度か試作することになりそうだ。――そう思いが過った時に弾む音が聞こえてきたのなら。瞳を瞬かせて彼のことを凝視しただろう。すっかり『可愛らしい』と言ってもらえた衝撃も吹き飛ぶ。)……あ、すみません。一期さんの珍しい様子が、見られたもので……。(我に返ると、小さく頭を下げる。自分に少しだけ砕けた様子で話してくれる彼は珍しいように思えた。それが、すごく嬉しい。)えっと、……でも、どれから食べたらいいのか迷っちゃうくらい、すごいんです。……いつか、今度、一緒に食べてみませんか。(嬉しくて、ついそんなお誘いを。彼と食べるクッキー缶は、きっとわくわくどきどきする時間なのだろう。)

06/28 18:17*123

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そうですな、茶を飲むのも良いですが淹れる方にも興味はあります。淹れ方で味が変わったりもすると聞きましたから。(新たに首擡げた興味について素直に吐露して、主の柔らかな表情を横目に映す。最初の頃は考えられなかった距離感に抱く温かな幸せが、ずっと続けば良い。その少し後。淡茶を真っ直ぐに見詰めることが許されるのなら、緩やかに口角を上げるだろう。いつでも、そう彼女が口にしてくれたことが嬉しくて仕方なかった。)そんな風に甘やかされては是非にと口にしてしまいそうです。…いえ、気を付けると言う程ではありませんよ。嗜めることが何かと多い立場なものですから、そんな印象を抱かれたのかもしれません。(主の手作り菓子と十の誉。それは本丸にて待つ彼らもきっと頷く程の内容だけれど、彼女にはまだ届いていない様子だった。いつでも、そう言ってくれる彼女の声に甘えても良いのだろうか。穏やかな空気感の中で静かに考えてみたりして。――刺さる視線に気付くなり、細められた二つの月が淡い茶色の方へと向いた。僅かに傾げた首は、疑問を抱いたかのように不思議そうに。同時に、下げられた頭と告げられた理由に納得したかのように口角を持ち上げて。)今日は特別な一日ですから。お恥ずかしながら少々気が緩みました、お許し頂けますか?これでも結構はしゃいでいるのです。(立てた人差し指は内緒話だと示すように。)……今度、を主がお望みなら。許されるのなら主と私の二人だけでお願いしたいところです。(既に目当てはクッキーではなく。彼女との時間をもっとと望めば、欲が唇から滑り落ちる。)

06/30 14:27*171

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淹れ方で……そうだったんですね、知りませんでした。奥が深いんですね。(緑茶を淹れる凛々しい姿も、紅茶を淹れる優雅な姿も、いつか見てみたいだなんて。淹れ方によって味に変化があると聞いていながら、頭の中ではそんなことを想像する。花より団子ではなくて――「お茶より一期一振……」浮かんだ造語を無意識に呟いてしまった。)えっ、甘やかせていましたか……?お兄さんの印象が強いので……一期さんは、甘やかし上手だと思うので、そう言っていただけて光栄です。……という場合ではないですね、すみません。……そうです、手作りのクッキーです。私は苦ではないので、作らせていただきますよ。(彼の言葉が嬉しい驚きで、光栄で、つり目の瞳がやわらぐ。彼が自分の手作りをと言ってくれるなら、今すぐにでも受け取ってほしいぐらいだった。――はしゃいでいる。いつも凛々しく、品行方正なあの彼が。憧れから始まった恋では盲目になっているかもしれないけれども。隠しもしないで、驚いていますと言いたげに目を見開いて彼を見続けることを許してもらえるだろうか。きっと、こんなに長い時間月色の瞳を見つめたことはなかったはず。)ゆ、許します。……はしゃいでいたなんて、気づきませんでした。(ちょっと衝撃的で、偉そうな口ぶりになりつつ。すっと立てられた人差し指にどきどきする。ふたりだけの内緒を共有するようで。)……はい、分かりました。ふたり、ですね。(今度は自分が人差し指を口元で立てる。まさかこんな内緒を増やせるだなんて、思ってもみなかった。――茜色の空や木々に目を移す。もう少し歩けば、本丸も見えてくる頃だろうか。)夏は少し苦手でしたが、楽しみになってきました。

06/30 23:56*188

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気になるようなら一緒に学びますか?(お誘いは軽い口調にて。学ぶことは多いだろうが、彼女も一緒であればより楽しい時間になるだろうと口角をつり上げるのだが。「おやおや、優先順位が逆のようで」と、飛び込んできた造語を揶揄うかのように。)実際に兄ですから。明るく賑やかな輪の中にいられるのは幸せなことですね。……では、お言葉に甘えましてお願いしたく。主の手作りのものなんて、私だけではなく皆が望むものだと思いますが…。(彼女が彼女であるが故に、本丸にいる者は皆好意を向けている。種別に差はあれど、同じ気持ちを主へ向ける者もきっと少なくないだろう。だからこそ、今この瞬間を大切に想う。見開かれたまま此方を見上げる鳶茶も、その表情も、いつもよりも長い間その瞳に映ることができたのなら――浮かべるのは柔らかく温かな微笑。)ありがとうございます。…そうですか?案外気付かれないものなのか、私が上手く誤魔化しているのか。ともあれ、はしゃいでいると言う言葉に嘘はありませんよ。(許しを得られれば、まるで信じ難いと言われているような感覚に笑いながら空を見上げれば空色の髪が揺れる。秘密の話、秘密の時間。彼女と共有できることはこの上ない幸せだ。先程自分がそうしたように、立てられた人差し指を月が映し出していた。少しずつ近付く、帰る場所。足取りは変わらず緩やかに。)……主は、(ふと、堪えきれずに言葉を零す。零してしまったことに自らが驚きを感じる程に。)…私が誰よりも貴女の傍にいたいと告げたら、怯えてしまいますか?(彼女よりも一歩前に出て、振り返る形で向き合おう。本丸を背に、静かな声音で以て彼女へと問い掛ける。怖がらせるつもりはないが、結果的にどうなるかは未だわからないまま。)

07/01 21:59*212

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私も、いいんですか?……興味があります。……ぜ、ぜひ。(だれでもない彼からのお誘い。それに、お茶の淹れ方をマスターできれば今以上に男士のみんなに感謝を伝えられるだろうという思いもあって、自分にしては珍しく、迷いなく前向きな返答ができただろうか。「えっ!……あっ、すみません」と、今更になって口で手を塞ぐ。聞かれてしまったことが恥ずかしく、夕暮れに更に赤みが足された頬の色に。)そう、でしょうか……。もし、ありがたくもそうだとしても、一番に言葉にしてくださったのは一期さんですから。(一度頷くと、甘えてもらえることを喜ぼう。実家でクッキーを焼いたことはあったけれども、買ったレシピ本にもクッキーの作り方は載っていたはず。私室でページをめくる楽しみが、また一つ増えた。)もしかすると、気づかれにくいのかもしれませんね。……はしゃいでもらえて、嬉しいですよ。(本丸では兄として振る舞う場面ばかりだから、今日この日に羽を伸ばしてもらえたのなら、それがふたりの時だったのなら、自分もはしゃいでしまうかもしれない。できないスキップをしたくなるくらいに。――少しずつ、本丸へと続く見慣れた風景になってきた。少しだけ、ちょっとだけ名残惜しいなんて。それでも自分にしては穏やかな表情で、自然な距離感で彼の隣を並んで歩いた。ふと、彼が自分よりも一歩前に出て振り返る。こちらも足を止め、切り出される話に淡茶の瞳が瞬いた。)……え?(だれよりもあなたのそばに。突然のように思われる言葉になんとも言葉が出てこなくて、数秒の沈黙が生まれてしまったかもしれない。そうして、口から出た言葉は。)怯える、ということは……ありませんよ。私は、男士の方にも失礼な態度ばかりでしたが……一期さんを怖いとは、思わなかったです。

07/02 00:05*222

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勿論、主と共に学べると言うのならより一層励めますから。(主との接点をまた一つ増やせたことへの喜びからかんばせがふわりと緩む。その表情は、慌てて口を塞ぐ仕種を見たところで動くことはなかった。「私で良ければ幾らでもどうぞ?」と大して気にも留めていないように返事をするけれど、本当のところは嬉しいもので。何かよりも自分の方が彼女の視線を引けると言うのは、幸せなことなのだから。)――…、なるほど。では次からは思うだけでなくきちんと伝えましょう。(弟あたりは感情のままに欲を口に出しそうなものだが、案外皆一線を弁えているのだろうか。小首を傾げて青を揺らしつつ、月が少しだけ細められた。はしゃいでも良いと許しを得たこと、そんな姿を嬉しいと言ってくれたこと。今この瞬間、確かに兄ではなくただの一期一振として彼女の傍に立っていた。凛とした佇まいと落ち着いた声音は、もう少しだけ踏み込んだ言葉を口にする。――もしも彼女が肯定するようなら、煙に巻いてしまおうと思っていたけれど。予想以上に嬉しい言葉が風と共に届いたのなら、僅かな安堵と共に口角が持ち上がる。)…そう、ですか。(相槌、それから沈黙。口にするべきか否か、迷うように少しだけ彷徨った瞳は再び彼女へと注がれる。二つの金色の月へと主の姿を真っ直ぐに映し出せば、本丸を背にしたまま唇を割ろう。不思議なことに緊張はなく、纏う空気は何処までも穏やかに。)本丸の中には主の態度に疑問を覚えた者も少なくはないようですが、今となっては過去のこと。皆貴女を慕っております。私も、弟たちも。…けれど。私が抱く感情は、主従のそれとは違うもの。貴女の視界に映りたい、許されるなら貴女の手へと触れたい。人は普通に抱くであろう、恋心なのです。(彼女の反応を見るのは少しだけ怖ろしかったけれど、変わらず真っ直ぐに彼女を映し出そう。如何様な返答がこようとも、後悔はない。)

07/02 21:48*241

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(勤勉なところがあるのは、これまで本丸の生活の中で見かけたことは何度もあったはずで。けれども、お茶目と思わせられる一面もあっただなんて、意外で、大きな発見だ。「いくらでも……」すっかり食い付いてしまって、正直に惹かれている反応を返してしまったり。)はい。察せられたらいいのですが、私には難しいので……。いえ、気づけたら、が、頑張ります。(なんでも言葉にして伝えることの大変さと難しさは、分かっているつもり。ただ、我慢する前に打ち明けてもらえたら、気づけたら、自分は嬉しいだろうことも分かる。ぎゅっと握り拳を作って気合いを入れよう。彼にいらない我慢をさせないように。――本丸がふたりの目と鼻の先にある。といった距離で彼が打ち明けたものは、彼が我慢せずに言えたことの一つなのだろうか。)……はい。一期さんは、紳士的に接してくれましたから。(そういったところにも、惹かれたから。おだやかで、美しい色の二つの月に見下ろされたとしても怯えることはなくて、彼の言葉を待つようにそこに留まる。言葉が続けば、瞬きを何度か。)……えっ。(普段の声よりも高い音が出た。聞き間違いだろうか。暫くの沈黙。そうして、)……えっ?(やっぱり高い音。大きく目を見開いて彼のことを見つめたことだろう。言葉にならない声がいくつかこぼれ、手汗が増して、顔が熱い。)こ……えっと、えっと……えっと……、(――……夢?彼から目を逸らして、古典的だろうけれど、思わず思いきり自分の頬を抓ろう。――痛い。はっとした顔でそう思うと、もう一度彼へと瞳を向けて。一部濃い赤色の頬をしたまま伝えられたことといえば、)い、今は……今は、手汗がすごいので。す、すみませんっ。(彼を視界にうつすことも、恋心を抱いてもらうことも、全く困らなかったから。それ以外をお断りさせてもらおう。)

07/02 23:31*245

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(主は主なりに、自分は自分なりに。前へと進み続けることができたのなら、より彼女の手助けになれるだろうか。両手の指分の誉を得た褒美として得た幸せな時間は、夜の訪れと共に終わっていく。もう少しだけ、そう願うようにゆっくりと歩いたところで結末は変わらないと言うのなら――話を聞いて貰うのも良いかもしれない。紳士的に接してくれた、そんな言葉が優しく心を撫でていく。彼女がそうやって心を許すような言葉を口にするものだから、思わずといった体で素直な気持ちを告げてしまうのだ。金月に映る、動揺する姿。普段聞き慣れた声よりも少し高い声音は、同じ一文字のみを発している。理解が追い付かないのか、単に伝わらなかったのか。くすりと笑えば双眸は柔く細められ、頬を抓る主の姿を脳裡へと焼き付けていた。淡く色付いていた恋心は、いつしか鮮やかに彩られて。こうして口にする日がくるとは思っていなかったけれど、予想とそう違わない反応に、つい。)そのような断られ方をするとは思っておりませんでした。…っふふ、おかしなものですね。(――きょとりと。驚きに双眸を瞬かせながら、堪えきれないとばかりに肩を揺らす。彼女の熱を求めていた指先は自らの口元へと触れて、零れる笑いを抑えようと。)手を繋ぐこと以外は受け入れて頂ける、ということでよろしいですか?(一頻り笑ってしまった後、優しい月色に主だけを浮かべては静かな微笑と共にそう尋ねよう。彼女を好きでいること。彼女に隙になって欲しいと願うこと。きっとやめることなんてできないだろうし、他の誰かが彼女の隣に立つなんてことになればきっと傷付きもするだろうけれど。許されるのであれば、こうして近い距離で笑いあっていたい。)…帰りましょうか、本丸はもうすぐ其処です。(微笑みと共に促して、もう一度歩き出そう。いつかまた彼女と出掛けるその日には、指先から互いの熱を分かち合えていると信じて。)

07/03 19:39*258

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(だれにでも等しく優しさを与えられる男士なんだと思いはできても、だれかに特別を求めていただなんて。それがまさか、自分だなんて。告白、だったのだろう。そんな言葉を受け取ったばかりだと『どうしてわたし?』なんて、激しく動揺してしまう。自分をからかっているだなんて、彼に限ってそんなことをするわけもないし。――初恋が実るだなんて、本当に、いいのだろうか。だれに許可をとる必要もないのだけれど。おろおろと目を泳がせて、行き着く先は彼の月のような瞳だった。)えっ。でも、その、本当にてが、手汗がすごくてですね……、……だめなんです。(手土産を持ちかえながら、ごしごしと手のひらをワンピースの裾に擦り付ける。笑う彼の様子をしっかりと見てしまうと、気恥ずかしさよりもきゅんと胸がしめつけられるようなものがあった。もっと笑顔の彼が見られたらと思った。そう願ってしまうことのほうこそなんだか気恥ずかしくて、ぎゅっと唇を噛み締めながら片手を頬に沿える。)……あっ、えっと……よ、よろしいです。(照れながら一生懸命に彼のことを見ていたら、またすぐにでも目が合っただろう。尋ねられれば、頷く。それで精一杯だったから。)……は、はい。……あの、一期さん。(歩き出す彼の隣に慌てて並び立つと声をかけよう。歩みは止めず、けれどゆっくりと共に本丸の門をくぐったはず。)私、私……とっても、嬉しいんです。ありがとうございます、一期さん。……幸せです。(伝えられることを喜びながら、口元に笑みを浮かべて目を細める。――好きと伝えること、笑い合えること、手を繋ぐこと。今はすんなりとできなくても、いつかは。もっといっぱいの想像以上の幸いを、ふたりで分かち合えますように。)

07/03 23:50*264