(誉の褒美としてやってきた遊園地にて、主たる娘は恋い慕う江がひと振りとの逢瀬を満喫していた。日が暮れた後も、聳え立つ城から上がる花火はこれまたド派手で、大きな瞳を一際輝かせたものだ。――斯くして、閉園間際。買い込んだ大量のお土産はどうやら郵送できるらしく、思わず食い気味に「速達で!」と依頼した次第。それはもう少しだけ二人きりの時間を、という我儘でしか無かったのだが。)はぁ~っ、本当に楽しかったっスねぇ~……。私、明日は筋肉痛かもしれないっス!(徐々に人も疎らとなっていく帰り道。お揃いのカチューシャを外したとて相変わらず手は握られているだろうか。いずれにせよ、隣から冗談めかして覗き込むその表情は明るい。しかし、やれあのアトラクションが良かった、あれが美味しかったなどと話す声色は徐々に静かになっていき、)……あ~あ、もう帰りかぁ。(ぽつり、零した一言は思いの外よく響く。隣で彼が如何なる顔をしているのか、それを見るのも何だか怖くて――突如勢いよく挙手をしてみせた。)――ハイ!私、今ここで主の権限を振り翳します!豊前さん、ちょっとだけ寄り道に付き合ってほしいっス!(きっと器の大きな彼のことだ、お願いすれば付き合ってくれるだろうとは思うものの、個人的な我儘を言うには勇気が足りなかった模様。そのまま手を引き、最寄り駅から電車でたった1駅――お目当ては人気の少ない臨海公園だった。)急にごめんなさい!……なんか帰るのが勿体なくて、もうちょっと豊前さんといたいな~って、ついワガママ言っちゃったっス……。(たはは、と頬を掻きながら零れる笑みは照れ隠しと少しの寂寥感を滲ませていた。)
06/25 00:15*3
(褒美として望んだ主との一日はあっという間に過ぎていった。見知らぬからくりによるアトラクション、知らない食べ物。どれもこれも新鮮でただただ楽しいばかりの一日。今までは知りえなかった主の新たな顔も沢山見られたとあっては大満足の一日と言えるだろう。楽しい時間ほど過ぎるのは早くて気づけば夕刻もとうに過ぎて宵の口をすぎた頃。夜空を彩る大輪の花もしっかりと堪能して、大量のお土産は送ることで、来た時とそう変わらない手ぶらで園を出ることになるだろう。)ははっ、楽しいとあっという間だな(繋がれた手は相変わらず、もはやそれが当然であるかのよう。「ハルも楽しんだみたいで何よりだ」後は本丸に帰るだけ。帰ってしまえば、もうこの手は離さなければならないし、自分だけのハルはみんなの主へと戻ることになる。それは当然のことと分かっていながらも、自然と足取りが重くなった。少し、寄り道して帰んねーか、と言おうとした矢先である。突然の挙手に驚いたように瞳を丸くして、言葉の続きを待つ。)何だ、そんなことならわざわざ権限振りかざさなくても聞いてやんよ(一瞬何を言われるかと思ったものの、それならば渡りに船。あるいは望むところだった。「俺も寄り道してーなって思ってたんだ」と明るい笑みを浮かべながら、彼女の望むまま向かうとしよう。そうして到着したのは海の見える公園だ。)おっ、こっからも海見えんのか(楽しげに景色に視線を向けて笑うと)謝んなくていーって。ハルのやりてーことなら付き合うからよ。…俺ももーちっとでぇと続けたいと思ってたからさ(少しだけ照れくさそうな笑みを浮かべると海沿いの公園をゆっくりとした足取りで進んでいこう。)もーすっかり夜だな(ぽつりと灯る街灯以外は暗く静かな夜である。)
06/25 10:25*12
(当たり前に手を繋げる権利、それも今日だけのもの。だって本丸には彼を待つ刀たちがたくさんいるのだ。その膝も、腕も、主である自分より彼等へと差し出される筈――そう考えるだけで足取りは不貞腐れたように重たくなっていく。その末、とうとう痺れを切らしたとばかりの宣言に呆れることなく同意を示してくれる彼を見上げ、「ホントっスか……!?」と目を瞠った後安堵の息は零れ出ていた。――海の見える公園にて、彼の言葉に頷きながら「うん!さっきの遊園地も見えるっスよ、ほらあっち!」と指差してみたり。それも隣から照れ臭さを孕んだ言葉が発されたなら、すぐに視線は見上げたままとなるのだが。)えっ、豊前さんも同じだったんスか? ……へへ、なんか照れちゃうっスねぇ。(口だけは未だ達者に回るものの、頬は更に赤くなっていく。誤魔化すかの如く彼の歩みに併せ足を踏み出した先、道中の呟きには静かに頷き、)うん、すっかり夜っスね……ホントに一日が短かったぁ~。(まるで拗ねるかのように少し唇を突き出し、不満げに紡がれる響きは少々子供っぽいやも。そのまま数歩歩いた先、もたもたと歩みを進めていた足はとうとうある街灯の下で止まってしまうだろう。窺うように赤い瞳を見上げるその表情は、ふたつの若草色をゆらゆらと揺らしている。)……あの、帰っちゃったら、もう手は繋げないっスかね……? ……名前も、もう呼んでもらえない?(そう問い掛けた直後、内心では言ってしまった、と冷や汗が出る心地が娘を襲う。もし彼が返事に困るようならば潔く笑って誤魔化そう――そんな決意と共に、自然と繋いだ手にも力が入ってしまっていた。)
06/25 18:31*23
おう、こんなに楽しいのに直ぐ終わっちまうのは勿体ねーからな(勿体ない、と言うよりももっと強く惜しむ気持ちが確かに存在する。彼女は本丸の主である―自分だけのハルではなくて、みんなの審神者。それを理解しているからこそ本丸へ向かおうとする足取りは重くなる。いつもなら速さばかりを追い求める足が、まるで別の物になってしまったかのようだ。「おっ、すげーな。光ってる」閉園間際ではあったものの、まだ少しだけ営業時間は残っているのか、夢のような煌びやかな光がまだそこには存在していた。海が近いからか、時々吹き抜ける風からは潮の香りがしていた。少しだけ歩いて、その途中。ふと繋がれた手がくんっと引かれる感覚があって、彼女が足を止めたことを悟った。)どした?(何かあっただろうか、と心配そうに僅かに眉尻を下げるような表情で覗き込む。こちらを見上げる若草はどこかゆらゆら揺れていた。そうして――そっと問いかけられた言葉に、ぱちりと瞳が丸くなる。)…んな事ねーだろ。手ぇくらい、いくらでも繋いでやんよ。俺の手はいつでもあいてっから(少しだけ力の籠った手を、握り返す。離すつもりはない、とばかりに。そうしてもうひとつには少しだけ考えるようにじっと彼女を見つめて)…俺は呼びてーけど、回りから怒られちまうかもしんねーしな。まぁ俺は怒られてもいいんだけどさ。ハルが怒られんのは嫌だな(少しだけ困ったように笑みを浮かべる。割と自由奔放な方ではあるが、決して何も考えていないわけではない。「また二人ん時に呼ぶってのはどうよ?」なんて悪戯っぽく続けてみるけれど―)
06/25 23:47*40
(指差した方角、彼の言う通り遠くで光り輝くのは夢の跡か。海に反射し更に瞬いて、綺麗であるのに何処か物悲しい。吹き抜ける風が髪を撫でる。覗き込むひと振りと娘の前髪を揺らして、まるで此処だけ時が止まったかのような静寂が満ちていた。)っ、 ……ホント?私、真に受けちゃうっスよ?一日一回は手を繋ぐ為に豊前さんのところまで会いにちゃうっスからね!?(握った手を、握られた手を、思わず持ち上げて問い詰める様子は些か元気を取り戻した様子だろう。――が、続く問いに対する言葉と表情には、つい「……ごめんなさい、私、考え無しだったっス」そうぽつりと零した。娘とて彼が他の仲間に怒られることは本意ではない。先んじて慮ってくれる彼の心はやはり娘よりもずっと大きくて、急にどうしようもない己の子供っぽさが恥ずかしいような。思わずにへら、と笑みを浮かべることで誤魔化していた。)あはっ、確かに絶対に怒られちゃうっスよね!間違いなく歌仙さんは怒るだろうし~、多分むっさんも怖い顔しそうだな~……。……――あ、うん、ふ、二人の時に……!(本丸の古株の顔を思い浮かべてはつい苦笑が零れてしまうものの、続く彼の言葉には一瞬だけ固まりつつただ素直に頷いてみせるだろう。その頬は少し朱に染まっていて、眉を下げたような笑みを湛えている。どうしようもない喜びは抑えることができなくて、繋いだ手を不意に大きく振ってみせる。それはきっと、照れ隠しでしかない。)……もう!あんまりそうやって優しくすると、私すぐに勘違いしちゃうんスからね!?(それは煩い胸の鼓動を隠す為、やけに強張った声で辺りに響いていた。)
06/26 01:04*43
ははっ、いつでもいいぜ!…あ、でも馬当番とかん時はちっと待ってもらうかもしんねーけど(軽やかに笑いながら頷く。彼女の方から会いにきてくれるというのなら、それはきっと嬉しい瞬間だろう。もっとも待ちきれずに自分の方から主の部屋に駆けて行ってしまう可能性も十二分にあるのだけれども。それでもきっと彼女は笑顔で受け入れてくれるだろう、と思っている。少し考えてからの言葉は、豊前なりに気遣ったつもりだったけれど―少しだけ雲った表情に気づけるくらいには彼女のことをよく見てきた自負がある。繋がれていない空いた手を伸ばして、そっと頭をの上に手を乗せる。そのまま繋がれた手をくんっと少しだけ自分の方へ引いてやって引き寄せるようにして、間近で顔を覗き込んだ。)んな顔すんなって。俺はいつでも呼びてーと思ってっし、アンタが望むなら好きなだけ呼ぶ。けど、それでアンタが怒られちまうのは、嫌だからな(それは真摯な言葉であり、真摯な瞳であっただろう。燃えるような赤い瞳は今は穏やかな熱ばかりを宿しているはずだ。そこからにかっと何時もの明るい笑みを浮かべると)ほら、笑っとけって。ハルは笑ってるのが一番美人だし、俺はそっちの方が好きだぜ(覗き込んだ至近距離のまま、そう告げて笑うとようやく距離を少し離した―ほんの少し、耳が赤くなっているのは宵闇に紛れて見えないといい。不意に大きく振られた手、おっと小さく声を零すがバランスを崩したりはしない。)勘違いって、何を?(きょとりとした表情は、素なのか―それとも。)
06/26 03:11*45
(笑いながら頷く彼が眩しくて、つい双眸を細めてしまうのは一体本日何度目だろう。「待つ!いくらでも“待て”できるっス!」なんてまるで雨雲と呼ばれるふた振りかの如き口振りで頷いた。きっと本丸に戻りこの想いを抱えながら会いに行ったとて、変わらずに受け入れてくれる姿があるのだと想像するだけで胸がいっぱいになる心地。――くん、と引かれた瞬間、不意に近くなった距離につい瞳が零れそうな程瞠目するのは最早不可抗力だろう。真摯な痛い程の眼差しからは決して目を逸らすことが出来ず、熱だけが顔にじわりと集まっていくのがわかる。そして、彼のどこまでも温かな気持ちもまた全部が伝わってくるような気がして、頬は自然と心からの笑みを形作っていった。)豊前さん……ありがとう。うん、そう言ってくれて嬉しい。口に出さなくても、心の中でたくさん呼んでほしいっス! 私、いっつも単純で突っ走っちゃうし、ダメだな~とか勝手にしょぼくれちゃったりもするけど……でも、笑顔は得意なんで任せて!よぉ~し、もっと頼れる美人で大人なレディを目指していくっスよ!(握り拳を作る様はすっかりいつも通りの天真爛漫さで。果たして掲げる目標のような人物像になれる日は来るのだろうか――否、一生来ないかもしれないのだが。一方で、その明るい振る舞いは照れ隠しの意味も孕んでおり、つい発した“勘違い”を拾われたならば途端ピタリと止まってしまうに違いない。)……え? ……えっと、あの、その~……、(つい彷徨う視線と共に歯切れは悪くなるばかり、ついでにじわじわと頬は熱くなっていく。しかし、逃げ場などある筈も無くて。最終的に視線は彼の赤いまなこまで戻ってくるだろう。繋がる手も、頬も、燃えるように熱い気がした。)……豊前さんも、私と同じ気持ちなんじゃないかって……勘違いしそうになっちゃうっス、何度も……。
06/26 06:37*46
まぁ、ハルの方から来てくれてもいーんだけどな?(なんて冗談交じりの台詞は、にんまりとしたちょっと珍しい悪戯っぽい笑みにて。勿論、自分を待ってくれている彼女の姿も見てみたい気持ちはあるから、どちらだってきっと豊前にとっては嬉しいに違いないのだけれども。自分の気持ちひとつでどうにかなるような事であれば、きっと迷わず彼女の望みを聞き、自分のしたいことをするだろう。日頃から、やりてーことやりゃいいんだよ、と公言しているような男である。けれど―彼女の不利益になるようなことは避けたいのもまた事実。僅かなジレンマはありつつも、落としどころが見つかればいいと思っている。だから無理やりではない笑みをみた時にはほっとしたように息を吐き出した。)ははっ、心ん中で呼んでたら、呼ぶときにうっかり出ちまうかもしんねーけどな(それはそれで面白い、とばかり。まぁその時に長谷部やら歌仙が居れば雷が落ちるのは必須なので、あまり面白い事態ではないかもしれないが。「れでぃ、ってのはよく分っかんねーけど、ハルはそのまんまでもいいと思うけどな」にかっと浮かべた笑みは当然心からの台詞である。頼れる大人っぽい彼女と言うのも見てみたい気はするけれど―今のように自分を頼りにしてくれるのが嬉しいものだから。「まぁ、主がそうなりてーなら応援すっけどよ」と言葉を付け足して明るく笑った。ふらりと逸れた視線が再び戻ってくるまで、じっと視線はそらさずに)…なんか問題あるか?俺は、嬉しいぜ。ハルが俺と同じ気持ちだったら(例えば喜びとか驚きとか、そういう感情でも嬉しいし―もっと踏み込んだ、この胸に育った気持ちまでもが同じならどんなに嬉しいだろう、と優しく笑った。)
06/26 12:53*49
そんなこと言っていいんスかぁ~?腕とか脚にまとわりついて離れないかもしれないっスよ~?(こうやって、と繋がる手に対して抱き着いてみせたなら、流石に気安いと怒るだろうか。いずれにせよ同様に悪戯っぽい笑みを伴ったなら冗談の意趣返しとなった筈。やがて此方を見遣る表情に安堵の色が灯る様子を見て、娘もまた安心したように双眸を細める。どんな形であれ、これからも日々は続いていくのだ。主たる己がいて、彼がいて、皆がいて。戦いはあれど、他ならない彼の日々の営みが楽しく賑やかなものであるように――破顔しながら、そんなことを想う。)あははっ!うっかりくらいは許して~って私からお願いしとくっス!(なんて、効力の無さそうな一言を付け足して。――直後、瞠目しては瞬きをひとつ。そして照れ臭いような、ちょっとだけ拗ねたような、唇を尖らせた子供っぽい表情を向けた。)……だぁって、大人っぽい人の方が豊前さんに似合うかな~って。……でも、豊前さんがいいって言うならこのままでいちゃうっスよ、私。(ぽつりと呟いた言葉にはどうしようもない嬉しさが滲んでいたに違いなく。それは彼が口にした同意によって更に表面化し、声は僅かに震えを伴っただろう。)ほ、本当に? 私も同じなら嬉しいなってずっと思ってた。今日だけじゃなくて、ずっと前から……。(熟れた柘榴みたいな色をした双眸を見つめながら、出会った日の事だって昨日のことのように思い出せる。笑いながらこの手を引いて、一緒に真っ直ぐ走ってくれる唯一無二の存在――もう彼しかいないのだと、恋心はとうに叫び続けていた。やがてすぅ、と息を吸い、意を決したように彼の手を両手で包み込むように握り直す。)――豊前さん! このまま立ち止まってるなんて私らしくないって思うから……私の気持ち、聞いてほしいっス!(若草色はゆらゆらと、それでも決意に満ちている。打ち明ける覚悟はとうに決まっていた。)
06/26 14:02*51
おっ、いいぜ。ついでい膝枕もすっか?(両手は開いているし、なんなら膝だって空いている―まぁ膝の方は江の刀たちにもよく貸し出しされているのだけれども。腕に抱き着かれた一瞬には少しばかりどきりとしたものの、嫌な気持ちは微塵もないから、空いた手がぽんと頭を撫でるだろう。彼女と二人で過ごす時間もかけがえのない大切なものであるから、だからそこに連なる本丸の面々と主としての彼女との生活も大切にしたい。その為に踏み越えられないラインがあるのは、もどかしく思えども仕方のないことと思えた。「それ、繰り返してたらその内呼んでても怒られなくなっかもな」なんて悪戯っ子みたいな笑みをひとつ。もちろん、それを許してくれる世話焼き刀たちであるかどうかは、危ういところなのであくまで冗談の域をでないけれども。)俺か?俺も別に大人っぽい?ってかんじではねーと思うけど。まぁ主がなりてーようになりゃいいんだよ。どんな主だって俺の大事な主だ(自分に似合うように、というその意地らしさを愛おしく思うし、嬉しくも思う。だから自然と表情は緩んでいただろう。どんな風に変わったって、彼女が自分にとって特別で大切な人の子には変りないのだから。繋がっていた片手が小さな両手で包まれる。真摯な瞳は揺れて、けれどしっかりと光が宿っていた。)おう!何でも言ってくれ!その代わり、俺がハルのこと好きだって話も後で聞いてくれっと嬉しい(にかっと笑った言葉は―多分フライングだったし、何なら本人も気づいていないくらい自然と声に出ていた。1、2、3秒、二人の間に波音が響いて、豊前の赤い瞳が少しだけ丸くなる。)…あ、悪い。先言っちまったわ!(うっかり、と言わんばかりの調子で笑いながら軽く頬をかく――)
06/26 20:15*59
膝枕!してほしいっス!……あ、じゃあ私も豊前さんに膝枕するっスよ!(常々江派の刀たちが彼に身を預けている様を陰ながら指を咥えて見ていたこの娘、提案にはすぐに頷いた。抱き着いたことへ咎められることもなく頭を撫でられてしまえば、何だか此方が恥ずかしくなってしまい、その腕を解放する筈。彼の悪戯っ子めいた言葉には「名案っス!じゃあ、五回に一回くらいから!」なんて無邪気に答えてみせた。――なりたいように。内心で言葉を繰り返す。時折彼が口にする「やりたいことをやればいい」という言葉には不思議な力があるような気がしてならなかった。だって、その一言で周囲は皆無敵になってしまうのだから。ぎゅう、と彼の大きな手を握る。息を吸い、鼓動はどんどん煩くなる――その時、)…………へ?(非常に間の抜けた声が、唇から零れ落ちる。二人の間に訪れた沈黙を波の音だけが支配して、数えること1、2、3秒。そして続いた言葉でやっと娘の意識は戻ってきた筈だ。それも、真っ赤に茹った顔で。) ……え、えっ、ええぇ~~っ!? な、なぁんで先に言っちゃうんスか!?早すぎ!豊前さん、早すぎるっスよ~~!!(ポカポカと効果音でも付きそうな軽いパンチが彼を襲うだろう。相も変わらずちっとも痛くないそれはやがて止み、見上げる瞳は歓喜に濡れてきらめいている。そして言いたかった言葉をやっと吐き出そうとしていた。)――私も、豊前さんが好き!大好き! 他の誰かじゃなくて……ただの私が一緒にいるのは豊前さんがいい。……私、ずっとずっと、豊前さんに恋してました!(考え無し、猪突猛進だと度々叱られる娘にとって、豊前江という存在が如何に特別であり支えであるか、きっと誰にも推し量ることはできない。「はぁ~っ、やっと言えたっス!」とはにかむ姿は、彼にしか見せない“ハル”の顔だった。)
06/26 23:38*71
(江の刀たちと共にいる時は割と誰かに貸し出されていることが多い膝も、主が所望とあれば譲ってくれることだろう。「お、主もしてくれんのか。」と普段してやる側としては、自分がされると言うのは中々新鮮で、嬉しそうに笑みを浮かべただろう。)ははっ、少しずつ回数増やして様子みてみっか(どのくらいで怒られるのか、とか、怒られなくなるのか、とか。少しずつ馴染んでいった時、周囲はどんな反応をするだろうか、とか。そんなことを考えると楽しくなってきて、自然と声は弾んだ。二人で共に悪戯をする時のような、そんな高揚感もある。――話を聞く、といった先からこれである。それが故意なのか、素なのかを悟るのは難しく、豊前自身にもきっと分かりはしないだろう。)悪い、悪かったちゃ!あとで言うつもりだったんだぜ、本当に!(ちっとも痛みを感じない拳を、敢て受け入れながら苦笑い。もしかしたら何処か本能とか直感的なもので気づいていて―自分から言いたかった、のかもしれない。そんな自己分析は淡く脳裏を過ってすぐに消えていった。軽い衝撃を与える拳を、ぱしっと受け止めたのなら―そのまま、小さな手を自分の手で包み込んでしまおう。大切な宝物のように。)…ははっ、やっぱり同じ気持ちだったな(と告げる表情は、照れ笑いが滲んでいる。でもこみ上げる喜びが分かりやすく広がっていただろう。)ハルは俺の大事な主だけど、そんだけじゃ足りねーってずっと思ってた。…みんなの主じゃなくて、俺のハルにしたかったんだ(にかっと笑う表情は晴れやかで、明るい空のようだった。「あ、もちろん、皆の主を奪ったりする心算はねーけどな」と付け足してからからと笑う。)ハル、もっと近づいていーか?(と、若草色を覗きこむ赤い瞳が甘く揺れる―)
06/27 10:55*81
(嬉しそうに返されたとあれば、きっと後日本丸では本当に膝枕は実行されるのだろう。ただそれは思いの外恥ずかしいもので、これまた顔を赤くしてしまうのだろうけれど。)それがいいっス!私もぶぜくん、って応えたら、案外皆すぐに慣れちゃうかもしれないっスよ?(悪戯な響きはそのまま、間に混ぜた愛称は言い慣れていなくて少しぎこちなかった気がする。何せ“くん”なんて呼び方はどの審神者にも、刀剣男士にもしたことがなかったもので。これもまた、ちょっとした悪戯といった具合にはにかんでみせた。――夜の公園、二人きりというシチュエーションでありながら、これもまた二人らしい空気であったのかもしれない。いつだって彼は自分の先を走っていく。恋だってその例外では無かったのだ。やがて手を包まれてしまえば、きっとすぐに大人しくなった筈。)豊前さん……、私も全然足りなかったっス!……私も、主としてだけじゃなく、豊前さんの“ハル”でいたい。豊前さんだけの私にしてほしい。(大切に届けたいが故に、つい声は静かに零れ出る。晴れの日の空ような彼の笑顔が嬉しくて、ついはにかむのもまた恋の証だ。付け足された文言には「うん、ちゃんとわかってるっスよ。私、これでもキミの主っスから!」と少しだけ胸を張ってみたり。しかし、続く申し出にはつい反射的に肩を跳ねさせた。それはきっと、その声が心なしか甘く感じた所為。)――! どうぞ!(思わず嬉々とした返答が出たのは同じことを考えていたが故。実った恋心はどうやら距離すらもどかしくて、揺れる赤の瞳からも目を離すことは出来ない。心臓は馬鹿みたいに煩かったが、願望を止めることももう出来ないようで、真っ赤な頬のまま唇はがむしゃらに動いていた。)あ、あのっ、いっぱいぎゅってして!今日だけじゃなくて、これからも……その、恋人らしいこと、してほしいっス……。
06/27 16:15*86
ぶぜくん?ははっ、いいな。ハルしか呼ばなさそうだし(自分だけの呼び名があるように、彼女だけが呼ぶ自分の名前があるのはいいな、と思う。にかっと嬉しそうに笑えば「他のでもいいけど“さん”ってのは止めねーか?」なんて。好きに呼べばいい、という気持ちはあるけれど、それだけでは足りない気持ちも確かにあった。弾けるような笑い声や、お互いの間に流れる空気感はそれこそ「らしい」ものだろう。色恋の甘さとしては少し控え目かもしれないけれど―それもまた二人なりの物語のはずだ。)…そっか、ハルも同じなら問題ねーな。あー…なんだ、なんっか。こうむずむずすんな。照れくせーや(にかっと明るく笑う。自分は彼女を独り占めしたくて、彼女もそうされたがっている。刀の身にはなんと僥倖なことだろうか。からっとした笑いに、不意に照れが混ざり―耳を少し赤くした豊前は照れ臭そうな笑みを浮かべて、軽く自らの髪をかき回した。「おっ、さすが俺の主だな。ま、ちゃんと締めるとこは締めるから安心してくれ」と大らかに告げる。いついかなる時も独占していたい、みたいな気持ちではない。みんなと笑いあっている主の姿だって豊前の愛する景色のひとつだから。審神者と刀、そこから一歩踏み出した証として、求めた触れ合い。勿論、急ぎ過ぎるといわれたのなら我慢する気持ちはあったものの、許可が下りれば)っし。じゃあ、どうだっ(笑いながら、まるでじゃれ合うように繋いだ手を引いて、華奢な身体を引き寄せた。両腕の中に閉じ込めてしまえば、)ハルはちっせーな。…大丈夫か?苦しくねーか?(出来るだけ力はそっとした心算だが、加減はまだ自信がなくて心配そうに問いかけた。)
06/27 19:49*90
(敬意を込めて皆を等しく“さん”付けで呼んでいた。それこそ、短刀から大太刀まで須らく。だからこそ、彼から口にしてくれた提案にはつい嬉しくなってしまうというもの。だって、それはすぐにわかる特別の証だ。「じゃあ……、ぶぜくん!」と改めて口に出してみたなら、紅潮する頬はやわく緩み切っている筈。明るい空気はきっと二人だからこその相乗効果。今までも、これからも、ずっと変わらない二人だけの恋の形だ。)確かに、めちゃくちゃ照れるっスねぇ……。頬っぺたが熱くて、胸がぎゅ~ってなって……私、好きって気持ちが止まんないっス!(胸を押さえつつ、顔は尚も締まりの無いまま。見上げる視線がふと彼の耳に届いたならば、瞳を丸くしながら「耳、赤い……ぶぜくんが可愛い……!」と、ついぽろりと一言。普段から主らしいわけではないけれど、娘にとって本丸の皆は家族も同然。そこには当然彼も、彼と同じ刀派の仲間も含まれている。全てひっくるめて娘の大切な居場所なのだ。――じゃれ合いのような「きゃあっ!」という嬉々とした声と共に、引き寄せられるがまますっぽりと腕の中へと収まる。その表情には幸せそうな笑みが浮かんでいるだろう。)ぶぜくんがおっきいだけっスよ!……ううん、全然苦しくない。寧ろ、もっとぎゅってしても平気っスよ?(心配気な問い掛けには大丈夫の太鼓判を押したとて、今までにない距離感に心臓は相変わらず煩く高鳴るばかり。それでも、恋い慕う彼に抱き締められる幸福感は何にも代え難いもので、より近くを求めてしまう。故に、思わず額を彼の首筋に寄せそっと擦り寄ったのは無意識だった筈だ。)へへ……ぶぜくん、あったかいしイイ匂い。男の人って感じでドキドキしちゃうっス……。(独り言のようにぽつぽつと呟く言葉は甘く響く。ただ、続けて「骨張った感じとか、腹筋とか……」と、全て素直に口に出てしまうのは相変わらずと言ったところなのだが。)
06/27 20:59*94
おう、なんかちっと不思議な感じすんな(他の誰からも呼ばれない呼び方をされるのは、何となくまだ慣れない。けれど、これもいつか自然なことになって―豊前さん、と呼ばれていたころを懐かしく思う日が来るのかもしれない。「いーじゃねーか。止める必要ねーだろ。好きなもんは好きって言やいいんだよ」にかっと笑って鷹揚な台詞を言ってのける。さて本丸においてそれが正しい選択かは分からないけれども。少なくとも江の面々は豊前の気持ちを知り応援してくれていたから、祝福してくれると信じていた。)おわ、やめろちゃ。可愛くねーって。可愛いのはハルの方だろ(耳の赤みを指摘されると流石に恥ずかしい。バツが悪そうな顔で軽く耳を隠すような仕草で、苦笑いを浮かべる。ひらひらと振った手はこっちを見るな、と言わんばかりだ。と言っても―顔が赤いのは多分お互い様で、だからこそびしっと彼女の額を指先で突いては「こっちの方が真っ赤だ」と反撃するかのように言ってのけるだろう。――大切なたからものを腕の中に閉じ込める。壊さないよう、傷つけないように大切に、大切に。)そっか?ならいーけど…あんまり強くすると折れちまったりしそーでさ(仲間たちと戯れにじゃれ合って、ぶつかったり突撃されたりすることはあるけれど、人の子―まして大切な女の子をこの腕に抱くのは初めてのことだ。加減を覚えるまでは手探りになるのは必須だろう。)ハルもあったけーな。…ははっ、そりゃ男だからな。ハルはどこもかしこもちっせーし、ふわふわで…捕まえてねーと飛んでっちまいそうだな。人の身があって良かった(なんて、少しだけ腕の力を強めた。戦いの道具である自分たち刀剣が人の身を得て、そして励起された心で人を想うようになったのはまるで奇跡のようだ、と柄でもないことを思う。)
06/28 01:11*106
(呼び慣れ無さはきっとお互い様、「慣れるまで……慣れてからも、いっぱい呼ぶんで!」との宣言ははにかんだ笑みと共に。止めなくていいとの太鼓判にはすぐに便乗して、)そっか……へへっ、ぶぜくん!好きっス!本当に大好き!(そうやって遠慮なしに一頻りの愛を叫んでみたり。本丸に帰ってからもそれは実行される筈だ。江派の皆の反応は特に見物かもしれない。)え~~?隠すことないのに! というか、ぶぜくんからの可愛いは反則っスよ!?(遮る手を他所に更に覗き込もうとする瞳は物珍しそうに輝くが、「可愛い」の返しには矢張り逆に照れる番となる。額を突かれ「あたっ」と小さな悲鳴は上がるが本当に痛い訳でもなく。指摘されたなら赤面顔で「全部、ぶぜくんのせいっス……」と唇を尖らせていたに違いなかった。――閉じ込める腕が優しくて、少しもどかしくて、やがて娘の方からも腕は回される。大きな背中を両の掌で感じながら静かに瞼を閉じていた。)ふふふ、そんなに簡単に折れたりしないっスよ?ちゃ~んとぶぜくん仕様の私だから、強く抱き締めたって大丈夫っス!(ほら、と抱き締める腕に力を込めてみる。刀剣男士たる彼にとっては微々たる力かもしれないけれど、娘からすれば少し強めに抱き締めているつもりだ。)そんなに小さくてふわふわしてるっスかねぇ?……へへへ、なら、ぶぜくんが私の本丸に来てくれて今の姿になったのは……きっと歴史を守る役目の他に、こうして私を捕まえててくれる為だったのかもしれないっスね!(なんて、少しポエミーだったかも、と見上げていた顔を彼の体に押し付けて照れ隠しとしようか。人と刀が心を交わらせ、恋慕し合うことの奇跡。そこに都合の良い理由付けをしたってバチは当たらないだろう。恋の前には人も刀もありはしない。ただ恋に身を焦がす身体が二つあるだけ。故に、ぽつり、惜しむような言葉は自然に零れ落ちていた。)……帰るの、勿体ないなぁ。
06/28 02:40*112
俺も大好きだ(繰り返される言葉はただただ嬉しく、受け止められるのが自分であることを誇りにすら思える。にかっと笑いながら自分も同じだけのものを返そうと言葉を紡いだ。「だーめだ!」可愛いと言われること自体を厭うわけではないものの、惚れた相手にはどうせなら格好良いと思われたいのは男心と言うやつだろう。まだ侭ならない気持ちもあって、彼女といるといつも新たな気持ちの気づきがあった。)ははっ、そりゃ光栄だな?これからも俺のせいで赤くなってくれりゃいーよ(突いた額を優しく撫でながら爽やかに笑ってみせても、これは独占欲の発露だろう。自分のせいで―と言うよりも自分だけが原因でそうなればいい、なんて。さすがにそこまでは口にしないけれど確かにそんな気持ちもあった。――細い腕がしっかりと捕まえるように背中に回されたのなら、先ほどよりもより隙間なく抱き合うことになる。少し照れ臭いような、けれどじわりと湧き上がるのは紛れもない幸福である。)お?思ったより力あんな(なんてからからと笑って見せる。もちろんちっとも痛いとも苦しいとも感じない程度の力ではあるけれども。懸命に強く抱き着いてくる様が、愛らしかった。だから少しだけ、自分も腕に力を込めてみる。やっぱり恐る恐るではあったけれども。)…かもな。まぁアンタが励起したんだ、ハルのための俺なのは間違いねーな、きっと(刀剣男士にも個体差がある、他の本丸の自分とここにいる自分は姿かたちは同じでも同じ心は持っていない。そう思えば自分は完全に彼女のために存在している、と言えるのかもしれない。そんなことを思って笑った。)けどあんまり遅くなると皆心配するしなー…。っし、もうちっと散歩すっか(出来ればもっと二人だけの時間を、と思う気持ちはあるけれど―流石に帰らないわけにはいかないことくらい、理解している。)
06/28 10:50*117
(「大好き」の言葉に、当たり前に「大好き」が返ってくる喜び。彼と同じ分だけ好き合えている実感がじわりと胸に湧き、若草色の双眸を細くして笑った。だめと言われてもつい気になって追い駆ける視線は少しだけ意地悪をしている気分。「いつもカッコいいんだから!もうちょっとだけ!」なんて忙しなく追い縋るのもじゃれ合いの一環だろう。)ううっ、そんなのズルイっス……他の誰に言われても大丈夫なのに、ぶぜくんに言われる「可愛い」はホント、ダメ!こんなの、いつか頬っぺた溶けるっス!(額を撫でられながら、情けなく顰められた眉と赤い頬は未だ健在。こんなにも頬を赤くする姿など、きっと本丸の誰も見たことが無いだろう。天真爛漫な娘がたったひと振りにだけ見せる特別の証は、矢張り少々騒がしいのだけれど。――隙間なく近付く互いの身体に、鼓動が速くなるのは仕方の無いこと。どうか気づかれないように、と願う一方で、彼が抱き締める力を強めたなら否応にも胸はまたときめいてしまう筈。「ひぇっ」と上がる声は照れ臭さで上擦った。)そっか、私のための……。……江の作刀、豊前江さん。私に応えてくれてありがとう。これからもずっと、ず~っと捕まえててほしいっス!(再び顔を上げ、赤い瞳を覗き込む。娘だけの豊前江――それは曖昧な定義ではあるけれど、確かな心が其処にはあった。面映い気持ちのまま、零れる苦笑は名残惜しさが故。)そうっスよねぇ……電話とか掛かってきそうだもん、歌仙さんとかむっさんから。……うん、賛成!じゃあ、こうやって繋ぎたいっス!(うんと元気よく頷いた後、身体を離すのは少し惜しいけれど、誤魔化すように彼の片手へと手を伸ばした。そして互いの指の隙間を組み合わせる様に繋いだなら所謂“恋人繋ぎ”になるだろう。歩き出す一歩はゆっくりとした足取りで。)そういえばぶぜくんは、その~……私のこと、いつから好きでいてくれたんスか?
06/28 12:15*119
あー、もう駄目やち言いよるちゃ(追いすがる彼女の両手を捕まえて、そのまま気を付けの姿勢に持っていく。「きさん、気安いぞ…なんてな」一瞬の真顔から、すぐに破顔して笑う。見られて困る顔ではないものの、やっぱり恰好がつかないと思うから。自分だけ、というのは何とも心地良い響きであることもきっと彼女がいなければ知ることはなかっただろう。満足気な笑みを浮かべると)ははっ、いーじゃねーか。頬が溶けたってハルは可愛いに決まってんよ(ふに、と柔らかい頬を摘まんで、揶揄い交じりの口振りが応じる。口調は軽やかでもその台詞は本心そのものだ。どんな姿であったとしても、彼女が彼女たる魂の持ち主であれば―迷いなく愛せるだろうから。隙間なく抱き合う体温は心地良くて離れがたい―とは言え、あんまりこの姿勢でいるのも色々問題がある。自然と身を離せば)おうっ、離せっつっても掴まえといてやんよ(にかっと笑って高らかに告げる。付喪神と人間、生きる時間が違っているからいつかは袂を分かつことになるだろうか、それは分からないけれど―願わくはずっと共にありたいと思う。「…いいな、これ。さっきより近い感じだ」指先を絡ませるような繋ぎ方に少しだけどきりとするけれど、気分は悪くなかった。ついつい駆け足になりがちな速度も、今ばかりはゆっくりと。)いつから?あー…いつからだろうな。わっかんねーや(刀剣男士として顕現された以上、主として一定の好意は全ての男士が持つだろう。其処から逸脱したのかいつだったか。)…気づいたら主のことばっか見てたり、笑った顔が見たかったりしてさ。そういうのを、恋っつーんだって篭手切たちに教えて貰ったんだ(少しだけ懐かし気に瞳を眇めて「だから恋だってわかったのは結構最近だな」と笑う。)ハルは?
06/28 19:33*124
(不意に捕まえられた両腕、そして一瞬見せられた真顔はまた知らない一面で。「お、怒る顔もカッコいい……!」なんて惚けて呟く様は果たして反省しているのやら、していないのやら。頬を摘ままれ再度「可愛い」を重ねられてしまえば降参とばかりに大人しくなるだけ。真っ直ぐな言葉に頷きつつも、紅潮したままぷくり、と膨らませた頬はせめてもの抵抗だった。)うんっ!私もぶぜくんのこと、離さないっスよ!(まるで宣言のように言い合う言葉が永久になればいい。それはきっと二人同じ願いの筈だ。「好きな人とこうするの、夢だったんスよ!」と繋ぐ手を振ってみせたなら、隣り合う距離も昼間より少しばかり近いに違いない。夜の公園をゆっくり歩みながら、彼の言葉に耳を傾ける。己から尋ねたとはいえ、語る様にはつい照れてしまうというもの。同時に、どうしようもなく心が温かくなる。)そっかぁ……篭手切さんたちには私からも感謝しなくちゃいけないっスね!(彼と同派のものたちが如何に気に掛けてくれていたか、改めて湧く実感にはどうしても照れが混じり、それでもにかりと笑ってみせた。)私はねぇ、ぶぜくんに特が付いたくらいから。いつも明るく皆の先頭走って、どんどん強くなって……私、気が付いたら背中ばっかり見てたっス。その視線が皆にはバレバレだったみたいで、すぐ指摘されちゃって……。(気恥ずかしさが先行し視線は前を向いたまま、ぽつぽつと語りながら頬を掻く。ふと握った手に力が入るのは勿論無意識だった筈。)寝る前にぶぜくんのこと思い出したり、ご飯の時に何処にいるかつい探しちゃったり、ぶぜくんが江のみんなといる時なんかこっそり遠くからいいな~って見たり。もうず~っと見ちゃってたっス!……えへへ、恥ずかし~っ!(言っちゃったとばかりに片手で目元を隠し、少しでも羞恥を逃がそうと足掻いてみる。その表情は耳まで赤い筈で、暫くは彼の方を見られそうにない。)
06/28 21:21*129
反省してねぇな?(と言いながらむにむにと頬をつねる―つねると言ったって極々柔いちからで摘まんでいるだけなのだけれども。別に怒ったりしているわけでもなく、これも戯れの一つに過ぎない。重ね合う言葉は、いつかそれが言霊のようになればいい、と本気で願っている。人と刀、同じように生きていけない身だからこそ、余計に。「そっか、じゃあ夢が一個叶ったってワケだ。他にはねーのか?」と尋ねてみるのは彼女の望むことがあれば叶えたいと思うから。―思い返してみると、無自覚のままずっと突っ走ってきた気がする。)だな、俺も篭手切たちにはすげー助けられたし、なんかお礼しねーと(普段の生活から、無自覚だった恋の話に至るまで―江の仲間たちには本当に助けられている。一応江派のまとめ役的な立ち位置ではあるけれど、助けられてばかりだった。「なんかいい案ねーか?」なんてお礼のアイディアを彼女に求めてみたりして。自分が聞かれたのだから、と思って問い返してみた。夕闇の中を進む足取りはゆっくりで一歩一歩を大切にしながら、今度は彼女の話に耳を傾ける。)…みんな、ってことは本丸のやつは皆知ってんのか?…俺だけ知らなかったってことか(ぱち、と驚いたように赤い瞳が丸くなる。それこそ、他の刀剣たちよりも彼女をよく見ているつもりだったのに―まさか自分だけが気づいていないことがあったとは、とちょっとばかりショックでもあったりして、何とも言い難い表情になる。)ははっ、今度からは見てるだけじゃなくて混ざりに来りゃいいよ。他のやつもきっと歓迎する(耳まで赤く染める様子を可愛らしく思い、浮かべる笑みは優しくなる。)…なんか聞いといてなんだけど、結構照れんな!(なんて、豊前の顔もきっとほんのりと赤くなっていたに違いない―)
06/29 00:04*137
(弄ばれる頬に対して「へへ、ごめんなひゃい」と締まりの無い声で笑う姿は嬉々としている。当たり前のようにじゃれてくれることが嬉しくて、緩む表情はまだまだ抑えられそうにない。今を全力で生きる十六の娘にとって、何百年なんていうのは途方も無い時間。願わくば、異なる二つの魂がとこしえに寄り添えますように。――他、と尋ねられた瞬間、娘の頬は唐突に真っ赤になった。ボッと瞬間沸騰するかの如く染まったのには、矢張り理由があるわけで。)…………え、えっと……、…………き、……キス、してみたい……。(それは夢というより欲に近いもの。普段からは考えられない程にか細い声色が二人の間に響いた。しかし、沈黙には耐えられそうにもなく「や、やっぱり無し!なんでもないっス!」と首を横に振ってやり過ごすつもり。)お礼っスか?う~ん、難しいっスねぇ。ぶぜくんがやってくれることなら皆何でも喜んでくれそうだし、……手料理とか?(問われるままに首を捻り思案するも、ひとつの案は非常に安直なもので、参考になるかまではわからず。隣で丸くなる瞳にはつい弁明のように片手を振ってみせようか。)いやいや!皆っていっても、恋バナに興味あるような皆さんってことっス!……それに、私だってぶぜくんの気持ち、知らなかったし……。(江派の皆には勝てないと常々思ってはいたものの、よく見ていた筈なのに己だけ気が付かなかったのはとにかく悔しい気持ち。つい唇を尖らせ、御相こであることが伝われば良いのだが。)……なら、突撃しちゃうっスよ?レッスンしてるところだって見学しちゃうっスからね?(照れながらもチラリと視線を向け、その優し気な眼差しに口許をふにゃりと緩ませた。)あはっ、ホントっスねぇ!顔が熱いっス……!(片手で顔を扇ぎつつ、繋いだ手は離す気が無いとばかりに握り直す。横目で伺った彼の顔は少し朱に染まっていて、愛おしさばかりが胸を支配していった。)
06/29 01:52*144
(こんな風に二人きりで過ごせる時間は―きっとこの先もあるだろうけれど、確保するのはそう容易ではない事も分かっている。何せ本丸には多くの刀剣男士がいて、彼女はその主である。歴史を守るための闘いの最中でもあって、こんな風に丸一日自由に過ごせる日は稀だ。だからこそ、彼女が望むことがあれば―と問いかけたのだけれども。応じた声は元気いっぱいの彼女には珍しい小さな小さな声だった。「きす?」と言葉の意味を測りかねるように首を傾げたのは数秒のこと。)ああ、口付けのことか(幾つかの現代語の知識を引っ張り出してきて該当する単語を見つけると、頷いた。確か篭手切が「ふぁんさーびす」の一環でやっていたことの中に「投げきす」と言うのがあった気がする。単語が腑に落ちた直後に慌てた声が打ち消すような言葉を口にしたのなら)なんだ、しねーのか?俺は別にかまわねーけど?(浮かべた笑みは―まぁちょっとばかり意地悪な色をしていたかもしれない。彼女が照れに耐え切れなくなって打ち消したのは分かっていて、わざとらしく問い掛けていた。)料理かー…あんまり向いてねーんだよな、火が通ってねえってよく言われるし(ぽり、と開いた手で頬を掻く。気の早い性分故にじっくり火を通すと言うのが出来ないのか、料理はあまり得意な性質ではない。「ハル、手伝ってくれっか?」と協力を乞うてみるけれども果たして。)そっか?まぁ、どっちにしても知ってるやつもいるなら気楽でいいな(にかっと笑う晴れやかな笑み。元々隠すつもりもあまりないし、隠せるつもりもなかったけれど―知っている男士が多ければ其れ程気負う必要もないだろう。「おう、ハルが見に来るならちっと気合いいれねーとな」と嬉し気にする。熱い頬を夜風が撫でるのが心地良くて瞳を細める、)少し冷ましてから帰んねーとな。
06/29 17:13*152
(永遠にも感じた数秒間の後、彼の納得した言葉にはただ無言で首を縦に振っていた。何分十五で義務教育を終えた後すぐに審神者となった身、甘酸っぱい青春や、それこそ恋に纏わる全ては憧れ。ましてやキス――口付けなんて、夢のまた夢だったのだ。されど口に出してみた途端に襲う羞恥たるや、気が付けばつい打ち消していた次第。それでも、隣から寄越される意地悪な視線と言葉で頬はずっと赤いまま。思わず双眸もまん丸に開かれるだろう。)かっ、か、構わないって……ぶぜくん、ホントにわかってるんスか!? ……く、唇と唇を、こう……合わせるんスよ!?(わざとらしい態度が恨めしいこともあり、強めの語気で言ってみせる言葉はどこか間抜けやも。話題を逸らす筈が、つい語ってしまっていることには気が付く様子も無く。)なんか、想像できるっス……歌仙さんの鬼のような顔も浮かぶ……。(本丸の厨を思い出しながらつい納得とばかりに頷く。その脳裏にはニュッと鬼の角を生やした件の打刀の姿も想像できてしまい、つい口許を手で覆った。彼から問われたなら一も二もなく頷き、)もっちろん!私もめっちゃ得意ってわけじゃないっスけど、ぶぜくんのお手伝いなら喜んで!(にんまりと笑ってみせたのは頼られたことへの嬉しさも相俟って。晴れやかに笑う様には秘かに安堵の息を零していた。本丸で続いていく恋模様にどうか彼が窮屈な思いをしないように、と今は只祈るばかり。「気合いの入ったとこ見たい!うちわ作って行くっス!」と笑って続けたならば、宛らコンサートにでも行くような気分だろう。――冷ましてから、という言葉で、もう少し一緒にいられるのだという喜びがじわりと広がる。「うん」と頷いた声は少し弾んでいて、続く言葉もまた軽やかな響きだ。)ねぇぶぜくん、次の誉十個のご褒美はどうするんスか?バイクのパーツとか、馬の遠乗りとか? 私、ちゃ~んと何でも叶えちゃうっスよ!
06/29 18:32*154
さすがにそれくれー知ってるよ。俺らの時代にもちゃんとあったぜ(彼女の知るそれとは、行為の持ちえる意味などは違っていたかもしれないけれども。けれどなるほどな、と思う。今は人の身ねればこそ触れ合うことが叶う。それは手や体だけではなく―もっと親密に、唇を触れる事も可能なのかと思えば、人の身になって良かったなんて俗っぽい感謝が浮かんで消える。あまりに一杯いっぱいな様子に、思わずぷはっと吹き出してそのまま明るい笑い声を高らかに響かせる。)俺は構わねー…けど、ハルにはまだ早いな。んな焦らなくていーんだよ。時間はいっぱいあるんだからよ(にししっと笑う表情は悪戯っ子のそれに似ている。けれど言葉が持つのは穏やかな優しさだろう。ぺち、と指先で額を小突く仕草も優しいもので「俺らこれからも一緒にいるんだからさ」と明るく笑って頭の上にぽんと手を乗せた。)そうなんだよなー。食う専門ってわけじゃねーけど…黙って食うだけにしとけって言われるしな。皮むきとかは得意なんだけどな(はっはと軽く笑いながら、厨の番人と称して差し支えないだろう歌仙と、燭台切を思い浮かべて、眉尻を下げる。こればっかりは向こうが正論過ぎて反論の余地もないくらいだ。皮むきは速いし綺麗だと褒められたこともあるが―逆を言えば褒められるポイントはそれくらいだった。「おっ、じゃあ二人で何か作っか。…誰か助っ人呼ばねーとな」とは懸命な判断と言えるだろう。)うちわ?仰ぐのか?(きょと、と瞳を丸くして首を傾げる。篭手切ほどその辺りに精通はしていないものだから不思議そうな表情だっただろう。繋いだ手を小さく前後に揺らしながら、遠くに灯りの見える公園を二人行く。)バイクか、ハルと遠乗りってのも悪くねーけど…そうだな(少し考えて、あ、と何かも思いついたように―)
06/30 01:39*163
(軽く小突かれた瞬間「うっ」と小さな声が零れたものの、すぐに頭へと触れられ齎された「これからも一緒」の言葉の前ではどこまでも無力な様子。確かに少し背伸びをしていたのかも、なんて思うのは余裕のありそうな彼の態度のせいもある。ただ、やはり夢であり憧れであることもまた事実。大人しく引き下がるのも何だか惜しい気がして、)……じゃあ、もういいかな~ってぶぜくんが思った時に、してね? 約束っスよ?(チラと伺うように見上げながらはにかんだ頬は、矢張りほんのりと朱に染まったまま。恥ずかしそうではあるものの、未だ見ぬ憧れに鼓動だけは速く胸を打っていた。)数が多いと大変だし、皮むき大事っスよ!……あ、じゃあカレーとかどうっスかね?失敗も少なそうだし、これからの季節にピッタリっス!(歌仙・燭台切両名があれやこれやと皆に指示をしている様子は厨にてよく見られる光景。彼と二人で作れるもの、と考え思い至ったメニューは名案とばかりに人差し指を立てて口に出していた。採用されるかどうかは、さて彼次第だ。)ふふふ……やってほしいファンサをうちわに書くんスよ!『指さして』とか『投げキッスして』とか!(娘とて別段詳しい、というわけではないものの、エアーでうちわを左右に振る動作と共に軽く説明を述べたなら凡そは伝わってくれる筈。あとは篭手切仕込みのファンサが火を噴くか――それはその時のお楽しみだろう。繋いだ手がゆらゆらと揺れる。今日を惜しむような静寂が満ちる公園は、もうほとんど人もいなかった。)……ん?何か他に思いついたっスか? 是非聞かせてほしいっス!(彼の口から零れた一音に、ついワクワクと期待に満ちた視線で隣を覗き込む。他ならない彼の望みは何でも聞いてみたい、それは恋をする娘にとってごく自然な願いのひとつだった。)
06/30 06:41*166
おう、約束だ(にかっと明るく笑えば「指切すっか?」と繋がれていない手の小指を出して尋ねてみる。口約束にも等しいものかもしれないけれど、それひとつで彼女が喜ぶのなら、こんな児戯のような約束の結び方も良いものだ。)かれー、か。いいな!あれなら江のヤツらだけじゃなくて本丸みんなで食えるだろうし…よーし、じゃあ今度の非番の日に作ってみっか(本丸全員へ行き渡るように―と思えばかなり大量になるだろうからやっぱり二人では難しいかもしれない。作っている内に手伝いたがりが増えるかもしれない。完全に二人きりでの作業とはならないかもしれないけれど、それもきっと楽しい思い出のひとつに出来るはずだ。「楽しみだな!」と笑う豊前の表情は明るく晴れ晴れとしていただろう。)へー、うちわにもいろいろ使い方があんだな。じゃあ、ハルが持ってくるうちわ楽しみにしてんよ(何が書かれていても対応できるように、篭手切にれっすんを頼まなければ、なんて考えてまた楽し気に笑い声を上げる。篭手切が楽しいそうだから、嬉しそうだからという理由で付き合っていたれっすんにまたひとつ理由が増える。小さな事かもしれないけれど、こういった積み重ねや変化に彼女が絡んでいることが嬉しいと思えた。人気のない公園はともすれば少し不気味に感じられるかもしれないけれど、静かな分おしゃべりの声がよく聞こえる。)さっき言ってたやつ。きす?だっけ、あれを次の褒美にすっか(まるで今日のお出掛けに誘ったのと同じようなトーンで笑う。「それならハルも心の準備出来んだろ?」既に練度は限度に近いから出陣は決して多くないし誉を10個貯めるにもそれなりに時間が必要になるだろうから、と豊前はからっと笑う―)
06/30 13:58*170
(差し出された小指に視線が奪われる。やがて双眸を嬉々として瞠り「はいっ!」と頷けば己からも小指を差し、そっと小指同士を絡め合うだろう。彼のすらっと伸びたその指は少し骨張っていて、またひとつ好きなところが増えた、なんていうのは内心での独り言だ。)おっ、採用っスね!じゃあ皆にも食べてもらうとして、最初は江派の皆さんに食べてもらいましょう!(ぐっと拳を掲げながらやる気は十分、厨の寸胴鍋をカレーで一杯にする気満々といったところ。見かねた何振りかが手伝ってくれたとしても、その日は豊前江と主によるカレーの日になるに違いない。「めちゃくちゃ楽しみっス!」との返事は、彼に負けず劣らずの満面の笑みの筈。)うん、力作作ってみせるっスよ~!……あ、せっかくだし皆さんに一本ずつ作るっス!(勿論娘が恋い慕うのは豊前江ただひと振りではあるが、誰が一番“れっすん”に力を入れているのかは知っているし、同じ刀派の皆だって素敵であるからこそ。彼も含めた六振り――加えて、最近やってきた“せんぱい”たる彼も無理矢理連れ込みたい娘はあれやこれやと構想を練るのだろう。そんな楽しげな声が素っ頓狂に裏返るのは、矢張り他でもない彼の所為で。)へっ!? ……た、確かに、心の準備はバッチリできると思うんスけど……それって私へのご褒美になってないっスか!?(つい頬を赤くしながら指差すのは己の方。かといって、嬉しくない筈が無い。からりとしたその笑顔に屈し、覚悟を決めるまでそう時間は掛からないだろう。)わ、私、本気で待っちゃうっスよ? ……というか、このままだとぶぜくんが誉取る度にドキドキしちゃいそうなんスけど!どうしてくれるんスか、もうっ!(ぎゅっと眉を顰めたとて、その表情が尚も赤いままでは迫力も無し。繋がる手をブンブンと振るのは照れ隠しに違いなかった。)
06/30 17:39*174
ははっ、じゃあ約束な(と絡ませた小指を軽く振って約束を重ねる。それがいつになるかは、今の所分からないけれども遠い未来ではないことは確かだ。解けていった細い指先を視線が追いかけて「楽しみだな?」なんて笑う表情は嬉し気だったに違いない。)そうだな!何かれーにするかなー。やっぱ桑の育てた野菜食いてーし、野菜かれーがいいか(今なら丁度夏野菜が収穫を迎える、と言っていたはずと思い出して笑みを浮かべる。夏野菜カレーは定番だが味に間違いはないだろう。「ハルは何かれーがいい?」と他愛もない話だって楽しいことだと思えるのは、彼女が開いてだからに他ならない。細かい味の調整はきっと手伝ってくれる厨の番人がやってくれるだろうから、皆に振る舞うのは美味しいカレーになるに違いない。そんなことを想像して、晴れやかな笑い声をあげた。)おっ、いいな!主の応援があったら皆も喜ぶし。稲さんも一緒にやってくれっといいんだけどな(一人ひとりのうちわを見たらきっと篭手切は喜ぶだろう、篭手切ほど分かりやすくなくとも他の面子だってきっと喜ぶに決まっている―みんな形は違えども主を慕っているのだから。誉のご褒美に上げたのは先程の約束の続きのようなものだった。)だろ?俺もやる気出るし、えーっとあれだ。一石二鳥ってやつ(にかっと笑う様は夜の中でもぴかぴかの太陽のように輝いていただろう。「いいじゃねーか、そうやってだんだん準備出来てくってモンだろ?」と首を傾げる様は少しばかり悪戯っぽい色をしている。)まぁ待ちきれなくなっちまったら分っかんねーけどな(なんてしれりと付け足した言葉は、明るく晴れやかで―そしてせっかちな男らしい一言だっただろう。海風が少し強く吹き抜けていけば)海に行くのもいーな。でぇともいいけど、本丸の皆とも行きてーし。
07/01 01:15*192
(楽しみ、だなんて笑う姿についドキドキしてしまうのは最早仕方無いこと。それでも「えへへ……うん」とはにかみながら頷く心は、大好きな彼との未知なる触れ合いに対する期待に満ち溢れていた筈。)野菜カレー、いいっスねぇ!私ホクホクのカボチャが乗ってるやつが好き!あとは~……チキンカレーも好きっスよ!ぶぜくんは?(パッと笑顔が弾けたのは具体的な想像が脳裏を過ったから。素揚げした野菜が美味しいことは、畑や厨で精を出す皆のおかげで知ったことのひとつ。他愛ないやり取りさえ彼となら楽しくて、来たるべき夏、楽しみがもうひとつ増えることは確定と言って間違いないだろう。)私が稲葉さんも引っ張っていくし、お願いしてみるっスよ!まっかせて!(ぐっと拳を握ってみせるものの、任せるには少し頼りないやも。けれどやる気は十分で、意地でも七振りが揃うところを拝むつもりの娘がここに一人。その拳も、ピカピカの太陽の如き笑顔の前ではふにゃりと解けて、)ぶぜくんがそれでやる気出るっていうなら嬉しいし……私、ドキドキしながら、待ってるっス……。(悪戯っぽい態度にはつい頭から湯気でも上がりそうになりがら、確かに首は縦に振られるだろう。しかし、付け足される言葉にはつい悲鳴じみた声が上がる。)え、えぇっ!?そんな急なパターンもあるんスか!? うう……私の心臓もたないっス~……!(ぎゅうっと心臓辺りを押さえながら呻く姿はコミカルにも映るだろうが、きっと本人は真剣そのものだ。キスの瞬間は案外早く訪れるのかもしれない。)海、賛成!デートでもみんな一緒でも絶対楽しいっスよね。私水着が着たいなぁ~!(ワクワクと話す口振りはもうすぐそこまで来ている夏に思いを馳せている。――と、思い当たったように瞠目しては思わず隣を見上げるだろう。)あ゛っ、もうちょっとで連隊戦があるんだった!ぶぜくん、びしょ濡れになる季節っスよ……お仕事でも海っスねぇ。
07/01 07:29*196
かぼちゃんも美味いな!俺か?そうだなー…やっぱ肉があるといーけど。あ、あれだ!かつかれー?ってやつ。揚げた肉が乗ってて美味いんだよな(食べ盛り―というのが刀剣男士にも存在するのかは分からないが、人間の男性と同程度か或いは少し多いくらいには食べる方だ。常に走り回っているのでエネルギーを使っているのかもしれない。ぱっと明るい表情はすっかりカレーの気分になっている。「…なんか今日の夕餉もかれー食いたくなってきたな」なんて笑った。)ははっ、主命なら稲さんも聞いてくれっかもな。篭手切に言っとかねーと(さて果たして本当に引っ張ってきてくれるかは分からないものの―案外連れてきそうな気もしていた。稲葉江だって彼女を主とする刀剣男士である、そこには一定の敬意があるのだから。「江が7振りか…随分増えたな」と感慨深そうにぽつりと零す。一等待ち望んでいたのは、恐らく脇差の彼だろうけれども。――驚いたような声に、ぱちっと瞳を少しだけ丸くして、それから笑い声をあげる。夜の公園にその声は少しだけ響いたかもしれない。)油断すんなよ?…なんてな、そんな急にしねーって。我慢できなくなっちまったら、そん時に予告すっから大丈夫だ(何が大丈夫なのかはさっぱりだが、根拠のない自信でもってからりとした笑みを浮かべる。彼女を困らせたり、驚かせたりしたいわけではないので、その辺りは弁えるつもりだ。)いいよな、皆で海で遊んでさ。なんだっけ、ばーべきゅー?したいって誰かが言ってたし(海でしたいこと、出来ることはきっと多い。二人きりなら二人きりの、大勢なら大勢の楽しみ方はあるはずで、声を弾ませた。)お、もうそんな季節か。アレいいよなー。ちっと疲れるけど(ずぶぬれになりながらの戦はちょっと大変だが、これからの季節には丁度いいはずだ。)
07/01 13:30*202
おお、カツカレー!美味しいっスけど、私にはちょ~っと量が多いんスよ……。次に晩ご飯で出たら、ぶぜくんにカツちょっとあげるっス!(本丸の食事風景でも彼がそれなりに食べているところは見たことがあった筈。二本の指で幅を作りちょっとを表現したとてそれは少しばかり贔屓やも。「わかるっス、もうすっかりカレーの“口”!」と腹を撫でて笑いながら、今日は無理でも明日はカレーがいいと厨当番に強請る作戦を企てていた。)うん、もう先に篭手切さんに言っといてください!稲葉さんもきっと私の強引さには負けてくれると思う!多分!(やけに自信満々なのはつまり、断られたとて離れないつもりである為。彼の呟きには「いやぁ、まだ増えるかもしれないっスよ?まとめ役頑張って、リーダー!」なんて、にんまりと笑ってみせようか。――油断するな、の一言は余計に心臓に悪い。うっ、と言葉が詰まるようなときめきを覚え、胸元を握る手は離せそうになかった。)べ、別に急でも全然、嬉しいんスけど……というか、予告されてもたらもっと大丈夫じゃなくなる気がするっス!私、それくらいぶぜくんに夢中なんスから!(つい熱弁する様は相変わらずの赤面顔ではあるものの、まんざらでもない気持ちは隠せていない。言葉の端々から好きな気持ちは未だ漏れ出るばかり。)バーベキュー!それ大賛成っス!遊んで泳いで、美味しいもの食べて~……あ、花火もやりたい!(つい彼の方を指差して一際の笑顔が浮かぶ。指折り数えるあれこれは、彼と、皆と過ごす夏への期待でいっぱいだった。)確かに、去年も皆ヘトヘトだったけど涼しそうではあったっスよね! いいな~、私はそこには行けないし……。(戦場に同行するわけにもいかず、つい唇を尖らせ――そして、ふと目に留まったのは海に近寄れそうな開けた箇所。『遊泳禁止』の文字はあれど、足だけなら、と笑顔で彼の腕を引いてみせた。)ぶぜくん!ちょっとだけ、先取り!
07/01 15:18*203
いいのか?…っと、やっぱダメだ。ハルも食べ盛りってやつだろ?貰っちまったら歌仙あたりに怒られそうちゃ(ぱっと瞳は一瞬煌めくが、はっとしてすぐに首を横に振った。彼女はまだ年若くこれからますますの成長を迎える身である。優雅に怒ってくる顔を想像して、思わず苦笑いが浮かぶ。「明日さっそくかれー作れっといいな」明日は確か遠征任務は入ってなかったはず、と己の予定は分かるが主たる彼女の予定次第だ。)ははっ、じゃあ7人でれっすんする準備しとくか。篭手切は喜ぶだろうな(どんな手段で以て連れてくるのかに純粋な興味を抱きつつ、楽し気に笑う。気性も眼差しも真っ直ぐな彼女に請われて、断れる刀剣男士がいるかどうか見ものである。「増えっといいな!…俺は幽霊みてーなモンだけど、あいつらがいると少しなんつーか、存在がはっきりする気がするよ」と笑う表情は柔らかく優しい。)そっか?じゃあ予告はしねー方がいいのか。…ま、うっかりしちまう可能性もあるしな!そん時になってみてーと分かんねーか(あっさりと考えることを放棄して明るく言い放つ。人の感情というものは思ったよりも取り扱いが難しいのだし。「ハルが可愛いと思ったらしちまうかもな」なんて台詞は、まだ揶揄い交じりの色だったはず。)花火か、花火もいいな!本丸だとでっけーのは無理かもしれんねーけど、皆で小せぇので遊ぶのは楽しそうだ(にかっと笑ってこれから来る夏へと思いを馳せる。「なぁ、花火大会ってのは現世にもあんのか?」古くからある祭りの一環だから現世にも残っているだろうか、と首を傾げる。ぐっと手を引かれて、海へ近づく。夜の海は危ないとも思ったが誘惑には抗えない。)暗いからぜってー手ぇ放すなよ?(と念を押して、靴を脱いでぱしゃんと一歩踏み出した。)
07/01 21:51*211
(彼の発言により、脳裏には娘の母親代わりとも言うべき打ち刀の姿が浮かび、つい「うっ、確かに……」なんて諦めの呟きを零す。「明日、いいっスね!私も丁度何もないっス!」と手を挙げてみせたなら、明日はカレーの日となるだろうか。自分の分は適量に、とは心の中での一言。かのひと振りが来るかどうかは娘の力量次第として、七振りが揃う様は豪華絢爛に違いない。――と、彼の柔らかな一言には瞬きを数度。握った手に少しだけ力を込めた。)……ぶぜくんの存在理由になれる江の皆、めっちゃ羨ましい。だって皆のリーダーなんて、最強の理由じゃないっスか!もう嫉妬レベルっス!(ちょっと冗談めかして笑いを交えるものの、その心は本物。彼の存在がたとえ幽霊のようなものだって、今の彼を形作るものは確かな絆だ。そこには誰も入り込めないような気がして、複雑な乙女心もここにひとつ。)う、うっかり!?うっかりもあるんスか!?ねぇっ!(つい詰め寄るように腕を揺らす、その頬は未だ赤い。そして「もう!また揶揄ってるっスね!?」と彼の身体をぺしぺしと叩いてみせたり。そんな一瞬もまた些細な戯れの一環だ。)ね!手持ち花火もいいっスよねぇ~……皆も軽装着て、私も浴衣着たら、もう夏祭りってカンジっス!(祭り好きの短刀をはじめとした皆が喜ぶ様も想像できて頬は綻ぶばかり。花火大会に関しては大きく頷き、「勿論あるっスよ!いつか一緒に行きましょう!」と瞳を輝かせていた。やがて視線は海の方へ向けられ、)はぁい!(元気の良い返事と共に頷くと、片手で靴と靴下を脱ぎ捨ててしまおう。彼と共に一歩足を踏み入れたなら、海水の感触に思わず肩を竦めて可笑しそうに声を上げた。)ひゃ~っ、ちょっと冷たいっス!……えいっ!(ぱしゃっ、と海面を小さく蹴り上げてみれば、水飛沫が辺りに飛び散ってきらきらと光る。少し身体に飛んだ雫は心地良く、つい彼を見上げて笑ってみせるだろう。)
07/01 23:10*219
おう、じゃあ明日はかれーだな!野菜は桑が作ったのがあるけど、他の材料あんのか?(食材の管理は恐らく厨に精通している刀剣たちがしているだろうから、彼らに聞かねば分からないことも多い。「…ま、足りねー分は明日買いに行けばいっか。そしたら明日もでぇと出来っしな」とあっさり考えることを放棄した。―嫉妬、と言う彼女の言葉にきょとりと首を傾げる。それはそれは不思議そうな表情をしていただろう。)何言ってんだ?確かにアイツらも俺の存在の証明の一部だけどさ。一番はアンタだろ。俺に人の身と心をくれたのはハルで、恋ってやつもアンタがくれたもんだ。俺の一番の存在理由はハルに決まってるだろ(それはさも当たり前のことを告げるかのようなあっさりとした口ぶりと、晴れやかな笑みだったに違いない。全て審神者たる彼女が与えてくれたものだ。彼女がいて、すべてが意味を持つのである。「だから羨ましがる必要ねーよ」と大きく笑って、)さー、どうだろうな?ハルがすげー可愛い事言ったりやったりしなけりゃうっかりはねーと思うけどな。…でも、そうじゃなかったらあるかもしんねーよ?(にんまりと浮かべた笑みは分かりやすく揶揄の色を帯びている。ぺしぺしと大して痛くもない抗議の手をいなしながら「気ぃつけろよ」と明るく告げる。)いいな、本丸で夏祭りできたら楽しそうだ(なんて思わず想像しては楽し気に笑って見せた。「おう、花火でぇとってヤツだな」それもまた楽し気な未来の約束の一つとなって豊前は嬉しそうにする。足先で海水を蹴りながら「さすがに冷てーな。」と彼女が跳ね上げた雫が光に反射して煌めく様をみて、それよりも眩しい笑みに瞳を眇める。ふとした衝動に駆られるまま、繋いでいた手の甲を引き寄せて軽く口づけると―)…っし、さすがにそろそろ帰んねーと怒られるな(と何でもないことのように笑みを浮かべて、彼女の手を引こう。)
07/02 14:19*234
えーっと、多分カレーのルーとかお肉とか……えへへ、うん!じゃあ明日は万屋デートっスね!(必要なものを指折り考えたものの、彼からの一言で一気に笑顔が花咲く。明日も当たり前に傍にいられることが嬉しくて、つい繋いだ手を握り直した。)――ぶぜくん……。(胸に迫る思いが大きすぎて言葉は出ず、呼びたての愛称だけが転がり落ちる。けれどその存在を一番証明するのが己であると言われたなら、瞠目した瞳はやがてくしゃりと細められ、若草色の上の薄膜が僅かに揺らめいていた。)へへ……その言葉だけでもうずーっと頑張れちゃうっス!私、審神者になって、ぶぜくんに会えてホントに良かった!(ただの十六の娘であったなら、普通の高校生となっていたら、豊前江という存在に出会うことは決して無かったのだ。発した音色は今日一番の幸せの響きをしていた。)な、ななっ、何でそんなに余裕そうなんスかぁ!可愛いとは思われたいっスけど、全然気が休まらないっス~~っ!(絵に描いたような慌てっぷりはいっそ無邪気にも映るだろうか。それも楽し気な話題の前では笑顔一色となり、「夏祭りに花火デート、楽しみしかないっス!」と無邪気にはしゃいだり。その様子は海の中でも同様だったが――不意に、彼の唇が手の甲に触れた瞬間、時が止まったかのように瞳は大きく見開かれていた。はくりと唇が幾度か空振りをした後、)……今のも、“うっかり”?(ぽつりと呟きは零れ、熟れた果実の如く染まった頬で彼を見上げていた。手を引かれるまま陸へ上がり、靴を身に付けたとて熱は引いてくれない。そして、彼が齎した熱の衝動のまま不意に腕を引き精一杯の背伸びをする。そうすれば、彼の首筋の黒子へと口付けられるだろうか。見事掠めることができたなら、)……ふ、ふふ~ん!お返しっスよ!さ、帰ろ!(未だ照れは消えないものの、どこか楽し気な悪戯っぽい笑みを浮かべながら、歩みはやっと帰路に就くのだろう。)
07/02 17:23*237
(ぽつりと落とされた自分の名前に「どした?」と穏やかな声と笑みが応じる。豊前自身はごく当たり前のことを言葉にした、くらいの感覚で―けれど、それで彼女が笑みを浮かべてくれたのならばこんなに嬉しいことはない。)おう、俺もアンタが励起してくれて良かった。…ハルのための豊前になれて嬉しいぜ(審神者の顕現させた豊前江は数多とあるだろうけれども。この世界で唯一無二の“ハル”と呼ぶ少女に恋をする物語を持っているのは自分だけ。それが酷く誇らしかった。繋がれた手に込めた力を少しだけ強くする。「ははっ、その内慣れるって。慣れるまで言うか?」なんてわざわざ聞かずとも自然を言葉が溢れてしまうかもしれない。――触れた手の甲は滑らかで、唇の方に僅かに熱が残っている気がする。)ん?あー…したくなったからした、ってことはうっかりになんのか?(問われて少し考える。殆ど衝動的だった行動を今更自分で振り返って、けれど答えはなく笑いながら首を傾げた。海を上がって支度を整えて―さぁ帰ろうかという刹那。不意に腕を引かれてバランスを崩しかけた先。)うおっ。…ハル、最初にそこなのはどうかと思うぜ(そこは頬とかではないのだろうか、と思わず吹き出して笑ってしまった。照れる気持ちよりも喜びの方が大きいのは確かで大きな笑い声をあげながら、反撃のように一度だけぎゅうっと彼女を抱きしめてから解放する。そうして少しだけ照れ臭そうな笑みを浮かべながら彼女に手を差し出そう。)ほら、帰ろうぜ。俺らの本丸に(――そうして帰宅した時にはもしかしたらちょっと遅い、と怒られる場面もあったかもしれない。それでも豊前の顔は晴れやかだったに違いないし、楽しかったですか?りぃだぁ!と言う言葉には)おう、最高のでぇとだった!な、主(と躊躇いもなく言い放って、本丸にちょっとした騒ぎを起こしたのは―また別の話。審神者と恋を紡ぐ豊前の物語のほんの一ページだった。)
07/02 23:52*246
(鼓膜を揺らす彼の言葉を一生忘れないだろうと娘は思う。人と刀という異なった存在であったとしても、同じ想いを重ねて、同じ時を生きている。ふと握られる力が強まったなら、思わず込み上げる幸福感だって彼と紡ぐ物語が成すもの。彼の大きな手を、両の手でぎゅう、と握った。「いくら言われても一生慣れる気がしないけど……でも、いっぱい言ってほしいっス……」との呟きはちょっとした我儘やも。けれど、きっと彼ならば無自覚で叶えてくれるような気もしている。今だって、口付けられた手の甲はずっと熱を帯びていて、胸の鼓動も未だ煩いままなのだから。)……ズルいっス、そんなうっかり。カッコよすぎてドキドキが止まんない……。(真っ赤な頬で呟く少し恨めし気な声色の後、渾身の一撃について吹き出されてしまったなら、つい弁解じみた言葉が口を吐いていた。)だ、だって、頬っぺたくらいじゃビックリしないかな~って……あ~~っ、やっぱり恥ずかしいっス!こっち見ないで!(指摘されることでじわじわと羞恥が襲い思わず顔を隠してみるも、反撃のハグの前では全面降伏する他無い。腕が解かれる頃には嬉しさが滲む表情へと戻っていた筈だが。)うん、そうっスね! ……よし!ねぇぶぜくん、走って帰ろう!(そう言って彼の手を取り、駆け出した足取りはどこまでも軽やかで、本丸に着いた頃には何故か楽し気に息を切らせた二人の姿があったかもしれない。もし叱られたとしても、娘だって負けず劣らずの笑顔。そして彼の言葉に頷きながら、臆面も無く唇を開き、)うん!最高のデートで、最高で大好きなぶぜくんだったっス!(――そして一拍。あ、と口許を押さえたとて時既に遅し。「“ぶぜくん”!?」「ウソ、主さんやったね!」「何だ、大将の粘り勝ちか?」「まっことめでたいのぉ!」途端にどわりと湧き出す本丸は今日も今日とて賑やか。とある本丸で紡がれる恋物語は、未だ走り出したばかりだ。)
07/03 04:24*251