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(身軽だった行きに比べて抱える荷は多くなった。それは今日が始まる前の想い出の量とも同様に。万屋街にて二人でそぞろ歩く最中に見つけた季語や興味を引かれる品々を楽しみ、食事だって共にして。気付けば日は傾き始めている。楽しい時間は瞬く間だというけれど、本当のことらしい。そんな実感を胸に空を見上げた。薄雲がかかった西の空に紫色を見出して、さみしさの中にもほのかな楽しみを抱く。つないだままだった手を揺らして彼を見上げて、柔く笑う。)…もうこんな時間ですのね。(見出した楽しみのおかげで笑みがかげることはなかったのに、口調はどこか寂しげに揺れてしまった。ほんの少しの力を込めた手のひらの先にいる彼に微笑みを浮かべながら、)ね、雨さんは、今日は楽しんでいただけました?わたくしはとっても楽しかったですわ。終わってしまうのが惜しいくらい。(たとえ次のお出かけの約束があったとしても、本丸で過ごす日々の中で一番に見ていただきたいものがあったとしても。今の寂しさがなくなってしまうわけではない。ほんのりと眉を下げながらも、彼の意見を乞うた。彼が楽しんでいてくれたのならばそれは本当に素晴らしいことで、嬉しいことだ。――でも、本丸についたら、次はこの手をいつ握れるのだろう。そんな心の疼きが胸をくすぐって、本丸に向けて歩き出すべき足がしばしの間地面に縫い留められていた。)

06/25 00:04*2

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(万屋街で出会った季語に惹かれたり、見たこともない品に好奇心を刺激されたりと、片手の荷物は重量を増していた。しかし全て彼女と選んだ大切な季語かと思えば、この重みも幸福に思える。最初は高く昇っていた陽の光は、彼方へ沈もうとしており。空には夜の藍色と夕暮れの茜色が混ざり合って、美しい紫が生まれていた。その景色に思わず足を止め、魅入ってしまう。夢のようなひと時にも、もうすぐ終わりの気配が近づいていた。……不意に繋いだ手が揺れ、彼女の方を向くと。こちらを見上げて、柔らかく笑う表情と対面することができた。しかし、その声には何処か物寂しさが覗いているように感じられ、僅かな寂寥感に苛まれる。)……ええ。時が経つのは早いですね。(目を伏せ、小さく頷く。――この時間が終われば、お互いで出掛けることは難しくなるだろう。彼女を慕う刀は数多くおり、一振りに一日も時間を割ける機会はそうそう訪れない。彼女自身も執務や全部隊の指揮に追われる日も多い筈だ。出陣の機会も均等に回ってくる以上、再び誉を十個集めるには長い期間を要するだろう。この時間を終わらせたくない、という本音が胸中を占める。そんな中、彼女は自分との買い物を楽しい、と語ってくれた。最後に添えられた言葉も、帰らなければという建前の言葉を飲み込んでしまう程、自身の心を揺らし。刀もそれに応えるように、優しく彼女の手を握り返した。)はい。心に残る素晴らしい旅でした。――私も、名残惜しいです。(冷涼とした声色に、僅かな感情を忍ばせる。この場から足が動かず、彼女も一歩踏み出す気配はない。……そこでふと、道の端に設置された長椅子が視界に入る。)もし、頭がよろしければ。あちらで少しお話しませんか。(と、長椅子を指し示した。まだ完全に日は暮れていないし、夕餉の時間には間に合うだろう。)

06/25 18:32*24

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(恋しい殿方と出かけたならば自然と目線は素敵なものをとらえたがるらしい。恋しい御方の目の前であればこの目はまず第一にものの魅力をとらえたがるようだった。こうしてうつくしい色合いを見つめたのもまた、彼のおかげだろう。1人で見る景色と、他の誰かとみる景色。彼とみる景色はそのどれとも違うのだから。ちゃんと笑えてはいるはずだと信じていた。)ええ。買い出しにと出かけたときはもう少し慌ただしくなるのですけれど、…今日はゆっくりと楽しめたのに、あっという間でしたわ。不思議ですわね。(忙しさに追われてのお出かけなどではなかった。充実感からなる瞬きの間という錯覚はどこか心地いいものだった。充実していたからこそこんなにも惜しんでしまっているのかもしれないけれど。主として立つからにはキチンと本丸に目をやらなければいけない。彼一人ばかりを見つめ続けてはいけないことはわかってはいる。初期刀はこの恋心を殊更に取沙汰すひとではないけれど、こんな時間と認識はしても、早く帰りましょうの言葉はなかなか口に出せないまま。彼も名残惜しさを感じてくれていたなら我儘な少女がまた顔を覗かせる。)雨さんの心に少しでもおいていただけるのなら、とても嬉しく思いますわ。…ふふ。いっしょですね。(どこか嬉しさの滲む調子で同調した。二人足を縫い留められているのなら二人とも動き出せないに違いない。ひょっとしたら誰ぞが心配して迎えに来るまでこの調子を保つのだろうかとほのかな期待すら浮かびかけた中、彼が指さした長椅子に。)ええ、喜んで。少し休憩もしたかったところですわ。(だなんて体裁交じりに口にして。縫い留められていたのが嘘のようにすんなりと長椅子に足を運び、腰を下ろす。)…雨さん、…あのぅ、本丸に帰った後も、雨さんと呼んでもいいのですよね。村雲さま、びっくりなさらなくて?(なにか話題をと考えた挙句の言葉であった。)

06/25 19:17*26

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確かに…人の身というものは、儘ならないものですね。そう感じるからこそ、この時間を特別に想うことができるのも事実ですから。(そう言って、懐に入れている帳面と、腰に提げた矢立を見遣る。幸せな時間を残したいと、今日のことは幾つか句にしたためたが…やはりこの感情だけは、恋句として詠むことが出来なかった。何故だろう。想いは随分と前から抱いているというのに、この刀は恋を歌うことが出来ず終いだ。……本丸で彼女を待っている刀たちには申し訳ないが。彼女との時間を少しでも自分のものにしたい、という欲が生まれてしまった。)ええ、一緒です。私も頭と同じ気持ちだと知り、安心しました。(こちらも薄く唇に笑みを浮かべ、ゆっくりと頷く。柄ではないと思うが、彼女も楽しめているだろうかと、一抹の不安を抱いていたことは否めなかった。朗らかな笑顔を見て、心の中で胸を撫で下ろす。……長椅子を勧めた理由は私欲からだったが、休憩と捉えてくれた彼女に安堵を覚える。我ながら卑怯だとは思うが、忍び故だと開き直ることにした。手を繋いだまま長椅子に近づき、彼女が腰掛けるのを見届けてから自身も隣に座った。拳一つ分の距離を空けた刀は、彼女の方を向いて…何かを話そうとするが、こういった時に限って言葉が出てこない。そんな中、彼女から助け舟が出されたのは僥倖だった。細やかな心配に、こちらの頬も仄かに緩む。)もちろん構いません。雲さんも優しい刀ですから…最初は多少驚きこそすれ、すぐに受け入れてくれると思います。(そこまで答えて、こちらも新たな疑問が頭に浮かんだ。躊躇うように口を噤み、正面を向いたのち。ぽつり、とこう問うた。)……頭は、『雲さん』のことも愛称で呼ぼうと思っていますか。(相方と主の仲が良好になるのは喜ばしいことだ。しかし、同じように雲さんと呼ぶことになると思うと…花屋で感じた心の靄が広がっていく感覚がした。)

06/26 08:02*47

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ふふ、それは本当に儘ならないことこそが大切な、特別な時間へと通じるのはなんだか不思議な心持ですけれど。(彼が残す句の数々を耳にして幸福感に満たされていた。彼が句を詠んでくれることは、彼が楽しみを得、心を動かしてくれることの証明のようでもあったから。はじめてのふたりっきりの一日は確かに幸せだった。)まあ、それもわたくしと同じですわね。雨さんが名残惜しく思うほどに楽しんでくださったこと、…ちょっとひどいかもしれませんけれど、嬉しいですわ。(感情を同じくすることを喜ぶような口ぶりは、ひどいといいながらもさほど深刻そうではなかったろう。自分が座るのを見届けてから座ってくれる彼にまた心ときめいて、拳一つ分の距離の近さが少し心臓に悪い。けれど、それがいい、というのもまた事実で。ついつい浮かび上がるのは微笑の形。)…よかった。二人だからこそ許される呼び名でしたら、とちょこっとだけ心配になったんですのよ。…ふふ、雨さんが仰るなら間違いありませんね。村雲さまのこと、雨さんが一番よくご存知ですもの。(驚いた様子の彼の相棒の姿を想像すればしやすかったために安堵して頷く。自分で言っておきながら若干胸の内に羨みが宿ってしまっているのだから少々度し難い。――それから、彼に問われた言葉にはぱちくりと不思議そうに瞳を瞬かせた。)わたくしが、特別な呼び名で呼びたいと思うのは、後にも先にもあなただけですわ。(どの刀にもさまをつけて呼ぶ。兄のような初期刀相手にも多少態度が砕ける事こそあれそれは変わらない。呼び方というのは言霊にも通ずることだろう。たった一つの特別を、抑えきれるほど我慢が得意かといえばそうではない。)…だって、村雲さまとあなたは違いますもの。(ただ、言葉の仕方には迷ってしまう。躊躇いがちに視線を落として、それがどんなふうに伝わる言葉かを考えながら。)

06/26 14:34*52

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(本丸で季語を共有する際、詠んだ句を大事に受け止めてくれる彼女の姿勢が愛おしかった。今日もその時々で句を詠む自身の声に、幸福そうに耳を傾けてくれる彼女の姿が脳裏に焼き付いている。刀にとって、同じものを見て、言葉を分かち合える人が居るという幸せは、何ものにも代え難いものだった。)酷いとは思いません。寧ろ、そこまで想ってくださっているということに歓びを感じました。(もちろん彼女が本気で案じているわけではないのは、明るい口調と声色で理解している。だからこそ同じ想いを分け合える歓びを、こちらも遠慮なく示した。触れてはいない、ただお互いを身近に感じられる距離を、彼女は拒否しなかった。今はそれだけでいい。それだけでいいと、そう思っていたのだが。)確かに、大切な呼び名ではありますが。大切だからこそ、頭にも呼んで欲しいと思ったのですよ。…ふ。そうですね、いつも一緒に居ますから。(口から小さく笑みを溢しながら。親友とも家族とも言える、唯一無二の相棒の彼を思う。「雨さんのために」と、彼もこの恋路を見守り応援していることは余談である。……そんな彼に靄がかった想いを抱くのは、あまり良い傾向とは言えないだろう。しかし思わず漏れ出た本音に、予想外の言葉が返されれば。刀はおもむろに彼女の方へと向き直り、瞳を大きく見開いた。日中に感情を掻き乱された時よりも強い衝撃に、身体が固まっては動くことができない。)……私と雲さんは、違う。(彼女から告げられた言葉をそのまま呟き、反芻する。そうしてすぐに顔を逸らし、決壊しそうになる感情を必死に抑え込む。)——頭。それ以上はいけません。そのように口にしては、犬はすぐに自惚れます。(ようやく唇を動かし、制止の言葉を紡ぐ。『特別』の意味を履き違えて、彼女を傷付けてしまうことだけは避けたかった。)

06/26 23:09*70

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(彼の季語へと抱く感情を分けてもらえているようだった。分かち合うという幸福の形を感ずるがまま耳を傾けるような娘は言葉をねだるよりも受け止めたがる。彼が思いのまま季語に触れてくれる日々をこそ愛しく思うのだから。)まあ、お上手なんですから。雨さんの歓びになるのでしたらわたくしとしても喜ばしく思いますけれど。(気分は柔らかになりがちな語調にも表れていたことだろう。分け合う歓びを伝えてくれることが自然幸福をもたらしてくれる。くすぐったげな笑みを浮かべて、嬉しくも心落ち着かない距離を享受する。)…はい。雨さんに許していただいた呼び名ですもの。きっと大切にいたしますわ。今日いただいたものはたくさんありますけれど、わたくしのたからものですわ。そういうの、羨ましいですわ。(同年代の友達というものに乏しく、大人たちに囲まれて育ったような子供だった。彼らの関係性は自分には得られないものだろうと思うとそんな言葉が響いて、…それが寂しいわけでは、実はないけれど。思わずとばかりにこちらに向き直った彼の瞳がいつもと違う形をしていた。とくん、と胸が熱く鼓動を伝える。そっと自らの胸に手を当てると。)雨さん?(反芻する彼に言葉も無く頷けば、また顔が逸らされる。それがなんとも寂しく感じて、気を引きたがるようにそっと彼の手に手を伸ばそうとして。)うぬぼれる。(思わず復唱するのはこちらも同じこと。自惚れる、ということは彼はこの特別を嫌がるわけでは、ないのかもしれない。そんな妄想が恋する乙女の背を押してしまった。)……自惚れては、いけませんの?それはわたくしが子供だから?あなただけが特別で、他の皆さまへと違う気持ちを抱いているのは本当ですのよ。…はしたないと思われるかもしれませんけれど、お慕いしておりますの、…雨さんは、違う風に自惚れまして?教えてくださいまし。(姿勢すらも前のめりにして、こいを紡ぐ。)

06/27 00:32*73

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大切にしてくださるのですか。なるほど、呼び名も宝物…時おり頭の言葉の感性が、とても羨ましいと思います。(『五月雨』という号を得たからこそ、俳聖の言葉に触れ、人の身を得て今の自分がある。それに連なる呼び名を彼女が大切にしてくれると言うなら、これ程嬉しいことはない。名が自分を自分たらしめる。刀こそ名は宝物だろう。最後の羨ましいという言葉には、和らげた唇のまま)それなら。頭も良き友人として、雲さんと接してあげてください。本当は繊細で優しく、寂しがり屋な方ですから。(顕現当初は売られるんじゃないか、と危惧していたが。今ではこの本丸にすっかり馴染んで、柔らかい表情も良く見られるようになった。きっと、彼女なら彼とより打ち解けられるだろう。——恐らく、今の状態で彼女の顔を一目見たら。堰き止めていた感情が一気に溢れてしまう。それくらいの際どい状況で、必死に平静を保つ刀。しかし彼女の手がこちらの手に触れたなら、僅かに肩が揺れるだろう。この心臓は鼓動を速めるが、それだけでは終わらなかった。自惚れてはいけないのか。続く彼女の言葉に、刀はようやく彼女の方へ顔を向けた。再び目を見開き、薄く唇を開け。前傾姿勢で答えを求める彼女を、見つめ返すばかりの時間が続く。彼女が紡いだ告白に、堰き止めていた脆い壁は易々と崩壊した。……身を乗り出すと、許されるならば両腕を伸ばし、彼女を腕の中に閉じ込めようと動く。)——いけないと言ったのに。(そのまま小さく囁いてから、刀は続けて口を開く。)犬の自惚れは、こういうことです。……頭。貴方を大事に思うからこそ、こうして想いを忍ばせてきたというのに…そう言われてしまえば、止めることなどできません。(彼女が言うように、まだ若い女性だからという理由もある。けれど彼女が大切に、大事に周囲から育てられ、見守られてきたことを思えば、想いを押しつけるような真似は憚られた。)

06/27 07:45*78

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我儘を言って、許してもらえましたもの。あなたがもうだめと仰っても大切にするんですのよ、…ふふ、そんなこと仰らないでしょうけど。…では、たくさん言葉を伝えさせてくださいまし。(自分の考えていること、想いのままを口にし続ければ彼にも影響を与えられるだろうか。『五月雨江』をそのままに呼び続けることだって大切ではあるし、どの刀剣たちの名も大切にしているつもりではあるが、当の本人に許されたこの名は格別のつもりだった。)おともだちに…?雨さんの太鼓判がありましたら、大丈夫な気がしますわ。…わたくしも、村雲さまとたくさんお話ができればとも思っておりましたの。(大切な刀のひと振りとして暖かい心持で接してはいるけれど、一番の仲良しだとかお友達だとかといわれてみれば顔を見合わせたりはするくらいの関係だろう。大人に庇護されることばかりになれているために、対等な友人として、良き友人としての姿にそわりと浮つく心持。――良家の子女にしてはあまりにもはしたない言い分だったろうか。彼の考えを知りたがって、特別を打ち明けたがって見つめた先。胸に手を当て、彼の手に手を添えてしらずのうちに詰め寄りでもするかのように近づいて。瞳こそが雄弁だった。言葉だって惜しむつもりはなく――彼がこちらを見てくれている。身を乗り出してくれても退くこともなく、腕の中に閉じ込められてしまえば驚いた風に瞬いて。)我儘ですもの、わたくし。(閉じ込められても逃げようと身をよじることもないまま、そのまま身を委ねている。)でしたらやっぱり、自惚れではありませんわ。…なんだか、ごめんなさい?…でもわたくし、雨さんが一番近くに触れてくださるのは幸せでしてよ?(どうやら彼はこれまで我慢してきたらしいとは察したために謝っては見るものの、幸福を誤魔化すことは難しい。ひっそりと顔の位置を整えて、彼の鼓動に耳を傾けたがっていた。)

06/27 10:41*80

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おや…忍びが先手を取られるとは。流石は頭ですね。…もちろん。頭の見たもの感じたものを、頭の言葉でお伝えください。私は、貴方の目で見ている世界が知りたいのです。(言わんとしていた言葉を彼女が察知してくれたなら、思わず僅かに口元が綻ぶ。彼女がどのようなものを美しいと感じるか、何を以てものを美しいと捉えるのか。それを深く理解することができたら、この心はより幸福で色付いていく筈だ。)ええ。雲さんも、頭のことを良く知りたいと仰っていました。まずは頭と私たちで散歩に向かう、というのはどうでしょう。日頃通っている散歩道があるんです。(相方が彼女に好感を持っている理由は、ひとえに弛まぬ努力や一振り一振りを大切に扱う姿勢故だろう。そんな彼女が彼と仲良くなるきっかけになればと、ある提案を一つ。日課の散歩道に誰かを誘うのは初めてであり、彼女ならきっと道中の景色や季語たちを楽しんでくれるだろうと思っての案だった。——硝子玉のような輝く瞳が、自分への想いを強く物語る。その双眸に惹かれたのも、衝動的に動いてしまった理由の一つかもしれない。しかし、突然両の腕で包み込んだとて、彼女は一切拒絶や嫌悪を見せることはなく。寧ろ受け入れるように身体を任せるのだから、彼女の言葉を信じるしかなかった。)……またそのようなことを。これ以上は、感情に歯止めが効かなくなります。(声色は変わらず、この体勢だと表情は見えない。だが心臓の鼓動だけは正直で、今までにない速度で脈を刻んでいた。)私も、頭のことをお慕いしております。今日…いえ、この本丸に顕現してから、様々な季語に触れてきましたが。貴方こそかけがえのない季語だと、ようやく気づくことが出来ました。(彼女が壊れぬよう、されどしっかりと離さぬよう、更に腕の力を込め。こちらに引き寄せるように、力強く抱き締める。そうして、耳元で想いの丈を囁いた。)

06/28 01:20*108

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うふふ。わたくしの言葉で、となるとなんだか責任重大な気がしてきますけれど…でも、ありのままにお伝えする方がきっと大切ですものね。たくさん正直にお伝えしますから、覚悟なさってね。(褒められたならばうれしさと恥ずかしさを混ぜ込んで笑みを灯して、彼に伝えんとする自らの世界。拙い言葉も多々あろうけれど、世界を、言葉を分かち合うことはきっと幸福に違いない。和らいだ調子の笑みで気合を入れて見せながら。)まあ、村雲さまも?嬉しいですわ。お散歩…!雨さんや村雲さまのお使いの道でしたら、きっと素敵な景色の道に違いありませんわね。ふふ、どうしましょう。今から心浮き立つ気持ちですわ。どんな風景があるのかしら…あ、言ってはだめですわよ、わたくしたくさん想像して、たくさん楽しみにいたしますから。(彼の提案についぱっと顔を輝かせてしまっていたのは、彼らの辿る道に想いを寄せてのこと。仲間が何を大切にしているか、何に触れているのか、知ることが大切なのはもちろんながら、単純にきっと素敵だろうから楽しみだった。――声色を弾ませていたのと、今の調子とはまた異なる。)雨さんはいつも平静を保っていらして、尊敬はしておりますけれど…、たまには歯止めのないお姿も見せていただけないかしら。それも特別みたいですもの。(彼の顔が見えず、鼓動のみが響くことを言いことに赤く染まる頬ながらすました調子もなく正直に言葉を紡いでいた。)………嬉しい、…雨さん、大好きです、お慕いしております、…かけがえのない、たった一人の、わたくしの愛しい御方。あなたがたくさんの季語へ触れる姿、いつも見ておりましたわ。…たくさんの中から、わたくしを特別にしてくださったこと、本当に嬉しい。……しあわせですわ、わたくし。(彼の紡ぐ言葉が嬉しく、すり寄るように体を寄せて。自らも離さないと力を込める。耳元まで真っ赤であるのは気づかれたってかまわない。)

06/28 02:29*111

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はい。気負わず、楽しみながら伝えていただければ結構です。…ええ、一言一句聞き逃さぬよう、常に備えておきますので。(上手に伝えなくとも構わない。ありのままの言葉だからこそ、彼女の世界をより身近に感じることができるだろう。心からの笑みで宣言する彼女を、穏やかに和らいだ瞳で見つめる。)頭と雲さんなら、良い友人同士になれると思います。…ふ、では、頭の命通りに。きちんと口を噤んでおきます。(相方との関係を閉じたものにするつもりはなく。彼女が望むなら、二振りと一人で共に時間を過ごしてみたいとも思っていた。お互いに知りたいという意思があるならば、きっと良い関係が築ける筈だ。想像以上に期待を寄せ、楽しみにしてくれる様子に、思わず唇から微かな笑い声が溢れる。買い物途中、帰り際。これだけ約束を重ねていくことになろうとは、誘った刀でさえも予想できなかった。)忍びの私に、そのようなことを仰るとは……頭には敵いませんね。(つまり感情を抑えられない自分を見たい、という願いに、流石の刀も動揺を隠せない。自身の感情を乱す彼女の言葉に「ヴー…」と犬の唸り声を上げては、大型犬が戯れるかの如く肩口に頭を押し付けようとする。そこに怒りはなく、もどかしさや迷い、羞恥の意味合いが強かった。)私もです。愛おしいという想いが、言葉が、溢れては止まりません。……頭。戦のために励起された私に、この世界の季語を、恋を与えてくださり、感謝します。(擦り寄った彼女から感じる香り、華奢な体躯、体温。彼女の全てが愛おしい。蕩けるような幸せを享受し、暫しの間抱擁の感覚に酔いしれる。——永遠とも思われる時間の中。ようやく刀は身体を少し離し、彼女の瞳を覗き込む。その頬は朱色が差していた。)……すみません。買い物の時は、傍に寄り添うだけで良いと言いましたが。今、頭への我儘を思いついてしまいました。(口にしても良いですか、と目を伏せて問いかけ)

06/29 01:20*140

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あら、それでしたら何も問題はありませんわ。だってわたくし、雨さんとお話ししていれば楽しいですし、お話ししたいことは自然と溢れますもの。…あまりに構えられるとすこぅし緊張してしまうかもしれませんけれど。(とはいえ、人に見られることになれている娘であるのであくまで軽口の範疇とばかりに軽やかに笑みを纏わせると。)そういっていただけると自信が持てますわ。…ふふ、二人でこっそり雨さんのお話をしてしまおうかしら。ええ、絶対。約束でしてよ?(彼が口の堅い刀であることは十分にわかっているために、小指を差し出して見せたのは単にこの娘が彼と児戯めいた約束を結びたがっただけの話だった。)あら、お慕いする殿方の心にもっと触れたいと思うのは当然でしょう?(すました調子の言葉ながら、戯れるように肩口に押し付けられた頭を柔く抱いて撫でてみる。伝わってくる心のうちに怒りなどは微塵もないものだから、ついこうして触れてしまいたがっていた。)それを言うのでしたらわたくしの方こそ、ですわ。…雨さんとお会いできて、雨さんが世界に触れていくさまがとても愛おしかったのです。あなたの溢れる言葉を、句を、つぶさに耳を傾けたいのです、…ふふ、こんな風に雨さんを好きになれたんですもの、わたくしとても恵まれていますわ。(審神者の父の影響力は甚大だった。審神者になる以外の道など、娘は考えもしなかったほどに。己のなすべきことであることを疑ったことはなく、――そして、この感情が生まれるとは知らなかった。彼が体を話せば、名残惜しそうにしながらも彼の裾をつかむにとどめて。)まあ!雨さんが我儘を言ってくださいますの?ええ、ええ、是非とも!お聞かせくださいな。わたくし、きっとかなえて見せましてよ。(目を伏せる彼とは対照的に、ぱっと顔を輝かせて強請りさえする始末。)

06/29 01:52*145

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…ふふ。頭はいつも、私が喜ぶ言葉を送ってくれますね。頭の愛らしい言葉を全て耳に入れておきたいので…慣れていただけると幸いです。(嬉しくも可愛らしい言葉に、頬が少し緩んでいく。軽口にはこちらも真実半分、冗談半分の言葉で返した。)私の話を、ですか。それは、少々むず痒い思いが。…はい、約束です。(目の前に差し出された小さな小指を、少しの間見つめた後。口元を仄かに和らげながら、己の小指を絡ませ、固く結ぶ。日常の散歩だとしても、刀にとっては大きな約束だ。交わす指切りに、胸の内が温かくなっていく。)貴方という人は……今までも決して、冷静だった訳ではありません。ずっと貴方に焦がれては、心臓を跳ねさせ、揺れ動く感情を落ち着けていました。私は頭が思うほど、理性的な刀ではないんですよ。(衝動的に動くのを避けていたからこそ、彼女の言葉は平静さを揺らがせていく。肩口に乗せた頭に腕を回されれば、びくっ、と身体が小さく跳ねた。撫でる手つきの優しさに、「…ワン」と小さく鳴いては首筋に擦り寄ろうとする。)言葉に触れ、季語を愛でる私を、ずっと見守ってくださっていたことも。句を詠む私の声へ、常に耳を傾けてくださったことも。私にとってはこの上ない幸福です。…私も、貴方の元へ顕現することが出来て良かった。世界がより輝きを増したのも、頭のお陰です。(彼女の元に顕現されなければ、視界に映る景色も違っていたのかもしれない。彼女に審神者の道を示してくれた家族には、感謝を尽くしても足りないだろう。…審神者である御尊父が、娘と刀の恋路をどう見るかはわからないが。——惜しむように裾を掴まれ、彼女の頬をそっと撫でようと手を伸ばす。そして期待に満ちた輝く顔で促されれば……刀は耳まで朱に染め、目線を下に向けたまま口を開く。)私の気が済むまで、もっとたくさん撫でていただきたい。(恋仲というよりは、まるで飼い犬のような要求だった。)

06/29 09:34*149

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……なんだか、慣れるのも少しもったいない気がしてしまいましたわ。ふふ、おかしな話ですわね。(愛らしい言葉、だなんて頭についた形容詞に頬がつい染まってしまいはしたけれど、はにかむようにして微笑むと。)だって、わたくしも村雲さまも雨さんが大好きですもの、きっと話が盛り上がりますわ。…ふふっ、嬉しい。(彼との約束が降り積もるたびに胸の中に喜びが花開く。日常を暮らす日々の中に彼との約束がいくつも咲いていたならば、日々はきっと幸福であるに違いなかった。)……そうでしたの?ふふ、でしたらわたくしが雨さんを見て胸を高鳴らせるくらいには、雨さんのことを夢中にできていたのかしら。…理性的に見える振る舞いがきちんとできる方は、理性的ですのよ。わたくしは、雨さんのいろんなお姿が見たいって我儘を言いますけれど。(これまで彼の振る舞いは理性的に見えていた。小さく体が跳ねたとしてもお構いなしで穏やかな手つきで撫でていて、すり寄られてしまえばと息や毛先のくすぐったさに思わず笑みがこぼれてしまって。それでも彼を撫でる手つきは愛おしさを増していたろう。)…あなたに、わたくしが幸福を差し上げられていたのなら、わたくしも嬉しいですわ。ふふ、同じ物事に幸福を感じられるだなんて、わたくしたち相性がきっととってもよろしいのね。お役に立てたなら、嬉しいわ。(自分の元に、だなんて、審神者としても娘としても無上の喜びを刺激するその言葉をかみしめるようにして笑っていた。頬を撫でられたならば幸福そうに彼の手にすり寄って。もたらされた要求には思わずぱちくりと瞬いていた。)…ふふっ、ええ、喜んで。雨さんが満足なさるまで、いくらでも。…満足してしまっても、わたくしが満足できないかも。(だなんて柔く笑って、彼の頭に手を伸ばした。静止の声があるまでは、そのまま撫で続けるつもり。――可愛い、だなんて思ったことは、今までなかったのだけど。)

06/29 21:52*159

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確かに初々しい頭が見られなくなるのは、寂しい気がしますね。(何処か恥じらうようにして微笑まれると、どうにも愛おしさで唇が緩みそうになってしまう。それを堪えるように口元に手を当てた。)頭と雲さんが楽しいなら、それで良いのですが…時おり会話を密偵するやもしれません。…頭。これからは私と約束を交わす時、必ず指切りをしませんか。(些細な約束だとしても、お互いにとって大切な契りだということを感じられるように。名残惜しげに絡ませた小指を解きながら、また一つ思い付きを口にした。)——ええ。ずっと前から、疾うに夢中ですよ。…頭は、私のことをそう思ってくださるのですね。しかし、心の内でも揺らぐのは、忍びとして未熟ではないでしょうか。(彼女の目には、未だ理性的に見えていることを知り、内心ひっそりと安堵することが出来た。彼女からくすぐったそうな声が漏れても、構わず額を擦り付ける。このまま、心地良い手の感触に身を任せてしまいそうになるが。流石に彼女の肩へ負担がかかってしまうと、程々のところで離してもらうよう頼むだろう。)私も以前から、頭とは波長が合うと感じていました。…こうして惹かれ合ったのは、必然だったのかもしれません。季語を慈しみ育て、愛する姿に、私は堪らなく惹かれたのですから。(顕現した当初は驚いた。本丸の至るところに息づく、美しい季語たちに。それを育てているのが主であると知り、興味を抱き始めたのだ。思えば、その時から自身の恋が始まっていたのかもしれない。擦り寄る柔い頬の感触に、一瞬だけぴくっ、と手が戦慄くが。すぐに優しく撫でては、頬の輪郭を親指でなぞった。……快く応じる様子に小さく息を吐き。彼女が撫でやすいように少し頭を下げる。そうして彼女の手で撫でられれば…気持ちよさそうに目を細め、小さな手に頭を擦り寄せようとするだろう。「もう少し強めでも構いません」と添えた声は何処か上機嫌だ。)

06/30 20:46*177

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絶対に村雲さまも楽しいって仰いますわ。指切り、ですの?…ふふ、そうですわね。大切なことですもの。(口約束とはいえ約束は約束で、どれも破っても忘れてもいけない大切なものに違いはないのだけれど。それが形とかすような彼の提案にどこか嬉しげに頷いて見せると。)…ふふ。雨さん、もっとわたくしに夢中になってくださいましね。わたくし、頑張ってあなたに相応しい女性になりますわ。心の内ならばいいのではなくて?心というのは自由でいていい場所なのだと思いますわ。わたくしもすぐに顔に出てしまいますし…。(彼の理想がそれであれば仕方がないが、内心も不動の如くなったならば寂しい心地が湧いてくる。こすりつけられる頭を一度ぎゅうとすることで寂しさを解消して、また撫でて。話してもらえるように頼まれたならば名残惜しみながらその手を放すだろう。「またしてくださいましね」とねだることは忘れずに。)ふふ。皆様、いろんな方がいらっしゃいますけれど…雨さんほどに本丸の花々を見つめてくださるだなんて思っても見ませんでしたの。皆様が心安らいでいただけるのではないかと育てておりましたから…もちろん、わたくしの好みでもありますけれど。雨さんが見てくださって、本当にうれしかったんですのよ。(彼が本丸に顕現した当初の日々を懐かしむように声音が緩やかに喜びを帯びて。あの日抱いた喜びは忘れようにも忘れられない。彼が頬を撫でてくれたならばそれに甘えてより一層撫でる手つきに遠慮はなく。添えられた声にくすくすと柔く笑って「この位かしら」と少しずつ力を強めていく。なんだか犬のしっぽでも見えてきそうだ。)……雨さん、一つお願いがあるのです。亜子、という名前を…あなたの宝箱にしまってくださいまし。(小さく、ぽつんと落とすように。撫で続けて緩んだ口元が唯一を渡していた。御浜亜子という名のただの少女の姿を、彼にただ預けたがった。)

06/30 22:09*184

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(唐突な提案にも、嬉しそうに首肯してくれる彼女をより一層愛おしく想う。少々子供のようではあるが、指切りに心を密かに踊らせたのは間違いない。)嬉しいお言葉ですが…今以上に夢中になってしまうと、本当に歯止めが。はい。頭はそのままでも十二分に素敵ですが…頭の思うままに、無理なく目指してください。…自由、そうでしたね。心が自由であるからこそ、頭と想いを通わせることができたのですから。(自由、という言葉に心惹かれる刀にとって、心を御することこそ不自由に繋がると気付いた。頭を強く抱き締められると、そっと目を閉じてまた「ワン」と戯れに鳴いた。彼女からはいつも花の香りがして、それがまた更に心をざわめかせる。身体を離し、告げられた願いには「頭が望むなら幾らでも」と頷くだろう。今は離すのが寂しくとも、また抱き締め合えばいい。)頭が大切に、楽しそうに季語を育てているお陰です。貴方が心を寄せる花々だからこそ、皆さんも慈しむことが出来るのですよ。…お互いの『好き』を受け入れ、大切にできることは、尊いものですね。(彼女のお陰で他の刀も自発的に、庭の世話を手伝っていることも知っている。無論、この刀も率先して手伝いを申し出ていた。撫でる手に強さが加わると、段々と固く結ばれた唇が綻んでいき。ふわり、と桜の花びらが辺りに舞う。)ふっ……ふ、ふふ、ふ。(例え髪が乱れたとしても、気にせず小さな笑い声を漏らし。こんなに上機嫌な笑みを見せるのは初めてだったかもしれない。——彼女の撫でる手を、暫し堪能したならば。小さく告げられた告白に、細まった瞳が丸く見開かれた。その名が、彼女の本当の名であることを瞬時に悟る。しかしそれを、一介の刀剣男士が知っていいのか…流石の刀も、僅かに戸惑う姿を見せるだろう。)……本当に、良いのですか。貴方の大切な名を、私に渡してしまって。(菖蒲色の双眸で彼女を見つめ、問いかける。)

07/01 07:53*198

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…歯止めは大切、ですの?雨さんがわたくしのこと、傷つけたりはなさらないと思いますけれど。わたくしだって今はまだ子供ですもの、だからこそ、今よりずっと素敵な女性にだってなれるはずですわ。ふふ、その通りですわ。雨さんのお考え、わたくしにもたくさん教えてくださいましね。(納得してもらえたらしい様子に声色を弾ませると、幾度か頷いて見せて。彼が鳴いてくれることも頷いてくれることも幸福で、穏やかに笑みを浮かべて見せた。「また」の機会がいくらでも結べるからこそ、離れることもさみしくはない。)そういっていただけると嬉しいですわ。皆さまの目を、少しは楽しませることができているかしら。…ふふ、でもわたくし、単純にお花に触れるのが楽しいだけなんですのよ。…ええ、本当に。ふふ。相手の大切なものを大切にできるのって、わたくし飛び切り嬉しいことに感じてしまいますわ。(だなんて、やはり言葉尻は柔らかくなるばかり。本丸の庭は広く、土いじりなどと戸惑っていた刀だっていつの間にやら興味を持っていたのは主の影響か。それでも、不思議と彼のことばかりが目にとまっていた。彼の喜びがなでる手のひらの先から伝わってくるようで、身に満ちる幸福が少しばかり現実離れもしているようだった。やがて伝えた告白に、さすがに戸惑わせてしまったらしい。)わたくしばかりが、特別な名前で呼ぶのは少し、寂しくて…、…それに、雨さんですもの。愛しい御方にこそ、大切なものは預かっていてほしいものですわ。(正式に審神者に就任した今となっては、両親すらも名前では呼ばない。それはわかっていたことで、問題もない、当然のことなのだけれど――)主ではない「わたし」が、あなたの片隅にいたらいいなあ、と思って。(大きい感情は、寂しいというよりも彼に託したいし、たとえ自分に何かがあっても持っていてほしい。覚えていてほしい。そんな我儘なおねだりだった。)

07/01 08:38*199

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万が一がありますから。私に頭のことを、大切に扱わせてください。そうですね、頭はまだお若い。これからの歩みを楽しみにしております。…私は、頭に学ばせていただいてばかりですね。はい、もちろん。(心の機敏について、未だわからないこともある。だからこそ、彼女の言葉には気付かされてばかりだとふと思う。)頭の季語は、皆さんの癒しになっていますよ。頭が愛情深く、楽しそうに触れるからこそ、皆さんが花を好むようになった筈ですから。……私は、貴方と大切なものを分かち合うことが出来て、幸せです。(彼女と共に、庭の手入れをする時間を思い返す。刀は本丸を愛している。辺りに咲く美しい季語たちが、心優しい仲間たちが、そして愛しい彼女がいる、この本丸を。——刀にとって、名は重要なものだ。だからこそ、彼女が本当の名を明かしたことに動揺したが。彼女の意思とひたむきな想いを汲み取り…唇を真っ直ぐに結び、瞳は真剣な眼差しを称える。)……わかりました。貴方の大切な名を賜ったからには…私も、それ相応の覚悟を決めなければいけませんね。(想いを伝えられた際も、覚悟を決めていなかった訳ではない。しかし、誠の名を教えられたことで、より強く彼女自身と向き合う意思を固めることができたように思う。……目を閉じ、一度深く息を吸う。そうして瞼を開き、まろやかな瞳と己の瞳を重ね合わせた。)頭。私に貴方の名を呼ぶことを、許してください。(そう告げてから、そっと彼女の手を取ろうとする。許されるならばその手を、己の頬に触れさせようと引いて。)——“亜子さん”。片隅だけでは、私は満足など出来そうにありません。頭ではない『貴方』を強く感じていたい。…この五月雨を、貴方の心の奥深くに住まわせてください。傍に、置いてください。(双眸はただただ、彼女を真摯に捉え続ける。彼女は自身を我儘だと言ったが…この刀の方が、余程だと言えるかもしれない。)

07/01 11:22*200

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まんがいち……。ええと、はい。大丈夫だとは思いますけれど…雨さんが大切にしようとしてくださるのは伝わって来ましたわ。雨さんに楽しみにしていただけるのでしたら一層気合が入りますわ。張り切ってしまいますわね。ふふ、そう言っていただけるとなんだかとても嬉しいわ。(彼に何かを教えられること、未熟な身なれども役立てることは喜びでそのままに笑みを灯して見せたなら。)わたくしにとっての喜びがわたくしだけのものではなくなるということがなんだかとても贅沢なことに感じますのよ。皆さまにも雨さんにも、感謝ですわね。…ふふ、よかった。(ふやけたように顔を綻ばせる。若輩の審神者の指揮にも身を委ね、花々に理解を示してくれる大切な仲間たち。彼らに支えられてこそ娘は主としての己を保てているようにも思えて。温かな気持ちを確かめるように胸元に手を添えた。)…覚悟、ですの?(知っておいてほしい。ただその一心で伝えたことだった。恋心にせよ名前にせよ。年若い審神者は時に衝動的で、彼に覚悟を必要とさせることになるとは思わずに瞬いてみせて。それでも、彼の言葉をまつ心待ちは穏やかなものだった。)……呼んでくださるの?(口にもしていなかった秘めるはずの我儘を汲み取ってくれたのだろうか。驚くように瞬きながら彼の手に身を委ねる。)……はい。あなたが置いてくださる分、ぜんぶ感じてくださいな。わたしの心にも、深く根を下ろしてくださいな。わたくしの刀としてだけでなくて、わたしだけのあなたとして、これからもそばにいてください。…亜子のぜんぶは、あなたのものよ。(とろけるような幸福のまま言葉を紡ぐ。主としての全部を恋だけに捧げることはできないけれど、ただの人間の娘としてならば。浮つくような、それでもどこまでも心底からの想いと共にその双眸を見つめ返して。)

07/01 15:28*205

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いいえ、感謝を申し上げねばならないのはこちらの方です。我々が戦いの最中でも、こうして穏やかに日々を送れるのは…間違いなく、頭と花があるからこそでしょう。(本来、戦の道具として扱うなら。刀剣男士に花を愛でさせることなど不要、と切り捨てることも出来るだろう。けれど刀を個として扱う彼女は、自分たちを尊重し、花を慈しむ心を育てる環境を作り上げてくれた。それが心を持って励起された我々にとって、どれだけ有難いことか。それを理解しているからこそ、仲間は彼女に信頼を寄せるのだろう。幸せそうに、花が綻ぶような笑みを見せる彼女に、刀はただ幸福を噛み締める。……大切な賜り物を受け取ったからには、それに誠心誠意応えるのが義理堅い刀の考えだ。彼女の思惑がどのようなものであれ、こうして誠実に向き合う姿勢は変わらなかっただろう。しかし彼女の真の名を口にするのは、やはり憚られることではと寸前まで迷ってはいたのだが。どうしてもここで呼ばなければと、勘のようなものが働いたのだった。)——ワンッ。(刀が告げた言葉は、願望というには本能的な欲求に近いものだったが。それでも彼女はありのまま受け入れ、主ではない彼女自身の言葉で想いを伝えてくれた。それだけでこの心は瞬く間に満たされ……溢れては止まらない歓びで高らかに鳴いた。そうしてそっと、彼女の額と己の額を合わせようと顔を近づけ。)……犬は裏切りません。いつまでも、末永く貴方と共にあります。(誓いの言葉を立て、ただただお互いに見つめ合う。時が過ぎるのも忘れ、彼女の美しい瞳に魅了され続ける。——しかし、終わりの時間が迫っているのは確かであり。傾いていた陽は今にも西へ沈もうとしている。流石に本丸の皆も心配するだろうと悟り、そっと身体を離そうとする。)……とても、寂しいことですが。そろそろ帰りましょう。皆さんが頭を待っています。(何かやり残したことはありますか、と尋ね)

07/02 07:12*227

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お父様から…皆さま方が楽しみをお持ちになるにはまず審神者から手本を示すべき、と教えていただきましたの。たくさんの戦いをお願いするのですから、せめて本丸では安らいでいただきたくて、…ですから、苦労と思ってはおりませんでしたけれど…なにやら、とても嬉しいです。(花の手入れはやりたいことであり、花を楽しんでもらえるようにと心を砕くのもまた同じ。自らのやりたいことをやるべきことに押し流して忘れずにいたことは、何とはなしにくすぐったくて笑みを浮かべて。彼らがそれを楽しんでいたと、伝えてもらえることは喜びに他ならなかった。――彼に預けた自分の根っこは、優しく義理堅い彼に大切にしてもらえそうで喜びは沸き立つばかり。想いのままに伝えた言葉たちに、彼が高らかに鳴いてくれたことを含めて。柔く目尻を落とすと、彼と額同士を合わせて目線を近づける。温もりを与える宣誓の言葉にええ、としかとそれを受け止めた。)信じております。わたしの雨さん。…ふふ、あなたの裏切りなんて、考えられもしませんわ。(信じて、彼にすべてを委ねよう。瞳の中にも笑みを浮かべて彼としばし見つめ合う。それだけでも幸福だけれど。――やがて、惜しむように体を離して。)…そうですわね、そろそろお花も水が必要でしょうし、皆さまに心配をかけてしまってもいけませんわ。…手を、繋いでもよろしくて?(そうと彼に手を差し出しながら。充実している今は特に思いつかない。口づけを今すぐにでも、とは娘の発想にはないまま、彼と並ぶ帰路に少しでも多く触れ合いたいと思うのみ。「帰ったら、蜂須賀さまに報告してもよろしくて?」だなんて問いかけて。二人の関係性を仲間たちにどう説明するかは悩みどころだが、きっと祝福されるに違いない。大々的に発表するのも恥ずかしいが、伝えたいとも思う。ともあれ、二人行く帰路は甘い幸福に満ちていたことは、語るまでもないことだろう。)

07/02 12:14*230

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ならば貴方の父君…ご家族にも、感謝せねばなりませんね。貴方の優しい心と信念を育ててくれた、ご家族に。私は、季語を愛でる貴方の姿が好きです。(受け継がれてきた教えは、きっと彼女の優しさに繋がっているのだろう。庭の手伝いをする際、彼女が心から花の世話を楽しんでいる表情を覗き見て。その様子をいつも句に残していることは、刀だけの秘密だ。——額を触れさせたなら、そのまま犬が戯れるように擦り合わせ。彼女の口から溢れる信頼の言葉に、ふっと口元を緩める。けれどまだ年若い彼女を大切にしたい、という想いも強く胸中にあり、名残惜しみながらも顔を離した。)ええ。それに、私たちには多くの時間があります。季語を愛でる時間、散歩、買い物……明日からも、たくさん約束を重ねていきましょう——亜子さん。おや…私もそうしたいと思っていました。(例え彼女との時間が少なくなったとしても、約束を重ねていくことができればきっと大丈夫だ。最後の可愛らしい願いには、こちらも薄く唇を綻ばせ。そっと、小さく華奢な彼女の手を己の手と重ねた。そこで初めて、恋人のように指を絡ませる繋ぎ方を実践してみる。今はこの程度に留めておこう。まだうら若き女性である彼女と、付喪神である刀。自分たちにはまだ長い時間が残されている。焦ることはない、これからゆっくりと進んでいけば良い。……並んで歩く帰路の途中、彼女からの提案にはきょとんとした表情を浮かべるものの。すぐに薄く微笑んでは頷く。)もちろん。私も、雲さんに今日のことを話さねばなりませんね。(刀は仲間に気取られぬよう、この恋心をひた隠しにしていたが…唯一相方には気付かれていた。彼女がどのような選択をしようと、刀はそれを尊重するつもりで。本丸に到着するまで、甘美なひと時を欠けらまで味わうつもりだ。——本丸の正門には、丁度初期刀と相方が待ち構えており……優しく自分たちを出迎えてくれる筈だ。)

07/03 15:28*257