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(普段であれば誉もどうでもいいと言って捨てるこの鬼斬り刀が、珍しくこの刀にしては積極的に誉を10個集めた真意を知る者はどれほどいただろうか。褒美はと問いかける目の前の女性、己の今の主である審神者の女性の言葉に、)……なら、買い物に付き合ってくれ。場所は、そうだな。あんたの時代にある店がいい。(常と変わらぬ淡々とした口調と表情で静かに告げたその姿からは、どう誘うのが正解なのかと前日まで悩み続けた事実があった事など悟られはしないだろうが、それで己の言葉を彼女はどう受け取ったのだろうかと赤い隻眼で彼女を見つめる姿はやはりどこかいつもとは違ったかもしれず。ともあれ、引き受けてくれたのならば、当日までの準備はあっという間に済まされる事に。何故か、誉の褒美として望んだ共に買い物に出掛けたいという言葉がこの本丸の一部の刀剣男士達には、逢瀬の誘い、と取られていたらしく。当日、現世へと続くゲートの前で彼女を持つ姿は、前日に急に押しかけて来た燭台切に「現世に行くなら服装は僕に任せて!」と強引に選ばれた彼女の時代の流行りを取り入れた服装に、眼帯は内番の時と同じ白い眼帯、そして角を隠す様に服と同色の深めの洒落た帽子と言ったもので。)…可笑しければ笑え。(等と、姿を現した彼女に照れ臭さからかいつも以上にぶっきら棒な口調で告げて共に現世へと向かう事となる筈。無事に辿り着けたならゆっくりと辺りを見回し。)…美味い菓子や女が好みそうな可愛い小物とやらが売っている店、というのは何処かにあるだろうか?

06/17 01:37*7

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(誉を十集めれば、それと引き換えに願いを一つ――今日、とある男士が願いを叶える権利を得た。となれば尋ねるのは道理。)…うん?(緩慢な動作で首が右へと傾き、耳飾りが揺れる。ぱちりとあったままの視線に早駆けたくなる心臓を抑えつけ、平静を装い静かに睫毛を上下させた。)現世で買い物、ってこと?勿論、それが望みなら満足するまで付き合うわ。(隻眼を見つめ返す海のような青は、頷くと共にやんわりと細められた。彼が去ってしまった後は凛とした態度もすぐに砂の城が如く崩れ去り、顔を覆って畳へ突っ伏す始末であった、とは誰が噂したのか。現世へのお出掛けは久しいもので、何を着たものかと頭悩ませる間に「あるじさん、爪綺麗にしてあげる!」から始まって、気が付けば服選びに髪の手入れにと周囲の手厚さに目を回す。当日、行ってらっしゃいと放り出されればチェックの切り替えスカートが歩に合わせて揺れる。緊張をどうにか霧散させようと両頬を挟む指先の爪は丁寧に塗り直され、目元に乗った化粧も普段より丁寧に。耳元を飾る金色だけがいつも通りだった。自分だけが浮かれていたらどうしよう、そんな考えはゲートに辿り着いたその時に消え去って。)…や、可笑しいどころかすごくいいと思います。(目が泳いだのは直視してしまうと自分らしさが失われそうだったから。何とか現世へと降り立てば、周囲の状況を把握するべく瞳が動く。)お菓子って一口に言っても色々あるけど、どんなのがいい?って言うか、…え、何、どうしたの…?(ヒールのおかげでいつもよりも数センチ差が詰まったところで、見上げることには変わりない。らしくない彼の台詞は、瞳を見開かせ隻眼を覗く理由としては十分過ぎた。)

06/17 23:51*42

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(すごくいい、との言葉には視線は逸らしたまま「そうか」との言葉を零したが、内心は選んでくれた格好には煩い伊達の刀に深く感謝する。彼女の格好もまたいつも以上に彼女の魅力を引き立ててくれているものであれば、)……そっちも、悪くはないと思うぞ。(とだけは告げたものの、何がとは指摘まではせずにいれば、服装を褒めたとは受け止められないかもしれないが、元々色事には縁遠く疎い刀にはこれが精一杯だろう。ともかく、始まった彼女との特別な一日は、少なからずこの鬼斬り刀の心も弾ませ、緊張も齎すもので。態度こそ常と変わらないものの、言葉だけが浮足立って先走ってしまったらしく彼女に不信感を与えてしまったと己の失態に微かに眉根を潜めた後は、いつも通りの様子を保ちながら口を開き、)…どんな物。おれが食う訳ではないからな。…ああ、すまない。まだ話していなかったな。実は包丁と乱と少し前にかるたで勝負したんだが。負けて罰ゲームに包丁からは美味い菓子、乱からは可愛らしい小物を買ってきて欲しいと頼まれたんだが…おれはそういう物には詳しくないのでな。あんたなら詳しいかと思って付き合ってもらった。(と静かな口調で説明するも、実はそれもまた口実に過ぎず。勿論勝負に負けた事も、罰ゲームも本当の事ではあるが、想い人である彼女を誘いたくとも上手い理由など中々思いつかないこの刀にすればいい口実になったのである。だからこそ、)…それに、…が好きな物も知る事が出来るし。(常から低い声をさらに低く小さくして零した本音は彼女の耳には届いたかどうか。ただ知りたかった。彼女がどんな世界で過ごし、どんな食べ物や物を好むのかを。)付き合ってもらうだけでは申し訳ないのでな。行きたい所があれば付き合おう。…一日ぐらいならおれといても不吉な目にあう事もないだろうしな。

06/18 02:29*50

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(お褒めの言葉を反芻する。鼓膜に触れてから脳へと届き、きちんと正しく理解するまで数秒。もしかすると都合の良い方向に変換しているかもしれないが、頬を僅かに紅潮させ嬉しそうに表情を綻ばせた。突如降ってきた謎に首を傾げることにはなったが、彼の口から答えが得られれば納得した様子で笑うだろう。)なーんだ、要は二人の為の買い物ってことね?いきなりらしくないこと言うから吃驚しちゃった。(名の挙がった二振りの機動を思えば、彼が負けるのも頷ける。微笑ましい光景を想像しながらくすくすと笑った後「そう言う事なら任せて!」と、とんと自らの胸を叩いて自信たっぷりな声を放とう。事情を知れば心も足取りも軽く、二振りの顔を思い浮かべながら何処へ行こうかと口元を緩ませて。)どうしたの、何て言った?(意識が今後の予定へと向いていたからか、彼の言葉を聞き零してしまう。小さく、心地良い声は何を紡いだのだろうと彼との距離を一歩詰めて海色に隻眼を映し込もう。疑問が解消されるかは兎も角として。次の言葉を聞き零すことはなかった。上機嫌に緩んでいた頬も口元も、すと喜色を失ったかのように冷えていく。)…それはちょっと聞き捨てならないと言うか。(彼と言う刀が元より自虐的な性質であることは理解している。それでも引っ掛かりを覚えてしまえば、感情のままに――今日の為に綺麗に染め直された指先を伸ばそう。距離を詰めたい、瞳にそう強く意思表示をして。)折角一緒にお出掛けしようって言ってくれたんだから、鬼丸が今日は楽しかった、…まではいかなくても良い日だったって言えるようにしたい。何より、私は鬼丸と一緒にいて不吉な目にあうだなんて思ってない。どうしても鬼丸がそう思うなら、私がそれ以上の吉を呼んであげる。(晴れた空に似合いの、からりとした笑顔で。触れることが叶うのであれば、その手を取って半歩先を行こう。歩を刻む速度を上げ、楽しい一日へ。)

06/18 21:08*80

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(二人の為に買い出しとの言葉に、そういう事だと頷くも勝負した時の事を思い出しては負けた事自体に納得がいかないのか発した声は、微かに面白くなさそうなもので。だが、楽しげに笑う彼女の笑顔が見れたのだから口実を作ってくれた二振りに礼として買ってやるのも悪くはないかと思えるぐらいには、この刀の心も浮ついていたりするのだから仕方がない。)驚かせて悪かった。だが助かる。(続いて快く引き受ける姿を見せてくれる彼女に告げる声はいつもより幾分か和らいでいたものとなったか。だが、小さく零した己の言葉にいくつかは彼女に耳に届いてしまったようで、距離を縮めて来た彼女の言葉には、隻眼は微かに見開かれ、小さく息を飲んで逆に一歩後ろに下がってしまう事に。)…っ、いや…あんたの生きて来た時代をよく知りたかった、と。(返した答えは真実ではないが完全な嘘でもない。確かにこの時代にも己は御物として現存しており天皇家に献上され厳重に管理されてはいたが、こうして自らの眼で見る事などは今まで出来なかったから。恋い慕う相手が審神者となるまで生きてきた時代をもっと知りたいと思っていた。が、続いた己の最後に発した言葉は、失言となってしまったらしい。指先を伸ばされ告げられた言葉は、自虐的になりがちな己にとっては素直に受け取るには難しいものではあったが、それを覆す程に彼女に対する愛しさを感じれば、)……有り難う。すまなかった。(と、手を取られては振り払う事など出来る筈もなく笑顔を取り戻して半歩前を歩く彼女に軽く引っ張られるように歩き、帽子を表情を隠すように深くかぶり直して告げた言葉は彼女に伝わっただろうか。後は彼女の望むままに楽しい一日へと心に決めてしまえば。ただ、案内された店に辿り着いた店内を物珍し見回したのち少しして彼女へと視線を向け、)…なあ、少し聞いてもいいか?(問いかける声は何処か怪訝気ではあったが。)

06/19 01:45*94

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(和らいだ声に呼応するかのように表情を柔らかくさせ、特別な一日を大切に想う。折角の機会により理解を深めたい、一つ残さず彼の言葉を拾いたいとの願いは少々欲が過ぎたか。詰めた分再び開いた距離をそれ以上追おうとはせず、返答にふと口元をつり上げた。)…そっか、そう思ってくれるのは嬉しいかも。(やんわりとした言の葉だった。知りたいと願う心が同じであるのなら、勝手に感じる幸せにかんばせが綻びを見せる。彼の分まで明るく前向きであろう――とまでは思わないが、不吉がどうだなんて理由で離れられてはたまらない。感謝の言葉と謝罪の言葉などどこ吹く風。)私の方こそ、誘ってくれてありがとう。(他の男士たちとではなく、自分と買い物へ出ることを望んでくれたことへと感謝を。振り返り様に笑顔を湛え、はっきりと言葉にして風に乗せて伝えたのなら本来の目的へと戻ろう。最初に訪れた店はパステルカラーの色彩が愛らしい菓子店であった。缶入りのクッキーや箱入りのマフィン、マドレーヌといった焼き菓子が店内の棚へと陳列されている。興味深そうな海色の瞳に羊型のクッキーを浮かべる中、隣から掛かった声に桃色の髪を揺らして其方を向いた。)何、可愛すぎた?それとももしかして和菓子の方が良かったとか?(渡す相手である短刀の顔を思い浮かべつつ、怪訝そうな空気に少しばかり不安気に。下がりそうになる眉を何とかいつも通りにしながら、小首を傾げることで言葉の続きを促そう。)

06/21 10:15*158

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(己が彼女に関係する事を知りたかったと告げた言葉は彼女にとっては、嫌う事ではなかったらしいと、かんばせに浮かんだ綻びを見てほっと内心安堵の息をつく。どうやら知りたいと願う事は許されたらしいと。続いた失言に対する態度も決して責めるばかりではない彼女の言葉に救われる思いと同時にやはり愛しさも感じられた事に対して、普段は己から突き放すような言動を取ってばかりの癖に勝手なものだなと、微かに浮かべた自嘲的な笑みは帽子で隠せば彼女には見られなかっただろうか。気が付けば礼には、)いや、あんたと一緒が良かったからな。(なんて零した言葉にはもう自重めいたものはなかったけれど。最初に訪れは店は、一人でならば絶対足を踏み入れないであろう店ではあったが、今日は彼女と共にと言う事で躊躇う事無く足を踏み入れよう。色とりどりの洋菓子に思わずどれがいいのかと目移りする中目に止まったのは試食コーナーでクッキーを食べている人物の姿で、)いや。包丁ならこっちの方が喜びそうだし流石だなとは思うんだが、この店の者は何故無断で菓子を食われて誰も注意しないんだ?炊き出しでも行っているのか?(とそちらを指差し問いかける刀は、こういう店には足を運ばなければ連れて来られても今までは店に入らずどこかで時間を潰してしかいなかった。その為か、彼女からの説明を聞く事が出来ればすぐに理解はして、再びもの珍しげに見て回りだすだろう。)ふろらんた…まどれえぬ…ふ、ふなんし?…む、発音が難しい物ばかりだな。(等と言いながら視線を向けた先に見つけたのは、一つずつ袋に入り小売りにされていた桃色と澄んだ空色のマカロンで。)…だが、このまかろんと言うのは悪くないな。特に色があんたの髪と瞳の色だ。おれの好きな色だな。(その二つを手に取り和らいだ表情で告げた最後の一言は、この刀自身発した事に気が付いていないほど自然と口から零れ落ちたもので。)

06/21 23:56*181

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(この天気に似合いのからりとした空気を好む審神者は、既に前を向いていた為に彼の表情は目にしていない。前だけを見ていた瞳が振り返るのは、彼が零した言葉が飾り揺れる耳へと届いた時だろう。驚いたような、信じられないような。海色二つは驚きにまんまるくなり、その瞳いっぱいに彼の姿を映して――幸せそうに、蕩けるような笑顔へと変わっていく。とくんとくんと急き始めた鼓動を確かに感じながら、今日と言う貴重な日を大切に過ごそう。例えば、こうして洋菓子を見たりして。彼が抱いたらしい疑問に首を傾げ、指の先を追い掛けて行き着く先は。)あぁ、あれは試食って言うの。誰かに贈り物として渡すなら、自分も味を知りたいって思うものでしょう?だからね、ああやって少しだけお試しさせてもらうのよ。鬼丸も行ってみる?(賑やかにはしゃぎながらあれこれと試食をする人を微笑ましそうに眺めながら、彼にとっては見慣れないであろう光景を説明して。最後に付け加えた問い掛けは、彼を見上げながらのものだった。返答がどちらであろうとも、彼が口にするがままに。そんなやり取りの後、慣れない単語を口にする姿を見守る審神者の口元は緩みかけていた。)フロランタン、マドレーヌ、フィナンシェ。まあ確かに鬼丸たちにとっては慣れないだろうけど、その内慣れるよ。…へぇ、アイシングクッキーとかもある!どれも美味そうなものばっかり。(興味に輝いた瞳が口にしたもの以外へも向いて、彷徨う視線引き戻すのは彼の言葉。マカロン、までは容易く理解できたのだが。澄んだ空色、それから桃色。二つ並んだ色は確かに鏡で見る色彩ではある、けれど。)………鬼丸さん、それは流石にずるいのでは…?実は女性キラーだったりする…?(勝手に意識して勝手に頬に熱が及ぶのを止められない。審神者として好かれているのだろうからしっかりしなければと思う反面、額面通りに言葉を受け取っては鼓動が煩く主張する。)

06/23 22:49*240

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(一緒が良かったとの言葉は自然と口から零れたものではあったが嘘偽りないものであれば、振り返った彼女が驚いた表情の後に浮かべた蕩けるような笑顔には、思わず隻眼を大きく見開いて小さく息を飲み、さらに帽子を深く被ろうとするのだろう。先程とは違い柄にもなく赤らんだ顔を隠す為に。)ふむ、成程。試食は食べて良いのか。…そうだな。興味はある。(試食についての説明には納得したように頷いた後、彼女からの提案に一度頷けばそちらへと足を運び、ピスタチオのクッキーを一枚つまんでみて「これは美味いな」と感想を口にして。同時に彼女がどれを選んだのかもさり気無く確認もする筈。)…そのうちか。おれの場合何度も来ないと難しそうだが。…あいしんぐくっきー?好物なのか?(再び見て回った後はそんな会話を繰り広げながら、彼女が興味を示したクッキーへとしっかりと赤眼を向ける。彼女の好きな物を知れる機会は逃したくはなかったから。だが、視界に移った二色のマカロンに意識が持って行かれてしまえば、隣から聞こえてきた声には軽く目を瞬かせ、)は?…なんだ急に。女は斬らんぞ?(怪訝げな声音で問うも、彼女の様子に何か己は可笑しな事を言っただろうかと、発した言葉を思い出す様に記憶を巡らせる事数十秒。そして、次の瞬間には口にした言葉を思い出したらしく、隻眼を再び見開いて、)…ち、違う!乱達があんたの髪と瞳の色を褒めていたから、おれも綺麗だと思って、…~~~っ、そ、それよりも、包丁への土産だが、さっきあんたが見てた、あいしんぐくっきーとやらもいいのではないか?(珍しく慌てた様子で弁明しようとするも口にするほど墓穴を掘っている気がして、強引に話題を変えようとするしかなく。視線は合わせられない状態でいれば彼女の眼に己の姿はどう映ったのか。ともかく気を落ち着かせようと深く息をつく事に。二人だけの逢瀬の時間はまだ始まったばかりなのだから―。)

06/24 02:19*250