bzn.png

(誉を十、あと一つを指折り数えて待っていた。明るく楽しく本丸の中心で皆を支えているまだ幼いとすら言える審神者からの褒美のため。ここのところは練度も上がってきていたので少しばかり出陣からは足が遠のいていたものだから、ようやくの達成だった。この本丸の豊前江が審神者を恋い慕っていると言う事実は、凡そ殆どの刀剣男士が知っているだろう。尤も、本刃が自覚したのはつい最近の話である。自覚後はますます隠さなくなったものの―如何せん元々距離感が近い性質なので彼女がきづいているかは分からなかった。誉の褒美を何にするかは、この恋心を自覚したときから既に決まっていた。朝餉を終えた本丸の廊下を忙しない足音が駆け抜ける―)主!誉の褒美、ここでいいか?(十を達成した翌日には、篭手切に借りた端末に某夢の国の画像を写して彼女の目の前に突き付けた。「りぃだぁ、主語が足りてません」と後を追いかけてきた篭手切によって誉の褒美に主と二人で出かけたいと言う旨が伝えられるだろうか。――して、当日。現世に馴染むようにとシンプルな服に着替えて入場口を潜る。Tシャツにジーンズと言う何ともシンプルな恰好ではあるが、整った顔がすべてを帳消しにするだろう。)すげー賑やかなところだな。なぁ主、速い乗り物ってあんのか?(どこかわくわくとした表情が明るく問いかける。「…っと、違った。主は何処行きてーんだ?」と彼女の希望を聞くように首を傾げる―)

06/17 00:49*4

hrh.png

(明るく賑やかなとある本丸、その台風の目である娘は特に騒がしい。様々な理由はあれど、その最たるものがある。想い人ならぬ想い刀が、とにかく格好良いのだ。それは顔は勿論のこと、性格や振る舞いまで。しかも近頃は何かの間違いかと思う程に距離感が近いとくる。年頃の娘の心はもう爆発寸前――とまではいかぬものの、お陰で当の本人の前でだって恋する乙女は止められない。こうして本丸の廊下で彼の声と軽快な足音が聞こえただけで笑顔のまま振り返ってしまうのだから。)豊前さん!一体何事……って、 え?えっ!?(目前の端末に映る某夢の国にはつい目を白黒したものの、後を追ってきた篭手切江のアシストによって娘の瞳もキラキラ輝いていった筈。彼の赤い瞳を見上げながら「行く!行きたいっス!」と手を挙げて頷いていた。――当日、現代風の装いに扮した彼の姿には「か、カッコいい〜……!」なんて言葉を漏らす一場面も。当の本人はデニムのショートパンツに白いTシャツ、赤のギンガムビスチェを併せたコーディネート。髪型もいつものお団子頭ではなくハーフアップにしたりして。)そりゃあもう!だって一番のデ、……人気スポットなんで!(つい飛び出そうだったデートという単語を飲み込み、ガッツポーズを示してみせる。「主、それはでぇと、ってやつじゃないがか?」とは初期刀の陸奥守吉行ことむっさんの言葉だったか――慌てて頭を僅かに振り、笑顔で隣を見上げた。)速いっていうと、やっぱりジェットコースターとか?あとは最近出来たハッピーライドがめっちゃ楽しいらしいっスよ!(指を折り曲げながらアトラクションを思い返していたなら、やがて正面に西洋風の城が全貌を現す頃。あっと嬉々たる声を上げ指を差しながら、おねだりをひとつ口にした。)見て見て豊前さん!お城!まずは一緒に写真撮りたいっス!

06/17 15:28*19

bzn.png

(其れなりに―というか大分分かりやすいだろう二人のことを本丸の仲間たちは果たしてどう思っているのやら。江派の面子は“りぃだぁの初恋”を暖かく見守っている真っ最中である。自分の服装について特に拘りはなく、考えたこともない―今日の見立ては当然篭手切江である。)そっか?ははっ、主に褒められると嬉しいモンだな!(りぃだぁは顔がいいのでしんぷるな恰好が一番です!という篭手切に感謝しつつ、普段と違う主の装いをじぃっと悪気はないものの不躾とも言える視線が上から下まで眺める。それからにかっと明るい笑みを浮かべると)主も普段とちょっと違うな。俺はあんま詳しくねーけどさ。似合ってると思うぜ。可愛らしいちゃ(裏も表もない快活な笑みと口振りでぽんと頭をに手を置く。「髪もいつもと違うんだな」と興味深そうにじっと眺めた。)へぇ。よし、俺らも楽しむか!(賑やかな人に紛れるように入園すると、各所からアトラクションの音が聞こえてくる。派手な飾りや雰囲気に合わせたキャストの姿に楽し気に表情を輝かせる。「その、じぇっとこーすたー?ってのはアレか?」と指さした先には岩山を駆けおりるライドの姿。)馬より速そうだな!(と興味津々の様子である。早速のりに行く―前に。主からの要望があれば、大きな建物にまた少し目を見張り)しゃしん…ああ、かめらってやつだな。いいぜ。あの辺でいいか?(ぐるりと周囲を見回して、あまり人の邪魔にならなさそうな場所を見つけると、)っと、主。手(ぱっと手を差し出し乗せろ、の意思表示。彼女が躊躇ったり嫌がったりするようなそぶりであれば引っ込める心算だけれど、そうでなければ「今日、でぇとだからな」と明るい笑みを浮かべて手を引くはず。)

06/17 16:52*22

hrh.png

(シンプルイズベストを此処まで体現できる存在がいるのか、と娘はただ何度も首を縦に振る。お返しとばかりに全身を眺める視線にはつい肩を強張らせ「へ、変じゃないっスか!?」と硬い声を返したものだが、次の瞬間にはボッと頬まで一気に真っ赤になっていた。)か、かっ、可愛い!?ホントっスか!? えっと、頑張ったんで、嬉しいっス……。(頭から湯気でも出るのではないかというくらいの動揺は隠しようもない。ショルダーバッグの紐をギュッと握り嬉しさに身を任せはにかむことが精一杯だ。髪型に関しては「これ、乱さんにやってもらったんスよ!」とご機嫌に。そうしてやっと出発した先――久し振りに感じる華やかな雰囲気には、ドキドキもつい忘れてただ心を躍らせていた。隣で彼が指差す岩山には「そう、あれ!思いっきり叫ぶと気持ちいいんスよ!」と笑顔で答え、次の行き先は早くも決定となるが、その前に城の前へと少しばかり寄り道を。)やった~!それじゃあの辺り、で――、(言葉がそれより先を紡ぐことが出来なかったのは、目前に差し出された掌の所為だった。思わず一瞬ポカンと口を開いたものの、彼の発した“でぇと”の響きで再び頬は真っ赤に。焦りとは裏腹にじわじわとせり上がる喜びを止める術など、年頃の娘は知る筈も無い。)うん、うんっ!離しちゃイヤっスよ!(躊躇などまるで無かった。彼の手に重ねた掌がただ熱い。それでもとびきりの笑顔のままぎゅっと握ったなら、きっと導かれるがまま城の前に辿り着くだろう。スマートフォンのカメラアプリを立ち上げ画角を調整し、所謂“自撮り”の構えで二人一緒に納まるつもり。)豊前さん、このレンズ見ててくださいね~?撮るっスよ~?(問題が無ければきっとシャッターは恙無く切られるだろう。勿論、手は繋いだままで。)

06/17 19:40*26

bzn.png

ホントに決まってんだろ、嘘言ってどーすんだ(からりとした声で笑いながら「ホントに似合ってんよ」と太鼓判を押すかの如くきっぱりと言ってのけた。「なるほどな、アイツ器用だな~」なんて綺麗に結われた髪を眺めては感心したように何度も頷いて見せる。篭手切からはへああれんじもしますか?と言われたのだが、黙って大人しくしているのがあまり得意ではない性質は、じっとしてるのが無理だからと断ったので豊前の髪型はいつも通りである。叫ぶ、と言われて一瞬首を傾げるも、流れていくコースターを見ていれば確かに乗客のほとんどが思い思いに叫んでいるようだ。)なるほどな、でかい声で叫ぶってのもあんまりねーからな。面白そうだ(ますます期待値は高まるばかり。しかし今日ばかりは自分の楽しみだけに注目していてはならない―なにせ、デートなのだから。そして手を繋ぐのもでぇとの醍醐味、らしい。これも新たに仕入れた知識の一つではあるが、主の小さな手に触れる機会はそうないから、これはこれで奇妙な高揚感や満足感がある。乗せられた手、柔い力が手を握ってくれたのなら)主の手はちっせーな。…大丈夫か?痛くねーか?(出来るだけそっと握っている」心算だが、普段刀を握る無骨な手ではどう頑張っても傷つけたり痛めたりしてしまいそうで、ちょっとばかり心配そうな表情を浮かべて覗き込む。平気そうなら「なんっか、ちょっと照れんな!」とあかるくもどこか少し照れた笑みを浮かべて歩き出す。丁度良く画になりそうな場所で立ちどまれば)おう、任せろ(ひとつの画面に収まるために少しだけ身を寄せてにかっと笑う。シャッター音で二人のひと時を切り取ることが出来れば)どうだ、いい写真になったか?(と彼女が持つ端末を覗き込む。「主、そろそろ行こうぜ」と誘う豊前は少しそわそわとした瞳で先ほどのコースターを見ていた。)

06/17 20:52*32

hrh.png

(念押しのような太鼓判には「えへへ……」と頬の緩んだ笑みを零す。脳裏ではヘアメイク担当の短刀がピースサインをしている心地だ。対する彼の髪型がいつも通りだとしても、かえってシンプルな服装と相俟ってその相貌を際立たせている一端となっていた。よって、娘は隙さえあればチラチラと彼の横顔を盗み見ている筈。そんな彼が面白そう、と口にする姿には思わずご満悦に「豊前さんが楽しめそうで良かったっス!」と頷いてみせた。――そんな余裕も、手を握り返された時にはすっかり搔き乱されているだろう。好きな人と手を繋ぐ、その特別感と高揚感に心臓は未だ煩いままだ。)――! だ、大丈夫、豊前さんが優しくしてくれてるんでちっとも痛くないっスよ! ……へへ、私もめちゃくちゃ照れてるっス……。(顔を覗き込まれたなら一際大きく心臓が飛び跳ねる。鼓動と共に一瞬は瞠目したものの、すぐに笑顔での返答は齎される筈。彼の照れた顔にはついきゅんと心を甘く抓まれる心地で、同様の響きの呟きが零れ落ちた。カメラを前にし少し心を落ち着けたなら、無事に納めたツーショットを「撮れたっスよ、ホラ!」と彼にも示しただろう。スマートフォンを仕舞い、「よぉ~し、行きましょう!いざ!」と岩山の方を指差し向かって行こう。城から向かって東、やがて景色は西部開拓時代のアメリカへと変化していく。件のコースターの乗り場に到着したならば、きっと平日だということもあって然程待ち時間も無し。)よかった、すぐに乗れそうっスよ!あ~久し振りでドキドキする~……。あ゛っ、私が情けない声出しても気にしないでほしいっス……!(並ぶ間、つい隣を見上げながら訴えるのは偏に声を抑える自信が無いから。といっても、娘の悲鳴じみた声など本丸では事ある毎、日常茶飯事的に響いているのだが。)

06/17 22:41*36

bzn.png

どした?なんかついてっか?(細かい事は気にしない性質ではあるものの、一応刀と言う特性上か気配には敏感なもので。特に―気にかけている相手からの視線ともなればそれは敏く気づくものである。何かあっただろうか、と彼女が此方を見たタイミングでぱちっと視線を合わせて首を傾げる。「おう、主も楽しんでくれっといいんだけど」何せ誉のご褒美ではあるけれども、これはデートである。自分ばかりが楽しくても良くないと言うのは理解しているつもりだ。)そっか、ならいーんだ。うっかり力入れちまったりしたら言ってくれよ?俺もうっかりするかもしんねーからさ(大切な主であり、大切な想い人である。丁重に扱う気持ちしかないものの―気分が高揚したりしてうっかり力を込めてしまうことだってあるかもしれない、と思えば釘は指しておくべきだろう、と真面目な顔で伝えておいた。二人笑顔で映る写真を無事に撮ることが出来れば、いざジェットコースターである。幸いそれほど人も多くなく、少し並ぶだけですぐにコースターへ乗ることが出来た。)ははっ、主がどんな声出すのか楽しみだな?(にしし、とちょっと悪戯っぽく笑う表情は見た目年齢よりも少しだけ幼く無邪気に見えるだろうか。あまり怖がって悲鳴を上げるようなら心が痛むかもしれないけれど、楽しんでいる様子なら新たな一面を見られると言うものだ。席に案内されて座れば)へぇ、結構体固定されるんだな(安全バーを物珍しそうにぺたぺたと触ってみたりして。いざスタートの合図があれば、ゆっくりと音を立ててコースターは滑り出す。最初のゆっくりとした速度からの急発進の瞬間、豊前の赤い瞳はそれはそれは楽し気に煌めいていただろう。スタート地点に戻ってくるまでの間も声は上げているものの、明らかに悲鳴と言うよりは楽しんでいる声だったはず。)

06/18 01:02*47

hrh.png

へっ?いやいや、何も!豊前さんがカッコいいからつい見ちゃっただけで……。(かち合った視線には一際大きく心臓を煩くさせたが、すぐに首を振って真相を白状するだろう。駆け引きも嘘も苦手な性分、つい全部口にしてしまうことも致し方無い。「勿論!既にめちゃくちゃ楽しいっス!」と念押し、きっとその足取りも軽やかなものだ。)うん、その時はちゃ~んと「痛い!」って主張するっス!……でも私もそんなに軟じゃないんで、豊前さんも気を楽にしてていいっスからね?(自らの気持ちで精一杯な小娘は相手の全てを知るわけでは無い。それでもこうして真面目な顔をしてまで主として大切にしてくれる心は知っているからこそ、小さく首を傾げながら言葉を付け加えた。それもコースターの座席に腰を下ろす頃にはすっかり子供っぽい顔へと逆戻りだが。)う゛っ!いいっスか、酷い声だったらすぐに忘れるんスよ!?(彼の悪戯な言葉にはつい言い付ける様に言い返しながらも、安全バーすら物珍しそうな様子にはつい笑みが零れた筈。やがて滑り出したコースターは急発進、そして岩壁擦れ擦れを攻めたカーブをすり抜ける。「キャ~~っ!」という黄色い悲鳴から「ギャーッ!」「速いぃ~~っ!」という少々騒がしいものまで、とにかく娘は叫びまくることだろう。スタート地点に戻ってきた頃、隣から彼の様子を見遣っては可笑しそうに声を上げる姿がある筈だ。)あははっ、めっちゃ叫んだ~!豊前さんはどうだったっスか?初のジェットコースター!(安全バーから解放され、立ち上がりながらの感想会はきっと双方笑顔だといい。もしお気に召したようなら、少々濡れることを覚悟しつつ次のコースターの話題を口にするだろう。)近くにもう一つあるんスよ、ジェットコースター。ちょっと服とかは濡れちゃうんスけど……折角だし制覇もイイっスよね!

06/18 08:42*53

bzn.png

(真っ直ぐに向けられる言葉は駆け引きなんて性に合わない男にとって心地よく「そっか?主がそう思ってくれんのは嬉しいぜ。あんがとな!」とにかっと笑みを浮かべる。ほんの少しその頬が赤くなっているのは―さて気づかれないといいのだけれども。軽い足取りに楽しんでくれているのが伝わる表情、分かりやすい少女の素直な部分を豊前は好ましく思っている。)ははっ、まぁそうなんだけどさ。大事にしねーとって思うだろ、主は女だし…大事な主だからな(ただの主としては勿論、ただ一人の人間として。そこまでは口に出さなかったけれど、伝える声は真摯で、どこかに甘さを孕んでいたかもしれない。面映ゆい空気感は一瞬のことで、コースターの順番が回ってきてしまえば好奇心の方が、前面に押し出されて目の前の出来事に瞳を輝かせる。「それは保証できねぇちゃ」と鷹揚に楽し気に笑ったタイミングでコースターは滑りだす。かなりの速度とそれに伴う加圧で体が座席に張り付くような感覚も未知のもので面白い。「はっはっは!」「楽しいな!」なんて余裕のある叫び声を残していたから、回りから比べると少々異質な二人組に見えたかもしれない。スタート地点まではあっという間のことで降りた瞬間にぱぁっと瞳を輝かせていた。)すげぇな、これ!馬より断然早い!見える景色も全然違う!面白いな、なぁなぁ主。これ一人一回だけか?(うんうんと頷いて、少し興奮気味に語る様はまるで少年の様だっただろうか。大分お気に召したようで再び視線はコースターに向かったけれども。)他にもあんのか?っし、じゃあそっちにしようぜ(にかっと笑って再び手を差し出す。「まぁ、今日はあったけーし、大丈夫だろ!駄目そうなら新しい服に着替えたらいいしな」と笑って彼女の先導で次に向かうとしようか。)次はどんなのだ?

06/18 12:32*58

hrh.png

(裏表のない二人の言葉のキャッチボールはいつだって直球勝負。きっと普段よりそのやり取りを耳にしている本丸の皆の方が照れる、なんてこともあるやも。向けられる眩しい笑顔に逐一ときめく心はそのまま、娘もその隣でとびきりの笑顔を浮かべていた。その頬はきっと同様に仄赤く染まっている筈。)~~っ!うひゃ~っ!今私、めちゃくちゃドキッとしちゃったっス……大事にされるって嬉しいっスねぇ。ありがとう、豊前さん!(真摯な声色に、垣間見える甘さに、明け透けに騒ぎ立てるのは特別な“好き”の気持ちを誤魔化したからかもしれない。つい大袈裟に心臓を押さえてみるが、感謝の言葉は一等はっきりと。――いざコースターが滑り出した後は、それぞれの騒がしさを遺憾なく発揮していた。悲鳴を上げていた間も彼の楽しげな声は十分耳に入っており、降りた後の興奮した様子や輝く瞳にはついつい笑みを零したに違いない。)あっはは!でしょでしょ~?豊前さんなら絶対に気に入ると思った!……ん?いえいえ、何回乗ってもいいんスよ!(日々速さを求めている彼のことだ、きっと気に入るとの予測が当たればつい満足気に頷いてみせた。「一通り回って、また乗ったらいいっス!」と提案しながら、己の言葉に乗ってくれた彼の手を取る。当たり前に繋ぎ直してくれる優しさに、またひとつ胸がいっぱいになる心地を得ては一人はにかんだ。)次のは速い上に落下するんスよ。水飛沫がすっごいの!(こーんな、と空いている片手を大きく広げて表現するが、きっと百聞は一見に如かず。河が横たわる隣のエリアへ向かったならすぐにお目当てが見えてくるだろう。指を差す先で、またひとつコースターが派手な水飛沫を上げている。)うわ~っ、スゴイ!皆ああやって、落ちる時に手を離すんスよ。豊前さんもやってみる?(なんて、悪戯っぽい笑みと共に下から赤い瞳を覗き込んだ。)

06/18 14:41*64

bzn.png

どーいたしまして。っつーか、まぁうちの本丸のやつらはみんな大事に思ってんよ(にかっと笑って付け足した言葉は―ちょっとばかりの照れ隠しの要素もある。一番大切に思っているのは自分だ、という自負もあるけれども、それはそれとして。初めてのジェットコースターは大変の満足と言わんばかりの笑みで、感想をあれやこれと次々に口にする。青年が子供のように語る様は少しだけ人目を引いたかもしれないけれど、当人は悪意なき視線には鈍感なものでちっとも気にした様子はなかったことだろう。)これなら何回でも乗りてーくらいだ!そっか、じゃあまた後でもう一回乗りてーな(こんな楽しいものが何度も楽しめるのか、と思えば初めて来た遊園地をいい所だと認識するのは当然のこと。主と楽しさを共有できているのもまた、いい所だと思える要因の一つだ。――さて次に目指すのはどうやら別のエリアになるらしい。同じ園内でもちょっと風景が変わるとまた物珍しそうに瞳が輝く。)おっ、この辺はさっきとちょっと雰囲気違うな。(大体の場合は駆け抜けてしまうから普段あまり景色を見ながら歩くことはないけれども―こうして手を繋いでゆっくりと見える景色も、たまには悪くない。)落下?…下に落ちるってことか。怪我とか…は、まぁ大丈夫なモンだよな(近づくにつれて人の悲鳴と共に、先ほどは聞こえなかった水音が聞こえてくる。想像がつかずに少しふんわりとした解釈をしていた瞳は実物を見ると、丸くなるだろう。)おお!なんだ、あれ!水んなかに突っ込んでったぞ!(先ほどとはまた違った景色、スピード感が楽しめそうなアトラクションに、ついつい足が逸って彼女の手を引いて列に並んでしまう。こちらもタイミングよくあまり人は多くなかったので案内は直ぐだろう。)手まで離すのか?…いいな!やってみっか(覗き込まれた瞳ににかっと笑い返す。「主も一緒にやるか?」と首を傾げて)

06/18 18:46*74

hrh.png

へへ……そうっスかね?いっつも歌仙さんとかに怒られてばっかだけど、私もみんなが大事だし、大好きっス!(未だ貴方だけを、とは勇気が無くて言えずにいる。としても、本丸の大切なひと振り――中でも一等の“好き”を向ける彼からの一言の効果は絶大だ。今日が終わってもまた変わらずに頑張っていこう、そう密かに誓って。打って変わって無邪気な彼の様子にはつられて同様に嬉しくなってしまうのが恋というもの。そうでなくとも、本よりジェットコースターは好きな方であれば、何度も首肯にて相槌を打ちながら「いいっスね、絶対後で乗りましょう!」とガッツポーズを示した。――カントリー調のエリアを見渡しながら、繋いだ手を軽く振る様はご機嫌そのもの。傍らには大好きな彼もいるものだから、つい視界に入れつつ「んふふっ」と笑みは零れ落ちる。)そうそう、まさしく下にストーンと……って、あははっ!怪我は大丈夫!(本来刀である彼等には些か想像しづらいものだったのやも。軽く説明はしたものの、語彙力の無さが故に漠然としているだろう。娘の脳裏では歌仙兼定が頭を抱えた気がしたが、実際の光景を目の前にすればそれも忘れたように瞳は輝くばかり。)そう、アレっスよアレ!滝の中に落ちちゃうの!(そんな言葉が後か先か、あっという間に手を引かれて列の一員へ。こうして先導してくれる彼の些細な行動でさえ娘には特別なことで、着席するまではぎゅう、と握り返していた筈。)ふふふ、やるっス!……実は落ちるところにカメラがあって、写真が撮られちゃうんスよ、これ。(提案には勿論とばかりに頷き、安全バーを確かめながら横の彼に顔を寄せる。仕掛けについて耳打ちする表情は悪戯っ子の如く。やがてスタートしたコースターは暫くの間ゆっくりとコースを回っていくだろう――それはまさしく嵐の前の静けさ、というやつで。)

06/18 20:08*78

bzn.png

(何となく「…嬉しいけど、なんかもやっとすんな?」なんて自分でもよくわかっていなさそうな口調でぽつりと零しては首を傾げた。さて目的のコースター付近は水が近いから少し涼し気、季節的には丁度心地よい。)あんだけ盛大に突っ込んだら、服も髪もずぶ濡れになっちまわねーか?(さすがに全身濡れ鼠になってしまっては風邪をひくのではないだろうか、と少しだけ心配そうに主の方を見る。自分はともかく、主に万一にでも風邪を引かせようものなら、恐らくは歌仙兼定あるいはへし切長谷部にコンコンと説教を食らうはめになるだろうことは目に見えていた。ざぱん、と中々派手な水しぶきを上げて滝つぼへ突っ込んでいく様子を見るに、その心配も出てくるのは当然と言うものだろう。大丈夫そうならいいのだけれど、と終った人たちの様子を見ながら少しだけ思案顔をしてみたり。とは言え、乗らないと言う選択肢はなく、順番が回ってくる頃には楽しみの方が勝っている。)そんな一瞬を写真に出来んのか?…すげーな!(現代のからくりは凄いモンだな、なんて感心しつつ安全バーがしっかり装着されていることを確認してコースターは動き出す。ちゃぷんと水の上を滑っていく様子は中々不思議なものだ。船ともまた違う感覚に出来る限り首を伸ばして周囲の様子を伺ってみたり――している間に、落下地点へ到達していた。)主、そろそろじゃねーか?いいか、行くぞ!(隣に笑いかけながらぱっと安全バーの手を離して両手を上にあげてみる。瞬間の浮遊感に「うぉっ」という小さな声を上げつつ――そのまま盛大な水しぶきを立てて滝つぼへと落下した。ぱらぱらと降り注ぐ水滴は思ったよりも控えめ、あとは精々足が少し濡れた程度だった。)…思ったより平気だったか。主は、濡れてねーか?(と降りる前に彼女の様子を伺い、コースターを降りる時にはエスコートのように手を差し出した。)

06/18 23:34*87

hrh.png

(「もやっと?」と、目の前で傾げられる首にはつい同じ方向へと首を傾けたりもしたが――今は目の前のワクワクに夢中な二人、話題は専ら大きな水飛沫の正体について。人工物とはいえ本物さながらの河が与えてくれる束の間の涼にはつい目を細めて背伸びを一回。)そりゃあちょびっとは濡れるけど、ずぶ濡れとまではいかないと思うっス!……多分だけど。(己に向けられる気遣いの視線を受け、それでも謎の自信を口にするのがこの娘。度々歌仙兼定に「全く、君という人は!」とその浅慮さを咎められていることは本丸中の皆の知るところの筈だ。しかし最早これは性格上の問題、此度も他の人を控えめに指差しながら「ほら、みんな服まではそんなに濡れてないみたいっス!」と明るく杞憂を主張した。)ホント凄い技術っスよねぇ〜……後でその写真は買えるんで、見に行きましょうね!(見上げながら呟く中、スタートしたコースターはガタゴトと乗客を運んでいく。不意に見上げた隣でその表情が興味深そうなら娘の頬もまた自然に緩んでいることだろう。)うん、準備OKっス! せ〜のっ!(彼に大きく頷いた直後、元気も勢いも良く両手は真上に。独特の浮遊感は少なくとも十メートルは続き「あぁ〜〜っ!!」と悲鳴は滝つぼへと落ちていった。余韻として緩やかに走るコースターの上、同様に然程濡れていないことを確認する。服は無事として、唯一濡れたといえば前髪くらいか。)私なら全然平気だったっスよ!あ、前髪だけちょっと……、(気がついたように前髪を片手で左右へと分け雫を拭えば、目に入るのは彼の顔。そして思い当たったように、)あはっ、豊前さんとお揃いになっちゃった!(額を剥き出したまま少し照れたような笑顔は零れ落ちる。差し出された手を取る様は、見る人が見ればきっと仲睦まじい距離に違いない。――その足で向かうのは隣の施設。モニター内とて一際目立つピンク頭はきっと見つけ易い筈だ。)

06/19 00:51*92

bzn.png

(もやっとの正体に気づくのはいつの日か、今は目の前の楽しいことにの方が優先でぽーんと抜けてしまった。どれ程の被害を受けるのかだけが少し心配の種だったけれど、降りてきた人を見る限りは思ったよりも被害は小さいらしい。)…あんだけ派手に水に突っ込むのに案外濡れねーんだな(なんて少しばかり感心した風に眺めている。現代のからくりなのだろうか、なんてちょっとズレたことを考えていたりして。「歌仙がいたら考えが足りないって怒られそうちゃ」なんて少しだけ悪戯っ子みたいな表情で内緒話みたいに声を潜めて笑った。写真を買う、と言うのは今一つ分からなかったが―すまほ、で撮るのとは違うらしいというのは分かった。同じ様に期待に瞳を輝かせた二人組は、楽し気な声をあげながら落ちていく。服への被害は少なかったものの、流石に髪はしっとりとしている。濡れてぱらりと落ちてくる髪を邪魔そうにかきあげて後ろに流しながら)そんなに濡れてねーか?そんなら良かった!…ははっ、ホントだな。目も赤かったら完璧だったな(エスコートの為に彼女の手を取ったのとは反対側の開いた手を、そっと伸ばして濡れた彼女の髪をそっと横へ避けてやる。普段見えない額を出した主の姿は、何時もと違ってそれもまた可愛らしく見える。「…可愛いちゃ」と浮かべる笑みは少しだけ照れ臭そうな、でもどこか甘さを滲ませたものだったかもしれない。エスコートの手はそのまま当たり前のように繋がれて、向かう先は先ほどの写真を確認できる施設のようだ。)おっ、あれじゃねーか?…ははっ、すげー楽しそうだな(二人揃って両手を上げて楽しそうにしているのがしっかりと写されている。それを購入したのなら形に残る思い出がまた一つ増えた。そのタイミングでぐぅ、と盛大な腹の虫が主張したりして―)

06/19 14:58*108

hrh.png

(不思議そうに且つ感心したように呟く様が何だか可笑しくて、ついつい笑ってしまうのはもうご愛敬。そんな余裕は歌仙の名前ひとつで消えてしまい、「絶対怒られる!豊前さん、ナイショっスよ、ナイショ!」と口許に人差し指を添えてあっという間に必死の様子。――それも、二人してはしゃぎながら髪を濡らした頃にはすっかり頭から抜けているだろう。隣で髪を掻き上げる仕草にはつい視線を奪われてしまい、頬を染めたままで“お揃い”を示した。)確かに、ホントっスねぇ!あ、でもその赤い目は豊前さんだからこそ似合って――、(ご機嫌な言葉はそこでプツリと途切れてしまう。それもその筈だ。手を取られたまま、もう片手で触れられる髪、そしてトドメの「可愛い」発言。途端に顔面は茹ダコ状態、嬉し恥ずかしといった複雑な表情で眉は情けなく下がりきっていた。)……ず、ズルいっス、そんなの……。(恋心を擽られ、拗ねたように一言を発するのが精一杯。次の瞬間には誤魔化すように「さ、さぁ!行くっスよ~っ!」と繋いだ手を明るく振り、隣の施設へと足を運んだ。彼があれ、と示す先に映る二人のあまりのはしゃぎ様にはついつい噴き出して。)あっはは!いやぁ~大成功!めちゃくちゃ楽しそうに撮れたっスね~!(しっかり二枚分購入したそれは本丸内のそれぞれの部屋に飾られるだろうか。施設を出て、さて次なる場所はと吟味を始めた時、ぐぅと鳴ったのは腹の虫の二重奏。)――あ。……あははっ、お腹鳴っちゃった!そういえば何も食べてなかったっスねぇ。豊前さん、何が食べたい?(お腹を押さえながら可笑しそうに笑った後は、彼に向って首を傾げた。軽くワンハンドで済ませてもいいし、ここらで休憩と店に入って腰を下ろすのもいいだろう。)ちなみに私は何でも食べられる気分っス!甘いのもいいし、しょっぱいのもいいなぁ~……。

06/19 16:51*111

bzn.png

ははっ、そうだな。内緒だ(二人揃って怒られるのもそれはそれで面白いかもしれない―なんて一瞬思ったりもしたけれど。どちらにせよ二人とも頭から抜け落ちてしまえば怒られる以前の話だろう。滴るほどではないにしろ、しっとりと濡れた髪は乾くまで後ろに撫でつけられたままになるはず。「…主が可愛いことばっか言うからだ」なんて、ちょっと照れ臭いような、してやったりのような、少しだけ顔を赤くしたままにんまりと笑みを浮かべて、冗談交じりの口調が応じる。勿論、彼女に伝える言葉にひとつの嘘も含まれやしないけれど。とは言え、慣れない恋心を抱えた身としてはあんまり面映ゆいのが長く続くのも落ちつかない。彼女が気を逸らすように明るく声を上げたのならそれに乗っかってしまうとしよう。)おう、みんなに羨ましがられるかもしんねーな(どちらも等しく楽しそうにしている写真を見て楽し気に笑う―尤も、本丸のほとんどは豊前の恋慕を知っているから微笑ましいと思ってもらえるかもしれない。一部にはぎりりと複雑な表情を向けてくる数振りもいるかもしれないな、と思いながらちょっと可笑しくなって笑ってしまった。自分だけではない腹の虫にぷは、と吹き出して)なんだ、主もか。…そーだなぁ、せっかくだしなんか腹に溜まるモン…。…主、アレなんだ?(お昼にはまだ少し早い時間だが、どうしようか。そんなことを考えながらぐるりと周囲を見回したところで、通行人が手に持っているものにふと視線が止まる。細長い何かを紙で包んでいるようだが、と首を傾げる。そういえば、篭手切が何とか、と言っていたような―と言うのは思い出せても肝心の名前は出てこない。「折角だし、ここじゃねーと食えねーモンにすっか」と遊びに来たからには、と笑みを浮かべる。)

06/19 23:33*124

hrh.png

(後ろに撫で付けられたヘアスタイルが様になっているからこそ困ってしまう乙女心。少し意地の悪い顔で返された追撃の一言で、娘はもう白旗を上げる他無い。湯気が立ち昇りそうな真っ赤な顔で「豊前さんこそ、カッコいいことばっかり言う……」と呟いた後すぐに誤魔化したものの、耳朶も頬も熱いままであった筈。幸いにも明るいムードはそれを隠してくれたらしく、内心で安堵の息を吐くばかり。)確かに、清光さんとか長谷部さんとか、短刀の皆とか……。まぁ、そこはお土産で勘弁してもらうっス!(彼の言葉でつい思い起こすのは賑やかな本丸の様子――尤も、娘側も一部の刀剣男士には恋の相談をしている為、ほぼ杞憂に終わることは間違いないのだが。日頃の感謝も込めて、お土産への決意を握り拳で示していた。――エリアの境目に差し掛かる頃、互いの音に笑い合った後は彼の指差す方を素直に見遣り、)ん~?……あっ、チュロス!いいっスねぇ、遊園地に来たって感じがするっス。豊前さん、あれにしよう!(通行人の握る其れを目にするなり瞳を輝かせ、ひとつ頷き周囲を見渡す。どうやらチュロスを販売する場所は少々限られているようで、人の来た方向へ「あっちみたいっス!」と手を引いていこう。ひとつエリアを跨いだ先、辺りは童話の世界めいた街並みへ。下町の酒場めいた店先にてチュロスは売られている。一先ずお目当てを二本、加えてオレンジジュースを一つ購入し、噴水の縁に腰掛けひと休みと相成るだろう。)はいどうぞ、豊前さん!カリッとしてて、甘くて美味しいっスよ!(一本を彼へ差し出し、「いただきま~す!」と己の分を元気良くひと齧り。アップルキャラメル味と謳われたその甘味にはつい足をじたばた、幸せそうに瞳を閉じて「ん~っ、おいひい……!」と噛み締めるばかり。咀嚼の後は隣り合う彼の顔を覗き込み、リアクションを心待ちにして見つめている筈。)

06/20 02:33*129

bzn.png

(自分の言葉や行動で表情を揺らす目の前の少女は愛らしい以外の何物でもない。―こんな感情を知る日が来るなんて、刀だった頃には思いもしなかった。それを抱えられたことは何だか嬉しくも誇らしくもある。)よっし、あとで土産も探すか。俺も江のやつらに買って帰りてーしな(本丸の仲間達はそれなりに人数がいるので選ぶのも一苦労だろうが、それもまた楽しい時間のひとつになるはずだ。「みんなどういうのが好きだろうな」なんて笑いながら人とすれ違ったりして、ゆっくりと歩く。)ちゅろす…っつーのか。そういや篭手切が言ってたのもそれだった気がすんな(細長い、あれはどういう食べ物なのだろうかと好奇心は疼く。「っし、決まりだ」と笑みを浮かべると彼女につれられるまま、向かうは屋台である。自分にはよく分からなかったので注文は任せきり。慣れた様子で注文をする様子にその内自分でも出来るだろうか、なんてぼんやりと後ろから眺めながら思う。そうして手に入ったチュロスを手に噴水の縁へ腰かけて)おう、あんがとな。いただきます(と自分も一声告げると、がぷりと勢いよく齧りつく。ふわっと広がるのは林檎の風味と―甘い別の何か。きゃらめるあっぷる、と言ってたっけか。そんなことを思いながらもぐもぐと咀嚼して飲み込む。)ん、うめぇちゃ。ちっと甘いけど、甘すぎってこともねーし…(ぱっと表情を明るくして笑みを浮かべる。直ぐに二口目に臨む程度には気に入ったらしい。「主は、こういうのが好きなのか?」と尋ねて、噴水のささやかな涼しさを感じながら暫しの休憩時間だ。途中、通行人の持つポップコーンのバケツやらターキーを見ながらあれはなんだ、と主に食べ物関連に興味を示しつつ)…そう言えばさっきから、頭になんか付けてるやつが多いが…あれは?(と動物の耳のようなものから、ぬいぐるみそのものを乗せているような様子を眺めて首を傾げた。)

06/20 11:57*135

hrh.png

ふふふ、賛成っス!絶対みんな喜んでくれるっスよ、さっすがリーダー!(勿論娘だって皆に行き渡るくらいのお土産を買い込むつもりではいるものの、本丸には彼を慕う同じ刀派のものたちが揃っている。きっと彼が選んだとなればその喜びも一入というものだ。「レッスンに使えるタオルとか?」「五月雨さんと村雲さんには犬のキャラクターのものもアリっス!」なんて雑談を交えながら、握る手を軽く振って歩いた。)あ、篭手切さん言ってました?すごいっスね、めちゃくちゃ現代のこと知ってる……!(口許を手で覆いながら瞠目した瞳で瞬きひとつ。流石江派切っての情報通だと感心のままに呟いたなら、早速足は動いていた筈だ。忘れがちではあるが、今日は彼の褒美の日。娘は何かと率先して動こうとするものの、後ろからの視線にはついむず痒くなる心地も。――がぷりとチュロスへ齧りつく様すら絵になる彼を、隣という特等席から見られることに内心で感謝をする。悪くない反応には安堵のような呼気を吐き出しつつ「うん、好き!」と元気良く頷いてみせた。オレンジジュースを口に運び「豊前さんもどうぞ!」とそのストローを向けてみせるのにきっと他意は無く、無邪気な笑顔のままだ。そして腰を落ち着けながら、尋ねられるがままにポップコーンバケツの用途やターキーの味について話したり。)そっか、説明してなかったっスね。この遊園地っていろんな物語が基になって出来てるんスよ。だからああやって登場人物みたいなものを付けて、みんな世界観を楽しんでるって寸法っス!(あれこれと控えめに指を差した先では確かに皆思い思いの装いを身に付けているだろう。にま、と楽し気に笑い再び覗き込んでは、)豊前さんも付けちゃいます?私とお揃いで~……なんちゃって。(そこには揶揄いの意味も、僅かな期待も込めたりして。そんな些細なやり取りすら、ただただ娘にとっては特別なものである。)

06/20 16:51*137

bzn.png

ははっ、帰りはすげー大荷物だな。ま、俺が持ってやんよ(本丸全員に行きわたるお土産となれば量もそれなりのものになるだろうことは想像に容易い。まぁ両手も空いてるし、ある程度の重さまでなら持てるだろうから、問題はない筈だ。「篭手切はすげー詳しいんだよなぁ、他の脇差と情報交換もよくしてるし」世話焼きが多い脇差は周囲に教えられるようにか、色んな情報を仕入れている事が多いのかもしれない、と感心しきりの口振りで頷く。)他のヤツも美味そうだけど、これで良かった(腹の溜まり具合で言えばターキーの方が上かもしれないけれど―彼女の好きなものを共有することが出来たのが何よりも嬉しい。にかっと明るく笑いながら「また食いに来ようぜ」と当然のように告げるのである。ずいっと差し出されたストローに躊躇いなく手を伸ばして)お、あんがとな。…ちょっと酸っぱいがこれも美味い(一口ご相伴にあずかってまた笑う―所謂間接キスと言う事態に気づいていないのは明白である。まぁ気づいていても遠慮したかどうかは危ういところではあるのだが。人々が楽し気に付けている飾りの意味を説明されれば、ふんふんと興味深く耳を傾ける。)なるほどな。…すていじ衣装みたいなモンか(と納得する方向性は果たして正しいかどうか、微妙なラインだ。続く彼女からの提案には一も二も無く「いいぜ」と食い気味な二つ返事。ぱぁっと明るい笑みを浮かべるとチュロスの最後の一口を食べきって)折角来たんだから、とことん楽しまねーとだろ?俺はあんまり分かんねーし、主が選んでくれ(彼女を食べ終わった様なら、再び手を差し出して―カチューシャを求める旅に出るつもりだ。もう少しかかりそうなら待つけれども―)

06/20 23:20*149

hrh.png

ホントに全員分、持って帰れるんスかね……あっ、私もちょっとは持てるっス!(本丸にいる刀剣男士たちの数はざっと数えても何十振りと大所帯。少しは貢献すべきと片手を上へ伸ばし挙手する様に示してみせたとて、この提案がOKされるかはまた別問題だろうけど。件の脇差を思い浮かべ、成程確かに『本日のりいだあ情報』を娘へ提供してくれているのも彼である。「うんうん、篭手切さんはサポート上手っス……!」と数度頷くのも無理はなかった。)そうっスか?……へへっ、うん!また一緒に食べましょうね!(当然の如く交わしてくれる約束こそ何よりの幸福。きっと次は褒美だとか関係なく、自分から連れ出せるように――秘めたる決意はいつの日にか存分に発揮されるだろう。そんな思考に気を取られていたからか、娘とて“間接キス”には気が付かないまま。その後も彼が望めば飲み回しは簡単に行われるやも。飾りについて何とも江派らしい返答を得たならば、つい可笑しそうに「確かにステージ衣装っぽい!」と一言。続く肯定の返事には一瞬瞠目したものの、次の瞬間には嬉しそうな笑みへと変化していった筈。丁度チュロスもジュースも無くなる頃、彼の手を取って再び夢の国へと歩き出そう。――そして到着したとある店の中、目移りしてはあれやこれやと互いの頭に宛がってみせようか。その末に手に取り購入したのは、アトラクション内でも外さなくて済むヘアバンドの類。恋人同士の犬をモチーフにしたそれは、それぞれに愛らしい垂れ耳が施されていた。)ねぇねぇ豊前さん、これ、私がつけてもいいっスか?(少し首を傾げて確認を取り、もし嫌がられないようであればそっと彼の首に通した後、髪型が崩れないように頭上へと持ち上げようか。「ッキャ~~!!似合う、似合うっス豊前さん!」とはしゃぐ様は相変わらずの騒がしさ。すぐ同様に装着し、垂れ下がる犬耳を持ち上げるその姿はすっかりご機嫌そのものだ。)

06/21 01:00*152

bzn.png

…まぁそんな重いモンじゃねーなら大丈夫だろ(ちょっと考えてみる。しかし相当な量になることは想像に容易で少しばかり言葉が濁った。けれど、あまり深く考え込まない性質はぱっと明るい笑みになると「まぁ、駄目だったら誰か迎えに来てくれって言うか」と笑いながらあっさりと言ってのける。次の約束もしれりと取り付けるとご機嫌さは右肩上がり。元々機嫌が悪くなるようなことはめったにない男ではあるが、今日は普段以上にご機嫌だった。恋い慕う相手との逢引なのだから当然と言えば当然だろうけれど。)次は別のモンも食いてーな、あの肉も美味そうだったし(なんて他の食べ物にも興味を示してみせる。店へ向かう道すがら、見かける頭飾りを観察しながら「本当に色々あんだな」なんていっそ感心したかのようなぽつりとした声。店に入れば壁一面に並ぶカチューシャに、ぱちりと赤い瞳を丸くする姿が見られるだろう。)すっげーな!よっし、主選んでくれ(あれやこれ、色々と試しながら「お、これは篭手切に似合いそう」とか「こっちは松だな」なんて仲間達に似合そうなものについつい視線が行ってしまったりして。――大試着会の後に決まったのは犬の耳だ。)犬だとどっちかっつーと雨と雲を思い出すな(なんて笑いながらも彼女と対になるのは悪い気はしない。)おっ、いいのか?頼むな(と言えば、腰を落として彼女がつけやすいように身を低くする。てろん、とたれた犬の耳が装着されたならちょっと照れ臭そうにしつつ)流石にちょっとむずむずすんな。…まぁ、主が喜ぶならいっか。…ははっ、主も似合ってんな。(ちょいちょいと自分のカチューシャへ触れる落ち着きのない指先。彼女の方を見ればその姿に表情を緩ませた。)そうだ、主。あれ撮ろうぜ。かめら。折角だしな(記念の一枚、を求めての提案は明るい笑顔で発せられるはず―)

06/21 11:55*160

hrh.png

(誰かを迎えに、の言葉を耳にした一瞬だけ、娘はピタリと止まる。それはデートの終わりが早まってしまうが故の密やかな落胆だったが「ん、そうっスね!」と明るく笑い飛ばしてしまう。それも次があるからこそ。彼の整った横顔が、今日は一段と輝いている。太陽の如く眩しい笑顔が何割増に見えるのは恋心の欲目だろうか。)いいっスねぇターキー……あ、じゃあ次は泊まりで隣の遊園地にも行きたいっス!あっちのご飯も美味しいし!(先程見かけたメニューを思い浮かべ、次いで思いついたアイデアはすぐさま口に出して笑ってみせる。すれ違う人々の装飾に「あれ可愛い!」と感想を言う一場面もあっただろう。店内ではスパンコールをあしらったものや夏らしい涼やかな色使いのものを手に取り、彼の言う仲間たちを思い浮かべてまたひと笑い。「これは桑名さんっスね!」と黄色い熊のぬいぐるみがついたものを見せてみたり。)あははっ、確かに!じゃあ今日は私たちもニコイチっス!(二匹の犬こと江派のふた振りは今頃くしゃみでもしているやも。逐一身丈を己に合わせてくれる優しさにときめいて、その照れた顔にはまた一段とはしゃいでみせた。)カッコいいのに可愛くて……豊前さんステキすぎっス~!私もちょっと恥ずかしいけど、似合うって言ってもらえて嬉しいし……。(えへへ、と笑みを零したのも束の間、彼の提案には嬉々として「それ賛成!」とすぐにスマートフォンを取り出す次第。目前に構えなるべく顔を寄せて、互いの犬耳が全て収まるようにシャッターを切ろう。)はいチーズ!……うんうん、いい感じっス!(確認の為に見せた画面には楽し気な二匹の犬が納まっており、これもまた思い出のひとつとなったに違いない。)さぁて、まだまだ行くっスよ!こっちこっち!(弾ける笑顔で今度は娘の方から手を繋ぎ、新たなエリアへと足を運ぶとしようか。お目当ては勿論、宇宙を駆けるジェットコースターだ。)

06/21 15:39*165

bzn.png


(せっかくのでぇと、に他人の介入は出来れば避けたい気持ちはあるものの、主に荷物を持たせるわけにもいかず―と思えば少々複雑な男心である。まぁ最終手段だしな、と自分を納得させて一先ずは頭の隅へと追いやった。)隣?そういや、もうひとつあるって言ってたっけか。…っつーか、本当にいーのか?泊まるってなったら一緒の部屋だぞ(スルーしようかどうか、一瞬迷って―けど、あんまり意識されていないのも不本意な気がして。にやりと浮かべる笑みは珍しく意地の悪い色を宿している―まぁ聞きながらちょっと自分も心音が早くなっているなんて恰好悪くて言えないけれど。すれ違うひとたちの様々な装飾に感心を寄せつつ、自分たちもその一員になってしまえばよりテーマパークへ馴染むことが出来るだろうか。)にこ、いち?(言葉の意味を探るように自分でも口にして首を傾げる。視線は自然とどういう意味か、と彼女に尋ねるように向けられているはずだ。)ははっ、じゃあお互い様ってやつか。でも主に褒められんのは悪い気しねーよ(可愛い、は正直複雑ではあるものの彼女が嬉しそうなので良しとした。「可愛いのは主の方だけどな」とついつい口に出してしまったのは、うっかりである。―本日三枚目となる写真は大はしゃぎした先程とは違って少し落ち着いてはいるものの楽し気な二匹の犬だ。こんな風に見えんだな、とマジマジ写真を眺めたのなら次のエリアへ向かうとしよう。)おー、主もやる気満々だな。で、次は何だ?速いやつか?(なんて声は期待に弾んでいるだろう。連続で乗ったジェットコースターは豊前も気に入ったようで、わくわくとした瞳は楽し気に輝いているはずだ。移動した先はまた先程とは雰囲気が違う。)おお…なんか、すげーからくりがいっぱいあるな(あちこちを眺めてはあれはなんだ、これはなんだと興味津々の様子で―)

06/21 22:08*175

hrh.png

――へ?(間の抜けた発音が二人の間に落ちる。文字通りピンク色の頭の中では『一緒の部屋』というワードが何度もリフレインしていたが、やがて固まっていた表情はじわじわと真っ赤に染まっていく。意地の悪い顔すらこんなにカッコいい、と現実逃避した思考に脳内の乱藤四郎が「主さん、そこじゃな~い!」とツッコんだあたりで、ようやく言葉は出るだろうか。)い、一緒の部屋、とか、私の心臓が止まっちゃう……!!(一体何を想像したのかはさて置き、段々襲い来る愛しさと憎らしさに任せ「うわぁ~~ん!豊前さんのイジワル!」と痛くも痒くもないパンチを炸裂させた。勿論、赤面顔のままで。――やがてそんなひと騒ぎも過ぎ去った頃、彼が切り返す単語にはああ、と納得顔で掌をひとつ打つ。)二人で一つの形になる、ってこと!(それだけ言えば伝わるだろうか。少なくとも五月雨・村雲両名の顔くらいは浮かぶやも。その後続いた褒めちぎりは普段から本丸でも浴びせているだろうが、「可愛い」の反撃はあまりに効果抜群。「ひぇ……」と小さな悲鳴を発し、ヘアバンドから伸びる両耳を使い思わず双眸を覆い隠した。今後は撮った写真を見る度にその言葉を思い出してしまう予感がする、そんな一場面。)そりゃあもう!だって豊前さんといっぱい遊びたいんで!(弾んだ声はきっと同様に響き渡る。問い掛けに「速いやつ!」と頷き返したならば、向かう先は最早固定されていた。辿り着いた施設はまるで宇宙空間――刀剣男士にとっては星空を連想させるやも。)ここは宇宙……えーっと、空のその向こうの再現なんスよ!わざと視界が悪くできてるからめっちゃ速く感じるっス!(拳を握って力説しては、空を飛ぶための設備だとか内装について話したり。そうこうしていれば列も進み、すぐに着席することになる筈。傍らの彼をじっと見ては「楽しみっスね!」なんてはにかんでみせた。)

06/21 23:13*179

bzn.png

(じぃっと面白がるように反応を見ていた豊前にとってはみるみると変化するその表情すら、愛らしいからついつい眺めてしまったけれど。)ははっ、悪いって。(さして痛くもない拳を片手で受け止めながら、ちっとも悪いと思ってなさそうな口ぶりが応じる。ぱしっと拳を軽く捕まえたなら「何もしねーから安心しろ」なんてまるで何でもないことのように嘯いてからぱっと手を離した。これも冗談の一つ――か、どうかの真相を知るのは豊前だけである。)なるほどな、今日の俺と主は“にこいち”か。そんならしっかり掴まえとかねーとな(と言って、握る手に少しだけ力を籠めるとにかっと明るい笑みを浮かべる。垂れた耳をめいっぱい引っ張って顔の半分を隠してしまった相手に「主、何隠してんのよ。折角の可愛い顔が勿体ねぇちゃ」と笑いながらぽんぽんと頭の上に手を乗せた。他意も悪意もありはしない、素なのだが―だからこそ性質が悪いと言えばそうかもしれなかった。次なる目的地までやってくると、)空に向こう側があんのか…すげぇ暗い感じするけど、ちょっとワクワクすんな(宇宙―と言うらしい。空の向こう側、真っ暗闇の中に光る無数の白い点が星だと言う。どれもこれも興味深そうに眺めながらコースターに乗りこんだ。)おう、これもさっきのヤツみたいに楽しいといいな(にかっと笑いながら隣に応じる。最初の内は「次はどうなるんだろうな」なんてちょっとした余裕もあったものの、進むにつれて周囲の景色を目に焼き付けるのでめいっぱいになるだろう。流れるように宇宙空間の中を走り抜けていく、あまり変わらない景色のせいか体感速度は他の二つよりも幾ばくか早く感じて楽し気な笑い声をあげるだろう。スタート地点に戻って来た時にはにこにことご機嫌な笑みで)これもすげーな!うちゅう?ってのはホントにあんな感じなのか。主は行ったことあんのか?(と変わらず、降りる時には手を差し出して―)

06/22 00:59*184

hrh.png

(いつだったか、篭手切江の言葉が今更脳裏を過る――「りいだあは“沼”ですよ、気を強く持って下さいね」それは思い出すにはあまりに遅すぎる忠告。捕まえられた拳も、嘯かれた一言も、心臓を更に煩くさせる要素となっただけである。現に新たに教えた言葉に絡め、明るく手を握ってくれる姿には更に絆される気持ちで、)ううっ、もうず~っと掴まえててほしいくらいっス……!(と、噛み締める様に呟いてしまう始末。ときめきやら眩しさやら恥ずかしさやらで覆い隠した先、他意の無い言葉がまた罪深い。観念するかのように耳を退けたなら「ズルいっス……またカッコいい……」とのぼやきがポツリ。そんなやり取りすらずっと覚えておきたい思い出のひとつ。)でしょでしょ?宇宙って考えるとちょっと怖いっスけど……私、これは結構好きなんスよ!(あっちにもこっちにも、360度で星が見える空間はいつ見たとて不思議で、娘に説明できることは少ないかもしれない。それでも彼からの言葉には元気よく頷き、隣で同様に瞳を輝かせていた。コースターは宇宙船の如く夜闇を進んでいく。嬉々とした悲鳴は勿論「わ~~っ!」「きれ~~いっ!」との感嘆まで叫び声に含まれていただろう。二人揃ってめいっぱい楽しんだ後、彼の手を取りながらの感想会は最早定番となりつつある。)ホントすごかったっスね~! 私っスか?行ったことないけど、写真でなら見たことならあるっスよ。本当に行くのはちょっと怖いかなぁ……。(なんて、少し首を傾げて。その足で施設を出て少し進んだ同じエリア内、あるアトラクションの表記にはにまりと企んだ視線で悪戯っぽく赤い瞳を見上げようか。)豊前さん、次はちょっと趣向を変えません?――ズバリ、点数で勝った方がひとつお願いを聞く!(人差し指を立てながら口にしたのはちょっとした遊びの一環。あれ、と示した先のシューティング系ライドこそ、娘の次なるお目当てだろう。)

06/22 02:05*188

bzn.png

ははっ、主がいーなら俺は掴まえとくけどな(からっと笑いながらあまりに当然の様に告げる。ただあんまり自分ばかりが独り占めしていては、本丸の他の仲間達の怒られてしまうのも目に見えていた。まだ幼さの残る人の子を、本丸の皆が慕い大切にしているのは明らかなものだから―そこに恋慕が混じっているのは、今のところ豊前ただ一振りのはずだが。「そりゃ、あんたの刀だからな」カッコイイのは当然、と言いたげに胸を張った。どこを見回しても暗闇と星が広がる空間は果てしなく、底なしのようにも見える。ライドが終わるまでの間は飽きもせず周囲を見回していただろう。人の姿を得てもう暫くも経つがまだまだ知らないことだらけだから、現世は面白い、なんて。)なんだ、宇宙ってのは怖いところなのか?…まー、確かにちょっと底なしみてーな感じはあったけどな(星の広がる綺麗な空間―というだけではないのかもしれない。彼女の様子を見ながら首を傾げる。アトラクションを出て次に向かう先も彼女に引かれていく。明るい声が弾けると)おっ?勝負か、いいぜ。受けてやんよ!(点数で競うと言う言葉ですべてを察した―わけではないものの、楽しそうな気配を察知すると躊躇いもなく頷いた。「で、何するんだ?」なんて後から聞く始末だ。指差された先に視線をやれば、どうやら的当てのようなものらしい。)要するに、これで光ったやつを倒せばいーんだろ?(早速、並んで乗り込む。幸い何処に行ってもそれほど並ぶことなくアトラクションを楽しめるので、待ち時間も少ない。慣れない武器のようなものを手に取って興味深く眺めたり、操作感を確認してみたりしつつ―ライドが滑り出す頃にはわくわくと瞳は輝いているだろう。)よし、主が相手でも勝負なら負けるわけにいかねーな!俺の早打ち見せてやっからよ(ぐっとガンを握って笑う。さて反射速度と動体視力に優れた身はどれほどの結果を出せるのか―)

06/22 10:21*193

hrh.png

(本丸内での立ち位置は紛れも無く主――ではあるものの、皆の対応には各々差異がある。妹、友人、ご主人様、エトセトラ。けれども、こんなにも真っ直ぐに手を掴まえてくるのは目の前のたったひと振りのみ。だからこそ何度も勘違いをしそうになるのが乙女心――恋心というもの。胸を張る姿さえやはり眩しく格好良い、と思わず胸元を押さえてしまうのだった。一方で、人工物とはいえ宇宙空間を物珍しそうに見遣る彼の様子はどこかあどけない。隣で声を上げつつ、ついこっそりと緩む頬は止められなかった。)何というか……宇宙って果てが無いらしいんで、元の場所に戻って来られなかったらどうしよう!って考えちゃうっス。本丸に帰れないとか、ホント怖いっスから!(それは例えばの話ではあったが、この一年間ですっかり本丸が一番の居場所となったが故の言葉。無駄に真剣さを帯びて、握り拳も示し――そんな様子も、提案に乗ってきた彼へ「そうこなくっちゃ!」と返事をする頃には笑顔へと変わっていた。並んでいる合間にあれこれと説明し、趣旨を掴んだ彼に大きく頷いてみせる。)そうそう!敵っぽい奴とか、親玉とかも狙うんスよ!(同様にガンを握りつつ、スタートの高揚感に身を任せていたのも束の間、彼が寄越した間際の一言は見事ハートを撃ち落とす一発に違いなく、)ぶ、豊前さん、ホント、そういうところ~~っ!!(何とも漠然とした叫びは賑やかなBGMに掻き消されていった。スタートダッシュは明らかに心の諸事情により出遅れたものの、徐々に楽しさに身を任せ対象にガンを向けていく。勝負と言いつつも「豊前さん、ガチで早い!」「わっ、変なヤツいる!」「ギャーッ無理無理!豊前さん助けて~っ!」と始終楽し気に声を掛けていただろう。やがて最後の敵が過ぎ去った後、手元に点滅する得点は215.000、レベルはL‐4と平均じみている。さて、きっと注目すべきは刀剣男士たる彼の成績で――、)

06/22 16:28*198

bzn.png

はー…なるほどなぁ。そりゃ確かにちょっと怖いかもしんねーな(果てが無い、と言われるとぞわりとした何かが背筋を駆けあがる。其れは所謂不気味さというものかもしれない。散らばる星々を綺麗だと思いながら見ていたけれど、そう言う話を聞いてから改めて見てみると不気味にも見えてくる気がして、少しだけ息を飲みこんだ。「ははっ、主が迷子になったらちゃんと迎えに行ってやっから心配ねぇちゃ」勿論迷子にさせるつもりもそもそもないけれど―如何せん走り出すとうっかり走り過ぎる男なもので。代わりに万一があっても必ず見つける、と力強く言い切ろう。勝負事は嫌いではない―というよりも割と好きな方だ。勝ち負けにものすごく拘るタイプではないけれども、勝負を楽しむ事は出来る。)どういうところだ?(なんて真面目な顔で聞き返しながらも、滑り出したライドに合わせて照準は的へと向けられていた。最初こそ少し戸惑うこともあった―何せ弓とも違って照準はレーザーポインタのようなもので上手く合わせるのにコツがいる。)思ったより当ったんねーな!(と言いつつも、声はどこか楽しむ調子だっただろう。少しずつ慣れてくると得点も重ねるようになってくる。「ははっ、分かって来た!」「任せろ!」と注番を超える頃には命中率が大分上がっていたはずで、ばしばしと的を打ち抜いていただろう。)はー…すげぇあっと言う間だったな(最後の敵を通り過ぎたところで、手元の得点を見る。214.000――どうやら前半慣れるまでのミスが大きく影響したようだった。)おっ、俺の方が低いってことは…主の勝ちか!ははっ、主やるじゃねーか。(少々悔しそうにしつつ、さっぱりとした笑みを浮かべて「もう一回やったら勝てると思うんだけどさ」なんて付け足した。当たり前のように手を取ってアトラクションを抜けると)…で、主は何してほしい?(と顔を覗きこんで尋ねた。)

06/22 19:36*204

hrh.png

(学がある訳ではないものの、未知なる宇宙を想像するくらいには普通の十六の娘だ。思わず一緒になって息を飲み込むが、続く言葉の頼もしさに「うん!その時は大声で呼びながら待ってるっス!」とこれまた何某に咎められそうな返答をはにかみながら零した。)うわぁ~~ん!無自覚っスこの人!篭手切さんに報告してやる~~っ!(まるで負け惜しみのような一言はどこかお道化た響きも孕んでいたが、それ以上答える気はない様子でシューティングに気を取られていく。動くコースターに動く的、確かに狙い撃つには少々のコツと慣れが必要となるか。たとえ外したとしても楽し気な笑い声は二人一緒だからこそ。段々と狙った場所を仕留められるようになった頃、彼の手裁きに「すごい!カッコいいっス!」と黄色い声を上げたり、敵の親玉らしい的を撃てた際には「やったー!」と子供同然にはしゃいでみせたり。)ホント、あっという間だったっス……でも結構できた気がするっスよ、私!(以前乗った時よりは感じた手応えにぐっと拳を握ってみせる。そして覗き込んだ先――得点が僅差で上回っていたことにはつい瞠目して口許を覆った。)ウソ、え~~っ!?勝っちゃった……!(その声は喜び半分戸惑い半分。きっと彼が勝つだろうから、お願いを更なる“褒美”にしてもらおうという算段だったのだ。だからこそ、覗き込まれた先で娘の唇はついまごついてしまう。)え、えっと、え~っと……、(握られている手を思わずぎゅっと握り返す。やがて意を決したように赤い瞳を伺い見ては、すぅ、と息を吸い込んだ。)――主じゃなくて、名前で呼んでほしいっス!! あ、頭の二文字だけでもいいから、その、二人だけの時に……。(ずっと彼と刀派を同じくするメンバーたちが羨ましかった、ということは誰にも打ち明けていない。人々が行き交う往来で、逃げも隠れも出来ない真っ赤な顔の娘が一人。今はただ彼の返答を待つのみだった。)

06/22 21:33*208

bzn.png

(――篭手切への報告、とは果たして。そんな疑問が沸き上がりはした物の、疑問を彼女にぶつける暇もないままにアトラクションは始まってしまった。そうなるともう疑問はすぽんと頭から抜けて、ただ目の前のことを楽しむだけだ。元々の勘の良さに動体視力、反射神経の良さなどもあって全くの初めてであることを思えば中々の成績をたたき出したと言えるだろう。無論一切の手加減も忖度もなしである。)ははっ、負けちまったかー。慣れるまで結構かかっちまったからなぁ(僅差での負けに悔しそうにしつつも、その表情は晴れやかなものだ。勝ったら何かを願おうか、とかは特に考えていなかったし―彼女の望みが聞けるのもまた嬉しいことだと思えば、勝っても負けても豊前としては良かったのかもしれない。「どした?言いにくいことか?」まごつく様子をきょとりとした様子で見やる。別に急かすつもりもないから、彼女が言い出すまでは穏やかに笑みを浮かべながら、黙って待っていただろう。やがて不意に繋がれた手に力が込められた、と思えば―)…名前?(ぱち、と赤い瞳が意外そうに瞬きを繰り返した。審神者の名を付喪神が呼ぶのは避けられている。名前は―神にとって契約と同じ意味を持つのである。その扱いに慎重になるのは当然と言えば当然だから、気にしたことはなかったけれども。)…いーよ。主がそうして欲しいなら(この場に他の刀剣男士がいたら止めただろうか。幸いなことにここには豊前しかいない。少しだけの優越感を隠すように、いつもの明るい大らかな笑みを浮かべて「ハル」と―大切な宝物を呼ぶように優しく呼んだ。江の仲間達を呼ぶのともまた違う響きは、なんだか少しだけ鼓動を早くするようで、照れ臭い。)…ははっ、なんか照れんな(とはにかむように笑って見せたけれど、その表情には喜色ばかりが滲んでいた―)

06/23 00:23*214

hrh.png

(本丸内で些細なゲームであったり賭けであったり、そういう勝負事に刀剣男士たちと興じることは多々ある。故に、此度だって彼が忖度などせず全力で付き合ってくれたことは娘の目にも明白だった。)私どんくさいから、寧ろ豊前さんが初心者くらいで丁度良かったくらいっスよ……次乗ったらぜ~ったいダブルスコアで負けるっス!(悔し気な彼へ重ねる言葉にお世辞などの色は無く、これは素直な感想だ。「何ならもう一周いきます!?」なんて言葉も付け加えて。いずれにせよ、一旦建物から出たところで言葉を詰まらせる姿は普段ではあまり見ない姿やも。勇気を出して口にした後は、彼が繰り返す「名前」の言葉に小さく頷き返していた。きっと古参の刀たちが聞けば「なんてことを言うんだ!」と娘を咎めたに違いなかったが、これでも悩んだ末である。審神者たちの間で実しやかに語られる「名前を取られたらもう逃げられないらしいよ」という噂だって知っていたが、それもこれも相手が豊前江――恋い慕うそのひと振りであるからこそ。)――っ、(笑顔に伴って発されたその二音が鼓膜を揺らした時、身体に甘酸っぱい喜びが駆け巡る。鼓動だって嘗てない程に煩くて、それなのに緩む頬は抑えられない。)えへへへ……照れるけど、すごく嬉しいっス!なんか、豊前さんの特別って感じ!(はにかんだ笑顔で見上げたならきっと表情もお揃い。以降の呼称を強要する訳ではないものの「いつでも呼んでくださいね!」という念押しはしっかり付け加えて。やがて歩き出す先は次なる場所か、それとももう一周が実行されるか――どちらであっても繋がる手を妙に意識してしまう。許されるならば隣り合う距離感はもう一歩近くへと寄ったりして。)なんか、今日は豊前さんのご褒美なのに私ばっかり得しちゃってるっス……。ねぇ豊前さん、もっとワガママ言っていいんスからね!?(と、今更な言葉と共に、娘なりの真剣な表情で覗き込もうか。)

06/23 05:52*222

bzn.png

ははっ、じゃあ次ん時は俺が主に願い事聞いてもらえるってことだな(それはそれで楽しみだ、とからっと笑みを浮かべる。次も当然のようにあると思っているし―なんならもう一度誉を10回取れば叶えられるだろう。「んー、どうすっかな。折角慣れてきたしもう一回もいいけど」と提案には思案顔。付喪神にとっても名前は大切なものだという認識はある。もちろん彼女の名乗るそれが本名かどうかは分からないし、頭二文字だけであれば縛ることにもならないから問題はないだろう―けれど。其れでも少しだけその名前を口にするのは緊張が伴った。胸に宿る恋心故に。)そっか?…アンタがそれで嬉しいなら構わねーけどよ。(ハル、と柔らかな響きをもう一度声に乗せるとはにかむように照れ臭く笑う。胸を内側から擽られるような感覚にがしがしとカチューシャを落とさないようにしつつ、自分の頭を掻いた。)名前呼ばなくても、特別に決まってんだろ。…特に今日は、みんなの主じゃなくて、俺のハルだしな!(本丸に居れば彼女はみんなの審神者だ。けれど―今日は違う。帰るまでは豊前が独り占めできる存在なのだ。それがただ嬉しくて浮かべる笑みは晴れの空みたいに明るいものであったはず。)…っし、やっぱ次は別んとこ行こうぜ。折角来たんだし、色んなの試してみる方がいーだろ(繋がれた手もそろそろ当たり前のように馴染んできた気がする。真剣な表情にじっと視線を返すと、空いた手がつんとその額を突いて)十分すぎるくれー貰ってるちゃ。ハルが楽しそうにして、笑ってんのが一番の褒美だしな。なぁ次はアレにしねーか?(にかっと笑って告げるのは掛け値なしの本心である。彼女が愛らしく笑っている姿を独り占めできる以上の褒美は、思いつかない。ぱっと顔を離すと、指差したのは少し離れた場所に見える船の一部。大きなそれは、先ほど通りがかった時から気になっていたらしい―)

06/23 11:19*227

hrh.png

(彼の願いとは一体何だろう。そんな思案顔を一瞬浮かべたものの、すぐに「私が叶えられることにしてくださいね!?」と念押しを。“次”の約束は未来で当たり前のように叶うだろうから、今はその時に備えようと一人頷いていた。何せ、此度勝ち取ったお願いとてすぐに実行されたのだから。――ところで、娘の思考回路は昔から単純明快、悪し様に言えば考え無し。故に『春陽』という名を決める際も「本名に春が付くんで、春って入っていれば何でもいいっス!」と言ってのけ管狐を呆れさせた、なんていう話も。つまり、彼が呼ぶ二音は娘にとっても特別なもの。繰り返された響きにまたときめき、嬉しそうに「はい!」と答える。その後に続いた言葉にはもうノックアウト寸前、悲鳴が出ないように思わず空いている手で口許を押さえたものの、顔は見事に真っ赤だった。)お、おお、俺の……っ!? ううっ、豊前さんのせいで心臓バクハツしちゃうっス……!!(晴れやかな笑みがいっそ憎らしい程で、だけどやはり愛しくて。隣で呻く娘はまた一つ得をしてしまったに違いない。真剣な表情もツンと突かれてしまったなら額を片手で押さえつい締まりの無い笑みを浮かべる。伴う言葉は此方も本音に違いなく。)そんなの、楽しいのも笑うのも、ぜ~んぶ豊前さんが一緒だからっスよ! ……あ、蒸気船?うんうん、いいっスねぇ!乗ろう!(指し示す方角に見えるのは船から突き出る煙突部分だろうか。ピンときた様子で彼を見遣り、手は繋いだままで城の前を横切って其方へと移動しようか。戻ってきたエリア内、白い蒸気船はアトラクションを越えた優雅な佇まいをしている。一度に多くの乗客を乗せることが出来る為か、順番だってすぐに巡ってくる筈。)実はこれ、私も初めて乗るっス!豊前さんは一階の先頭と三階、どっちがいい?(首を傾げた問い掛けはワクワクを抑えられない表情で。タラップを踏み進めば、出航の合図はもうすぐだ。)

06/23 17:00*231

bzn.png

(彼女に叶えられる―というよりも彼女にしか叶えようのない願い事については口に出来るその時まで大切に秘めておくとしよう。叶う時が近いのか、遠いのかは分からないけれど。)ははっ、百面相だな(慌てたり赤くなったりと忙しない表情を、楽し気に眺めて、繋がれていない空いた手で彼女の頬をぷに、と突いた。柔らかい頬の感触に期限を良くしたように笑いながら「ハルの頬はやわらけーな」と告げた。)爆発したら遊べなくなんぞー(なんて、彼女の内心を分かっているのか居ないのか―多分居ないけれども、ふはっと吹き出しながら、繋いだ手を大きく揺らす。自分のせい、というその意味が自分の望むものであったなら―なんて、少しだけ思って満足気に瞳を緩ませながら、目的地へと向かって足を進めよう。)そっか、そんなら嬉しいな。アンタが洒落た格好して、俺と一緒に笑ってくれて…最高のご褒美だな!(願わくはこれが特別なご褒美ではなくて、日常になればなおよいのだけれども―さすがに高望みだろうか。ともかく、本丸の主ではなく、ただのハルを独占出来ている幸福を実感するだけで、機嫌は右肩上がりだった。)蒸気船、船か!あんなでっけーのが(少し遠くでも大きく見えるそれは―近づいてみるとますます大きく映る。そびえたつ、もはや城にも見える船に瞳を輝かせて彼女の手を引く。早く早く、と急かす様は青年と言うよりも少年の仕草だったろうか。「おっ、ハルも初めてか。じゃあ二人で初挑戦だな」と初めての事に二人で挑むと言うのもまた楽しい。乗船すると水の流れに合わせて少し揺れるのが不思議な感覚だった。)先頭って響きがいいな!一番前ってことだろ?前に決まってんよ(とにかっと笑えば、一番景色の良さそうな場所を目指して先頭へと向かうとしようか。出向の合図で船が滑り出せば「おお!」と興味津々で水面を覗きこむ。)

06/23 19:22*234

hrh.png

(一体誰のせいで――とは最早愚問でしかない。好いた相手に頬を突かれる、なんて一度だって経験は無いのだ。胸がいっぱいになるのに、何故かもっと触れ合いたいという心地。その欲と好奇心は若さ故なのか、照れ臭そうにはにかみながら仕返しとばかりに彼の頬へ手を伸ばしていた。)豊前さんの頬っぺただって柔らか……、……く、ないかも……!?(ふに、と触れた先、端整な顔立ちには無駄が一切無く、思わずその差に瞠目してはペタペタと無遠慮に触れてみたり。)う゛っ!そ、それはイヤだ……耐えてみせるっス、頑張れ私!(呻き声と共に彼の頬から手を離したなら、その手で握り拳を作ってみせた。ゆらゆらと揺らされる方の手の先、つられるように頬を綻ばせた娘の双眸は相も変わらずひと振りだけを見つめている。「最高のご褒美」と笑う彼が今日は一等に眩しい。願わくば今日だけで終わりではなく、これが当たり前であれば――なんて我儘は未だ口に出来ず。ともあれ、船を目の前にして無邪気に手を引く彼の姿には思わず噴き出したりして、周囲の人々から見れば些か賑やかで微笑ましい二人だろう。初めてを共有できる喜びのままに頷きながら、彼の選択があまりに“らしい”のでつい可笑しそうに笑ってしまう筈。やがて動き出す船は白い波を描きながら河を進んでいく。彼同様に甲板から覗き込んでは「すご~い!」「思ってたより速いっス!」とキラキラした瞳で辺りを見回そうか。)なんか、旅行に来たみたいっスね。豊前さんともっといろんなところに行ってみたいな~!(船の柵に片腕を掛け、覗き込むように見上げる。「ね!」と同意を求める言葉は強要ではないにしろ、同じ気持ちであればいいという願望によるものだろう。――と、ふと思い立ち取り出したのはスマートフォン。迷わずカメラアプリの録画ボタンを押したなら、レンズを向ける対象は勿論決まっていた。)豊前さん!遊園地、楽しんでるっスか~?

06/23 21:18*236

bzn.png

(ふにふにと何度か突いたのちに、細い指先が自分の頬に伸びてきた。彼女相手に警戒なんて欠片もしていなかったから少しだけ驚いたように目を見張り―けれど、そのまま大人しく頬へ触れさせた。「ははっ、鍛えてっからな」なんて笑ってみたものの、さて体を鍛えるのは頬の柔らかさに関係あるかどうか。まぁ良く笑い喋る男なので、表情筋と言う意味では鍛えられているかもしれないが。無遠慮にぺたぺたと触られても特に抵抗はしないものの―聊か気恥ずかしいと言うか、落ち着かないと言うか。「主、あんま油断してっと噛みつくぞ」なんて手で噛みつく真似をするように軽やかに笑った。冗談だ、いまのところ。――水面を切るようにして走り出した船は大きな船体からすると思いのほか速くて、ますます気分は上々だ。)だな!こんなにでけーからもっとゆっくりとか思ったけど、中々の速さだ(ぐんぐんと進んでいく景色と、切り裂かれ波立つ水面と、視線は何方にも向けられて忙しい。それから、楽し気に瞳を輝かせる彼女を見るのにも一役買っている。「…人間の目って二つしかねーの不便だな」なんて思わずぽつりと零してしまう程度には、見たいものが多すぎた。)旅かー、確かにいろんなところにいくのは楽しそうだな。現世なんてまだ見たことねーもんばっかだしよ(今日の遊園地もそうだし、それ以外にも見てみたいものはたくさんある。また現世に遊びに来る機会があればいいと思う程度には満喫している。それが―彼女と一緒だったのなら、そう思うと胸の内に湧き上がるのはわくわくと喜びだろう。「ハルは、もっと他にどっか行ってみてーとこあんのか?」と興味本位もあって首を傾げる。同意を求める視線には「おう」と衒いも無く、笑いながら頷くだろう。)かめら、写真か?(きょとと首を傾げながら問う。「すげー楽しいちゃ」と笑って―)

06/24 00:45*247

hrh.png

(聞く人が聞けば首を捻る彼の発言にも、実際頬へ触れている当人である娘は納得したように頷くばかり。成程、鍛えている人は面立ちにもしっかり表れるのか、とつい食い入るように見つめてしまう。――と、不意に示された噛み付く仕草によって胸の鼓動はまた早くなり、頬はじわじわ熱を帯びていく。「そ、その時は噛み付き返すっス……!」と示す同様の仕草は精々小型犬の迫力といったところか。――船上にて、上機嫌な彼の姿は娘をも満足させている。不便、との一言には「確かに!もしくは全方向見渡せたらいいっスよねぇ」なんて、本意をわかっているやらいないやら。)でしょ?見たことない場所も知らない体験も、一緒ならきっともっと楽しいっスよ! 行ってみたいところ……そうだなぁ、沖縄の海とか……あっ!福岡とか長崎にも行ってみたいっス!(いくつか名前を出したものが九州に偏っているのは彼の来歴を思い浮かべたが故。彼が嘗て存在したかもしれない場所――いくら座学が苦手な娘とて、自然と知識は頭に入っていた。それは忖度などではなく、純粋な好奇心によって嬉々とした声色の筈。)ううん、動画。今日の記録っス!へへ……豊前さんが楽しそうで、私もすっごく嬉しいっスよ!(画面越しににかりと笑い、そのまま「豊前さん、カメラに向かって“ファンサ”ください!」なんて言ってみようか。――斯くして、船は十数分かけて河を一周し、元の停泊場へと戻っていくだろう。降りた後には「めっちゃ気持ち良かった~!」なんて伸びをしたり。)さて、まだまだ時間はあるっスよ。一先ず戻ってきたし……もう一回、あれ!行こう!(笑顔で指を差したのは最初に乗った岩山のコースター。折角だから、と娘の方から手を取って引いたなら二回目の乗車は叶うだろうか。その後も気になるアトラクションや食べ物へ手当たり次第、疲れ知らずの二人の遊園地巡りは笑顔が絶えず、日が暮れるまで続いたに違いない。)

06/24 03:27*252

bzn.png

ははっ、ハルの噛み付きはあんまり痛くなさそうだな!(からからと半ばからかい混じりに笑いながら、がぷ!とばかりに噛み付く真似をしていた手で彼女の頬を軽くつまんでぱっと離した。「お、いいな!現世には俺らに関係する所もいっぱい残ってんだろ?」と興味津々に尋ねる瞳は、何処か懐かしげでもある。)ま、俺はあんのかわっかんねーけどさ(何せ自称幽霊みたいなものである。その事を悲観したり嘆く気持ちは一切ないものの、ちょっとばかり羨ましくはあったりして。しかしそれを滲ませないからりとした態度で笑った。彼女と一緒に縁がありそうな場所を探すのは楽しそうでもあったから。)どうが?…ああ、動く絵のやつだな!(一瞬きょとんとしつつも、さすがは江の刀とでも言うべきか、直ぐに言わんとする所を察するとひらひらと彼女の構えるカメラに向かって手を振って見せた。現世のからくりは相変わらずすげーな、と笑ってから「ふぁんさ?篭手切の言ってたやつか!」彼女が望むことを叶えるのは喜びのひとつである。さて、何をしたものかと少し考える。同派の脇差がやっていた仕草を思い出しながらー)主、大好きだぜ!(パチンとウィンクを1つ、そこに親指と人差し指で作る、いわゆる指ハートを付け加えて、ビシッと決めた。臆面もなくやってのける辺りが豊前である。しれっと混ぜ込んだ本音は、ファンサの一環なら許されるだろうと思ってのこと。「これでいーか?」と首を傾げる仕草は少しだけ照れくさそうだったに違いない。船はゆっくりと周回を終えて元の桟橋へと戻ってくる。)思ったより早かったし、船ってのもいーもんだな!お?2回目か、いーぜ!行くか!(ぐぐっと伸びをしたなら、早速彼女に手を引かれるまま今一度ジェットコースターを目指すとしよう。楽しい「でぇと」はまだ始まったばかり、弾けるような楽しい1日にきっとなる。笑顔の2人は走り出した―)

06/24 08:53*254

hrh.png

(頬をやわく抓まれ、思わず「うひゃっ!?」という何とも情けない響きの悲鳴が零れた。少し恨めしいような視線を送りもしたが――懐かし気な視線の先の言葉にはぱち、と瞬きを大きくひとつ。)私、難しいことはからっきしっスけど……刀としての豊前さんが本当にあってもなくても、“私の豊前さん”っていう存在は今確かにここにあるっスよ。(所在不明とされる刀は何も彼だけでは無いが、それらの気持ちを須らく推し量ることはできない。ただ「ほら、手だって繋げるし!」と繋がる手を目の前に持ち上げてにかりと笑う、それはただの小娘にも叶うたったひとつの証明だろう。――ひらり、レンズ越しに手を振られたなら思わず笑みが零れる。さて、件の脇差仕込みのファンサは如何なるものかと心を躍らせていたその瞬間、)っ!! わ、私も~~っ!!(まさに狙い撃ち。画面越しに浴びてしまった言葉には即答したものの、続く「好き」を紡ぐ勇気までは出なかった意気地無しである。録画終了のボタンを押しながら「バッチリっス……!」と答える顔はにやけて締まりの無い表情を浮かべていたが、再びタラップを踏む頃には伸びと共に清々しいものへ。)うん!景色も良かったし、サイコーだったっスね、船! へへっ、やった!じゃあその後は初めてのやつに行って~、ポップコーンも食べて~……、(手を引きながら、あれもこれもと指折り思い浮かべる姿はまさに無邪気そのもの。コースターに乗った後は何処へ行こうか、お化け屋敷や海賊船、ケアロボットのライドだって捨て難い。行き先に迷った時は彼の走り出す方向へ委ねてみようか、なんて。そうして繋がる手を何度も握り締める度に“デート”の実感は湧いて、きっと1日中ときめきが止むことは無い。やがて日が暮れ、夜の煌びやかなパレードと花火を目にしても恋心は胸に灯り続けたまま。走り出した気持ちは、もう止められそうもなかった。)

06/24 12:33*256