(誉が十個貯まったら。いつの間にか出来上がった誉制度で刀剣男士が強請るものは実に様々。そんな中で己といえばいつも『休暇』だった。今回貯まった誉十個。主に願ったものはもちろん『休暇』。ただし、)オレの休暇にアンタも付き合ってもらう……にゃ!(この制度を振りかざせば、ずるい!と文句を言う刀剣達も黙る。お供を命じられた主も。デートだよね、という野次には否定して――そうして、予定を合わせた出掛ける日。選んだ場所は現世の商業施設。万屋街にある店以上に店が集まっていて、映画も観れるでかい建物だったと記憶するこの場所は、一度主や他の刀剣達と来たことがあっただろう。確か、主だって楽しそうに過ごしていたはずだった。他にも記憶していることは、)……わりぃ、にゃ。(エスカレーターというものが苦手だったこと。着いてからも着くまでも、他の現世ならではの仕様に彼女の助けを必要としただろう。まるで現世に慣れるための訓練に付き合わせているようだった。――この日の格好は、現世の服装に合わせたつもりだ、チョーカーはつけたままだったが。男が着ていても不自然ではない花柄の開襟シャツ、足首が見える丈のパンツにベルトを巻き、サンダルを履いていた。それからキャップで細長い瞳孔を隠して。ベルトは赤く、それ以外は黒と白。普段程柄の悪さは出ていないはず。)とりあえず昼飯だな。……何、食う?(食事処が集まる階まで来ると主に尋ねてみる。これまでの道中、主とは碌に目も合わせていなかった。)
06/17 02:18*10
(気が付けば根付いている誉制度。其れは遠慮させず恐縮させず、日頃の感謝と労いを伝えるにはこれ以上ない機会だった。刀剣男士のため、というよりも、審神者のための側面が強いのかもしれない。ゆえに、幾度目かの『休暇』の希望にだって快く了承を示したし、彼が心置きなく身を休められるよう周りに協力を仰ぐつもりだった。しかし、)……は、はい。(思いがけず話の矛先を向けられた時には、きょとん顔で返事をする他なかった。デートではない。その言葉を胸中で繰り返しながら、それでも準備を入念にしてしまった事くらいはどうか許されたい。今日は此方がお供として、彼の隣を歩こう。オフホワイトのパフスリーブシャツに、ダークブラウンのハイウエストフレアスカートはミモレ丈で動きやすく。履き慣れたフラットシューズの足取りはいつもより軽く、現世にすっかり馴染む装いの一振りをつい眺めてしまう。びいどろみたいな綺麗な瞳が陰になっているのが、ほんの少し残念だけれど。)ふふ、ううん。慣れるには時間が掛かると思うもの、無理はしないでね。(役に立てる事が何よりも嬉しい娘は、喜々として彼に手を貸しただろう。どんな些細なことや、ちょっぴり大変なことだって。ともすると、彼は現世に馴染むためのレクチャー係として己を呼んだのかもしれない。どんな理由でも、ふたりだけの時間を持てるのはうれしいものだった。――けれども、)……あの。あのね、南泉くん。これって、ちゃんと『休暇』になってる、かな……?(心配の方が少しばかり勝って、控えめな声ながら問い返してしまう。慣れない現世に留まること、自分と共にいること。どちらも彼にとって負担なのではと、窺うように恐る恐る彼を見る。)
06/18 00:12*44
(好いている人の喜ぶ顔は見られるに越したことはなく、寧ろたくさん見たいし見せたくもある。ただ、それが己が不甲斐ない故に見るものであれば、こうも複雑な思いは宿さなかっただろう。キャップの上から頭を掻いたのは今日で何度目か。)おう。……んあ?(案内板でもないのだろうかと探し始めようとした時のこと。控えめながらに教えられたものは今食べたいものではなく、今の主の思い。心配にも近いのだろうそんな思いをさせているとは、全く気が付かなかった。瞳を瞬かせ主を見遣ると、気の抜けたような声が口から出る。)……オレのこと、心配させたか?いや、それなら大丈夫だ、にゃ……うん……。『休暇』でもないと、ここにある……アンタと来れねぇだろ。(主と言い掛けるものの、どうにか言い換えて。本丸で、気に入りの場所でゴロゴロ過ごすこともこの上ない幸せであるが。格好を気にして、慣れない現世に馴染もうとする『休暇』にも興味がある。そう思わせたのは隣の人の子だ。)あ、もし今日ヘトヘトに疲れたら、明日も休暇申請とおんのか?誉が十の褒美追加は、まだ有効かぁ?(にやにやと笑いながら一歩、主との距離を詰めてみよう。褒美の追加を強請ったのは冗談と本気が半々で。それから、もしも彼女が己から距離をとらないようであれば、小声で続けよう。)あと……今日の格好も、主に似合ってる。(その言葉には揶揄う目的はない。今更ではあるが、叶えば彼女の目を見て告げただろう。)
06/18 02:31*51
(目を見て話すのが常で、だからこそ彼が此方を見ようとしない事には早々に気付いていた。普段からそうと言えばそうだし、でもいつも以上に余所余所しい気もする。前向きな思考も、とくべつな一振りを前にすると途端に逆を向きたがるから己のことながら困ってしまう。それでも、言われた事は信じようと決めてはいるから。)……うん。南泉くんが大丈夫って言うなら、わたしもめいっぱい協力するね。せっかくの機会だもの、南泉くんがしたいことをしてほしいな。(胸に手を添えるとひとつ頷いて、やわく微笑む。誘われた理由について別の解釈をしてはいるものの、会話はなんとか成立していた。)ふふ。追加はちょっと、他のひとたちに申し訳ないから難しいけど……。でも、体調がよくないならお休みにしますよ。(冗談の範疇とは理解しているから、明るい口調で。尤も返答の内容は嘘ではなくて、仮に彼からの申請があるなら迷い無く了承するだろう事も察しられる筈。一歩分、詰められた距離はそのままにして。視線が交わり、あ、と思う間もなく告げられた言葉に瞬きが止まる。)……えっ!? あ、ありがとう。うれしい……。(ぎょっと擬音がつく驚きぶりを見せて、ゆっくりと視線が下降する。じんわりと熱くなる頬を隠せるものがなくて、一度俯き加減になってしまうけれど。)南泉くんも。いつもかっこいいけど、今日はすごく時代に馴染んでいて、一段と素敵。(ぱっと顔を上げて、はにかむように、けれど何処か誇らしく思うような笑顔で伝えよう。――すこし、恥ずかしくなってはきたので。「南泉くん、食べたいものある?」と、話題を引き戻した。)
06/18 14:38*63
(胸に手を添える仕草は主の癖なのか。そうして微笑んでいる姿はとてもしっくりくる。己にとって慣れない場でもそうして微笑んでくれる主がいるというのは、存外ほっとするのだった。伝えた言葉の真意はどうやら行違っている様子だったが、そのままにして。)ふーん?まあ、明日のオレ次第か……にゃ。(意外と申請については考えてもらえるらしい。ならば、優しい主様に甘えることも視野に入れておこうと頭の隅に置いておいて。視線が交わり、本心を伝えてみれば、思ってもみなかった反応に驚いて目を見開いてしまった。)えっ……いや、そんなに驚くことか……?いや、まあ、そうか……。(嬉しいのならば、伝えて良かったのだろうけれど。彼女が俯き加減になってしまうと、本当に嬉しかったのだろうか、無理をしていないかと確かめようと顔を覗き込もうとしたのだが、)えっ?……おっ、おぉぉ……おう……。(己の名前が出れば不思議そうにして。そうして、すぐさま彼女が己にだけ言葉を尽してくれたのなら。己にだけ笑顔を向けてくれたのなら。これこそが誉の褒美なのかもしれないと思ってしまうぐらいには浮かれかねなかった。誉桜でも舞ってやしないだろうか。気の利いた言葉も言えず、そんな心配ばかり。恐らく赤みが差しただろう頬を隠すようにキャップを深く被り直してしまおう。)オレ、オレは……肉……?いや、けど、アンタ甘いもん好きだっけか……?(話題が戻れば今の気分を伝えた。甘いものが好みだったなら、彼女から視線を逸らした先に見付けた店――どうやらパンケーキの店だが、そこもいいかもしれない。)
06/19 02:00*96
(深く被り直されたキャップの影響で、彼の表情が分かりづらくなる。それでも、喜んでほしいという思いよりも、ずっと胸に留めていた気持ちを言葉にして伝えたかったという側面が強かったから。心なしか、娘の表情はすっきりとしたものとなっていたに違いない。彼の希望を聞いて、それなら、といくつか候補を考えていた折、)……?うん、甘いものは好きだけど……。(此方の好みの話をふられると、僅かに首を傾ぐ。けれど彼の視線の先を追ってみると、甘いもの好きには嬉しいだろうパンケーキ屋さんがあって。ぱちぱちと瞬きを何度か繰り返したのち、再び隣の彼を見上げる。)南泉くん、パンケーキ食べるの?(あまり結び付かない組み合わせに、純粋な疑問がこぼれる。彼がどういう真意で聞いてくれたのかは分からないものの、「メニュー見てみよっか」とお店の方を指差してから歩き出そう。お昼時とあって混み合っているから、はぐれてしまわないようゆっくりとした足取りで。)……わ、いろんな種類がある。(店頭のサンプルやメニュー表には、スイーツ系は勿論所謂お食事パンケーキと呼ばれるようなものまで。サイドメニューにチキンやロースビーフもある。――身を屈めるとき、片耳に髪を掛けるような仕草をしてしまうのは、かつての癖だった。)テイクアウトも出来るみたい。席は混んでるみたいだし、持っていって広場の方で食べるのはどうかな。(姿勢を戻し、ぽんと両手を合わせて提案を。彼の希望があるのなら、もちろん其方を優先させるつもり。)
06/19 14:03*105
(己で叶えられる範囲は狭いが、今日は彼女の好きなもので満たされる日になればと思っている。誉れに託つけて彼女を独占してしまおうとの魂胆も本当だったが。そんな狙いのある『休暇』でもあるので、普段口にしないパンケーキにだって興味を示す。)おやつ作りが得意なヤツのを食ったことはあるぜ。(正しくは『盗み食いをして怒られたことがある』だが。主の言葉に頷くと共に店へ向かおう。万屋街で鍛えられたのか、人の波を上手く躱しながら。)こんなに豪勢なもんがあったんだなぁ。……お、肉と魚もあんじゃん!オレこれ……で、アンタも、別にしょっぱいのでもいいんだかんなぁ?(店前のケースの中には、クリームやらソースやら果物やらが乗っかる如何にもなパンケーキが目立って並ぶ。それらを無視して指差したのは『グリルチキンとスモークサーモンのパンケーキ』。――なんでばっさり切ったんだろう。彼女の仕草を横目にしつつ。髪に限らず主の好きにすればいいのだが、理由を知るものがいないらしい故に刀剣の間で広まる噂があった。もしそれが本当だとしたら――やめだやめだ!意識を切り替えよう。)ていくあ……持ってけんのか。それいいにゃ……くそっ、猫の呪いめ……!(悪態をつきつつ、主の食べたいものが決まれば、財布を出してとっとと会計へ。――して、注文の品を受け取って。建物の中央、最上階からぽっかりと吹き抜けになった一階広場に向かおうか。そこには休めるベンチが多く置かれている。主に向き直ると、)こうも人が多いと、アンタ何かに巻き込まれかねねぇかんなぁ。(わりと心配になってきたから、ポケットに手を突っ込んだままの腕をくいっと差し出そう。掴まれずとも、従者の役割は果たすつもり。)
06/19 17:14*113
ふふ、そうなんだ。じゃあ、そのパンケーキがとっても美味しかったのかな。(刀剣男士たちとの信頼関係は良好であれと心掛けているけれど、彼ら同士の関係性には干渉し過ぎないようにしている。だからその一端を教えて貰えるのは楽しくて、微笑ましい光景を想像しては声を弾ませた。歩くさなか、「わたしが作ったら、南泉くん食べてくれる?」と聞いたのは、ほんのすこしの勇気を添えて。)……う、うん。色々あって迷っちゃう……(即決する彼とは異なり、じいっとたくさんのメニューに見入ってしまう。美味しそう、と思うのはあっても食べきれるか自信がなかったり。元々小食というわけではないけれど、今はなんだか胸がいっぱいで。最終的に、苺がたくさんトッピングされたパンケーキのハーフサイズと、アイスティーにしようと決めた。にゃ、という可愛らしい語尾に笑みを深めていたけれど、商品の会計も引取りも担ってしまわれては流石に焦ってしまう。)あ、あとでちゃんと払うからっ(はっきりとした語気でそれだけを伝えたなら、目立つ背を追うように歩く。開けた場所まで辿り着くと、外の空気の匂い。開放感のある広々とした広場も例に漏れず人で賑わっているけれど、いくつか空いているスペースはあるよう。そうして視線を彷徨わせていたけれど、振り返る彼に気付くとそちらを見て。)……うん、それは否定できないかも。ありがとう。南泉くんはやさしいね。(大丈夫、と言えない申し訳なさに眉尻を下げて、けれど謝るよりも其の心遣いに感謝したい。そうっと伸ばした指先は、肘の下あたりを掴ませてもらおう。男のひとらしい、逞しい腕の感触をやけに意識してしまって恥ずかしい。そんな邪念を払うように、「あそこはどうかな」と陽あたりの良いベンチの辺りを指差して提案を。)
06/20 07:09*132
(主が自分達に過干渉にならないための配慮は甘えたがりの刀剣にとっては寂しいと聞くが、こちらは有り難く感じる一振り。それでも、彼女の手作りを頂けるのであれば話しは別。「上手く焼けたらな」と返すが、黒焦げになっても完食して見せるだろう。ふたり分の会計も紙袋の重さもなんてことはない。休暇中の出費は個刃の自由のはずなので、「ん~」と聞いていないような返事で有耶無耶にしようとして。)巻き込まれやすい体質は大変だなぁ。が、……子供も多いし、ぶつかられねぇようにな。……優しいっつーか、事前の備えだ、にゃ!(審神者になる以前から苦労が多いらしいと察していれば、揶揄する目的でなくそのままの意味で言葉が出た。そんな人の子が人で賑わう場所にいれば、そこに連れ出したのが己ならば、尽くせるものはそうしようとなるもの。)いいな、気持ちよさそうだ。食ったら寝ちまうかも、にゃー。(主の指差す場所に頷いて歩き出す。掴む感触が遠慮がちであれば「擽ってぇにゃ……もっとガッ!と掴んでも平気だって」と言っておこう。――エスカレーターかエレベーターかとの格闘の後。広場に来れば陽当たりの良い場所で昼食としようか。)よぉし、めーし、めーし……。(主に先に座ってもらい、隣りにどっかり座ると早速食べる用意をし始めて。主も用意が落ち着けば、自分のケースを開けて。美味そうなパンケーキの見た目に声もこぼれただろうか。)……よし、食うかぁ!……あ、その前にわりぃ、ちょっと頼んでいいかぁ?(手をつける前に主の方を向く。「お頭に写真頼まれてさ……」と。今日の出来事を可能なら写真でも見たいのだそう。)
06/20 23:16*148
(たとえ不確かでも、約束を取り付けられたのがうれしくて。「うん」と頷く声は隠さず喜色を湛えていた。お菓子のレシピ本を買って帰る姿は想像に容易い。)南泉くんって、結構子供好き?(ふと、そう尋ねたのは子供を案ずる言葉を聞いたからだけれど、本丸での慕われ具合も思い返してのこと。絶えず、笑みは浮かんだまま。)あ、でもね。みんなと一緒にいるときは、そういう……ちょっと良くないことに遭遇するのが減ってる気がするの。加護、みたいなものなのかな?刀剣男士ってすごいなぁって。(もちろんその中には彼も含まれていて、尊ぶように双眸を細める。今日ハプニングに見舞われないのも、きっとそう。擽ったい、と言われて、彼の腕を掴む指先にほんの少し力を込める。それだけでも胸がそわそわと落ち着かないのに、昇降機を利用する際には自然と寄り添う形を取れてしまうのだから、感情を制御するのは本当に難しいと我が事ながら。座るときも、食事の準備をするときも。此方を優先してくれるさり気ない心遣いに眦を下げながら、甘酸っぱい苺の香に深い息を吐く。と、いただきますの前に。)ふふ、うん。喜んで。(絆の深い一家らしい要望に、思わず表情が綻んだ。審神者用に配布されている端末を取り出して、レンズを彼へと向ける。)……南泉くん、帽子ちょっと上げられる?(そう伝えたのは、見映えのため――ではなく。レンズ越しなら、綺麗な瞳が此方を見てくれると気付いたから、なんて。数枚、パンケーキと彼の画を納めたのなら、確認として見せてみよう。)こんな感じです。南泉くんは華やかだから、パンケーキも似合うね。(そんな感想も添えたのち。「冷める前にいただこう」と、両手を合わせて昼食開始しましょうの号令。)
06/21 19:08*170
(ふと子供について問われると、笑みを浮かべる主とは異なるへの字に口をひん曲がらせて。極めつけにじと目で主を見るのだが、にらめっこをしたいわけではないことは伝わっただろうか。)ふうん?……加護、か。言われてみりゃ、そういうのはあるかもな。毎日何十振りの刀の付喪神が、アンタのことを思ってんよ。審神者になってよかったかもなぁ?(慕い思う刀の中にはそれ以上の思いを寄せるものもいるのだが、冗談めかした言葉を付け加えて紛れ込ませておこう。無事に昼食もゆっくりとれそうだとなったら。「わりぃ」ともう一度謝って端末のレンズを覗き込む。)んあ?……こうか?(帽子を上げて、じっとレンズを見詰める。何か手でポーズをとることもしないまま静止。そうして端末の中に気恥ずかしそうな雰囲気が滲み出ている己とパンケーキが見れれば頷いた。文句なしです、と。)おう、ありがとにゃ。華やかかぁ?一文字の中でもオレはそんなでもねぇけど……。アンタもぱんけーきと似合う、似合ってる。苺たっぷりのと、服と……甘そう、甘そうな感じだ。(パンケーキ、彼女の着ている服、それから全体を眺めて。言う己は納得しているのだが、言われた彼女自身はよく分からないかもしれない。それから、主に続いて両手を合わせて号令。)いただきまーす。(ナイフとフォークの扱いは心得ている。手掴みの方が楽そうだと思わなくもないが、一口大に切り分けたチキンとパンケーキを共に口の中へ。)……お、うんめぇ。……うめえにゃ。つか、アンタそれで足りんのかぁ?(一度目は独り言、二度目は主に感想を伝える。横を見遣ると改めて彼女との距離が近いことに気付かされるものの、それよりも彼女の昼食の量が少なく見えて。「オレのもいるかぁ?」と早いが尋ねてみよう。)
06/21 22:39*176
(アーモンド型の瞳が半月みたいになって此方を見ている。「?」と疑問符を浮かべながらも、自ら視線を逸らす事はない。意図せず見つめ合う形になると、にこ!と面映さに笑ってみたり。)……うん、本当にそう思ってるよ。だからみんなにも、わたしの声に応えて良かったって思ってもらえるようになりたい。(冗談めいた響きに肯定を示す声音は凪いだ其れで、どこか自分に言い聞かせるようでもあった。「もちろん南泉くんにも」と笑い掛ける気持ちに嘘はなく、だからこそ休暇を楽しんで欲しくもあった。端末に納めたいくつかの写真も、その一助になれたらいいと。)……もう。華やかじゃないひとはそんなお洒落な格好似合わないのっ(周囲の比較対象が原因なのか、自分の魅力を把握していない彼に一押し添える表情は少し子供っぽい。けれど、「甘そう」なる評価をもらうと瞳をぱちくり瞬かせて)あ、ありがとう?(多分、褒められている気がしたので曖昧ながらもお礼を伝える。甘そうかぁ、と胸裏にてなんとも言えない擽ったさを感じつつ、己も昼食に手を付けよう。苺をひとつ口にすると、広がる酸味とほのかな甘味に少し食欲が戻ってきた気がする。好意的な感想には嬉しそうに瞳を細めて。)うん、おいしいね。わたしは、えっと、このくらいで……(丁度いい、と言おうとしたけれど。彼が好むものを食べてみたい、という思いから「ちょっとだけ、貰ってもいい?」と控えめに問う。かわりに、嫌いなようでなければ此方の物も彼に差し出そうと。ある程度食べてからでも、すぐにでも、タイミングは合わせるつもり。いつもより近い距離で、時間を共有できるしあわせを、苺と一緒に噛み締めながら。)
06/22 02:21*189
(「にこ、じゃねぇにゃ」と意味が通じなかったらしい姿にツッコミをいれてみたり、「……まあ、今のとこは」なんて口の端を上げ、あくまでも冗談めかした調子で通してみたり。こうして主とゆっくり過ごせる時間は限られている。踏み込む必要がありそうな話題は後回しに、ふたりの時間を楽しませてもらうことにする。そうしていれば、普段よりも随分と子供のような主張をしてくる主を見ることが出来たのだから、新鮮だった。)な、なんだぁ?珍しいな、そうやって言ってくんの。まあ、アンタの隣にいて恥ずかしくない身なりだったなら、よかったにゃ……。(一押しのおかげで一安心。褒める、褒められることは苦手だと思っていたが、好意が届くのなら悪いものではないのだろうと、隣を見ていると思えてくる。)おう、いいぜぇ。食え食え!(控えめな返答だったが気にせず笑って。少し小さめにチキン、パンケーキを切り分け、フォークにチキンを突き刺す。――と、そのまま右手は彼女の口元までチキンを運んで。)……。(あーん、こそ言わなかったものの、獣っぽい目を爛々とさせ彼女を見詰めよう。もしそのまま食べてくれたのなら、有無を言わさぬ勢いでパンケーキ、サーモンと続けて食べさせようとするだろうけれど。)……。(食べるか、断るか。どちらをとるのか見守る己の顔は、にやついているかもしれない。周りに人はいるが、知り合いはいない。これくらいなら少しはしゃいでみたっていいのではないかと思ってのこと。)
06/22 19:07*201
(珍しい、と言われて瞳を瞬かせる。そうかな。そうかも。自問自答が一巡したのちに、)だって南泉くんが……、(そこまで言い掛けて一度口を閉じる。これこそ子供の言い訳みたいだと気付いたからで。)そんなの、恥ずかしいはずないよ。一文字のみんなは華やかだけど、南泉くんだって全く見劣りしないと思うもの。もっと自信もってね。(彼自身が魅力に気付いていないのは酷く勿体無い気がして。お節介がつい口を付いてしまう。押し付けになりすぎないよう、軽やかな語調を心掛けつつ。)ほんとに、ちょっとだけで、(いいからね、と言う前に目の前にチキンが運ばれてくる。困ったような表情で彼の方を見るも、今日どんな時よりも輝いている瞳を前に数秒、葛藤が続き――やがて視線を伏しつつちいさく口を開けてひとくち。美味しい、と言う間もなく次が運ばれてくる。「あの」「南泉く、」と合間に言葉を挟もうとするも、差し出されると食べる他なくて。善意なのか悪戯なのか分かりかねて、頭上にはずっと「?」マークが大量に飛んでいたのは間違いない。)美味しかった、けど……わたし、そんなに食べたそうな顔してたかな……(色付いた頬を隠すように、顔周りの髪を引き寄せる。それでも大した効果にはならず、俯くと自分のパンケーキを切り分けて。苺と、生クリームと、パンケーキ。器用に層にしてフォークに刺し、それを彼の口元へと差し向ける。)……おかえし。(熱に浮かされた瞳は、抗議めいたいろで。曖昧な言葉は、きっとどちらの意味も含んでいる。)
06/23 18:54*232
(己を卑下する発言のつもりもなければ、彼女の言葉が押し付けに聞こえたわけでもない。ただ、なんと返せばいいか分からない。ただ、彼女が尚も一生懸命に言葉を重ねてくることが有り難いことだと感じる。「おう」、とぶっきらぼうに響いて聞こえて無理もない頷きを一つ。)……!ほらほら、遠慮すんにゃ。(――食った!輝く瞳を見開かせ、食べる彼女を見詰めて。口の中が空になったようならば、次に、最後に、と食べさせる。彼女が全て食べ終え、美味しかったと感想をこぼせば、満足そうに笑う己がいたに違いない。)いや、全然。ほんま……じゃねぇか、家だと大抵おんなじもん食うから、食べさせなくても美味いって分かるけどさ。こうしてみんのもいいよな!(美味しいものを分け合う。人の真似事も面白いものだ。髪で隠そうとしても彼女の色付く頬はバレバレで、それもひっくるめてにんまり楽し気に笑顔を浮かべて見せよう。いつの間にやら器用に小さな苺のパンケーキを作り、それを口元まで運ばれたなら。若干寄り目で眺めた後、彼女の瞳を見詰めて。狙いを定めるために彼女の手を掴もうとすると、そのままぱくりと食べてしまおう。こうも機嫌が良くなければ、気恥ずかしいからと断っていたかもしれない。)……ふは、ははっ!あめぇ!(己が更に馬鹿になったみたいで可笑しくなってしまった。正直味は美味いのかよく分からず、一番に感じた感想を伝えようか。はーあ、と息を吐くと、一応「あんがとな」と。)……そだ、これ食ったら小間物屋にいこーぜ。加護ってやつ上乗せしてやる、にゃ。(そうして、いつも通りの会話でもし始めるように。食事を再開しながら、食後の予定を立て始めようとしただろうか。何か彼女に止められれば食べる手を止めて、彼女の話しを聞いただろうけれど。いずれにせよ、来た当初よりもずっと穏やかな表情だった。)
06/24 02:25*251
(内心、観賞されている動物のような気持ちだった。けれど無垢にも似た輝きを纏う視線を避けるような真似はできず、ひたすら食べるに徹していた。家、と言われると、まるで同棲しているみたいとぼんやり。面映さの残る中「そうだね」とぎこちなく笑った。彼に他意が無いのは明白でも、距離の近さを意識しないのは難しい。寄り目の仕草が猫みたいでちょっぴり微笑ましく思いながら、けれど手が掴まれると驚いて身を引きそうになってしまう。固定されていたおかげで彼の口には届けられたようだけれど、)――……、(屈託の無い笑顔に、しばし目を奪われた。それはずうっと遠くから見つめてきた表情。まなうらに住まう情景が眼前にあることに、こころが零れそうになって胸上を静かに押さえた。楽しげな彼を前に、浮かぶは泣き笑いにも似た、)ふふっ。ううん此方こそ。照れくさいけど、楽しいね。(礼にはありのままを伝えて応じよう。食後の話には、一度ぱちりと瞬きをしつつ。)えっ、う、うん。すごくうれしい、けど……わたし、なにもお返しできなくて……(彼から貰えるものなら、きっとなんだってうれしい。けれど、己のような存在が贈り物をすることは憚られて――特に、既に『猫の呪い』を受けている彼に、これ以上何かを背負わせたくはない。だからせめて、と両手をぐっと握り締めて、)今日はなんでも南泉くんにつきあうから、ちゃんとわがまま言ってね!(と、しっかり伝えよう。だって今日の主役は彼なのだから。――美味しくパンケーキを食べて、さて行こうかという頃合。立ち上がる前に、手の平を上にして差し出したのは、エスコートの希望ではなく。「昼食のレシート」と笑みを湛えながらもはきとした口調で訴えるだろう。頑固な一面もあるがゆえ、彼が此方に花を持たせてくれるか、或いはひと悶着となったとしても――願わくは、もっとあなたの笑顔が見られますように。)
06/24 20:12*260
(こうして彼女とふたりで過ごす時間は初めてと言っていいだろう。己が近侍の時があったとしても、だれかしらが主に会いたくて部屋に来ていた。美味しいものを分け合う、笑い合う。ふたりの時間を噛みしめ、飯を食う。)ああ、アンタも照れくさいとか思うのか。……思う、か。アンタ、何かあっても大抵にこにこーってしてっから、そういうの鈍いんだと……。(良くも悪くも自分のことに関しては鈍感そうだと、主に対して失礼にあたるだろうが、今更の気遣いは取っ払う。照れくさいと打ち明けるように、頬を染めて照れている素振りを己は確かに見ている。本丸ではあまり見掛けないように感じていたのだが、どうして此処では見れたのか――やめだやめだ。考え過ぎる前に切り替えよう。)オレがしたくてすんだから、ある、……アンタはドーン!と受け取ればいーんだって!別に大層なもん贈んねぇよ、心配すんにゃ。(刀剣によっては髪飾りだとか服だとかを贈りそうなものだが、どうしたらいいものか。残りのパンケーキを食べ進めながら何がいいかとぼんやり。)……んあ?いや別に、オレはもう十分なくらいだ、にゃ。(本音に近いことを言うと、そのまま会話を挟みながら食事の時間が再開したことだろう。――腹も満たされ、小間物屋へ行こうかと立ち上がろうとした時だった。手の平を上にして差し出されると、「?」と首を傾げて。主の言葉を聞けば、「なんだぁ?その、れしーとって」と、殆ど察しているがはぐらかす。)いいから行く、にゃ!(立ち上がれば、その手をぐいっと引っ張ってしまおうか。出来ればにやりと笑いかけ、腕を掴むように差し出し、)小間物屋ってどこだ?(彼女が何か言ってきても、躱せるうちは躱して案内を頼んだことだろう。――さて、何を見繕ってやろうか。)
06/24 22:48*266