ハプニング!何処からともなく五匹の小虎が寄ってきた!自分一人じゃ抱えきれない!

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(個人的な買い物を終え、燭台切に頼まれた買い物も終え、そろそろ集合場所に向かおうかという時だった。足元にふわり、と何かが触れた。驚いて見た足元には何故か小虎がおり、ひい、ふう…五匹。まあどう考えても五虎退の虎だろう。しかもこれはうちの本丸の五虎退の虎だ、そうでなければ自分に纏わりついてくるのは可笑しい。)おいおい君たち、五虎退はどうした?皆んなして散歩となりゃ、あいつ今頃必死に探してるんじゃないのかい?(集合場所に向かえば恐らく五虎退は居る、と思う。だがしかし荷物も抱えた状態で五匹の虎を抱えるのは流石に無理だ。)どうしたもんかね。此処で待ってりゃ迎えがくる…なんてことはないだろうし、君たち一緒に歩いてくれるつもりはないか?(試しに一歩踏み出そうとすれば、すかさずその足に纏わりつく虎達。駄目だこれは。二進も三進も行かなくなって途方に暮れては空を見上げる。集合時間には、間に合いそうにない。)

06/09 01:06*13

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(護衛の短刀を引き連れて散歩に出たのは昼過ぎであったのに彼方此方と見て回るうち気付けばすっかり日は傾いていた、さて後寄り忘れた店は無かろうかと視線を巡らせると同時に背後から泣き出しそうなか細い声が聞こえてくる。おや、と振り返ってみればまだ修行にも出ていないのだろう儚げな印象の短刀がお供も連れずに眉を下げていて、話を聞くと小虎が何処かへ行ってしまったのだという、一緒に探してあげようねと柔らかな猫毛を撫でて――耳に届くのは小虎の話をする小さな声。道行く人の話を盗み聞きするのは些か行儀が悪けれどそこから予想できることはただひとつ。)五虎退、君の友達が見つかったようだよ。(困惑からか涙の滲む目を大きく瞬かせる短刀を左手に、護衛の短刀を右手にそれぞれ繋いで話の元へと足を向ければそこにはころころとした小虎の姿がいつつ。慌てた様子で離れた左手を握り直して歩み寄り、短刀たちと手分けして柔らかい毛並みの小虎を抱き抱え。)やあ、迷子のお迎えに――おや同じ本丸なのかい?それは良かった、虎君たちは彼を迎えに来てくれたのかもしれないね。(鶴丸さん、と呼ぶ声から恐らく主を同じくする仲であるのだろうと察しては抱えた小虎の前足を小さく振って見せた、ぎゃう、と鳴く声は宛ら迎えに来たのだと肯定しているかの如く。)

06/09 01:49*22

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(さていよいよ夕餉にすら間に合わなくなるのでは、このままだとまた長谷部にどやされるな、仕方ないから無理にでも五匹抱えて帰るかなんて、無茶なことを考え始めた時だった。「鶴丸さん」と今にも泣きそうな声がする。良かった、迎えなんて来ないと思っていたけれど、意外や向こうからやって来てくれたらしい。)助かったぜ五虎退、どうも俺のことを小鳥かなんかだと思っているようでな、五匹で捕まえて食べる気らしい。君が迎えに来てくれなきゃ今頃俺は鶏がらだな。(冗談めかして言ってから、はたり、と気付く。虎を抱える手が多い。どうやら彼を此処まで連れて来てくれた者の様で、しかも相手は他所の審神者で、参ったな、と頭を掻いた。)悪かったな君、うちのが世話になった。礼がしたいんだが生憎今渡せるものがなぁ…そうだ、こいつをやろう。光坊に頼まれた物なんだが、ま、一つくらい足りなくたって困らんだろ。(買ったばかりの紙袋を開けて中を漁れば、あっさりと目当ての品は見つかった。オリーブオイル、果たして貰って嬉しい物かは分からぬが。)光坊がわざわざ指定するくらいだからきっと良い品だろうさ。本当に助かったぜ、ありがとな。(差し出すそれを彼女が受け取ってくれたならよし、断られたならあっさりと引っ込める筈で。長谷部に怒られる前に帰るぞ、とようやっと自由になった足を踏み出す。小虎は五虎退の周りを行儀良くついてくるものだから、何で俺の言うことは聞かないんだろうな、まったく驚かせてくれる、と複雑そうな顔して唸る。勿論、本丸に帰ってから長谷部にも歌仙にも、ついでに燭台切にも怒られた。)

06/09 04:04*33

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(腕の中でぐるぐると喉を鳴らす小虎は肉食獣とはいえ可愛らしい、隣に立つ短刀のように柔らかな毛並みを持っているせいかはたまたその体躯のせいか。似た色合いの目の前の太刀の申し出に遠慮するのが一瞬遅れてしまったのはその可愛らしさに気を取られていたため、慣れた様子で小虎の一匹を頭の上へ乗せた短刀が空いた手で腕の中から鮮やかな空色の瞳をした一匹を抱えていくのを見送って。そして代わりに訪れたのは小虎の柔らかな毛並みとは全く異なるつるりとした瓶の側面、中のオイルに陽が届かないようにと深い色の付いたそれを思わず受け取ってしまうと突き返すにも突き返せず、思わず視線を向けた護衛の短刀は苦笑を返してくるばかりで。)ああ、いや、師匠……んん、燭台切が選んだものならきっと良いものなのだろうとは思うけれど。まあ、有難く受け取っておくことにするよ。ほら五虎退、次は君が先頭になって皆を導いてやると良い。(頭に一匹、腕に一匹、足元に三匹を引き連れた小柄な短刀が頭を下げるとそれに手を振って返し、去っていく太刀には会釈をひとつ。ころころと戯れるような動きはありつつも行儀良く更新する小虎の揺れる尾を微笑まし気に眺めては、さてこの予想外のオリーブオイルをどう説明すべきかと思案しながら空いた片手で短刀の手を握り本丸への帰途につき。)

06/09 21:58*102