ハプニング!特に何も起きなかった!(設定自由)

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(審神者は早起きである。ともすれば平安生まれの三条の刀が起き出すのよりも早くに目覚めることもあるくらいで、そんな時当たり前だが本丸内はしん、と静まり返っている。今日も例に漏れず随分と早くに目が覚めてしまった審神者は、やれ起き抜けに煙草を吸う気にもなれずに散歩に行く事にした。不寝番を務めていた今剣にだけ、一刻程で戻りますと告げて本丸を出て、ふらりと気紛れに万屋街へと足を向ける。当然ながら店は開いておらず、然し時折がたごとと音がしたり、同じ様に歩いている者が居るところを見るに、そろそろ起き出して活動し始める時間になったのだろう。片隅に設けられた喫煙場所で、そろり、回り始めた頭で煙草に火を点けた。紫煙が燻りと空へと上ってーはたり。ついと上げた視線の先、目が合った。)……おやまあ、お早よう御座います、随分と早いですねぇ。はは、僕はまあ見ての通りです、散歩の休憩にと一服しておりましてね、…嗚呼、申し訳ない、このままじゃあ失礼でしたね。(火を点けたばかりではあったが、構う様子もなく灰皿へと放り込んだ。ぱん、ぱん、と軽く服を叩いて、立ち上がり。)もし散歩なら、少し付き合っちゃあくれませんか。ええ、本の暫くですよ。(目を細めて、笑う。一人の散歩が二人になれば、幸いだ。)

06/09 17:16*65

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(事件は厨で起きている──明け方、努天髪を衝くような激しい声色が本丸を支配した。如何やら朝食の食材一部を、夜食として消化してしまった盗人が居るらしい。厨番達を抑える為、急ぎ食材の買い直しを任せられた脇差は迅速に揺れる本丸を後にし、向かうは万屋街。覚書に記された品を手際良く回収し、残すは帰還のみと云ったタイミングで、閑散とした路にて漂う紫煙がふと目に留まった。それから、其の煙の先の人と交じった視線はゆるり眦を下げて、にっこり。)おはようございます!審神者さんも随分早い起床ですね。っはは、散歩に一服って健康なんだが不健康なんだかって話じゃないですか、…まあ、程々に。そちらの僕も心配すると思いますので。─…いえ。僕こそ不躾に一服のお邪魔をしたみたいですみません。(立ち上がった其の足で彼も帰途するつもりなのだろうか。一連の動作を取り敢えず静観し、次いで告げられた御誘いに蒼目は少々面食らったようにまろむ。が、)散歩ではないんですが、是非お供させて下さい。……ほんの少し今は戻りたくない事情があるので、僕は(手持ちの食材に直ぐ傷む物は無し。どうせ、食材如きで収まる怒りでないのは承知の上ならば時間を置いて帰るのもまた一つの手だ。本丸の彼等には些か申し訳無さがあるものの、自分の身だって大切である。悪戯めいた笑みを浮かべては、)さて、どちらのコースで回られますか?審神者さん(なんて、目の前の分かれ道を指差しその先を委ねようか。)

06/09 18:45*71

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(そろそろうちの本丸も厨番が起き出して食事の準備を始めている頃だろうかと思い馳せつつ、厨への出禁を喰らっている審神者は手伝えることもないのでこうして散歩をしている。煙草の箱を袖に仕舞い込んでは、擦ったマッチの残りも片付けて、)はは、どうもねぇ、寝つきが良いのと目覚めが早いんですよ僕。おや…言われてみればそうですねぇ。……やはりそうですかね?実は先日ねぇ、ええ、うちの堀川くんに、吸い過ぎですよと怒られたばかりなんですよ。それから毎日灰皿の掃除にやって来ましてね、すっかり管理されているんですよ。それこそお気に為さらずに、煙草は好きですがね、他に誰か居る時は遠慮すると決めているんですよ。(自分の提案に、驚いた様な反応の彼。だが意外なことに返事は快諾であったから、彼の手にある荷物を一瞥し、それから眉尻を下げては頷いて。)ふふ、そいつは僕にとっては僥倖です、丁度いい話し相手を見つけられました。さぁてね…あちらか、こちらか…嗚呼、そう言えば彼方の道の先にですね、紫陽花が咲いているそうですよ。昨日の買い出し組が教えてくれたんですよ。(そう言っては「行ってみませんか?」と笑い掛ける。返事が是ならばその道を進んで行くことだろう。そうして暫し穏やかな雑談も交えながらの散歩を楽しんだ後には、「また縁が有りましたら散歩に付き合って下さいな」と別れの挨拶を交わすだろう。本丸に着く頃には寝坊助の刀以外は起きていて、沢山のおはようが聞ける筈だ。)

06/09 21:35*99

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良いことじゃないですか。貴方の刀剣達の為にも、是非その習慣で長寿なさって下さい。(苦く笑っては、己が主に掛けたい言葉を織り混ぜた。戦時中下で不謹慎やも知れないが、こうして肉体と魂を抱き再度主人に遣うことが出来たのだ。恐らくどの刀剣であれ、同じ事を思うだろうし、願うのではないかな、と。)やっぱりそうですか?…"僕"が黙っていないだろうなーって。まさか、管理まで買って出ているとは思いませんでしたけど(戴いた話にはつい多少なり噴いてしまうが、数秒後には平生に戻っているだろう。つくづく同位体なる存在は不可思議を極めるものだ。殆ど同じ行動を取るものの、細事な場面で差違が生まれてくるのだから。)素敵な心がけですね。─…僕も次は一服されている方を見つめないよう気を付けないと、なあんて(若干の軽口を含ませつつ、くすりと一つ微笑む。それから、打診されたコース案に堀川が、首を振る筈も無く恙無く紫陽花の街道行きが決定されれば、審神者である彼の歩調に合わせ散歩に出て行くのだ──訪れる和やかな会話と、雰囲気に目尻を緩めながら朝の時刻を過ごすことだろう。道程の最後、交わされた挨拶には小さく頷き「ええ、是非。また素敵な場所を教えて下さい!」との言葉を添え、解散。その後、やや遅れて帰還した堀川を待ち受けていたのは、読み通り、時間を置いたことにより熱の収まった厨番達であったそうな。)

06/09 22:39*107