ハプニング!何処からともなく五匹の小虎が寄ってきた!自分一人じゃ抱えきれない!

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(―ちゃんと冷静に人助けできたはず、と息を吐き出す。「…ひと、と言うか…神様助けって言うのかしら、この場合」なんてふと思ったりして一人でふっと吹き出してしまう。大きな通りを少し外れたとは言え、細い路地でもない場所は人通りもそれなりで、突然笑ったことで若干怪訝な視線を向けられたかもしれない。はた、として努めて何でもない風でその場を立ち去ろうとしたタイミングだった。踏み出そうとした足が、くんっと後ろに引っかかる。「へ…?」なんて間の抜けた声がぽろりと零れて、一瞬固まる。怪奇現象とかだったらどうしよう、と思いながら恐る恐る振り返って足元を見れば―)…虎さん…?え、さっきの子たち、…かしら(つい先ほど、刀剣男士へとじゃれついていた虎だろうか。いやでもあの子たちは五虎退さまが引き取ってくださった筈で、なんて混乱している内に、一匹が二匹、二匹が三匹と足元へじゃれる数が増えて)え、あ、ちょ、ちょっとま…っひゃ!(下手に動けば踏みそうで、躊躇ってしまったのが悪かったのか。小さいとは言え虎が五匹も足元にじゃれ付けば、バランスを崩すのは必至で――幸い転ぶと言う程の勢いでは無かったものの、見事なしりもちをつく結果になったのである。)…いった…。あっ、と、虎さんたち大丈夫!?(よもや踏んでいては大変と慌てて虎たちの様子を確認する―)

06/09 16:14*58

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乱はまだ終わらないのか。(先程は親切な審神者の男性に窮地を救って貰えたものの、再びあの酔っ払いに絡まれてはたまらないと、人通りから少し離れた場所で未だ合流出来ていない同派の短刀を待っていたところ、腰に巻いていた上着をくいくいっと誰かが引っ張る感覚を覚えて、乱が戻って来たかと振り返ればそこに立っていのは泣きそうな顔をした別本丸の五虎退の姿であった。)…なんだ、俺に何か用か?(端的に問いかけると「あ、あの、僕の虎達見掛けませんでしたか…?少し目を離した隙にいなくなってしまって…ううっ」と返事を今にも泣きだしそうになりながら告げてくる姿に。本日何度目かの溜息をついた。)おい、泣くな。…見てはいないが探すぐらいは付き合ってやるから。(等と、どうにも自分は同派の短刀には甘いらしいと軽く苦笑しながら告げて共に小虎達を探す事に。五虎退からの話でまだ探していない場所に探しにやって来たのと同時に少し離れた場所から聞こえて来たのは女性の小さな悲鳴のようなもので。何事かとそちらの方へと視線を送ると、そこには五匹の小虎達にじゃれつかれながら尻もちをついている女性の姿が見られたかと思った瞬間共にいた五虎退が「いました!あの子達です!」と確信めいた声を上げてそちらへと走っていく事だろう。その後をゆっくりと追いかけると恐らくは思った以上に早い再会を果たせたであろう五虎退の姿を横目に、自身は尻もちをついたままでいる女性へと手を差し伸べる様子を見せ彼女の様子を伺う言葉を放つか。)…おい、立てるか。どこか怪我は?

06/09 16:48*62

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(じん、と痛む腰回り。幸いだったのはそれほど勢いよく着地しなかったことだろうか。思いっきり打ち付けてたらちょっと泣いてたかもしれない、なんて思いながら五匹揃って無事そうな虎の姿にほっと息を吐き出す。「よかったぁ…」と万感の思いを込めた呟きのタイミングで虎の子たちが駆け出した。視線を向けるとそこには)五虎退様、よかった…。虎さんたちも潰さずに済みました(すぐに見つかってよかった、と笑みを浮かべる。虎たちを抱え上げる様を微笑ましく眺めていたところに、すっと差し出されたのは大きな手だった。ぱち、と瞬きを二度、三度。それから―自分の現状にはた、と気づけば)~っ、だ、だだ、大丈夫ですっ。あ、じゃ、なくてっ(道の真ん中でしりもちをついた、という事態にぶわっと羞恥心が襲ってきて慌てた声が応じる。素直に手を借りて立ち上がると、そこではた、として大きく息を吸い込んで)…鬼丸様、お手を貸していただきありがとうございます(まるで慌てたことなんてありません、みたいな澄ました顔でにこりと笑みを浮かべて静かにお礼を告げる。何一つ誤魔化せる要素などないことは自分が一番分かっているけれども。)怪我も特には。…虎さんたちが無事でよかったです。(怪我は多分ない。ちょっとじんじんはしてるけど。程なくして明るい声が彼に呼び掛けるのが聞こえたのなら「あの、お恥ずかしいところをお見せしてしまって…できれば、忘れて下さいね」と気恥ずかしそうに付け足して、見送るつもりだ。)

06/09 19:05*77

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(小虎達と再会を果たした五虎退は大事そうに小虎をぎゅうと抱えつつ、あと四匹も従えて彼女の方へとお礼とお詫びの言葉を告げに来ることだろう。その姿を横目に確認しながら、彼女の言葉を耳にして、手を取るのを確認すれば出来るだけ強くならぬように引っ張り立たせてやるも、先程とは違った雰囲気で礼を告げられると、突然の変化に少しだけ彼女を怪訝気に見やりはしたが深く問う事はせずゆっくりと首を横に振って見せるだと、)いや、どこも大事ないのであればいい。こいつらもあんたと一緒にいられて喜んでいるようだしな。(とだけ告げて見せるか。そのままゆっくりと手を放すのと同時に背後から聞こえて来たのは「あ、鬼丸さんいたいた!お買い物終わったよー!」という待ち人である短刀の声。やっとかという思いで振り返ってその姿を悪人した後は、)では。おれももう行く。五虎退、今度は目を離さないようにな。――恥ずかしいところ?よく分からんが、あんたがそういうなら。(とだけの言葉を残してその場を去るだろう。彼女が見送っているのであればその後、同本丸の乱と「は?甘味屋に寄るだと?俺は先に帰るから一人で行け…って、おい、引っ張るな!」なんてやり取りをして翻弄されている鬼斬り刀の姿が見られたかもしれないが。)

06/09 22:30*106