ハプニング!何処からともなく五匹の小虎が寄ってきた!自分一人じゃ抱えきれない!
*5*
(ある本丸のとある風景――「俺を連れてきても仕方ないだろう」といつも通りの反論を口にしたとて、わざわざ大倶利伽羅というひと振りを侍らせている時点で要望を聞くような主ではない。故に、万屋街のとある店にて、諦めたように外壁へ身を預けるひと振りがいる。瞼を伏せるその姿は眠っているかのような静謐さを伴うもの。――が、その静寂が破られたのは、ぎゃう、というひと鳴きが原因だった。)…………、(見下ろせば五匹の小虎が此方を見上げている。金色の双眸は一瞬のみ目を瞠ったが、すぐに顔を上げ周囲を見渡してみる筈だ。だが此処は本丸でもなければお役所の建物というわけでもなく、行き交う審神者と刀剣男士たちの数は計り知れない。思わず短い溜息が低く零れ落ちた。)……オイ、お前らの本体は何処にいる。(しゃがみ込み、うち一匹の首裏を掴み上げ問い掛ける。その姿は些か誤解を与えるものかもしれなかったが、当の一匹といえば浅黒いひと振りを目前としても尚ぎゃう、と元気よく答えるだけだった。やがて諦めたかのように下ろしてやれば、きっとあっという間に五匹の遊びの餌食となるだろう。バリバリと爪を立てて登られるか、じゃれつかれて毛だらけになるか。黒いグローブを纏った手で幾度か小虎たちを撫でながら、寡黙な打刀はただ該当の姿を求めて視線を巡らせるのみ。)
06/09 01:10*15
(昼前、初期刀の加州と非番であった五虎退を連れて、買い出しに万屋街へとやって来ていた。買い物を済ませてそろそろ昼時という事もあり、加州の提案で昼食を取るために馴染みのある定食屋に入ったまでは良かった。五虎退の小虎達は、流石に店の中には入れないので店の軒先で待っているように五虎退が指示を出して待たせる事に。以前も五虎退と一緒に来たときは、ちゃんと大人しく待ってくれていたので大丈夫だと油断したのが不味かった。)あ、あら…?(食事を終えて小虎達と合流しようと店から出たものの、駆け寄って来るだろうと思われていた小虎達は忽然と姿を消してしまっていた事に思わず困惑の声を上げる。店の周りを探すもののやはりその姿は一匹として確認出来ず。もしかしたら、他の本丸の五虎退を見間違えてついていってしまったのかもと思えば、不安で泣きそうになっている五虎退の姿に気が付いてそっと慰める言葉をかけよう。)大丈夫ですよ。五虎退様。小虎ちゃん達は賢い子ですもの。きっとすぐに会えますから。固まって探すよりは手分けした方が早いかもですね。私はあちらの方を探してきますから、加州さんと五虎退さんはむこうの方を探してみてください。(こういう時は毅然とした態度と的確な判断を下す女は、二人にそう指示をするとすぐさま行動を開始する事に。暫く辺りを見回しながら、誰かに聞いてもみようかと思っていた矢先、見覚えのある男士がしゃがみ込み小虎達と接している姿を見つけて、もしやとの思いからそちらへと足を進ませれば、誰かを探すようにしていた彼と視線が合うだろうか。)…あの、すみません。私、迷子の小虎達を探しているのですがその子達は大倶利伽羅様の本丸の子達でしょうか?
06/09 02:19*27
(視線を巡らせた先にいたのは審神者らしき女の姿。傍に件の短刀を連れていないことを確認し瞼を伏せようとした時、問い掛けの言葉で再び視線は縫い留められた。見上げる形となっても尚立ち上がらない様子は些か不敬にも映るだろうか。)……違う。此奴らが勝手に纏わりついてきただけだ。(重い腰を上げる様に緩慢とした動きで立ち上がれば、撫でていた小虎たちもまた何だ何だと動き出す筈。その内の一匹が尚も脚へ攀じ登ろうと爪を立てるので、つい視線は足元へと落ちた。身を屈め、引き剥がすように――されど痛みを与えないように掴むと、女性の傍まで闊歩し彼女の足元へと下ろしてやる。いずれ他の虎たちも主たる彼女の元へ集まり出すが、その間も頑なに貫く無表情はやはり『大倶利伽羅』であるが故。)早く五虎退に会わせてやれ。……俺はもう行く。(一瞥を残し踵を返す態度は素っ気ないものの、大倶利伽羅なりに虎の行方を気にしていたことは間違いない。役目は終わったとばかりに歩き出すものの、もしも彼女から何かしらの言葉があればほんの少しだけ振り返り、またすぐに立ち去っていくだろう。その先で合流した我が主には「遅い」なんて文句をひとつ。そして当然の如く荷物を受け取るひと振りの姿があった。)
06/09 16:45*61
(問いかけに対する否定の言葉を耳にしたなら、やはりと期待はますます浮かびあがりほっと安堵はしたものの。彼の態度に対してはそれが彼がが彼である所以だとも理解していれば別段気にした様子は見せずにいただろう。確認させて欲しいと頼むまでもなく、こちらへと小虎達を連れてきてくれた事に感謝の意の伝えると、足元に置かれた一匹の頭をしゃがんで優しく撫でてやり。)ご免なさいね。出来るだけ早く済ませたつもりだったけれど寂しい思いをさせてしまったわね。(と声を掛けて微笑むだろうか。小虎達も女が自分達のご主人様の主であると気が付けば、自分も撫でてとじゃれついてくるはず。そのまま五匹を相手にしていれば、掛けられた声には顔を上げて無表情のままの彼を見上げて笑みを浮かべながら頷く事だろう。)はい。有り難うございます。大倶利伽羅様。…あ、少しお待ちになってください。(その後すぐに立ち去ろうとする姿には、女もすぐに立ち上がると呼び止める言葉をかけ立ち止まってくれた彼の事へと小走りに駆け寄り、その手に一つ、和菓子屋で買ったばかりのずんだ餅の入った小袋を「ほんのお礼程度ですが」と手渡そうとするだろう。受け取ってくれるかは彼次第ではあったが。どちらであっても、)本当に有り難うございました。(と告げればその後は呼び止める事もなく深々と頭を下げて彼の姿が見えなくなるまで見送るだろう。その後は自分も自らの本丸の男子達の元へと小虎達を連れて戻っていくはずで。)
06/09 19:14*78