ハプニング!わっ!急に変な輩に絡まれた!こんな道の真ん中で…どうしよう…?
*400*
ですので、ねえ、この子はうちの子なんですよ。欲しいと言われて差し上げられる筈ないでしょう。(「最近主と一緒に出掛けてないから、今日は僕もついていっても良いかい?」そう声を掛けてきた日向に、構いませんよと返事をしたのは一刻ほど前のこと。色々と見て回ったり、梅干しを一緒に買いに行ったりと、楽しい時間を過ごして、そろそろおやつでも買って帰りますか、と話していた時だった。柄の悪い男が数人、日向正宗を寄越せ、と。幾ら普段はのほほんと笑って、何にでも構いませんよと答える審神者でも、こればかりは頷ける筈もなく。)どうぞ、お引き取り下さい。日向くん行きましょう、構うことありませんよ。(そう言って日向の手を握って歩き出そうとすれば、がっ、と肩を掴まれてつんのめる。どうあっても離してくれる気はなさそうで、かと言って当たり前だが日向を渡す気はなくて。往来でこんな騒ぎを起こしていれば、直ぐに警吏が来てくれる気はするが、それまで日向が大人しくしていてくれるかも分からない。何せ今にもキレそうだ。)日向くん、落ち着いて…僕は大丈夫ですから、ね?……あ。(ふと、誰かと目が合った。これだけ騒げば注目を集めるのも当然で、その相手に警吏を呼んできて欲しいという気持ちを込めて頷き掛ける。お願いします、と声を出さずに唇を動かして。)
06/15 10:50*401
(前の遠征部隊で持ち帰った結果が本丸にとっていい結果を齎したようで、主は大層よろこんでくれた。ご機嫌の主の口から感謝に次いで部隊の面々にちょっとのお小遣いと休みを授けるなんて言われれば、己としてはありがたく賜ろうか。――そういうことで、同じ部隊だった数振りと万屋街に出掛けようとなってしまった日のこと。面子の中には小遣いは申し訳ない、何かみんなにお菓子でも買って振る舞おうよ、と案を出す短刀たちがいたのだ。何故か此処まで引っ張られてきてしまったが、菓子を吟味する彼らの目を盗み、ひとり大通りをふらつく。)……面倒事から抜け出せたと思ったらこれだ……。(ひとびとの往来がある道でいざこざでも起こったか。遠巻きに眺める人の数はそこそこだが、皆がなかなか手出しできぬ様子で見守っている。そんな騒ぎの中心を覗けば、短刀と男、それに絡む男数人が見える。どうやら短刀を寄越せと言っているようだ。呆れてしまっていたら――目が合った。)んだよ、ネコの手も借りたいって……、(審神者と思われる男の口元を見遣り、一歩踏み出す。カチコミを『お願いします』されたのかと思って。けれど、周囲から「誰か呼んだ方がいいのか?」と声が聞こえれば、ああ、そっちかと思い直した。――それからすぐに警吏を呼び付け、事は無事に収まっただろう。)……で、アンタらに怪我はねぇか?数人に囲まれてたみてぇだったけど、にゃ……。(短刀と審神者それぞれと目を合わせ尋ねてみる。関わってしまったのだから、一応は訊いてみた方がいいと思ってのこと。)
06/15 14:05*410
(掴まれた肩が痛む。酒も入っているのか、遠慮のない力加減に眉を潜めた辺りで、日向が短刀に手を掛けて、それを片手で制す。人間相手にそれを振り回すのは、あまりにも宜しくない。)貴方方がね、ええ、どういう意図が合ってこの子を欲していらっしゃるのかなんて、僕には見当もつきませんし、微塵も興味ありませんけれども…家族を渡せと言われて渡してしまうようではね、審神者失格なんじゃあないかと思うんですよ。そういう訳ですので、離して頂けませんか、僕の家族がお怒りのようですから。(目が合った南泉一文字、彼が警吏を呼びに行ってくれるらしい。助かったと思うのと、掴む手に力が籠められるのと、日向の目がより険しくなるのはほぼ同時で。あああ、と困った様に漏らした直後、暴漢は走ってきた警吏によってお縄になった。)本当に、助かりました…嗚呼、怖かった…。(ふぅ、と胸を撫で下ろす。とてもそうは見えなかったが、内心恐怖で一杯だったのだ。)お手間掛けてしまいすみませんねぇ、南泉くん。僕は平気ですよ、日向くんも何とも有りませんね?(「僕より主の肩は大丈夫じゃないと思うけど」言われてみれば、相当痛い気もするが、動かせない程ではない。大丈夫ですよ、と笑ってから、深々と彼に向って頭を下げよう。)本当に助かりました。このお礼は必ず、改めてさせて下さいな。所属を教えて頂けましたら、其方にお伺いします。(そうして軽い世間話も混ぜて会話を終えた後は、日向を連れて本丸へと帰ることだろう。買い逃したお八つと、肩を庇う審神者に本丸が一時騒然としたのは、また別の話。)
06/15 20:08*424
(己で審神者に絡んでいた連中を片付けてしまえたかもしれないが、警吏の世話になった方が大きな混乱も招かず済んでよかったのかもしれない。怖かったともらす男の様子はあんまり怖がっているように見えない。けれど、あんな目に遭えば、男だろうと人の子ならばそれなりに恐怖や疲労があって可笑しなことはない。)まあ、大変だったな。アンタも、日向も。(こちらがやれるものといえば言葉ぐらいか。面倒事だったにはそうだったのだが、わざわざ悪態をつく必要もない。がしがしと頭を掻いて、続く短刀の言葉にむっと口を尖らせ審神者を見遣る。)んだぁ?アンタ肩痛めたのかよ。それならそうと早く言えよ、にゃあ。さっき来た警吏に言ってりゃ、治療なりしてくれただろぉ……。(短刀の観察眼と思いやりの深さを侮らない方がいい。自分が万屋街へと駆り出されたきっかけだってそんな短刀達なのだから。審神者の肩に目をやるものの、どうやらこの審神者、これ以上は世話になるつもりはないらしい。それか余程自分に対して疎いのか。)……いや、いいけどにゃ、別に。オレのことより自分のこと気にしろよ。アンタに我慢されちゃ、こっちだってまあ、困るだろうが。(主に我慢されては、従うもの達もそれなりに辛い。しかし、これ以上他所の本丸の己が口出しすることもないだろう。もうし過ぎたと言ってもいい。あとはそちら次第ということで、軽く世間話でもしてから別れただろう。お前のところも大変そうだなあと、短刀と目で会話したり、しなかったり。)
06/15 21:31*429