ハプニング!突然のにわか雨!慌てて近くのお店の軒先に避難したけれどすっかり濡れてしまった…。お隣の人もずぶぬれみたい。
*358*
(夕餉に使う食材の買い出し係を募集していた際に、手すきであった自分が、と名乗り出て万屋街へ来たものの。到着後、数分で振り出す小雨に上空にある鼠色の雲を見上げた。先程までは、青空が見えていたので手持ち傘は無論無い。)ウーン…ツイてないなあ……って、げっ!(やさしめな雨粒だったから、直ぐ落ち着くだろうと呑気に構えていたのが悪かった。突如、降り落ちる滴の勢いは強い。これは不味いな。右往左往する視線は、何処か凌げる場所を探し─視界に入った丁度良さげな其所に避難させてもらおう。一先ず雨から逃げ仰せたものの、全身ずぶ濡れ。重い溜め息を吐きながら、服の裾等を搾り応急処置をし終え、それから漸く他の人影に気が付いた。)こんにちは~。お互いにツイとらんかったですね。運勢最下位やったんかな(まだ止む気配の無い雨を見遣って、軽口と苦笑い。左手に握っていた夕餉の買い出しメモも水分を吸って悲惨な状態だ。広げても読めない其れを、一応隣人にも尋ねてみようとメモを相手方にも見えるよう広げて「…夕餉の買い出しメモなんやけど、読めたりします?」なんて諦念を織り混ぜつつ)
06/14 07:04*359
(恵みの雨である。日差しのきつい夏に備えて地面を湿らせる神様の采配には感謝をするにはするのだけれど、にわか雨についつい軒下に飛び込んでしまうあたりは人間である。しとしとと降る雨は嫌いではないが、それはそれとして濡れそぼっては人間なので風邪をひいてしまう。本丸の仲間たちに心配をかけてしまうのは本意ではない。たっぷりと水を吸ってしまった小袖が少し重たい。今日は特に濡れてはいけないものを買ったわけでもないからいいのだけれども、と手提げの竹籠の中身を見やる。風呂敷を上から被せた中身も個包装になっているものばかりだったから、特に大きな問題はないようだ。)ええ、ごきげんよう…というには、少し大変でしたわ。ふふ、ですけれど、雨宿りが一人きりでなかったのは幸運ではなくて?一人ですとお喋りもできませんもの。(定型の挨拶をしかけたのち、彼女の苦笑いにこちらも応じて。それでもそればかりでは気落ちするかとつづけた言葉が少しばかり慎みがないもののように思えもしたが、女性同士の軽口ということで初期刀のお説教は免れたい。やがて彼女が広げて見せてくれたそれをのぞき込み、次第に眉間にしわが寄って難しい顔になっていく。)…う、うぅん……、…これが、茄子に…見える、ような?(うんうんと唸りながら、ひょっとしてレベルの勘めいたものを口にしてまた首をかしげる。「夕餉はなににするのか、お聞きでして?」だなんて、料理から逆算しようという方向性の方がましかもしれない。)
06/14 11:25*361
(雨宿りの先客は、愛らしい容貌の少女。どうやら雑談に付き合ってくれる様子の少女の言い分に、まろむ双眸はぱちり、ぱちりと瞬いて。思わず、感嘆と小さな拍手を送ろう。)確かにそうやんなあ。お嬢さんの言うとおりやわ~雨が降らなければこうやって話できひんかったし。やっぱり、運勢一位の間違いかな?(突然の雨粒で些か萎んでいたテンションも、少女の一言で無事回復。よくよく思えば、確かにこういった機会でもなければ同性と会話する機会は滅多に訪れないだろう。晴れた気持ちに、感化された顏は良い笑顔が浮かんでいる筈。)な、ナス…………成る程。見えんくも、ない?実はメニューも聞いてないんです……。でもナス。──…美味しい時期やし、食べたくなりますね(彼女の告げた一言を反復しながら、すこしの間を置いて名案だ!とばかりのサムズアップ。)なあなあ、ナス料理なら何が好き?夕餉の材料を買う参考にさせてください!(原型の残らない文字ばかりが並ぶ覚書を見遣って──完璧な答え合わせは諦めよう。なら、いっそ変更してしまえ。厨の主達ならば、急な献立変更だって完璧な対応をみせてくれる筈だ。「私は那須のお漬物が好きなんですわ」なんて好物を思い浮かべて口にしては、正直な空腹にお腹辺りを擦る──その後も、他愛のない会話に付き合って貰えるならば、雨足が弱まるまでミニ女子会を開催することだろう。軒先から見える上空に空色が広がれば、少女に礼と別れを告げて万屋街へ今度こそ買い出しに戻って行く。出会った少女から頂いたインスピレーションで決めた今晩の夕餉のメニューは恐らく、)
06/14 21:41*385
(瞬く彼女にやんわりした調子で微笑を浮かべ続けてはいたものの、小さな拍手を送られれば浮かべていた品の得る笑みは確かな安堵を滲ませる。)雨宿りをしていると自然と足も止まりますもの。お喋りにはいい機会なのかもしれませんわ。ふふっ、まあっ。あなたさまの幸運に役立てたのでしたら嬉しいですわ。(前向きにとらえようとする気持ちは彼女に対しても成功していたようで、笑みの色を濃くして口元に手を当てておとなし気な中にも確かに喜びを滲ませて微笑んでいた。こうしていい笑顔を浮かべてくれるというだけでもうれしいものだから。)う、うぅん……言っておいてなんですけれど、あまり自身もありませんわ…。あら……、ふふ、そうなのですわ。もしかしたらわたくしが単に茄子を食べたかっただけ、なのかも…。(自分の願望が滲んでいたのかもしれない、と反省するような心地で少しばかり眉を下げていたものの、彼女の様子にぱちくりと瞬いた。)茄子は…そうですわね、揚げびたしも好きですけれど、この時期はシンプルに焼きナスというのも捨てがたいですわ…。(まだまだ昼餉を食べてからそう間はないとはいえ、考え込んでいれば自然と食欲がわいてくるのは厨の番人たちの努力のたまものというものだろう。「お漬物もいいですわね」と柔く笑って頷きながら、夕餉の支度の参考にはなっているだろうかと首をかしげて。それでも食事の話題から始めれば自然と会話というものは弾んでいくようで、他愛のない会話はとめどなく、空に晴れ間が訪れるまでは続いていく。彼女を軽く頭を下げて見送ったのならば、――今日の夕餉でも、厨当番たちに聞いてみることにしようか。)
06/15 08:41*399