ハプニング!迷子を案内してあげた。一緒にお母さんを探してくれた親切な人にお礼をしよう。

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(行き馴染みの店で、困った顔の主人からお願いされたのは迷子のお届け。どうやら、気が付けば店前で踞りしゃくりを上げていたので、保護をしたのだが如何せん店を放りし、探しに行く訳も行かず──そこで、偶然買い物に訪れていた堀川の出番となる。泣いた跡なのか、目を腫らした幼子を手前に断る選択肢は無かった。ただ、一人で探すにはどうも効率が宜しくない。主人の元を離れ、堀川の腰付近にぴたりとくっつく幼子の頭を撫でながら思案する横を横切る影に、考えるより先に手が伸ばされ、)すみませーーん!ちょっと、良いですか?実は、この子迷子になってしまったみたいで…、巻き込んで申し訳ないんですが、親御さんを探すお手伝いをお願いしたいんです。(上手く行けば其の肩に触れ、此方に意識を向けさせよう。軽く事情を説明してはにっこり笑い、問うと云うよりも言い切る形で少々強引に事を進めてしまえ。巻き込んだ一人と、幼子から両親の特徴を聞きながら、店より少し先の路地で無事に巡り合わせる事が出来たなら、一安心。)お疲れ様でした。…それと、ちょっと強引な形になってしまってすみません。僕からのお詫びとお礼を兼ねて何か出来ることをさせて頂きたいんですが…(強引に連れて来てしまった負い目もあるのか苦笑いを溢す脇差が出来る範囲といえば、ご馳走することや買い物の手伝い、荷物持ちなんてくらいしかないが。それらを正直に相手へ伝えては、相手方の考えが纏まるのをゆっくり待つのだろう。)

06/13 19:04*331

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(さて、連れと逸れた。まぁ一緒に来ていた相手が悪かったのかもしれない。自由気ままと言うタイプではないが、豊前も相手もどちらかと言えば我が道を行く方だ。つまり一応連れだって歩いていた筈が、それぞれに興味のあるものに目を向けているうちにうっかり逸れてしまったのである。どうしたもんか、と思案しながら歩いていた最中のこと――唐突に肩ががっしりと掴まれた。幸い勢いよく走っていたわけではなく、思案しながらゆっくりと足を進めていたところだったのでがくんと止まらずには済んだ。)ん?迷子?そりゃ大変だな!いいぜ、俺で良ければ手伝ってやんよ(人当たりも面倒見も良い刀である。声を掛けられたのなら、考える間も無く二つ返事で頷いた。逆に少し考えた方がいいのではと思われそうな程度には即答―何ならやや食い気味の返答だっただろう。にかっと幼子の前にしゃがみ込んで笑いかけたなら「俺らが探してやっから、安心しろ!な?」とがしがし頭を撫でる。迷子探しはつい先日にも経験済みだから、割と戸惑うこともなく両親との再会を果たすことが出来ただろう。)いいってことよ。人手は多い方が見つかりやすいだろ?(にかっと笑いながら首を緩やかに振る男は―自分も迷子同然であることをようやく思い出した。)…そういや俺も迷子探してんだったわ。見つかったばっかで悪いが、もう一人探してくんねーかな?アンタならちょうど良さそうだし(忘れてた、とばかりに軽く笑えば、先ほどとは逆転の立場で探し人を手伝ってもらうことにしよう。探す相手は――)ずみさん…じゃねーや。和泉守と逸れちまってよ。いそうな場所わかんねーか?(と尋ねてみる。)

06/13 20:05*337

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(人当たりだけでなく、刀当たりも非常に良い印象が先行する打刀を偶々捕まえる事が出来たのは運が味方したのだろう。その人柄に幼子も随分と短時間で懐いていたが為に話も進めやすく、お陰で手早く親元へ返すことが出来たのだから。礼を述べる顔は、安堵から随分と穏やかに)本当にありがとうございました!確かに、そうですね。でも、今回は店に居てくれたのが豊前さんで良かったです。お子さんが随分と懐いてくれていたので、早めに話を聞き出すことが出来ました(彼の人柄に触れ、恐らく懐いたであろう幼子は別れ際ギリギリまで、力一杯にしがみついて打刀の傍から離れようとしなかった微笑ましい?光景を思い出して、ついつい苦笑いが漏れる。)ずみさん…?…っふふ、確かに何軒か検討がつくので、僕で丁度良かったのかも。(頼まれた探し人の依頼には勿論快く是と答えるのだが、その先の言葉の意図が掴めず首を傾げると──思わぬ事実が。想定外の内容に、悪いと思いながらも余りの間の良さに笑い声をすこしばかり上げて。)先ずは、出来たばかりの甘味屋の方に行きましょうか!この間、うちの兼さんと行った時に他の兼さんも何人か居たので、割りと和泉守兼定好みのお店なのかもしれません。(此処から何軒か先の甘味処を、最初の目的地と設定しよう。この打刀が許可をしてくれるようなら、彼の"ずみさん"探しに付き合う筈。それが、甘味処で見付かるかはたまた数軒先の話になるかは分からないが再会を果たした暁には、祝福の言葉と一枚の紙切れを彼に手向けよう。「これ、うちの篭手切君が気に入っている布地の店の割引券なんです。良かったら、そちらの皆さんで行ってみて下さい」なんて、然り気無く渡しにかかる案内だけでは気の済まない脇差の礼は、果たして受け取ってもらえるだろか─。)

06/14 14:07*366

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(子どもと遊ぶのも苦にならない身は半分遊んでやるような気持ちで親探しに付き合っていた。幸い其れ程長い時間ではなかったものの、別れ際にしがみ付かれると、少し驚きつつ「また今度会えたら遊ぼうぜ、なっ」と鷹揚に笑って約束をした。――して、二人目の迷子探しである。)おっ、心当たりあるか?流石だな(自分にとっては大した幸運だったと言えるだろう。まさか連れの刀と縁の深い脇差に偶然出会えるとは。おまけに目端の利くことこの上無く、和泉守兼定探しに置いてこれほど頼れる刀選もそうなかろう。)甘味処か、そういや腹減ってそうだったな。よっし、案内頼めるか?(案内してくれると言うのなら遠慮は不要とばかりに彼を先頭にして歩き出す。道中で他に有益な情報を得ながらやって来た甘味処。到着と同時に店から出てきたのは―探し人、もとい探し打刀だった。「ずみさん!」軽く呼びかけて手を振れば向こうも気づいたようで「国広?なにしてんだ、こんなところで」なんてあっけらかんとした様子だ。まさか自分が迷子扱いをされていたなんて思っても無さそうな様子である。迷子として捜していた、というのは暈しつつ合流出来て良かったという空気感で誤魔化してしまう。)ん?いいのか?あんがとな、篭手切が喜ぶ(いい土産が出来た、と笑みを浮かべると「そろそろ帰ろうぜ」とせっつく声がして「今日はホントに助かった!」とかるく頭を下げて本丸へ帰るとしようか。和泉守と賑やかに他愛もない話をしながら戻った本丸にて。「篭手切、土産だ!」と割引券を渡して驚かれたのはその夜の話だった。)

06/14 17:47*372