ハプニング!「主!/●●!」声を掛けてきた相手はどうやら人違いのようで…?

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(「おいしゃん、今日は俺が誉ば取ったけんね!」そううきうきとした様子で顔を見上げて来る金髪の短刀を見下ろして肩を竦める、昔馴染み故の気楽さから次の戦で誉を取ったら万屋街の好きな店でひとつ好きなものを買ってやるなどと安易に約束をしてしまったのが運の尽きだったのだろう。韋駄天の如き俊足で次々に遡行軍を屠っていった短刀が誉を取るのは火を見るよりも明らかで、足の速さに覚えのあるこの槍でもそれに追いつくことは出来なかった。何にするか迷っているのか大通りを進むばかりで一向に店に入ろうとしない短刀について歩く大柄な背、そこへ一声かけられると一度目を瞬かせて振り返り、)俺に何か用かい、……見たところうちのもんじゃあねぇようだが。(はてと首を傾げる仕草は幾らか年嵩の見た目をした槍がするには不釣り合いだろうか、同じように立ち止まった短刀が見上げて来る視線に気付くと軽くその背を擦ってやりつつ目の前に立ち止まっている声の主を再び見やり。)ん?ははっ、まぁ同じ見た目してんだ、間違うのも仕方ねぇさ。迷子…って訳じゃねぇんだろ?あんたの連れが探してるかもな。(人より頭一つ抜きん出た視界に捉える己と同じ刀剣男士の姿は生憎ちらほら数本あり、探し人――探し槍が果たしてどれだか適当に見当を付けるわけにもいかず「日本号ば探しとーと?今日はいっぱいおるけんねぇ」などと暢気に笑う短刀の頭へ手を乗せた。これも縁だろうと何か探す素振りを見せている同位体を呼び止めようと再び視線を巡らせる、見つけた、)多分あんたの連れを見つけたんだが……呼んでやろうか?

06/09 01:02*11

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もう…っ、あの子ったらどこ行ったんだか…いくら明太子を買うのを渋ったからって…。…人多いし、怪我したり、絡まれてなければいいけど…。(焦りを滲ませて、万屋街をうろうろと歩き回る女が一人。目線が下がりがちなのは、華奢な短刀を探しているがためだった。出向いた店で明太子の購入をせがまれ、まだ十分あるからと却下した事で機嫌を損ねてしまったか、一人で近くの店を見てくると飛び出してしまったのが少し前の話。すぐに戻ってくるよう告げたが、会計を済ませても戻る気配がなく、迷ったのではないかと心配になり、同行していた日本号と共に店を出た。――そうして歩き回ること程なくして、目当ての金髪が目に入り、大急ぎで駆け寄る。しかし、傍らには同行しているのとは別個体だろう槍の姿。すぐに彼が自身の本丸の短刀だと判断できたのは、迷子防止も兼ねて彼に黄色の買い物バッグを持たせていたからで。)……こら、博多。すぐ戻ってきてって言ったでしょ?人が多いのに、危ないじゃない。しかも、……この人、他所さまの日本号…さん、よね…?(ちらりと大柄な体の持ち主を見上げながら、どう呼んでいいものか迷いがちに尋ねかける。)ええっと……うちの博多が、失礼しました。見つけてくださって、ありがとうございます。驚かせてしまったかと思いますけど…ご迷惑お掛けしませんでしたか?(すぐ傍らに居る自身の本丸の日本号と同じ姿をした存在に出会うのは奇妙な心地だと思いながら、一先ずぎこちなくお礼と問いを紡ごうと。)

06/09 01:46*20

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(ひよこを彷彿とさせるふわふわの金の頭が二つ並んで目の前で戯れている、「迷子じゃなか、ばってんまだ戻りたくなかとよ」「ここで会ったも何かの縁、同じ博多藤四郎のよしみばい!」そう言う二振りは双子のように同じ顔で違いと言えば背負っている鞄ひとつくらい。微笑まし気に眺めながら通り抜けていく人々の視線を受け流しつつさてどうしたものかと考えていると掛かる声に再度瞬き、目を向けた先にはどうやら審神者らしい小柄な影。それを目に留めたのか自分の後ろへ引っ込んでしまった二振りの短刀の頭をそれぞれ撫で。)いいや、うちの博多も喜んでたから構いやしねぇさ。そら、お迎えだとよ。(二つのひよこ頭のうち片方の背を掬うような手付きで前へと押し遣る、「なんばすっとね!」と上がる声もどこ吹く風といった様子で肩を竦めて見せては頭を一撫で、二撫で。そうして拗ねたように唇を尖らせる見目相応の幼い仕草に小さく笑った。)何があったかは知らねぇが、拗ねて隠れんなら向こうの俺にしてやんな。……と、うるせぇ奴からの連絡か。おい博多、早い所店決めて戻るぞ。嬢ちゃん、あんたもしっかりこいつの手綱は握っといた方が良いぜ。(渋々と言った様子で離れていく短刀の背を見送ると不意に傍らの短刀の懐で端末が鳴る、どうやらいつ戻って来るのかと馴染みの打刀からの連絡であったようで先程の短刀と同じように唇を尖らせるその顔に噴き出しては小さな背を軽く叩き、自らと短刀同じ顔を引き連れた彼女へひらりと一度手を振って踵を返し雑踏へ紛れ――。)

06/09 17:44*69

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(見つけた事にまずは大きく胸を撫で下ろすも、一人でなく他の審神者と一緒でもなく、他の本丸の刀剣男士と共に過ごしていたとは想定外。目印を持たせていなければ、これだけの人混みですぐに気づけたかも怪しいところ。幸いにも大らかな槍のもとで可愛がられて事なきを得てはいたが、)そう言ってもらえると助かりますけど…こちらの目が届かなかったばかりに煩わせて、申し訳なかったです。相手してくださって、ありがとうございました。……ほら、博多もお世話になったんだから、きちんとお礼言うのよ?(また口うるさくなってしまったと若干の苦い思いも浮かびつつ、片方の金髪の肩をぽんっと優しく叩いて、二人で改めて「ありがとう」を伝えよう。)……そうよ、全くもう。次はうちの日本号が拗ねちゃうかもしれないわよ?…っふふ。……ええ、そうします。本当にありがとうございました。もしまた演練などでお会いする機会があれば、そのときはお礼させてください。それじゃあ、失礼しますね。(ぐうの音も出ない正論にぐっと言葉に詰まって頷きつつ、名残惜しそうにする自分の本丸の短刀の背を軽く押そう。)……ほら博多、仲間に会えて嬉しいのは分かるけど、そろそろ行くわよ。……特別に明太子、買ってあげるから。(物で釣る事はしたくなかったと負けたような心地になりながら、けれど大喜びする顔を見られると満更でもないのだから我ながら甘いと内心で苦笑い。そうして短刀の手綱を握り直しつつ、一部始終をやれやれと見守っていた槍とも合流して、再び買い物に戻るはずで――)

06/09 20:04*88